大阪府立大学・大阪市立大学 新技術説明会 2013年10月24日(木)
会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)
 
1-1

社会技術 社会基盤
風向偏向効果を利用したダリウス型タービンの性能向上技術
Technology of Performance Improvement for Darrieus Turbine by Effect of Shift of a Wind Direction around Blade
10:50〜11:15
大阪府立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 講師 中嶋 智也
Tomoya NAKAJIMA, Osaka Prefecture University
http://www.me.osakafu-u.ac.jp/~tom/root_directry/
新技術の概要
中心から外側に向かった風向の変化を生じる内部タービンなどを装備したダリウス型タービン。内部タービンによる抗力利用による起動性の向上にくわえて、高周速比域における風向変化の効果によるトルクの増加によって出力性能の向上。

The Darius turbine with the internal turbine etc. which shifts to outside the direction of wind around blades. This technology leads an improvement of performance of self-starting by using drag of an internal turbine at a range of low tip speed ratio like as another hybrid turbines. But this also leads an improvement of power by increasing torque by the effect of shifting wind at a range of high tip speed ratio different from other turbines.
従来技術・競合技術との比較
ハイブリッド化や、ブレードの形状を工夫することにより、低周速比域でのトルクを増し、起動特性を改善するタービンはすでにあるが、それにより高周速比域での性能が犠牲になる。このタービンは、見かけの風向を操作することにより、すべての揚力型タービンで問題となる高周速比域のトルクについて、その効率改善を与えようとする技術である。
新技術の特徴
・水中での発電などに用いるタービン
・一様流中(外部流れ中)に置かれたタービン
想定される用途
・発電
・用水
・動力
関連情報
・外国出願特許あり

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1-2

社会技術 社会基盤
多数の永久磁石で構成される橋梁検査ロボットの移動機構
Moving Mechanism of Bridge Inspection Robot Composed of Many Permanent Magnets
11:15〜11:40
大阪市立大学 大学院工学研究科 機械物理系専攻 准教授 高田 洋吾
Yogo TAKADA, Osaka City University
http://rdbsv02.osaka-cu.ac.jp/profile/ja.t.YxDwkcqZofyWrAO2a3Qw==.html
新技術の概要
数多く建設されてきた橋梁は劣化が進んでおり、その対応が大きな課題となりつつある。試作した永久磁石式4輪移動ロボットは、橋梁下部の複雑で立体的な環境場において、逆さ状態でも重力に抗し落下せず、水平移動および垂直移動が可能である。

We develop the moving robot for the inspection of cracks and corrosion in steel bridge substructures. The robot can climb vertically on a steel wall. Strong permanent magnets are installed on the edge parts in the wheels. This robot does not fall by gravitation when it climbs a steel wall or runs along the ceiling upside down.
従来技術・競合技術との比較
従来、足場を組んだり、道路封鎖の上、特殊クレーンを用いたりして点検作業者が橋梁下部で作業できるようにしていた。近年、国内外で橋梁を検査するロボットについて研究され始めたが、実用化に至る程高性能なものは存在しない。
新技術の特徴
・永久磁石がスポーク先端に付いた4輪で走行し、磁性材料であれば障害物の概念無くどこにでも移動できる
・無線による遠隔操縦が可能である。本体に搭載されたカメラを用いれば、モニターを見ながら操縦できる
・本体質量が約500グラムで、積載能力もほぼ同じ約500グラムである
想定される用途
・橋梁の検査
・鉄塔やコンビナートタンクの外壁調査
・船舶の船底調査
J-STORE掲載特許情報
・移動ロボット

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1-3

社会技術 社会基盤
伸縮膜を用いた新しい展開構造物について
New Deployable Structure with Stretchable Membrane
11:40〜12:05
大阪市立大学 大学院工学研究科 都市系専攻 准教授 吉中 進
Susumu YOSHINAKA, Osaka City University
http://struct.arch.eng.osaka-cu.ac.jp/wordpress/
新技術の概要
伸縮膜を構造材とし、その張力による自己釣合い系を形成することで弾性変形能を有し、展開メカニズムを備えた構造体の構成方法。本構造体はユニットとして扱え、それらを組み合わせることで弾性変形能、展開メカニズムを有した任意のモジュールを構成可能。

