発表内容詳細

13:20~13:50 アグリ・バイオ
1)  人工透析患者のためのタンパク質栄養組成物
発表資料

新潟大学 大学院自然科学研究科(農)生命・食料科学専攻 教授 門脇 基二

新技術の概要

リンやカリウムの摂取が制限されている人工透析患者のリンやカリウムの過剰摂取リスクを増大させることなく、安全に摂取することができるタンパク質利用効率に優れたタンパク質栄養組成物を提供すること。

従来技術・競合技術との比較

人工透析患者はタンパク質の摂取が不足し、栄養障害をきたす傾向があるが、食事中のタンパク質にはミネラルが多く含まれているため、同時にリンやカリウムの過剰摂取となり、動脈硬化・骨病変、不整脈等のリスクにつながった。この米胚乳タンパク質はリンやカリウムが少なく、人工透析患者にとって大変優れたタンパク質栄養補給物である。

新技術の特徴

・米胚乳タンパク質中の低ミネラル(特にリン、カリウム)含量による人工透析患者の合併症の低減と栄養補給
・アレルギーリスクの少ないタンパク質栄養供給源

想定される用途

・人工透析患者へのタンパク質栄養源
・腎機能低下患者へのタンパク質栄養源

関連情報

・サンプルの提供可能

13:50~14:20 エネルギー
2)  水分解のための高性能電極触媒
発表資料

新潟大学 工学部 教授 八木 政行
http://yagilab.eng.niigata-u.ac.jp/

新技術の概要

メソポーラス酸化イリジウム膜の開発に世界で初めて成功した。メソポーラス酸化イリジウム電極が水分解の電極触媒として効果的に働くことを見出した。

従来技術・競合技術との比較

従来の酸化イリジウム電極に比べ、イリジウムの使用量は減少し、かつ電極触媒として高性能に働く。

新技術の特徴

・メソポーラス金属酸化物電極の作成
・水分解のための高性能電極触媒

想定される用途

・電解合成
・水素生成
・金属メッキ

14:20~14:50 アグリ・バイオ
3)  抗アレルギー作用と感染防御作用を併せ持つ酒粕由来乳酸菌
発表資料

新潟大学 農学部 応用生物化学科 准教授 原 崇

新技術の概要

日本酒の酒粕由来の乳酸菌Lactobacillus paracasei K71は、アトピー性皮膚炎及び花粉症の改善効果、安全性が確認された。さらに、この乳酸菌は免疫賦活・感染防御作用を併せ持つことも判明し、免疫調節機能を有する食品素材として活用が進められている。

従来技術・競合技術との比較

Lactobacillus paracasei K71は発酵食品(酒粕)より単離された新規乳酸菌株であり、死菌体として摂取すると腸管免疫に働きかけ、抗アレルギー作用、免疫賦活・感染防御作用を発揮する。

新技術の特徴

・死菌体として腸管免疫機能に働きかける
・抗アレルギー作用を有する植物性乳酸菌である(ヒトでの効果、安全性を検証済み)
・抗アレルギー作用だけでなく、感染防御/免疫賦活作用を併せ持つ
・無味・無臭であり、食品へ添加しても味覚に悪影響を及ぼさない

想定される用途

・抗アレルギー食品素材
・感染防御/免疫賦活食品素材
・愛玩動物及び家畜飼料向けの機能性添加物

関連情報

・外国出願特許あり

15:10~15:40 エネルギー
4)  太陽光を利用した集熱蓄積装置
発表資料

新潟大学 工学部 機械システム工学科 教授 松原 幸治

新技術の概要

欧州や米国で実用化した集光太陽熱発電では、約560℃での集熱と蓄熱が行われている。この集熱温度を上げて、高効率太陽熱発電を行うため、内循環粒子流動層を利用した高温型ソーラー集熱・蓄熱システムを考案した。

従来技術・競合技術との比較

これまでの太陽熱発電では、硝酸塩系溶融塩を利用した集熱と蓄熱が行われてきたが、600℃以上で熱分解するため、高温での集熱・蓄熱には適さなかった。本新技術は、溶融塩を用いず、石英砂等の流動層を用いるため、900℃以上での集熱や蓄熱が可能となる。

