発表内容詳細

10:45~11:15 通信
1)  モバイルルータの高速再接続方法
発表資料

上智大学 理工学部 情報理工学科 准教授 小川 将克

新技術の概要

本技術は、モバイルルータに接続された無線LAN端末数が多い環境での適用を想定する。実際に、モバイルルータからインターネットへの接続を考慮すると、無線LAN接続とIP接続の設定が必要である。モバイルルータを切替えた場合、接続された無線LAN端末数の増加に伴い、再接続時間が増大する。本技術では、切替先のモバイルルータに、接続済みの無線LAN端末の情報を事前に共有することで、再接続時間を削減する。

従来技術・競合技術との比較

現在IEEE802.11aiでは高速認証技術の仕様作成が進められているが、無線LANアクセスポイントと無線LAN端末に導入する必要がある。本技術では、無線LANアクセスポイントの機能を果たすモバイルルータにのみ導入すればよい。

想定される用途

・モバイルルータ(スマートフォン)を共有したインターネットアクセス
・災害時の避難所や会議室などでのインターネットアクセス

11:15~11:45 情報
2)  映像のリアルタイム超解像化
発表資料

工学院大学 情報学部 情報デザイン学科 教授 合志 清一

新技術の概要

これまで理論的限界とされてきたナイキスト周波数を上回る高精細成分を生成する映像の高解像度化技術の詳細と応用分野について報告する。提案手法は1枚の画像からの高解像度化が可能であり、映像に適用してもフレームメモリが不要である。このため、低コストリアルタイム処理が可能である。ナイキスト周波数を越える高精細成分を生成可能なので、放送機器やテレビだけでなく、監視カメラ、医療等の分野でも幅広い応用が期待出来る。

従来技術・競合技術との比較

代表的な既存映像高解像度化技術として再構成超解像がある。再構成超解像は複数のフレームメモリが必要である。再構成超解像を含む既存技術は、理論的限界であるナイキスト周波数を越える高周波成分の生成には成功していない。

想定される用途

・監視カメラ
・医療機器
・放送・映画関連機材

関連情報

・サンプルの提供可能(静止画ファイル)
・展示品あり
・外国出願特許あり

11:45~12:15 情報
3)  映像特徴情報に基づいた超高速映像コンテンツ検索方式
発表資料

広島大学 情報メディア教育研究センター/大学院総合科学研究科 准教授 児玉 明
http://www.kodama.com.hiroshima-u.ac.jp/

新技術の概要

本技術は、映像コンテンツ内に含まれる特徴情報(空間情報、時間情報)を利用し、超高速に映像コンテンツ検索を実現することを目的としている。特に、コンテンツ内の動き情報を再利用することで、特定精度を保持し、超高速検索可能であることが特徴である。様々な動き情報から抽出された特異情報はコンテンツ特定用情報(インデキシング情報)として利用可能であり、大規模な映像コンテンツ管理システム、映像コンテンツ配信システム等への応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、映像コンテンツの動き情報を十分活用しないため、検索速度に課題を有する。本技術は、符号化映像コンテンツより動き情報を高速抽出し、局所的かつ画面全体の動き等から特定用情報を生成し、超高速映像コンテンツ検索を実現する。

想定される用途

・映像コンテンツ検索・特定
・映像インデキシング
・映像コンテンツ管理/映像コンテンツ配信

J-STORE掲載特許情報

13:30~14:00 通信
4)  新しい高速起動・低消費電力符号化方式の提案
発表資料

上智大学 理工学部 情報理工学科 准教授 林 等

新技術の概要

PLL回路のようなクロック再生回路を用いることなく受信データを復号できる符号化方式による新技術である。新方式は、データの立ち上がりタイミングが一定周期になるような第1波形、第2波形及び第3波形を用いているので、マンチェスタ符号のように立ち上がりタイミングが変化する場合に比べて、一定周期のクロックを再生しやすい。そのため、低消費電力で高速起動が可能な通信装置を実現できる。

