発表内容詳細

10:45~11:15 医療・福祉
1)  健常肢の随意運動による対側電気刺激アシスト運動療法
発表資料

久留米大学 大学病院 リハビリテーション部 講師 松瀬 博夫
http://iryo.kurume-u.ac.jp/syohkai/rihabiri_02.html

新技術の概要

本発明は、自分自身の健常な対称側の関節に、動きを感知する運動センサーを取り付けることによって電気刺激のタイミングを調整することが可能となる。刺激タイミングは、関節運動の開始と同時に開始し、運動が継続している間に刺激も継続、運動の終了と同時に刺激も終了する。これにより、障害によって自分の意思でうまく動かすことが困難な部位に、健常な関節運動と同期化したタイミングでの電気刺激が、自分自身の意思で制御可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来の電気刺激は、本人の意思とは関係なく受動的であり、また局所的であるため、中枢神経への効果は乏しい。最近、障害側局所の筋電を用いて能動的に電気刺激を行う方法があるが、筋電が検知されるだけの筋力が必要である。本技術は被訓練者の意思のタイミングで能動的な神経筋電気刺激が可能。自分自身の健常な関節運動に合わせた運動再教育訓練、いわゆる両側運動に神経筋電気刺激を組み合わせることで相乗効果が得られる。

新技術の特徴

・麻痺、再建術後、筋力低下などに対する神経筋再教育として電気刺激による局所の筋力増強効果と中枢神経の賦活効果の両方が可能
・体性感覚と運動イメージとのアンバランスを統合することによって神経障害性疼痛の治療が可能
・自分自身がトレーナーとなった自主訓練が可能

想定される用途

・スポーツ分野
・リハビリテーション・障害予防
・医療・福祉分野

関連情報

・展示品あり(実演、デモンストレーション、体験可能)

11:15~11:45 医療・福祉
2)  インソール型足底荷重計測による腰痛リアルタイム評価システム
発表資料

産業医科大学 医学部 整形外科学 講師 中村 英一郎
http://www.uoeh-seikei.com/intro_j.html

新技術の概要

長時間にわたって足底圧の計測データを保存可能なデータロガー、荷重センサならびにバッテリーがインソール内に収まった足底荷重計測装置である。くわえて、所定のアルゴリズムによって足底荷重から測定時点における動作や姿勢の判別を可能にした。

従来技術・競合技術との比較

作業中の動作や姿勢が勤労者の腰痛疾患と密接に関連していることが知られている。しかしながら、長時間にわたって、しかも簡便に作業中の動作や姿勢を計測できる装置はこれまでなかった。本技術は、作業関連性筋骨格系障害を予防するための評価技術を提供する。

新技術の特徴

・インソールに組み込むことにより、日常生活の行動姿勢が非拘束で測定できる技術
・少ないセンサーの荷重情報から行動姿勢が判別できるアルゴリズム
・組込み無線モジュールによるユビキタス型ワイヤレスセンサーネットワークへの市場展開

想定される用途

・慢性腰痛の原因を明らかにするための診断用支援技術
・ユーザー自らが腰痛をマネジメントするための健康管理支援技術
・腰痛予防対策として保健サービスを展開するためのユビキタス技術

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(試作品)

J-STORE掲載特許情報

11:45~12:15 医療・福祉
3)  ポルフィリン誘導体を用いた光殺菌療法の新展開
発表資料

旭川医科大学 大学病院 呼吸器センター 教授 大崎 能伸
http://www.asahikawa-med.ac.jp/index_h.php?f=hospital+patient+tyuou_kokyu

新技術の概要

光線力学療法の一種である光殺菌は「耐性菌が出にくい」「物理的・生理的にやさしい」優れた方法であるがいくつかの弱点も存在した。光感受性物質の改良と新たな効果増強法の組み合わせにより、実用的な光殺菌療法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

ポルフィリン誘導体による光殺菌はグラム陰性菌等には効果が乏しいとされてきたが、ある極めて簡便な効果増強法を発明し、この弱点を克服した。光照射が容易な疾患部位や抗生剤への耐性菌に対して好適な殺菌法である。

新技術の特徴

・広範な菌種に奏功(従来、効果の乏しかったグラム陰性菌等にも奏功)
・ユニークな作用機序(物理的・生理的に穏和でありながら、耐性菌が出現しにくい)
・幅広い応用範囲(抗生剤用途、殺菌・除菌剤用途、抗腫瘍用途など)

想定される用途

・感染症治療(特に皮膚、眼、口腔、内視鏡などの領域に好適)
・耐性菌殺菌(MRSA等の感染制御対策:病床ベッド等の殺菌)
・医療機器消毒(特にオートクレーブ等が不可な精密機器や大型機器など)