A novel structure consisting of membranes and a rod frame. Tensile forces in the membranes of this structure build a selfequilibrium system, and this system adds elastic deformability and a foldable / deployable mechanism to the structure. Moreover, this structure is constructed of several kinds of units that can be jointed together to construct composite module structures.
従来技術・競合技術との比較
従来の展開構造は展開時に構造を安定化させるために別途ロック機構などが必要であったが、本構造ではそれらが必要ではない。また、展開・折りたたみ時に膜材の張力がサポートとなり、容易に展開・折りたたみが可能となる。
新技術の特徴
・様々な形のモジュールが構成可能
・遮蔽物のない内部空間が構成可能
・弾性変形能により外力による部材の破損が回避可能
想定される用途
・簡易シェルターやテントなど仮設建築
・救命救急具
・宇宙空間での展開構造物
J-STORE掲載特許情報
・展開構造物、及び、典型構造物作成キット
関連情報
・展示品あり

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1-4

社会技術 社会基盤
長時間飛行が可能な有線小型ヘリコプターシステム
Long Flight Helicopter System with Cable to Ground Station
13:15〜13:40
大阪市立大学 大学院工学研究科 機械物理系専攻 講師 今津 篤志
Atsushi IMADU, Osaka City University
新技術の概要
建物、橋梁等の検査や空撮を目的とする地上基地局とケーブルで接続された小型ヘリコプターを用いて長時間飛行を実現するヘリコプターシステム。ケーブルの飛行体への外力による影響を考慮して安定に飛行するための姿勢制御技術。
従来技術・競合技術との比較
従来の小型電動ヘリコプターはバッテリー駆動のため飛行時間が10分程度に限られ、用途が制限される。本技術では地上に設置した大容量電源やコンピュータを利用することで長時間の飛行や高度な演算を行うことができる。
新技術の特徴
・長時間飛行が可能
・地上局と有線接続
想定される用途
・建築物の外壁目視検査
・空中からの定点観察
J-STORE掲載特許情報
・飛行体システム及び飛行体制御方法

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1-5

情報通信技術
ゲインスケジューリング制御器の新しい設計法
A New Method of Gain-Scheduled Controller Design
13:40〜14:05
大阪府立大学 大学院工学研究科 航空宇宙海洋系専攻 教授 下村 卓
Takashi SHIMOMURA, Osaka Prefecture University
http://www.aero.osakafu-u.ac.jp/as/simomura/index.html
新技術の概要
力学に基礎を置き、かつ航空・宇宙を強く意識した革新的技術創成を先導する基礎研究の成果として、ゲインスケジューリング制御器の新しい設計法を提示する。設計変数の系統的分類により、簡便で効果的な制御系が構成できる。

As a product of a basic research leading innovative technology development based on dynamics and kinematics and being highly conscious of aerospace engineering, a new method of gain-scheduled controller design is provided. Design procedure is very easy while control performance is highly effective.
従来技術・競合技術との比較
制御対象の動特性変化にあわせて制御器が自動調整されるゲインスケジューリング制御器は、制御性能を著しく向上させるが、設計および実装が複雑で、十分に利用が広がっていない。本手法を用いれば、簡便で効果的な制御系が構成できる。
新技術の特徴
・非線形の制御対象をLPV(Linear Parameter-Varying)モデルで表現する
・スケジューリング変数の一部をパラメータ依存基底変換により見かけ上なくす
・LMI(Linear Matrix Inequality)非共通解により、保守性の低い制御系を設計する
想定される用途
・宇宙機の姿勢制御・航空機の経路制御・宇宙往還機の誘導制御など
・自動車の運動制御(操舵安定性・TCS・4WSなど)
・機械システムの制御

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1-6

情報通信技術
ミリ波領域で簡便な集積化導波管回路による周波数分離
A novel conpact waveguide filter using a hybrid coupler and band pass filters at millimeter wavelength
14:05〜14:30
大阪府立大学 大学院理学系研究科 物理科学専攻 特認教授 小川 英夫
Hideo OGAWA, Osaka Prefecture University
http://www.astro.s.osakafu-u.ac.jp/
新技術の概要
今回の新技術は90°ハイブリッドカプラー、バンドパスフィルター回路の集積化により、従来できなかったミリ波領域での低損失な周波数分離を可能にしたことである。これらはサイドバンドミクサ、フィルターバンク等への応用が簡単にできる。

