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発表内容詳細

13:10~13:40 材料
1)  レアアースフリー高性能マグネシウム合金圧延板の開発とそのプロセス技術
発表資料

長岡技術科学大学 工学部 機械系 教授 鎌土 重晴
http://mcweb.nagaokaut.ac.jp/~mgcenter/

新技術の概要

希土類元素(RE)を含まないMg-Al-Ca-Mn汎用合金の圧延温度、圧延速度、圧下率等の製造条件の最適化により、引張強さ250MPa、耐力200MPa、伸び15%以上の引張特性が得られる。

従来技術・競合技術との比較

合金元素量の少ない合金、希薄合金では40%程度の圧下率でも圧延可能であり、プロセスコストの低減を図ることができる。一方、高合金元素量では超高強度および耐熱性の付与、さらにはCa添加による防燃効果の発現も期待できる。

新技術の特徴

・本合金は高圧下率で圧延可能である
・本合金では圧延加工中、あるいはその後の1時間程度の短時間の時効によりナノサイズの析出物により強化
・マトリックス中への合金元素の固溶量が少ないため、熱伝導率も既存Mg合金より大きく、既存Al合金に匹敵することが予想される

想定される用途

・自動車用ボディパネル材
・新幹線等の大量輸送機のパネル材

関連情報

・サンプルの提供可能

13:40~14:10 材料
2)  機能性無機-有機・高分子複合材料の界面設計と作製技術 ~高強度材料・電極材料応用を中心に~

長岡技術科学大学 工学部 物質・材料系 助教 多賀谷 基博
http://souran.nagaokaut.ac.jp/view?l=ja&u=100000181&i=e19&sm=name&sl=ja&sp=2

新技術の概要

諸目的に応じた無機と有機・高分子材料の界面化学結合を創出する研究開発を推進してきた。材料界面を設計して、高機能な光機能界面・高強度界面・分子担持界面の創出を実現した。本発表では、産学連携研究のための高強度材料や電極材料の界面設計と作製技術を中心に紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、液相反応を用いた複合材料作製技術が主であった。本技術は、固相反応によって無機と有機・高分子材料の界面化学結合を創出する技術を確立した。環境低負荷プロセスで高機能な複合体が実現しており、再利用が可能であるため、新規性・独創性が高い。

新技術の特徴

・高強度で柔軟
・導電・担体機能
・発光・発色

想定される用途

・養殖網、抗菌フィルター、光触媒材料、義足、自動車や自転車の車体などの高強度性・柔軟性が求められる材料
・導電性基板
・有機EL素子材料・発色型素子材料

関連情報

・サンプルの提供可能

14:10~14:40 エネルギー
3)  河川や水路の流れ、通風口の風などから電力を取り出しセンサや警報装置を電力自立で駆動する技術
発表資料

長岡技術科学大学 工学部 機械系 教授 高橋 勉
http://mcweb.nagaokaut.ac.jp/j/laboratory/laboratory_18/

新技術の概要

これまで発電には利用しづらかった流速が遅くダムが造れない河川や用水路においても発電できる縦渦励振振動発電装置を有する電力自立型の各種センサ、警報装置に関する技術である。下水や通風口などにも電源を新たに設置することなし取りつけられる装置。

従来技術・競合技術との比較

流れを利用した振動発電は多数報告されているが振動駆動力として用いている現象がある特定の流速範囲に限定されてることが多く実用化に至っていない。本技術ではカルマン渦励振の数十倍の流速範囲で振動し発電する能力を持つ縦渦励振発電を利用している。これにより現在利用できていない流れのエネルギを電力として取り出し、センサや無線装置を駆動することで自立装置を実現。

新技術の特徴

・単純な構造で回転部分なしの振動発電ユニットにより低価格、高信頼性
・水車の設置が困難な河川、用水路において水門などの基礎工事なしに設置可能
・装置全体を水面下に設置でき、景観に影響なく騒音も発生しない

想定される用途

・河川、用水路、下水道などの流量計測、警報情報の無線発信用の装置 電源の敷設工事不要で設置するだけで利用可能
・通風口に設置し、温度センサ、煙センサなどの駆動と異常情報の無線発信装置
・使い捨て可能な安価な流れ場観測装置、および非常時に携帯電話などを充電する小型発電モジュールとしても利用可能

J-STORE掲載特許情報

15:10~15:40 計測
4)  気液界面制御に基づくナノ気泡の特性解析装置
発表資料

長岡技術科学大学 工学部 電気系 准教授 河合 晃
http://kawai.nagaokaut.ac.jp/

新技術の概要

ナノ気泡表面に微細探針をアプローチさせた際の相互作用に基づき、ナノ気泡とその他の異物の判別を確実に行う装置である。このシステムは、液浸露光装置や直接メタノール型燃料電池などのナノ気泡対策が求められる先端技術分野に貢献できる。

従来技術・競合技術との比較

ナノ気泡の検出は、回折および光散乱法などの光学的手法が主流である。この場合、統計的解析に基づくため、個々の形状や挙動を明確にすることが難しい。また、近年、プローブ顕微鏡の適用も盛んであるが、ナノ気泡と異物との識別が難しい。本発明によれば、複数のアルゴリズムに基づき、明確にナノ気泡を識別し、形状や付着挙動などの工業的情報の取得ができる。

新技術の特徴

・ナノ気泡と異物を明確に区別できる
・ナノ気泡の付着性が解析できる
・ナノ気泡の物性解析ができる

想定される用途

・液浸露光装置用のナノ気泡の制御機構
・メッキ電極上に付着するナノ気泡の管理
・直接メタノール型燃料電池のMEA上のナノ気泡の管理

15:40~16:10 機械
5)  工具加工装置を搭載したセラミックス材料への微細放電加工機
発表資料

長岡技術科学大学 工学部 機械系 教授 福澤 康

新技術の概要

短時間でφ3からφ0.05までの工具電極作製を可能とする装置を搭載した、絶縁性セラミックスの微細放電加工機の作製技術。特殊旋盤加工機と形彫り放電加工機を組み合わせている。また、導電性材料はもちろん、補助電極法による絶縁性セラミックスへの微細形状付与も行える。

従来技術・競合技術との比較

レーザや電子ビームなどと競合する部分もあるが、加工影響層が少なく、高精度の3次元の形状加工が可能であり、特に底つき加工や段加工ができる。さらに、30μm程度の微細穴、溝加工が可能である。工具電極も1分以内で加工でき、そのまま加工するので芯ブレもほとんどない。

新技術の特徴

・短時間での工具電極の作製が可能
・導電性材料だけではなく、絶縁性材料にも微細形状加工ができる
・作成した電極をそのまま用いるので、芯ブレが少ない

想定される用途

・金型への微細形状の加工
・微細径ダイス

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(セラミックス素材の複雑形状加工品)

J-STORE掲載特許情報

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