発表内容詳細

13:30~14:00 製造技術
1)  遠隔操作で脱着が可能な高圧ガス配管連結用継ぎ手
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 附属ものづくり創造工学センター 講師 和田 豊
http://www.mono.akita-u.ac.jp/

新技術の概要

簡素なシステムで高圧ガス用配管を遠隔操作で取り外しが可能。高圧ガスの配管の周囲を真空状態にすることで大気圧を利用して高圧ガス配管の結合を保持し、遠隔操作で真空破壊をすることで容易に結合が解かれるシステム。

従来技術・競合技術との比較

既存技術としては、①ねじ式継手、②差し込み式継手、③クランプ式継手が上げられる。本発明は真空引きの工程が必要なため作業性は②よりやや劣るが、耐圧性能に優れ、特に他の継手が行えない遠隔操作による脱着性能を有している。

新技術の特徴

・高圧ガス用配管の遠隔操作による取り外し
・給電停止時に自動的に取り外しが可能
・取り付け、取り外し時の配管への負荷が極めて小さい

想定される用途

・装置稼働時に作業員が近づくことが困難な狭いスペースでの高圧ガス配管ラインの取り外し
・ラインを組立後、危険性が高く作業員が近づけない状態での配管の取り外しを必要とする場合
・緊急時に自動的に配管ラインの取り外しを必要とする場合

関連情報

・試作可能
・展示品あり

14:00~14:30 環境
2)  バイオフィルムと有機酸を活用した低コスト放射能除染技術
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター 講師 村上 英樹
http://www.cges.akita-u.ac.jp/

新技術の概要

低濃度有機酸水溶液存在下で効率良く形成される糸状菌・放線菌バイオフィルムを活用して、福島第一原子力発電所の事故で汚染された農地土壌から低コストでセシウムを回収する。従来の農地に対する除染技術は、土壌の剥ぎ取り、反転耕、吸着材の散布等で、農地の重要な部分が失われてしまうことや土壌の特性が変わってしまう等の問題があった。本技術は、安全で安価な有機酸水溶液で糸状菌・放線菌類を繁殖させて、土壌からセシウムを抽出させるので、農地土壌への影響が少ない。

従来技術・競合技術との比較

糸状菌類がセシウムを濃縮することは公知であり、一方で有機酸が重金属の抽出等に効果があることも知られている。しかしながら、これらを組み合わせた方法は考案されたことがなく、有機酸が糸状菌類を活性化させて効率良くセシウムを抽出させることも今回初めて見出された。

新技術の特徴

・有機酸と土壌中の糸状菌類及び放線菌類の活用による安 全・安価な農地土壌からのセシウム回収
・汚染表土のはぎ取りとの組み合わせも有効
・土壌浄化完了後の効果的な植物育成にも活用可能

想定される用途

・放射性物質に汚染された土壌のバイオフィルムによる除染
・バイオフィルムとファイトレメディエーションを組合わせた除染
・バイオフィルムによる作物生長促進及び収穫量の増加

関連情報

・展示品あり(土壌表面に生成したバイオフィルム、有機酸溶液内で成長するバイオフィルム)

14:30~15:00 材料
3)  Mg-Li系合金の微細構造解析と高性能化設計指針の導出
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 材料工学専攻 教授 齋藤 嘉一

新技術の概要

汎用材を圧倒する軽量性と冷間加工性を有しながらも、強度性能との両立が困難視されてきたLi含有Mg合金に着目し、組織・構造制御の視点から高強度・高延性の両立を図るための設計指針を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来の高強度Mg合金の技術開発では、もっぱらAl、Zn、Mn、Zrをはじめ、Y、Gdなどの希土類元素を主添加物とした合金組成、結晶粒度、機械加工や熱処理等の最適条件が模索されてきた。新技術ではLi含有Mg合金に着目し、組織・構造制御の視点から高強度と延性能を両立させた革新的Mg材料の設計指針を提案する。

新技術の特徴

・hcp構造とbcc構造からなるヘテロ構造化を利用した新 しい特性改質
・超軽量化の推進による航空・宇宙材料への応用
・冷間加工性能の向上による材料製造コストの低減化

想定される用途

・携帯用電子機器材料
・自動車材料
・鉄道・航空宇宙材料

15:10~15:40 計測
4)  磁性ナノ粒子の高感度・磁場観察を実現する新規な磁気力顕微鏡(交流磁場アシスト・交番磁気力顕微鏡)
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター 教授 齊藤 準

新技術の概要

ソフト磁性を有する磁性ナノ粒子に対して、外部から交流磁場を印加して磁気モーメントを交流励磁し、磁性ナノ粒子から発生する交流磁場を、我々が先に開発した交番磁気力顕微鏡の技術を利用して、高感度検出・画像化する。

従来技術・競合技術との比較

従来の磁気力顕微鏡では、本技術で可能となる、1)発生磁場が微弱な、磁性ナノ粒子等の磁場観察、2)磁場および磁極の極性の直接検出、3)ナノ磁性体の交流磁場応答性の評価、が困難である。これらを兼ね備えた競合技術は皆無である。

新技術の特徴

・ソフト磁気特性を有するナノスケール磁性体からの磁場の流れ、磁場の湧き出し・吸い込みの直接観察が可能
・ナノスケール磁性体の磁極の極性(N極あるいはS極)の直接検出、磁気モーメントの方向の可視化が可能
・ソフト磁気特性を有するナノスケール磁性体の交流磁場応答性(磁化率、等)の評価が可能

想定される用途

・個々の磁性ナノ粒子からの磁場の流れ、磁場の湧き出し・吸い込みの直接観察
・磁性ナノ粒子上の磁極の極性(N極あるいはS極)の直接検出、磁気モーメントの方向の可視化
・磁性ナノ粒子の交流磁場応答性(磁化率、等)の評価

15:40~16:10 情報
5)  人物画像における顔領域に着目した白飛び印象度判定
発表資料

秋田大学 大学院工学資源学研究科 情報工学専攻 教授 景山 陽一
http://adeos6.ie.akita-u.ac.jp/

新技術の概要

写真中の人物の顔領域における白飛びの発生状態に応じて、白飛びが閲覧者に与える印象度合いを判定する。また、得られた白飛びの印象度合いを用いて、画像データベースの中から任意の白飛び状態の人物写真を検索する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術における白飛びの面積比率などを用いた定量的判定は、ユーザが一意に理解し難いものであった。これに対し本技術では、白飛びに対する定性的な意味合いを持たせた定量的な指標として「白飛び印象度」を定義し、人物写真の白飛びを判定している。

新技術の特徴

・画像・映像中の人物を対象とし、白飛び状態を定性的かつ段階的に判定できる
・白飛びの定性的な評価は感性的な表現であり、ユーザが理解しやすい
・白飛びの段階的な評価は、白飛び状況を考慮した処理の自動化への応用が可能である

想定される用途

・映像出力装置・映像撮像装置
・写真管理やフォトレタッチを目的とした写真選定処理
・エンターテイメント用途として、顔全体が白飛びした人物写真の検索や美白判定機能

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