発表内容詳細

10:20~10:50 材料
1)  乳酸を原料とした新しい耐熱性高機能高分子材料の合成
発表資料

徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 先進物質材料部門 教授 田中 均
http://www.opt.tokushima-u.ac.jp/

新技術の概要

乳酸ならではの特性を活かした新規アクリルタイプのポリ乳酸を簡便な汎用装置で合成する技術である。本法では、材料の機能化が容易で、また分子サイズ(分子量等)、立体構造(立体規則性)、親水性、疎水性、耐熱性などが任意に制御できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の競合技術品として、ポリ(乳酸)、アクリル樹脂がある。前者は、本品と構造が大きく異なるポリエステルで、耐熱性・機械特性に劣り、化学修飾が困難である。また、後者は特殊な装置でしか構造制御体ができず耐熱性も劣るのに対し、本品はこれら欠点をクリアーしたものである。

新技術の特徴

・安全で環境に易しく、連作植物由来原料を利用
・汎用装置、通常技術、マイルドな条件下による安価な合成を実現
・分子サイズ・構造、親水性・疎水性、耐熱性の制御、簡便な化学修飾、容易な材料設計が可能

想定される用途

・サニタリー用品(吸水性、疎水性を利用した植物由来のゲル、保水剤、化粧品添加物、洗浄助剤、界面活性剤、曇り防止剤など)
・接着・封止剤、光学材料(透明性、接着性、耐熱性、単分散性、無触媒重合能を利用した光学材料、接着剤、LEDライト封止剤等)
・分離・分析試薬(本品の分子認識能を利用したキラルカラム、光学分割剤など)

関連情報

・展示品あり
・外国出願特許あり

10:50~11:20 医療・福祉
2)  生体内CT/蛍光イメージングナノプローブの開発
発表資料

徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 助教 林 幸壱朗
http://www.geocities.jp/hayashi_nano/index.html

新技術の概要

腫瘍の蛍光イメージングのプローブとしての応用可能な蛍光ナノ粒子を開発した。さらに、この蛍光ナノ粒子にX線吸収機能を付加することで、リンパ系及び腫瘍のCT/蛍光デュアルモーダルイメージングを達成した。

従来技術・競合技術との比較

従来のCT造影剤は組織特異性を持たず、血管等の造影に用途が限られていたが、今回開発したナノ粒子は特定組織(腫瘍、リンパ管、リンパ節)のイメージングを可能にする。さらに、CTと蛍光イメージを対応させることもできる。

新技術の特徴

・腫瘍やリンパ系等の特定組織に集積。
・従来のCT造影剤よりも大きいX線吸収係数、及び、近赤外領域での蛍光発光を実現。
・近赤外光照射により一重項酸素産生の実現。

想定される用途

・特定組織のCT/蛍光デュアルモーダルイメージングのプローブ
・光線力学療法の光増感剤

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

11:20~11:50 機械
3)  マルチコプタを用いた空中台車の開発
発表資料

徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 講師 三輪 昌史
http://me.me.tokushima-u.ac.jp/~miw/

新技術の概要

近年、空撮業務などの用途が広がっているマルチコプタ(多発ヘリコプタ)をベースに、安定性と安全性を向上させた機体を開発した。また、従来のラジコン操作方法だけでなく、台車の様に直接操作する方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

操作に訓練を必要としない。
起伏や亀裂のある地形でも台車として使用できる。
上下方向にも荷物を運搬できる。
離れた場所にも荷物を運搬できる。

新技術の特徴

・遠隔操作による飛行操縦の実現
・簡易な操作による空中撮影・資材運搬・救命救急活動の実現
・訓練を必要としない操作法の提供

想定される用途

・緊急時の物資運搬
・孤立地点への物資運搬
・少量物資運搬

関連情報

・展示品あり

13:10~13:40 医療・福祉
4)  顎口腔系の形態と機能情報の統合に向けた新たな取り組み
発表資料

徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理顎分野 助教 重本 修伺
http://2hotetsu-tokushima-u.jp/

新技術の概要

歯列の三次元形状測定技術、顎運動測定技術とその重ねあわせ技術からなる可視化技術について紹介する。コンピュータ支援による歯科診療(Digital Dentistry)の普及に貢献するものと期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の顎口腔系の形態情報と機能情報の統合方法に比較して、歯列形態情報と顎運動情報の記録、これらの情報の重ね合わせ、および咬合接触部位の検出が容易に短時間で実施できる。

新技術の特徴

・上下歯列の形態と顎運動を同時記録が可能
・上下歯列および歯列形態と顎運動の座標系の簡便な重ねあわせが可能
・上下歯列間距離の高速計算が可能

想定される用途

・歯科臨床(診査・診断)
・歯学教育
・歯科技工(患者の顎口腔機能に基づく補綴物の設計製作)

関連情報

・展示品あり(シミュレーション画像の上映)

13:40~14:10 情報
5)  高精度な強度変調放射線治療計画の高速演算法
発表資料

徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 医用画像機器工学分野 教授 吉永 哲哉
http://www.tokushima-u.ac.jp/med/culture/iyo_gazokiki/index.html

