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発表内容詳細

10:10~10:40 材料
A1)  プリンタブルLiイオン電池に向けた新規ゲル電解質
発表資料

山形大学 大学院理工学研究科 物質化学工学専攻 教授 落合 文吾
http://ochiai.yz.yamagata-u.ac.jp/

新技術の概要

電解質構造をもつ新規ビニルモノマーを用いることで、塗布により簡単にリチウムイオン電池構造を作製できる。本モノマー、電解質、および活物質の電解質溶媒スラリーを、金属箔に塗布し、加熱すると電極シートが得られる。

従来技術・競合技術との比較

低抵抗なバインダーを提供できる。このため、内部抵抗の低減、溶媒除去工程を不要に、バインダー量を自由に変更可能、などの利点が生まれる。この結果として、活物質の結着等が困難な印刷でのLi-イオン電池作製が可能となる。

新技術の特徴

・フレキシブル電池
・基材を選ばない電池

想定される用途

・印刷で作製するリチウムイオン電池
・低抵抗型リチウムイオン電池

関連情報

・サンプルの提供可能(ただし、少量かつ状況によってお時間を頂いたりお断りさせて頂く場合があります。)

10:40~11:10 アグリ・バイオ
A2)  穀類由来ペプチドの生体防御機能とその食品・化粧品への応用
発表資料

新潟大学 工学部 機能材料工学科 材料開発工学 教授 谷口 正之
http://mtanig.eng.niigata-u.ac.jp/top.html

新技術の概要

米由来のカチオン性ペプチドは、歯周病菌、日和見感染真菌、ニキビ菌などに対して抗菌活性を有するばかりでなく、エンドトキシンであるリポ多糖によって刺激された細胞による炎症性のサイトカインや一酸化窒素の産生を抑制した。

従来技術・競合技術との比較

動物、昆虫などのタンパク質由来のカチオン性ペプチドが抗菌活性や抗炎症作用を有することが報告されているが、穀類(食品)由来の多機能ペプチドの報告例は少ない。また、18残基のアミノ酸からなる短鎖ペプチドであり、安価に合成ができる。

新技術の特徴

・多機能な生体防御作用
・ヒト病原菌に対する抗菌作用
・抗炎症作用

想定される用途

・化粧品素材
・口腔ケア素材
・アンチエイジング素材

関連情報

・サンプルの提供可能(要相談)

11:10~11:40 医療・福祉
A3)  生活支援ロボットの移動技術
発表資料

高知工科大学 システム工学群 機械系 ロボット工学専攻 教授 王 碩玉

新技術の概要

下肢障害者の自立生活を支援するロボットの要素技術を二つ提供する。具体的に①狭い室内では全方向で移動できる技術としてコンパクトで使いやすいスマートなホイール、②フローリングや絨毯など異なる摩擦の環境に適応する制御技術である。

従来技術・競合技術との比較

①本スマート・ホイールは、成果では最もコンパクトで使いやすいとされている。②非線形摩擦に適用する制御法は、IEEE ICMA 2010にて論文賞を受賞している。

新技術の特徴

・①とにかくコンパクトで使いやすい
・②より一般なメカトロニクスシステムの制御に適用できる

想定される用途

・歩行訓練、歩行支援ロボットなど医療福祉介護ロボット
・一般的移動ロボット
・工事現場や倉庫での自動搬送車

11:40~12:10 創薬
A4)  キチン誘導体を用いた生体接着剤・シーリング材の開発
発表資料

鳥取大学 生命機能研究支援センター 准教授 森本 稔
http://saimotolab.sakura.ne.jp/index.html

新技術の概要

水溶性キチンに重合性官能基を導入したキチン誘導体とキチン質ナノファイバーをブレンドした硬化・接着性材料を開発した。キチンは生体親和性材料であり創傷治癒促進活性などの生物活性を有することから、獣医臨床における生体接着剤およびシーリング材として応用可能であることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

キチン誘導体を基材とし、キチンナノファイバーをブレンドすることにより接着性能を制御可能とした。

新技術の特徴

・環境調和型材料

想定される用途

・獣医臨床

13:10~13:40 アグリ・バイオ
A5)  観察・評価等のために細胞膜を基板上に保持する技術
発表資料

山形大学 理学部 物質生命化学科 准教授 奥野 貴士
http://www-kschem0.kj.yamagata-u.ac.jp/%7Eokuno/indexk.html