We proposed a new novel waveguide filter at millimeter wavelength. This is composed by a hybrid coupler and band pass filters. This structure can be readily applied to side band mixers,filterbanks and etc.
従来技術・競合技術との比較
従来の導波管フィルターはバンドパス、ハイパスフィルター等の単純なものである。今回提案している集積化した導波管回路は存在していない。今後さらに、従来にない回路の展開が考えられる。またこれらの発想はミリ波帯平面回路としての進展が予想されるが、現在同機能を持つものは存在しない。
新技術の特徴
・従来にない周波数特性をもつフィルター
・低損失な周波数分配器
・サブミリ波テラヘルツ波帯への応用
想定される用途
・電波望遠鏡等のサイドバンド受信機
・大気、雲等モニタリング装置
・情報通信システム
関連情報
・展示品あり(100GHz帯周波数分離フィルター)

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1-7

ナノテクノロジー・材料
焼結磁石の製造方法
Magnetic materials with nanostructure
14:30〜14:55
大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 教授 森 茂生
Shigeo MORI, Osaka Prefecture University
新技術の概要
数ナノメートルの大きさからなる非磁性相と磁性相のナノ構造を物質中に自己形成させ、磁性遷移金属イオンの一軸性配位を実現し、希少元素を含まない高保持力をもつ新規な磁石材料の作製方法と機能性について報告する。


従来技術・競合技術との比較
Fe,Co,およびMnの酸化物、水酸化物、炭酸塩または硝酸塩を原料として、スピノーダル分解を利用して微細な角柱状の磁性相と角柱状の非磁性相とが交互に配列された構造を有する焼結磁石を得ることができる。
新技術の特徴
・自動車用部品
・コンプレッサー
・マグネット
想定される用途
・磁気メモリー材料
・モーター用磁石材料
・日常生活での磁石材料
関連情報
・サンプルの提供可能
・展示品あり

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1-8

ライフイノベーション
安定なエマルジョン(乳化液)を連続的に水と油に分ける装置
Development of micro flow device for demulsication with controlled electric field
15:05〜15:30
大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 教授 武藤 明徳
Akinori MUTO, Osaka Prefecture University
http://www.chemeng.osakafu-u.ac.jp/group5/sub.html
新技術の概要
本研究は微小距離間では小さな印加電圧でも大きな電場効果が期待できると予想し、外径2mm のチューブを上下から銅板(電極)をはさみ、交流電場を印加した。なたね油20 vol%、水 80 vol%からなるエマルジョンは、処理時間40秒、10000 V/cm、10Hzの条件で、連続操作にて解乳化率95%以上を達成できることを見出した。

A micro flow device for demulsication with controlled electric field has developed. A emulsion of rapeseed oil(20vol%) and water(80vol%) was continuously separated to oil and water phase with alternative electric field of 10000 V/cm, 10Hz in 40s.
従来技術・競合技術との比較
エマルジョンの破壊は、従来においては、化学薬品の添加、遠心分離法、加熱法、電場を使う方法が使われている。コスト、添加物の処理、騒音、悪臭などの問題も多い。本技術は、無添加で交流電場を印加するだけでエマルジョンの破壊に成功した。
新技術の特徴
・エマルジョンに非接触、無添加でエマルジョンの破壊が可能
・高速な連続操作にてエマルジョンの油水分離が可能(2時間以内)
・石油などの鉱油と水の混合液体における油水分離への適用の可能性あり
想定される用途
・廃エマルジョン、機械切削油の処理
・レアメタルなどの抽出操作の工程時間の短縮および装置の小型化

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1-9

ライフイノベーション
血中微量タンパク質探索システムとそれを用いて同定した多発性骨髄腫腫瘍マーカー
The diagnostic biomarkers of multiple myeloma by the identification of Hsp72-binding proteins
15:30〜15:55
大阪市立大学 大学院医学研究科 分子病態薬理 講師 塩田 正之
Masayuki SHIOTA, Department of Pharmacology, Osaka City University Medical School
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/pharmacology/
新技術の概要
体液からバイオマーカーとなりうる微量タンパク質を探索することは困難を極める。これに対して血中微量タンパク質の簡便な単離・同定法を開発し、本法を用いて多発性骨髄腫腫瘍マーカー分子を同定したので紹介する。
従来技術・競合技術との比較
血液を試料としたバイオマーカー探索はその大半を占めるアルブミンや免疫グロブリンの除去といった前処理が必須であるが、本法はこれを必要としない。熱ショックタンパク質が腫瘍から放出されることを利用しているため、腫瘍由来の微量タンパク質を簡便に単離できる。
新技術の特徴
・短時間に簡便に血中微量タンパク質を単離可能
・血清の前処理を必要としない
・多検体の解析が可能
想定される用途
・血液を含む体液を対象試料としたバイオマーカー探索
・形質細胞性腫瘍の検出、診断マーカー
J-STORE掲載特許情報
・分子シャペロン結合分子を標的とした血中タンパク質の高効率同定システム