新技術の概要

強度変調放射線治療計画の最適化問題を解決する方法として新しい数学的手法(動的連続法)を考案した。放射線強度の制約を保ちながら正常組織と腫瘍に各々低線量と高線量を与える高品質な計画を高速に演算できる。

従来技術・競合技術との比較

強度変調放射線治療計画で従来用いられている勾配法には、目標関数のヘッセ行列などの膨大な代数演算を必要としたり、放射線ビーム係数が物理的に無意味な負値となることがあるなどの欠点がある。

新技術の特徴

・放射線治療計画の簡便化
・トモグラフィ、線形逆問題、達成可能問題を利用した最適化
・必要最小限の放射量の算出

想定される用途

・アナログ電子回路実装による強度変調放射線治療計画
・ソフトウェア演算による強度変調放射線治療計画

14:10~14:40 計測
6)  地盤災害を防ぐ静電容量式地盤変状センサー
発表資料

徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 エコシステムデザイン部門社会基盤工学講座 准教授 上野 勝利

新技術の概要

地盤災害は地盤への水の出入りによって生じている。地盤モニタリングに適した、浮遊容量の影響をうけない高分解能広レンジな静電容量計を開発し、水位計、水分計あるいは浸水・空洞センサに応用した。

従来技術・競合技術との比較

高分解能広レンジのため、既存の土壌水分センサと比較して検出対象領域を広くとることが可能である。また、地中埋設部分を単純な電線のみとすることもできるため、故障要因が少なく、長期間のモニタリングに対して有利である。

新技術の特徴

・静電容量計は高分解能(3fF)、広レンジ(32bit)で、線形性も高く、長大な土構造物に対応
・数10m程度のケーブル等の浮遊容量の影響を排除
・地中埋設部は電子回路不要のケーブルと電極のみとできるため、故障要因が少なく長期モニタリングに有利

想定される用途

・堤防、斜面、谷埋め盛土等の浸水・漏水監視
・水浸排水繰返しによる路面下、埋設管、樋門、樋管、堤防、護岸などの空洞発生監視
・浸水・空洞化センサを具備した建設資材(埋設管、ドレンパイプ、パラペット、擁壁、ジオテキなど)

関連情報

・展示品あり(名刺交換時に機器を公開予定)

J-STORE掲載特許情報

14:55~15:25 材料
7)  高品質単結晶単層グラフェンの作製技術
発表資料

徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 先進物質材料部門 電気電子創生工学コース 教授 永瀬 雅夫
http://graphene.ee.tokushima-u.ac.jp/

新技術の概要

SiC基板上に単結晶単層グラフェンを均一に形成する技術を開発した。これまでSiC熱分解法で得られるエピタキシャルグラフェンでは部分的に2層グラフェンが形成されるという問題があったが、形成メカニズムの解明を行い完全な単層化に成功した。

従来技術・競合技術との比較

NEDOの「グラフェン基板研究開発」の目標(H26)である層数制御した単結晶グラフェン5mm角を既にクリアしている技術は世界的に見ても他にない。
本材料を用い、これまで計測困難であったコンタクト抵抗、摩擦係数、原子層段差、移動度、シート抵抗、熱伝導率、等、各種物性定量データの採取が可能。

新技術の特徴

・単結晶単層エピタキシャルグラフェンを実現。
・超高温急速加熱により高品質グラフェンをウエハスケールで作製。
・各種基礎物性の定量化標準試料として利用可能。

想定される用途

・各種グラフェンデバイス用基板
・単結晶グラフェン母材(種結晶)
・グラフェン標準試料(電気特性、熱特性、摩擦、表面形態等々

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプル(10mm角)提供可能)
・展示品あり

15:25~15:55 環境
8)  非残留性溶媒としてのペルオキシ化合物を用いたレアメタル(V, Mo, W)の選択的回収
発表資料

徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部 ライフシステム部門 准教授 薮谷 智規
http://www.chem.tokushima-u.ac.jp/B1/

新技術の概要

キレート化合物および水酸化物共沈担体からバナジウム、モリブデン、タングステンをペルオキシ試薬を溶離液として選択的に回収する技術。

従来技術・競合技術との比較

本方法は溶離用溶媒として従来法である強酸ではなくペルオキソ化合物を用い、30種以上の金属混在溶液から、モリブデン、バナジウム、タングステンを高度に精製できる方法である。本方法は、溶離液に残留性のないペルオキソ化合物を用いることから後精製にかかるコスト発生および残留毒性が少なく、従来法に比べて経済的・環境的に優位にある。

新技術の特徴

・金属回収技術としてだけでなく、過酸化水素、過酢酸などの化成品の用途拡大
・食品や臨床試料など安全・安心指向が高まる先進国におけるバナジウム・モリブデンなど生体必須(多量摂取では有害)金属成分の機器分析における前処理技術への適用
・過酸化水素などの非残留性化合物使用による低環境負荷性

想定される用途

・資源回収
・廃液処理
・分析前処理

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>