新技術の概要

ヒト細胞膜の構造観察と機能評価に適した、細胞膜調製/加工の技術を開発した。細胞から球状に細胞膜切り出し、フラットな基板上に貼付け、GFPなどの蛍光観察や、原子間力顕微鏡に適した細胞平面膜を開発した。

従来技術・競合技術との比較

GFP等の蛍光を維持したまま細胞膜を切り出す技術を開発した。その結果、基板上の平面細胞膜中の膜タンパク質の構造や機能評価を可能とした。

新技術の特徴

・ヒューマノイド ロボット
・センサー

想定される用途

・薬効の診断技術
・疾患の新しい診断技術

関連情報

・サンプルの提供可能

13:40~14:10 医療・福祉
A6)  視覚障害者や車椅子利用者、高齢者向けの歩行支援用路面状態判別装置
発表資料

山口大学 大学院理工学研究科 情報・デザイン工学系学域 助教 中島 翔太

新技術の概要

視覚障害者や高齢者の歩行や車椅子利用者の移動を安全に行うための支援技術である。装置は簡便なシステムで構成され、超音波センサを用いて路面からの反射波を取得し、その時間や波形を分析することで路面状態の判別を行うことができる。

従来技術・競合技術との比較

超音波センサは、超音波を検出媒体とした非接触検出センサである。通常、超音波センサから得られる情報は、測定範囲内の対象物の有無、もしくは対象物との距離情報のみである。対象物の判別を行う従来技術としては、周波数分析後に2次元画像のパターンマッチングを行うなど複雑な処理が必要であり、応用範囲も限定されている。

新技術の特徴

・測定対象との距離が変化しても対象物の判別が可能
・プライバシーを侵害しない
・信号処理と装置構成が簡易なため低コスト

想定される用途

・視覚障害者の杖に装着し、転倒や転落を防止
・高齢者や車椅子利用者の安全な移動の支援
・屋内での人物かペットかの判別

関連情報

・展示品あり(非接触型対象物判別装置のデモンストレーション)

14:10~14:40 アグリ・バイオ
A7)  硫酸塩を利用したシステインの発酵生産
発表資料

奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 バイオサイエンス専攻 統合システム生物学領域 助教 大津 厳生
http://bsw3.naist.jp/takagi/

新技術の概要

我々は、チオ硫酸が硫酸の利用を抑制することで、チオ硫酸経路優先的にシステインを合成する硫黄源の選択的利用機構「チオ硫酸リプレッション」が存在することを明らかにした。このチオ硫酸リプレッションを解除したサップレッサー変異は、システイン生産に有効であることが判明した。

従来技術・競合技術との比較

これまで、硫酸およびチオ硫酸共存下で硫黄源として利用されていなかった硫酸をも硫黄源として利用するため、従来技術より、効率的なシステイン生産が可能となる。

新技術の特徴

・現在使用の培地成分の見直しによるコストダウン
・具体的には、硫酸塩とチオ硫酸塩の比率

想定される用途

・食品・飼料添加物
・美容・化粧品素材
・医薬品分野

関連情報

・外国出願特許あり

14:40~15:10 材料
A8)  環境対応型Zn-Al-Sn系高温はんだ合金の理論的開発
発表資料

広島大学 産学・地域連携センター 教授(部門長) 末次 憲一郎
http://home.hiroshima-u.ac.jp/zaishitu/

新技術の概要

高温はんだ用としてZn合金は候補であるが、有望組成の決定技術は確立されていない。Znクラスターの中心元素を種々変化させた場合のs軌道エネルギー準位を用いて諸特性の整理が可能となった。さらに本パラメータを組成最適化手法に用い、有望なZn-Al-Sn合金を提案し基本特性を検討した。

従来技術・競合技術との比較

高温はんだ用合金の組成を決定する技術は確立されてなく、試行錯誤的な方法による合金開発は多大な時間とコストを要する。それと比し、電子論から得られたパラメータを用いた組成決定法は、正確さと迅速さと安価さに関して全世界で画期的なものであり、類を他に見ない。

