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発表内容詳細

10:25~10:55 分析
1)  プラズマ処理された特殊プラスチックによる環境低負荷型放射線検出部の開発
発表資料

お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科 自然・応用科学系 講師、ラジオアイソトープ実験センター副センター長 古田 悦子
http://www.ocha.ac.jp/radioisotope/top.html

新技術の概要

特殊プラスチックをプラズマで表面処理して利用することで、放射性廃棄物を出さずに、高効率、短時間で低エネルギー放射線を測定する方法を開発した。従来ある測定機器の検出部として新型測定器として研究開発中である。

従来技術・競合技術との比較

本法は従来最高効率を示すとされてきた液体シンチレータ法に匹敵する測定効率を既に得ており、さらなる発展の余地を残す。さらに、従来法(19時間程度測定)に比べ、格段に短い時間(2分程度)で測定が完了する。

新技術の特徴

・従来用途が限られていた蛍光物質を含む特殊プラスチック(PS)に、大気中プラズマ処理を行い、表面を親水性とした
・低エネルギーのベータ線であっても、スペクトルの測定により核種同定が可能である
・廃棄物の発生しない放射線測定が実施できる

想定される用途

・次世代エネルギーと目される「核融合炉」開発のために必須な、放射性水素を含む水(トリチウム水)などの環境中に存在する低エネルギー放射線の測定
・フィールドワークに適した新型放射線測定器の開発
・大気中プラズマ法の環境中放射能汚染除去への応用

関連情報

・加工済みPSの見本提供可
・展示品あり(放射性汚染検査用拭き取り装置、拭き取り材例)

J-STORE掲載特許情報

10:55~11:25 計測
2)  簡易取付型の水量測定メーター(スマートメータ水量版)の開発
発表資料

お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科 自然・応用科学系 教授 大瀧 雅寛

新技術の概要

家庭などにおいて随時使用水量がモニタリングできるデバイスの開発である。水道管に組み込まず外部から取り付けるタイプのデイスであり用途毎の水道栓や既存の水使用機器にも取り付け可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の水量メータは水道管内部に取り付けるが、外部からの取付が可能な技術である。大型管では既にドップラー効果を利用した流量計があるが、本技術は細い水道管(家庭用のφ20程度)でも使用可能なものである。

新技術の特徴

・水道管の外部から取付可能
・流量の経時変化が把握可能
・装置の小型化が可能

想定される用途

・水使用量把握のスマートメーターとしての利用
・用途別使用量の調査のための水量計としての利用
・不断的に取付が可能な水量計として利用

関連情報

・展示品あり(試作装置の展示)

11:25~11:55 エネルギー
3)  励起子ダイナミクスを制御した次世代量子ドット太陽電池の開発
発表資料

関西学院大学 理工学部 化学科 准教授 増尾 貞弘
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~masuo/pg36.html

新技術の概要

高効率なコロイド量子ドット太陽電池を構築する上で、量子ドット内で起こる励起子ダイナミクスを定量的に評価することは必要不可欠である。ここでは、その励起子ダイナミクス、特に多重励起子緩和過程の評価に関する新技術を提案する。

従来技術・競合技術との比較

励起子ダイナミクスの評価には、過渡吸収測定が主として用いられている。本提案では、1つの量子ドットの中で起こる多重励起子緩和過程を評価する技術を提案する。本技術を既存の手法と合わせることにより、効率よく励起子ダイナミクスを評価可能になると考える。

新技術の特徴

・励起子ダイナミクス評価

想定される用途

・太陽電池
・発光材料
・バイオイメージング材料

11:55~12:25 環境
4)  耐熱性タンパク質を利用したビスフェノールAの吸着
発表資料

関西学院大学 理工学部 生命科学科 教授 藤原 伸介
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~fujiwara/

新技術の概要

ビスフェノールA(BPA)は内分泌攪乱物質のひとつである。BPAへの結合モチーフをもつタンパク質Tk-PDI(ジスルヒド異性化酵素)を超好熱菌から取得し、その結合活性を検証したところ、高い安定性とBPA結合性を示した。

従来技術・競合技術との比較

BPAは水溶性が低いが、有機溶媒には良く溶ける。これを回収するためにヒトPDIなどの利用が考えられるが、タンパク質の安定性が低く、実用的ではない。耐熱性PDIは熱環境だけでなく、溶媒環境においても安定であり、吸着剤としての利用が考えられる。

新技術の特徴

・粒子に本タンパク質を固定化し、BPAの回収除去に利用(固定化カラム)
・藻類、酵母など環境中に生育する微生物の表層に本タンパク質を固定化し、BPAを回収(細胞表層提示、固定化菌体)
・BPAを含む廃液からBPAの除去

想定される用途

・環境浄化用BPA吸着カラム

13:35~14:05 通信
5)  需要変動に追随する省電力ネットワーク制御技術
発表資料

関西学院大学 理工学部 情報科学科 教授 巳波 弘佳
http://ist.ksc.kwansei.ac.jp/miwa/miwaLab/

新技術の概要

消費電力削減のため、経路制御によるトラフィック集約を利用したネットワーク機器の休止制御が有効である。需要変動に対しても、負荷集中を回避して高い品質を維持しつつ、消費電力最小化を実現するネットワーク制御法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

本ネットワーク制御法は、負荷集中回避制約の下で消費電力を最小化するように休止機器を決定する方法、継続中の通信の品質劣化や輻輳を抑制しつつ休止状態に遷移するための機器休止順序決定方法など、実際の運用で必要となるアルゴリズム群からなる。

新技術の特徴

・通信ネットワークにおける需要変動に追随した省電力制御
・クラウドサービスにおける需要変動に追随した省電力制御
・データセンタにおける需要変動に追随した省電力制御

想定される用途

・通信ネットワークにおける需要変動に追随した省電力制御
・クラウドサービスにおける需要変動に追随した省電力制御
・データセンタにおける需要変動に追随した省電力制御

14:05~14:35 環境
6)  パイプなど細長い領域内流れに特化した数値計算手法の開発
発表資料

お茶の水女子大学 シミュレーション科学教育研究センター 特任助教 桑名 杏奈

新技術の概要

海・湖などの薄い領域や、パイプ・河川など細長い領域における流体の動きに対し、正確かつ短時間で数値計算を行うのは難しい。本研究では細長い領域内流れの計算に特化した、数値計算手法の開発を行っている。

従来技術・競合技術との比較

従来の数値計算手法で細長い領域内流れを計算する場合、数値誤差の蓄積による結果の不正確さを防ぐため、充分な計算時間をかける必要がある。本手法では、従来手法に比べて短時間で結果を得ることができる。

新技術の特徴

・数値計算手法そのものの基礎研究・開発
・細長い領域内流れの数値計算にかかる時間を軽減する
・充分な計算時間を取らなかったために起こりうる不正確な結果を防ぐ

想定される用途

・トンネルや地下鉄構内における火災の数値計算(防災への応用)
・河川など自由表面をもつ流れの数値計算(防災への応用)
・血管内流れの数値計算(医療への応用)
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