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発表内容詳細

14:00~14:30 医療・福祉
1)  脂肪肝の診断に用いる内臓脂肪自動計測装置
発表資料

新居浜工業高等専門学校 電気情報工学科 准教授 平野 雅嗣
豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 情報・知能工学専攻 教授 三浦 純
甲子園大学 栄養学部 教授 山崎 克人
http://researchmap.jp/hiranom

新技術の概要

CT画像から内臓脂肪と皮下脂肪の境界領域を”自動”で判別し、それぞれの脂肪量を算出するアルゴリズムを備えたシステムである。肝臓脂肪量を検出でき、肥満になりやすい体質を見分けられることも大きな特徴である。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、筋組織内および肝臓内の脂肪を自動で判別することはできなかった。CT画像から各ピクセルのCT閾値を最適化することで、筋肉組織および肝臓内の脂肪でさえ判別できるようにした。

新技術の特徴

・CT閾値の最適化アルゴリズムには臨床医の専門性が生かされていること
・筋肉と脂肪との境界が検出不能であっても、CT閾値の自動修正が可能であること
・生理検査や血液検査との整合性が高いこと

想定される用途

・脂肪肝の診断
・肥満体質の判定や肥満程度の計量
・肥満予防のための生活改善につながる指針データ

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプル・データの試験・評価可能)
・展示品あり(システムのデモを行う予定)

14:30~15:00 情報
2)  音声から抽出した発話動作の可視化技術に基づく発音学習
発表資料

豊橋技術科学大学 情報メディア基盤センター 情報・知能工学系 助教 入部 百合絵
http://www.imc.tut.ac.jp/~iribe

新技術の概要

発音学習は、発音動作(口唇,舌などの動作,位置)を教師から直接学びつつ習得することが不可欠とされている。開発技術は、ユーザの音声から高精度に発音動作を抽出し、その発音動作を精確に動画アニメによって可視化するものである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は正しい発音動作を可視化するだけであったが、開発技術はユーザの発音動作を含めて比較提示するため、ユーザは発音動作の何処が具体的に誤っているのか、またどうすれば矯正できるのかを容易に理解することができる。

新技術の特徴

・音声情報から発音動作の特徴量を高精度に抽出
・詳細な発音動作(口唇,舌などの動作,位置)を可視化
・誤った発音動作を指摘し矯正方法を提示

想定される用途

・語学の発音学習
・障害者・高齢者の発話訓練
・音声学用の学習教材

関連情報

・展示品あり(システムのデモビデオ上映予定)

15:20~15:50 医療・福祉
3)  医療分野に適用可能な1ミリ立方メートルサイズのマイクロ超音波モータ
発表資料

豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所 テニュアトラック助教 真下 智昭
http://www.cs.cmu.edu/~tmashimo/

新技術の概要

1ミリ立方メートルの大きさのマイクロ超音波モータを提案する。シンプルな構造のステータを採用することによって小型化を実現し、駆動実験に成功した。さらに微細孔を多数追加工することにより、みなしヤング率が低下し、より大きな振動振幅が得られるようになり、出力が向上した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、小型モータを試作するため複雑、高難度な装置、加工法が用いられてきた。本技術では、ハンドメイドで試作可能なステータを用いることで、高出力、低コストなマイクロマシンに応用可能である。

新技術の特徴

・1mm程度の小型サイズのため、微細、狭小空間の移動・探索・作業システムに応用可能
・応答性が優れているため、スピードが優先される作業箇所等に応用可能
・高精度の位置決めが可能であるため、精密機器や安全性が要求される作業等に応用可能

想定される用途

・カテーテル先端の駆動
・内視鏡先端の駆動
・小型カメラのオートフォーカス、ズーム

関連情報

・展示品あり(モック展示予定)

15:50~16:20 情報
4)  移動単眼カメラによる道路上の障害物の計測
発表資料

豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 情報・知能工学専攻 准教授 金澤 靖
http://www.img.cs.tut.ac.jp/~kanazawa/

新技術の概要

自動車や移動ロボットにおいて障害物を認識することは重要な技術である。本技術により、1台のカメラのみを用い、仮定した道路平面のパラメータを利用することで、路上の障害物の位置や形状が復元できる。

従来技術・競合技術との比較

本技術は1台のカメラがあればよく、Eye-Sightのように2台のカメラは必要ないため、コストを抑えることが可能である。また、レーダなどと違い、可視画像を用いるため、路面のペイントなど、他の処理を行うこともできる。

新技術の特徴

・カメラが1台でよく、コストが低いだけでなく、小型化も可能である。
・可視カメラを用いるため、路面のペイントなどの認識処理も可能である。
・障害物の高さを知ることができるため、小さな段差を無視するなども可能である。

想定される用途

・車載での障害物検出
・自律走行ロボットの環境認識技術
・車椅子の安全制御

関連情報

・展示品あり(デモ動画を展示予定)

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16:20~16:50 環境
5)  グラフェン-酸化グラフェン還元微生物複合体を用いたバイオマス電力生産

豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所 テニュアトラック助教 吉田 奈央子
http://www.eiiris.tut.ac.jp/yoshida/

新技術の概要

微生物を用いたバイオ電池に関し、自然環境中で電流生産菌をグラフェン上に選択的に集積させ、得られたグラフェン-微生物複合体を電流生産の場且つ電極とするものである。上記複合体は、水溶液中に分散させた酸化グラフェンを上記電流生産菌で還元して生成させる。

従来技術・競合技術との比較

本技術では、電流生産菌が導電性に優れたグラフェンに挟まれるようにして自己集積するため、既存技術に比べて電流生産菌と電子伝達物質との接触面積が格段に増大し、電力生産能力の大幅な向上が期待できる。

新技術の特徴

・酸素供給なしに有機物を分解できるため、富栄養環境から爆気・撹拌を行わずに電力生産を伴ったBOD除去が可能である。
・地中など酸素供給が難しい嫌気環境における重金属や油の除去または漏洩防止技術としても期待できる。

想定される用途

・生ごみ、畜産し尿、木材といった廃バイオマスからの発電
・自然環境の水田や湖沼といった富栄養且つ酸化還元電位勾配のある環境での発電

関連情報

・サンプル提供については要相談

J-STORE掲載特許情報

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