新技術の特徴

・自動車メーカーへの適用
・エレクトロ二クスメーカーへの適用

想定される用途

・車載用カ―エレクトロニクス内半導体の内部接合、エンジン部分センサーの接合
・大面積TVやパソコンなどの半導体内部接合

J-STORE掲載特許情報

15:10~15:40 機械
A9)  全方向駆動歯車に基づく超適応性を備えた動力伝達機構
発表資料

山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 准教授 多田隈 理一郎
http://tadakuma.yz.yamagata-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

公開する全方向駆動歯車は、直交する二つの歯車列を持つ曲面構造であり、2組の平歯車で駆動する。一方の平歯車が回転すると、全方向駆動歯車はその平歯車の回転軸に垂直な方向へと駆動され、もう一方の平歯車はスライド運動を行う。この組み合わせにより、曲面上の任意の方向に動力を伝達する。

従来技術・競合技術との比較

今回展示する全方向駆動歯車を用いることで、同一曲面上に直交2自由度を配置できるため、従来のような上下二段構造を有するX-Yステージよりも小型・軽量・高効率の動力伝達機構を構成することが可能となる。

新技術の特徴

・小型・軽量化が容易な構造
・全方向への動力伝達
・歯車構造に基づく高い位置決め性能

想定される用途

・工場内の物体搬送機構
・内視鏡手術における鉗子先端のエンドエフェクタ
・ロボットハンドの指先の付加的な自由度

関連情報

・展示品あり(全方向駆動歯車や入力用受動ローラ型歯車および全方向駆動歯車を用いた各種機器を展示予定)

10:10~10:40 エネルギー
B1)  六配位ケイ素陰イオンを用いたイオン液体電解質の開発
発表資料

鳥取大学 大学院工学研究科 化学・生物応用工学専攻 教授 南条 真佐人

新技術の概要

新しいリチウム電池用電解質について紹介する。嵩高い置換基を有する六配位ケイ素陰イオン種を用いるイオン液体を開発した。イオン液体中ではリチウムイオンが伝導種であり、高いイオン伝導率を示した。

従来技術・競合技術との比較

従来のリチウムイオン電池用電解質には有機溶媒が使用されており、発火などの安全性に問題があった。本技術で開発したイオン液体を用いた電解質は難燃性であり、しかも従来の電解質に匹敵する導電率を有する。

新技術の特徴

・比較的大きい粘性を有するが、嵩高い陰イオンを用いているため高い導電率を有する
・室温~250度の広い温度範囲で液体であり、安定に利用することができる

想定される用途

・電池用電解質
・有機合成における反応溶媒

10:40~11:10 製造技術
B2)  超平滑なNi-P無電解めっき皮膜を実現する前処理手法
発表資料

東京工業大学 精密工学研究所 先端材料部門 准教授 曽根 正人
http://www.ames.pi.titech.ac.jp/index.html

新技術の概要

無電解めっき皮膜は、電気めっき皮膜と比較し平滑で欠陥が少ないことは知られています。近年、エレクトロニクスやナノテクノロジーの進展と共に、無電解めっき皮膜においてはナノレベルの均一性と無欠陥を求められています。本技術においては、無電解Ni-Pめっきの前処理として、アモルファスNi-Pd-P合金皮膜を利用することで、Ni-P皮膜の高い平滑性を実現しました。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術は、Pdを無電解めっきの触媒として用いてきましたが、Pd結晶を核とするために平滑性が低下するといった欠点があります。本技術はアモルファスのPd-Ni-P合金を触媒とし、Ni-P皮膜の成長挙動を変えることにより高い平滑性を実現します。また、Pdは高価な金属ですが、この合金を用いることにより使用量を減らすことができます。

新技術の特徴

・Pdの使用量を減らす触媒化処理
・金属ガラスとして知られるNi-Pd-P合金皮膜の新しい用途
・三元系Ni-Pd-P合金という新しいめっき用触媒

想定される用途

・平滑な無電解Ni-P皮膜の実現
・Pdを触媒とする他の無電解皮膜における高い平滑性の実現
・Ni-Pd-P金属ガラス薄膜を緩衝層とする複合金属皮膜

11:10~11:40 情報
B3)  音声翻訳システムにおける同時性と汎用性の改善
発表資料

奈良先端科学技術大学院大学 大学院情報科学研究科 情報科学専攻 メディア情報学領域 助教 Graham Neubig
http://ahclab.naist.jp/