新技術の特徴

・高温(900℃)以上での太陽集熱および蓄熱が可能となるため、高効率太陽熱発電に利用できる
・製鉄等の高温の熱を利用する用途に、タワー型太陽集熱システムを展開する際に、本技術を利用できる
・ビームダウン集光装置やガスタービンと併用することで、砂漠地帯での太陽熱発電を可能とする

想定される用途

・高効率太陽集熱発電への利用、特に、その欧州、アメリカ、アジア(中国、インド)への新規プラントに導入可能
・高温太陽熱を利用した素材生産(製鉄、窯業など)への利用
・太陽熱の燃料化への応用

J-STORE掲載特許情報

15:40~16:10 材料
5)  超音波によるシリコンウェーハ原子空孔の研究と産業応用
発表資料

新潟大学 大学院自然科学研究科 自然科学系フェロー 後藤 輝孝

新技術の概要

半導体産業で用いられているボロン添加シリコンウェーハの超音波実験を行った。弾性定数C 44 の低温ソフト化と磁場依存性は4重項基底と2重項励起(1K)の原子空孔軌道の四極子感受率で理解できる。弾性定数のソフト化を起こす原子空孔とボイドを形成するに使われた原子空孔の総量保存則を利用し、原子空孔軌道の電気四極子と歪みとの相互作用の巨大な結合定数を決定した。これ理論とよく一致する。弾性定数のソフト化ΔC 44 /C 44 =10 -4 がシリコンウェーハ中の原子空孔濃度N = 1.6x10 13 cm -3 となっている。さらに、櫛状電極素子による表面超音波の低温ソフト化についても講演で述べる。

従来技術・競合技術との比較

これまでは、1980年頃の米国において、シリコン結晶に電子線や中性子線を照射し、人工的に原子空孔濃度を増やした試料を対象に、陽電子消滅、電子スピン共鳴などによる研究レベルでの原子空孔の観測が報告されている。しかし、半導体産業で現在利用されているシリコンウェーハ中の原子空孔については、原子空孔濃度は低く、陽電子消滅、電子スピン共鳴による観測は不可能であり、超音波による低温ソフト化の観測が唯一の評価手段になっている。

新技術の特徴

・SiCやGaNなどのパワー半導体の基板材料の原子空孔評価

想定される用途

・バルク超音波によるボロン添加シリコンウェーハ内の原子空孔濃度の評価
・表面超音波によるボロン添加シリコンウェーハ表層の原子空孔濃度の評価

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(シリコンウェーハ、超音波素子など)
・外国出願特許あり

16:10~16:40 情報
6)  画像処理に適した冗長変換とその画像復元応用
発表資料

新潟大学 工学部 電気電子工学科 准教授 村松 正吾
http://telecom0.eng.niigata-u.ac.jp/

新技術の概要

画像処理に適した冗長変換を提案した。提案した変換は、滑らかで、位相歪に強く、画像境界部分での終端処理を適切に行うことができる。設計の自由度が高く、低い2倍以下の冗長度で高い画像復元性能を与えることが可能である。

従来技術・競合技術との比較

冗長変換とスパース表現の組合せは画像復元において高い性能を 示す。実用上よく利用される冗長変換に非間引きハール変換がある が、同変換は斜め構造に弱く、選べる冗長度が整数倍のみである。 提案法はより一般的で、斜め構造に対応し、2倍以下も含め冗長度を 任意の有理数倍に選ぶことができる。

新技術の特徴

・二次元信号の斜め構造にも対応する
・冗長変換を少ないメモリで実装できる
・境界部の終端処理を歪なく実現できる

想定される用途

・画像復元一般(ノイズ除去、ボケ除去、超解像、画像修復)
・医療用画像処理
・カメラセンサネットワーク

関連情報

・ノートPC上でのデモンストレーション可能
・展示品あり(ノートPC上でのデモンストレーション)
・外国出願特許あり
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