発表内容詳細

11:00~11:30 機械
1)  従来より小型で広い動作域を有するパラレルメカニズム
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻 助教 荒田 純平
http://arata.web.nitech.ac.jp/index_j.html

新技術の概要

本技術は、冗長型の新型パラレルメカニズムにより、従来より小型で、広い動作域を有するロボットについて紹介します。本技術は、より小型な産業ロボットや、力覚提示装置への応用が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の3自由度パラレルメカニズムでは、3本のアームから構成されることが一般的であった。本技術では、2本のアームで良いことから、機械的な拘束による制限がより少ないロボットが実現可能である。

新技術の特徴

・パラレルメカニズムにおける新機構
・より小型で多自由度の動作が可能

想定される用途

・産業ロボット
・力覚提示装置
・訓練装置への応用

11:30~12:00 デバイス・装置
2)  バイナリ型回折凹レンズの作製とLED照明装置への応用
発表資料

国立大学法人三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻 准教授 元垣内 敦司
http://www.opt.elec.mie-u.ac.jp

新技術の概要

点光源のLED光を大面積の均一照度面状強度分布を持つ光に変換するために、バイナリ構造を有する回折凹型レンズを光学フィルム上に電子線リソグラフィで作製した。それを使用することで、LED面状照明装置を実現することができる。

従来技術・競合技術との比較

光源の光を広げるためには、拡散板や拡散フィルムなどの光拡散素子、光の屈折を使用した凹レンズなどが用いられてきた。しかし、これらの手法では、光の利用効率の低下、焦点距離の制御が曲率半径に依存する、薄型化に適さない問題がある。本技術は、これらの問題点を解決できる手法である。

新技術の特徴

・植物工場用光源
・医療用光源

想定される用途

・看板用、サイン用、屋内用面状LED照明
・緻密な配光制御が必要な照明器具

13:05~13:35 環境
3)  微生物燃料電池を用いた廃水からのエネルギー回収型リン回収システム
発表資料

岐阜大学 流域圏科学研究センター 水系安全研究部門 准教授 廣岡 佳弥子
http://www.green.gifu-u.ac.jp/~khirooka/

新技術の概要

本法は、微生物燃料電池を利用して廃水からリンを回収する技術である。回収したリンは肥料として利用可能である。さらに、廃水に含まれるエネルギーを電気エネルギーの形で直接回収できる。

従来技術・競合技術との比較

従来のリン回収法は、エネルギーとコストをかけて生産したアルカリ剤の大量の投入を必要としたが、本法はアルカリ剤の投入を不要とし、それどころかエネルギー回収も可能とする。また、エネルギー回収法としては、従来のメタン発酵と比べて、電気エネルギーが直接利用可能であるため発電機が不要である、低温に強い、有毒ガスが発生しないなどの利点を持つ。

新技術の特徴

・有機系廃水の浄化と共に、直接電気エネルギーを回収する。
・有機系廃水からエネルギーを回収すると共にリンを除去・回収する。

想定される用途

・高濃度のリンを含む有機系廃水(畜産廃水など)からの、主にリン回収を目的としたエネルギー回収
・高濃度の有機物を含む廃水からの、主にエネルギー回収を目的としたリン除去
・高濃度の有機物を含む廃水からの、主にエネルギー回収を目的としたリン回収

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13:35~14:05 情報
4)  人体医療無線網に適するIn-Body/On-Body無線技術
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻 教授 王 建青
http://wlab.web.nitech.ac.jp/top.htm

新技術の概要

人体表面(On-Body)伝送及び人体内部(In-Body)からの無線伝送のそれぞれの特徴に応じて、10~50MHz微弱電波と超広帯域ローバンドを用い、On-Bodyの低速データ伝送とIn-Bodyの高速画像伝送を同時に対応できるボディエリア通信機技術である。

従来技術・競合技術との比較

生体情報を医療・ヘルスケアに活用する人体無線網では、例えばカプセル型内視鏡の場合に毎秒数十メガビットの高速伝送が必要である一方、体表での脈拍、血圧などは、毎秒数キロビット以下の低速伝送が十分である。現在先行しているBluetoothやZigbeeではその一括対応が困難である。

新技術の特徴

・On-Body伝送には人体通信技術の導入により、低損失、高秘匿性
・In-Body伝送には10Mbps近くまで高速可能
・インパルスラジオ方式の採用により、広帯域化、簡単構造

想定される用途

・医療・ヘルスケアのための人体無線網
・自動車運転者健康情報のモニタリングと自動運転・自動制御への応用
・非侵襲的医療診断への応用

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14:05~14:35 材料
5)  酸化イットリウム、酸化アルミニウムおよびYAG水溶液前駆体の調製
発表資料