新技術の概要

自動構築が可能なリアルタイム翻訳システムであり、「フレーズ」と呼ばれる単語列単位で翻訳開始のタイミング決め、「並べ替え確率」を導入して同時性と精度のバランスを調整し、「言語モデル適用」を行って更なる精度向上をはかる。

従来技術・競合技術との比較

従来は、両言語に精通した言語学者がルールを構築したため汎用性がなかったり、または、言語情報を用いずに、発話のポーズ情報に基づいて翻訳タイミングを決定していたため、精度が低下していた。

新技術の特徴

・対訳コーパスから自動構築が可能であるため、対訳コーパスの存在する全ての言語に適用可能
・言語的特徴を利用しているため、翻訳精度を落とさずに、翻訳スピードを改善
・翻訳モデルと同じ情報を利用して構築した言語モデルを使用するため、翻訳精度を向上できる

想定される用途

・学会や講演の音声翻訳システム
・Skype等のインターネット電話・コミュニケーションツールでの音声翻訳システム
・ニュースの音声翻訳システム

関連情報

・展示品あり(PCを用いた音声翻訳システムデモ機(ノートPC、マイク、スピーカー))
・外国出願特許あり

11:40~12:10 計測
B4)  省電力室温動作型ガス成分分析センサー
発表資料

岡山理科大学 工学部 電気電子システム学科 教授 秋山 宜生
http://www.ous.ac.jp/renkei/

新技術の概要

ナノワイヤーを用いた省電力、室温動作型のガスセンサー(アレイ型)である。非常にコンパクトでありながら、混合ガス成分を分析することが可能で、繰り返し使用可能である。

従来技術・競合技術との比較

単体型ガスセンサーは、同じセンサー感度をもつ混合ガスを分離分析できない。混合ガス成分の分析にはガスクロマトグラフィーが用いられるが、コンパクトさに欠けるため携帯型には向かない。これらの欠点を解決できるセンサーである。

新技術の特徴

・ガス成分分析能力を有し、繰り返し測定可能
・センサ面積が非常に小さく、携帯型でありながらガス成分分析が可能
・駆動電圧、電流が低くても動作可能

想定される用途

・病気診断、ガンなどの呼気検出センサーへの応用
・エネルギーハーベスティング用センサー
・小型ロボットなど災害ロボット用ガス分析微小センサー

関連情報

・外国出願特許あり

13:10~13:40 製造技術
B5)  マイクロ波加熱による迅速ナノ構造薄膜形成と機能材料への展開
発表資料

東京工業大学 大学院 理工学研究科 応用化学専攻 助教 米谷 真人

新技術の概要

電磁波の特にマイクロ波(2.45GHz)を用いた加熱プロセスにおいて、マイクロ波吸収能の低い材料を積層させることで、積層体界面での発熱を誘起し、それぞれの材料単体に比べて効率的に加熱することを可能とする技術である。プリンタブルな手法による薄膜形成、特にはナノ構造薄膜の焼成プロセスへの応用が可能となる。実施例として、有機?無機ハイブリッド太陽電池の製造プロセスへの応用例を紹介している。

従来技術・競合技術との比較

マイクロ波加熱は、迅速、非接触、効率的かつ選択的な加熱手段として有用であるが、工業的に利用できる帯域は通信用途との区分けにより厳密に制限されており、一方で加熱対象は必ずしも限定された周波数帯域のマイクロ波を効率的に吸収するわけではないため、マイクロ波加熱が適用できる材料は限られていた。本発明は、2種の低マイクロ波吸収能の材料でも、組み合わせることと振動電場の方位を制御することにより効率加熱を実現する。

新技術の特徴

・電子材料
・セラミックス材料
・触媒反応化学

想定される用途

・プリンタブルエレクトロニクス用薄膜焼成
・セラミック材料焼成
・触媒反応場の選択的加熱

13:40~14:10 エネルギー
B6)  アルカリ金属を利用した低温水分解による熱化学水素製造
発表資料

広島大学 サステナブル・ディベロップメント実践研究センター テニュアトラック講師(特任講師) 宮岡 裕樹
http://h2.hiroshima-u.ac.jp/