13:25~13:55 医療・福祉
4)  甲状腺結節性病変や頸部リンパ節の穿刺吸引細胞診の支援機器
発表資料

金沢医科大学 医学部 頭頚部外科学 講師 下出 祐造
http://www.kanazawa-med.ac.jp/~ent/index.html

新技術の概要

両側の耳に装着したイヤホーンの左右からの音声信号にて穿刺針の適正な刺入深さを認識することができ、さらに超音波診断画像を眼前装着したモニターで見ながらの穿刺操作が可能な穿刺操作支援システム。

従来技術・競合技術との比較

従来は、刺入する医者は超音波装置のプローブを操作しながらモニターを見る姿勢と穿刺の姿勢が異なるため、首をずらす等の作業で穿刺軸がずれることから知らぬ間に危険な部位へ針が進行する恐れがあった。

新技術の特徴

・穿刺部位を双眼視で距離感を確認しながら同一視野において単眼ディスプレイが見えるので、術者の姿勢が安定する
・深度を音域で表現するため、穿刺深度をより正確に耳で判断できる
・深度データを記録できる

想定される用途

・穿刺吸引細胞診
・腰椎穿刺
・胸腔穿刺、血管その他すべての穿刺作業

関連情報

・展示品あり(本システムの試作機を講演中もしくは講演後にお見せする予定)

13:55~14:25 医療・福祉
5)  新技術で分離したヒト骨質由来微小幹細胞の医療応用
発表資料

関西医科大学 大学院医学研究科 先端医療学専攻修復医療応用系 幹細胞生物学 教授 薗田 精昭
http://www3.kmu.ac.jp/hygiene/

新技術の概要

マウス及びヒト骨質を酵素処理することにより、小型の幹細胞(BD SSC)を効率的に同定・分離する方法を開発した。BD SSCは、既知の幹細胞とは全く異なる遺伝子発現パターンを示し、再生医療の新たな細胞ソースとなることが期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、骨髄を出発材料としており、十分量のBD SSCの分離は困難であった。本発明では、通常は廃棄される骨質を利用することで、従来技術の?100倍のBD SSCsを効率的に分離することが可能であることから、先行技術に比べて有意性がある。

新技術の特徴

・分離・精製・増殖・保存技術の開発
・in vitro分化制御技術の開発
・幹細胞解析技術の開発

想定される用途

・整形外科、歯科領域での硬組織の再生
・整形外科、歯科領域での軟骨再生
・骨、軟骨以外の臓器・組織の再生

14:40~15:10 医療・福祉
6)  新規バイオマーカーによる流産・早産の診断キットの開発
発表資料

浜松医科大学 医学部 産婦人科学講座 教授 金山 尚裕
http://www.hama-med.ac.jp/uni_introduction_report_souran_129001.html

新技術の概要

我々はヒトにおけるプラスミノゲンアクチベータインヒビター-1(PAI-1)が、早産・流産に関連することを見出した。すなわち、早産・流産のリスクは、PAI-1活性を指標とすることで、判定できることを示唆する。

従来技術・競合技術との比較

PAI-1と早産・流産との相関性についてはこれまで報告がない上に、リスクを血液学的に早期に判定する方法は存在しておらず、競合・類似する技術や特許は存在していない。さらに、臨床データでも実証しており優位性は高い。

新技術の特徴

・低値のPAI-1を測定する用途から、PAI-1が低値の疾患へも用途が拡大できる

想定される用途

・流産・早産の診断

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:10~15:40 医療・福祉
7)  新規な関節リウマチ診断補助キットの開発
発表資料

聖マリアンナ医科大学 医学部 生化学 助教 佐藤 利行
http://www.marianna-u.ac.jp/chizai/index.html

新技術の概要

関節リウマチ(RA)特異的にマンノースが欠損するsuperoxide dismutase2(SOD2)を同定した。さらに、マンノース欠損SOD2に対する自己抗体がRA特異的に出現し、ガラクトースが欠損した免疫グロブリンG対する自己抗体(CARF)やシトルリン化されたペプチドに対する自己抗体(ACPAs)が陰性のRA患者でも、マンノース欠損SOD2に対する自己抗体が検出された。本発明はマンノース欠損SOD2の検出、及び抗マンノース欠損SOD2抗体の検出を、新規RA診断補助方法として提唱する。

従来技術・競合技術との比較

RAにおけるSOD2に対する自己抗体はこれまでに報告がない。現在、RA診断の血液検査として、CARFやACPAsの検出が使用されているが、マンノース欠損SOD2に対する自己抗体を類推させるものではない。RAにおけるマンノースが欠損したSOD2に関する報告はない。

新技術の特徴

・SOD2はマンノースがRA特異的に欠損する
・マンノース欠損SOD2に対する自己抗体が、RA特異的に出現する
・CARFやACPAsが陰性のRA患者でも、マンノース欠損SOD2に対する自己抗体が検出される

想定される用途

・RAの診断補助検査
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