国立大学法人岐阜大学 工学部 機能材料工学科 准教授 櫻田 修
http://www1.gifu-u.ac.jp/~mp3/

新技術の概要

熱処理することで酸化イットリウム、酸化アルミニウムを作製することができる前駆体水溶液を調製した。さらに、これらを混合してイットリウム・アルミニウム・ガーネットを従来よりも低い温度で合成することができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の粉末を混合する固相法と比べて低温かつ均一な組成の酸化物を合成可能である。また、報告する前駆体水溶液は塩素、窒素、硫黄など環境負荷物質を一切含まない水溶液である。

新技術の特徴

・酸化物
・水溶液法
・YAG

想定される用途

・耐熱、耐化学性が要求される材料、コーティング材
・光学材料

関連情報

・サンプルの提供可能

14:45~15:15 創薬
6)  自然発症肺線維症のヒト化マウスモデルの開発
発表資料

国立大学法人三重大学 大学院医学系研究科 生命医科学専攻 教授 ガバザ エステバン

新技術の概要

マウスsurfactant protein Cのプロモーター領域に配置されているヒトtransforming growth factor (TGF)-β1の全長遺伝子が導入されたトランジェニック(TG)マウスである。本TGマウスでは肺特異的にTGF-β1遺伝子が発現され、生後10週齢から自然発症的に肺線維症を認める。

従来技術・競合技術との比較

今まで、TGF-β1遺伝子の一部をマウスの肺に導入した報告はあるが、今回はヒト全長TGF-β1遺伝子の発現により生体内での活性化を含めた自然発症モデルである。

新技術の特徴

・TGマウスの肺特異的にヒト由来遺伝子の過剰発現が認められる
・TGマウスの一定週齢から自然発症的に肺線維症を認める
・TGマウスの肺線維症の臨床、画像、肺機能、血液、組織などの検査所見はヒトで発症する肺線維症の検査所見と類似している

想定される用途

・肺線維症、肺高血圧症、気道リモデリング、COPDなどのヒト慢性肺疾患の新規治療薬の開発
・TGF-β1による肺がんの発がん機序の研究と新規治療薬の開発
・肺組織におけるTGF-β1過剰発現による免疫系の異常の研究

関連情報

・サンプルの提供可能(有償で提供可能)

15:15~15:45 創薬
7)  光架橋剤と分子プローブを用いた糖鎖検出方法
発表資料

岐阜大学 応用生物科学部 応用生命科学課程 准教授 矢部 富雄
http://www1.gifu-u.ac.jp/%7Eyabet/

新技術の概要

生物機能を調節する役割をもつ、細胞表面に存在する硫酸化糖鎖の硫酸化パターンを、構造特異的に検出するための方法を、糖鎖構造を識別する分子プローブと光架橋剤とを併用することで可能にする技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

硫酸化糖鎖の複雑な構造を識別する抗体を創出することは困難であるため、これまで構造の相違を調べるためには、糖鎖を調製し構造解析を行わなければならなかった。しかし、本法では糖鎖を調製する必要なく特異構造を検出することができる。

新技術の特徴

・構造特異的に認識する分子プローブを光架橋剤により効率的に検出
・光架橋剤と蛍光物質との組み合わせで高感度に糖鎖を検出
・光架橋剤により組織切片上の硫酸化糖鎖も高感度に検出

想定される用途

・基礎研究において、生物機能を調節する硫酸化糖鎖の検出及び定量
・基礎研究において、疾患と関連する硫酸化糖鎖の特定
・臨床研究において、疾患の早期発見のためのバイオマーカーとしての利用

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15:45~16:15 創薬
8)  新規創薬ターゲットとしての腫瘍血管新生制御遺伝子
発表資料

国立大学法人三重大学 大学院医学系研究科 生命医科学専攻 教授 田中 利男
http://pgx.medic.mie-u.ac.jp/

新技術の概要

腫瘍血管新生は、治療戦略において重要な役割を果たしているが、新規創薬ターゲットが枯渇している。我々はヒト癌移植モデルシステムを開発し、2種類の新規制御遺伝子を発見し、これらの遺伝子発現を抑制すると治療効果が明らかとなった。

従来技術・競合技術との比較

従来のマウスモデルと比較して、我々のゼブラフィッシュモデルは、化合物やゲノム機能のin vivoハイスループットスクリーニングが96穴プレートで実現することから、作用機構解明やリード化合物探索を高速化することができる。

新技術の特徴

・ゼブラフィッシュによる創薬スクリーニングシステム
・ゼブラフィッシュによる機能性食品開発システム
・ゼブラフィッシュによる安全性薬理・毒性スクリーニングシステム

想定される用途

・新規病態バイオマーカー開発
・新規創薬ターゲットとしてのセルフリーやセルベーストスクリーニングシステム
・新規創薬ターゲットとして医薬品開発
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