新技術の概要

アルカリ金属の酸化還元反応を基礎とした多段階プロセスと物質移動による熱力学制御技術を組み合わせ、500℃以下で水を分解し水素を生成する技術。

従来技術・競合技術との比較

水の単純熱分解には4000℃という高温が必要であり、従来の熱化学水素製造でも800-1500℃という温度が必要である。これに対し、本技術は500℃以下で水分解を実現できる可能性を有している。

新技術の特徴

・500℃程度の熱を回収、貯蔵するための技術として利用可能
・500℃程度の熱源で水を分解し水素を生成可能

想定される用途

・太陽エネルギー(太陽熱)の貯蔵、輸送を目的とした水素製造
・工場排熱の有効利用を目的とした水素製造

14:10~14:40 製造技術
B7)  平面図から回転対称の立体構造を形成する技術
発表資料

千葉大学 大学院 工学研究科 人工システム科学専攻 電気電子系コース 教授 伊藤 智義
http://brains.te.chiba-u.jp/

新技術の概要

本技術を用いた平面図4枚から、印刷した図形を切り抜き、その4枚を組み合わせる。その上端と下端を引っ張ることで強固な球形上の構造が生成される。

従来技術・競合技術との比較

平面図から立体のパッケージを作る技術は多く存在するが、本技術の特長は上下端を引っ張ることで立体構造を強固に維持できることである。

新技術の特徴

・輸送は平面シートで行い、現場では空間スペースを確保したいなどの用途。テントや温室など
・ドーム設計

想定される用途

・地球儀作成などの教育用品
・キャラクター商品などの娯楽品
・ケーキ箱などのような梱包

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(実際に作成した作品を展示予定)

14:40~15:10 情報
B8)  動体の3Dデータをリアルタイムで計測 ~医療・製造過程への応用
発表資料

鹿児島大学 大学院理工学研究科 情報生体システム工学専攻 特任准教授 赤木 康宏
http://www.ibe.kagoshima-u.ac.jp/~cgv/

新技術の概要

本研究では、高速度撮影に対応したアクティブスキャン方式による3次元形状計測法の開発を行っている。本手法では、カメラとプロジェクタを用いることにより、動いている物体の全周3次元形状をリアルタイムで取得することが出来る。

従来技術・競合技術との比較

従来の手法では、異なる2波長のパターン光を投影する必要があり、コストがかかることが問題だった。本手法では、単色の波線を用いて格子状のパターンを構成し、縦横の波線が交差する点近くの線形を利用することで、高精度かつ頑健な方法を開発した。

新技術の特徴

・動体の3次元形状計測
・計算アルゴリズムの高速化
・測定作業の簡素化・低コスト化

想定される用途

・スポーツなどにおける運動解析
・波などの流体の解析
・呼吸運動や心臓拍動の可視化による医療応用

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(提案技術により計測した3次元形状データのPC上で開示予定)
・外国出願特許あり

15:10~15:40 製造技術
B9)  天然繊維強化複合材料の新VaRTM成形技術
発表資料

山口大学 大学院理工学研究科 システム設計工学系学域 准教授 野田 淳二
http://mr25.mech.yamaguchi-u.ac.jp/

新技術の概要

これまでは天然繊維強化複合材料を真空補助樹脂含浸成形(VaRTM成形)すると気泡を含有して高強度成形品が得られなかったが、天然繊維撚糸の撚(よ)りの最適化によって樹脂含浸速度が速くなり、気泡の含有もなく高強度になることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

海外では天然繊維複合材料を自動車内装材等に適用する場合、射出成形法が用いられるが、この成形法では繊維が短くなり強度が低下する。これに対して本技術では長繊維のまま成形できるので、成形品の強度・剛性が大幅に増大する。

新技術の特徴

・天然繊維を用いた長繊維強化複合材料による高強度・高剛性成形品の創製
・撚糸の撚(よ)り数を最適化することによってVaRTM成形時の樹脂流動特性を制御できる
・樹脂未含浸部を抑制して気泡を含有しないVaRTM成形技術

想定される用途

・自動車用2次構造部材への天然繊維強化複合材料の適用
・低比重・バイオマス由来のスポーツ用品
・エコ指向のPC・携帯電話等の筐体

関連情報

・展示品あり(VaRTM 成形品の展示予定)
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