従来技術・競合技術との比較

クロック再生回路を用いる場合に比べて小規模な回路で復号データを得られるので、消費電力を低減することができる。また、ロックするまでの起動時間を要しないので、小容量のデータを効率的に受信することができる。

想定される用途

・センサ間通信
・M2M(Machine to Machine)通信
・NFC(Near Field Communication)通信

14:00~14:30 情報
5)  ビッグデータに適したインデキシング方法
発表資料

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 先進理工学専攻 准教授 範 公可
http://vlsilab.ee.uec.ac.jp/

新技術の概要

検索したいキーワードのインデックスを、インデックスエンジンに問い合わせすると、インデックスエンジンは検索する。既にインデックスが登録されている場合には登録されているインデックスエンジンの物理アドレスを出力する。登録されていない場合インデックスエンジンの物理アドレスは出力されない。このインデックスエンジンの物理アドレスに対応して、通常メモリのデータテーブルにCPUなどで必要な情報データを記入するだけで、データベースが完成する技術。

従来技術・競合技術との比較

現在の情報検索は、CPUがメモリ上の情報を逐次検索するため、特定の情報を見つけ出すのに極めて長い待ち時間となる。これを改善するには、インデキシングが必要であるが、インデックス作成及び管理は複雑である。一般的な連想メモリ(CAM)は1種類のデータのインデックスの場合利用できる。その場合、インデックスの種類が少ないため、的が絞り込めなくなり、インデックスを作成する時間や探す時間が長くなる。

想定される用途

・知的ロボットや監視カメラなどの物体認識への応用
・カーナビゲーションや音声ガイドなどの音声認識への応用
・塩基配列のアッセンブル工程やホモロジー解析などのDNAゲノム解析への応用

関連情報

・展示品あり

14:30~15:00 情報
6)  ビッグデータ時代のストリーム圧縮
発表資料

九州工業大学 大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授 坂本 比呂志
http://www.donald.ai.kyutech.ac.jp/~hiroshi/

新技術の概要

本技術は、可逆変換の超高速データ圧縮器をハードウエア上に実現し、圧縮したデータを流して再び逆変換する。圧縮と逆変換はハードウエア上で行うため、非圧縮データをそのままネットワークに流すよりもトータルで高速になり、ネットワークの限界を超えるスループットが達成可能となる。本技術は、ビッグデータを扱うデータベースやストレージの内部・外部バスなど根幹技術に応用できる。

従来技術・競合技術との比較

圧縮率がよいアルゴリズムは複雑なデータ構造の管理と処理時間の問題により、ハードウェア化が困難であった。本手法は、圧縮率を保ちながら、入力系列を受け取るとほぼ同時に出力を出し続けるため、遅延時間の問題が起こらない。

想定される用途

・リモートセンシングデータの高速伝送
・ネットワークの高速化
・LSIデータバスの大容量化

関連情報

・試作機のデモンストレーション
・展示品あり(圧縮データ転送器)

15:00~15:30 情報
7)  超周波数分解能の周波数解析とその応用
発表資料

富山大学 大学院理工学研究部(工学) 知能情報工学専攻 教授 廣林 茂樹
http://www3.u-toyama.ac.jp/csslab/

新技術の概要

新しい信号解析法のNon-Harmonic Analysis (NHA)を開発し、音や画像、医用工学などに応用を行っている。NHAは分析窓の影響を受けにくいため、高い周波数分解能を有し、これまでの周波数解析法に比べ104 ~1010倍の精度向上が見込める。 発表では、研究室で行っている最新の応用事例を紹介し、さらに新しい分野へ応用するための可能性を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

分析窓の影響や、不等間隔サンプリング、多次元信号の解析など幅広い条件下で、既に検証を行っている。その結果、解析時間では劣るが、解析精度では、大幅な精度向上が確認できている。また、応用範囲も広く様々な分野に応用できる可能性がある。

想定される用途

・音や画像の符号化
・製品の品質評価
・精密機器や医療機器の精度向上

関連情報

・解析サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

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