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発表内容詳細

13:20~13:50 製造技術
1)  塩素化による金の選択的分離回収
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻 教授 菅原 勝康
http://www.gipc.akita-u.ac.jp/~energy/

新技術の概要

複数の金属元素を含む固体混合物中の金を、簡便かつ迅速に分離濃縮するプロセスを開発した。塩素気流中で金を揮発させた後、固体炭素により揮発した金を選択的に捕捉することが出来る反応条件を決定した。

従来技術・競合技術との比較

金の回収法として多用されているシアン化法やアマルガム法、チオ尿素法等の湿式法では、使用する薬剤による環境ならびに健康問題が頻発している。本法は、反応システムが簡単であり処理時間も短く、かつ金を高濃度で分離濃縮可能である。

新技術の特徴

・金の選択的な揮発分離
・炭素による金の選択的捕捉
・金と炭素の相互作用

想定される用途

・鉱石からの効率的な金の回収
・二次資源からの金の選択的な分離回収
・金と炭素の相互作用を利用した新規材調製

13:50~14:20 環境
2)  小規模風水力発電に向けた低速回転で発電できる小形発電機
発表資料

秋田県立大学 システム科学技術学部 電子情報システム学科 助教 片岡 康浩
http://www.akita-pu.ac.jp/stic/index.htm

新技術の概要

風力発電や水力発電において低速で回転する動力源から高い電力と発電効率を得ることができる小形の発電機を提供する。発電機の内部に磁気変調を用いた構造を採用することにより、低速回転での発電性能の向上を図る。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、低速回転する動力源と発電機は増速機を介して接続されていた。増速機では機械損やメンテナンス、騒音などが発生し問題となっていたが、新技術ではこれらを解消した小形の発電機を提供できる。

新技術の特徴

・低速回転において高い出力と発電効率が得られる
・機械式の増速機が不要である
・小形かつ単位体積当たりの出力が高い

想定される用途

・風力発電
・水力発電
・潮力発電

関連情報

・試作可能(費用は別途相談)

14:20~14:50 環境
3)  ファイトレメディエーションバイオマスからのカドミウム完全除去法
発表資料

秋田県立大学 生物資源科学部 生物生産科学科 助教 頼 泰樹
http://www.akita-pu.ac.jp/stic/souran/scholar/detail.php?id=229

新技術の概要

重金属濃度が高い土壌が各地に存在する日本ではセルロース系植物バイオマスを利用するにあたり、その工程、廃棄物について有害重金属濃度に留意しなければならない。本技術は簡易な操作で植物バイオマスからCd濃度を大幅に低減させることができる。

従来技術・競合技術との比較

極めて低コストでバイオリファイナリーの工程に組み込むことが可能であり、また処理廃棄物量が極めて少ない。また処理液中のCd濃度を水質基準以下にまで低減させることができる。

新技術の特徴

・海産物由来の廃棄物からのCd除去による飼料・肥料としての有効利用

想定される用途

・重金属農地のファイトレメディエーションによる修復事業の促進
・セルロース系植物バイオマスのバイオマス資源としてバイオエタノールなどへの有効利用

15:10~15:40 環境
4)   アルカリ直接型エタノール燃料電池用高活性アノード触媒の研究開発
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 材料工学専攻 教授 田口 正美

新技術の概要

バイオマスからも製造可能なエタノールを燃料としたアルカリ直接型エタノール燃料電池に用いるアノード触媒の研究開発を行い、電気化学還元処理を施したPt酸化物において、現行触媒を凌駕する高いエタノール酸化活性を見出した。

従来技術・競合技術との比較

本技術で作製したPt酸化物薄膜のエタノール酸化活性は、電気化学還元処理によって大幅に向上する。その結果、アルカリ溶液中でのエタノール酸化電流は、現行のアノード触媒であるPt薄膜の9倍以上の値になった。

新技術の特徴

・Pt酸化物を出発材料として、還元処理により高活性なエタノール酸化触媒を製造できる
・バイオマスからも製造可能なエタノールを燃料とした直接型燃料電池が製造できる
・固体アニオン交換膜を用いた新規アルカリ燃料電池が製造できる

想定される用途

・バイオエネルギーの貯蔵・変換
・Ptなどの貴金属資源の有効活用
・アルカリ環境を生かした新規触媒材料の開発

15:40~16:10 環境
5)  圧電素子を用いた離床検出センサの開発
発表資料

秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 助教 間所 洋和
http://www.akita-pu.ac.jp/neuro/

新技術の概要

本技術は、離床を検出する新しいセンサであり、ピエゾフィルムとケーブルを用いているため、電源の供給を必要とせず、ベッド上での姿勢変化を連続的に計測できる。シーツ下に布置するパッド状とピン状の振動センサから、座位や臥位の姿勢をリアルタイムに判定する。

従来技術・競合技術との比較

クリップセンサは拘束を必要とするが、本センサはQOLに考慮した非拘束型のセンサである。他方、アクチュエータに敷設された一体型センサは非常に高価であり、専用のベッドと共に導入しなければならない。しかし、本センサは一般の寝具に後付け可能であり、簡易性と安価を特徴とする。

新技術の特徴

・計測時のセンサ電源が不要
・体重等の事前設定や事前計測が不要
・完全離床に加えてベッド上での姿勢(臥位や座位)も判定可能

想定される用途

・病院や介護福祉施設における離床予測システム
・家庭(特に独居高齢者宅)で使用できる簡易型生活モニタリングセンサ
・睡眠の質を計測するための長時間モニタリング

関連情報

・展示品あり(センサ)
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