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1-10

ライフイノベーション
非侵襲治療のための酸化チタン内包高分子ミセル開発
Development of Polymeric Micelles for Non-Invasive Therapy
15:55〜16:20
大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 准教授 原田 敦史
Atsushi HARADA, Osaka Prefecture University
新技術の概要
非侵襲治療への利用を目的として酸化チタンを内核に保持したコア−シェル型高分子ミセルを開発した。酸化チタンが超音波照射により活性酸素種を生成することにより、殺細胞効果を示す。本発明では、活性酸素種を殺細胞効果だけでなく物質活性化反応に利用することを可能とさせ、治療効果の増強を実現した。

Core-shell type polymeric micelles incorporating TiO2 nanocparticle in the core were developed for the application to non-invasive therapy. TiO2 nanoparticles could show cell-killing effect through the generation of reactive oxygen species by ultrasound irradiation. Here, therapeutic effect could be successfully increased through the use of reactive oxygen species for not only cell-killing effect but also substance activation reaction.
従来技術・競合技術との比較
酸化チタンへの紫外線や超音波照射による活性酸素種生成は、材料開発において有効な反応であるが、活性酸素種の寿命が極めて短いことが治療分野への応用においては一つの問題となる。これを解決するアプローチはこれまで皆無であったが、物質活性化反応により利用し、安定な化学種へと変換するこ とにより治療効果の増強を実現した。
新技術の特徴
・生体深部局所治療
・物質活性化反応
・薬物送達
想定される用途
・非侵襲治療
・ドラッグデリバリーシステム
・化粧品
J-STORE掲載特許情報
・二酸化チタン複合体、その分散液および製造方法

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<連携・ライセンスについて>
公立大学法人大阪府立大学
地域連携研究機構 リエゾンオフィス
TEL:072-254-9872  FAX:072-254-7475
mailipbc@iao.osakafu-u.ac.jp

公立大学法人大阪市立大学
産学連携推進本部 新産業創生研究センター
TEL:06-6605-3551  FAX:06-6605-3552
mailsangaku-ocu@ado.osaka-cu.ac.jp






大阪府立大学・大阪市立大学 新技術説明会 2013年10月25日(金)
会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)
 
2-1

ライフイノベーション
血液にて、アルツハイマー型認知症の進行度合いを測定する方法
Methods of monitoring the progression of Alzheimer's disease by the way of measuring blood samples
10:50〜11:15
大阪市立大学 医学部 老年科神経内科 研究医 山本 圭一
Keiichi YAMAMOTO, Osaka City University Graduate School of Medicine
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/GeriatNeuro/
新技術の概要
血液中のアルブミンAβ複合体を、抗Aβモノクローナル抗体、抗アルブミンモノクローナル抗体を使用したサンドイッチエライザ法により測定する。複合体はアルツハイマー病患者群で、非認知症患者群に比べ有意に少なく、また複合体と、髄液アルツハイマー病の進行に相関していることが報告されている髄液リン酸化タウとの相関を調べたところ、相関関係があった。
従来技術・競合技術との比較
従来のアルツハイマー病の診断には画像診断が、生化学的な病期診断には髄液中のアミロイドβ蛋白の量を調べることが必要であったが、高価で侵襲が大きかった。本研究は、世界で初めての簡易な血液検体でのアルツハイマー病診断、進行の度合い判定を可能とする方法を提示する。
新技術の特徴
・今まで不可能であった血液サンプルにて、簡単にアルツハイマー病を検出できる
・特殊な装置を必要としない
・侵襲性が少なく、多くの人に適用できる
想定される用途
・臨床現場でのアルツハイマー病の診断及び病期判定
・健康診断でのアルツハイマー病のスクリーニング
・治験現場での抗アルツハイマー病薬の効果判定
J-STORE掲載特許情報
・アルツハイマー病を検出する方法及びキット

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2-2

ライフイノベーション
ホウ素中性子捕捉療法に用いる発光性含ホウ素希土類酸化物
Boron-containing Rare Earth Oxides as Diagnostic and Therapeutic Agent for Boron Neutron Capture Therapy
11:15〜11:40
大阪市立大学 大学院工学研究科 化学生物系専攻 教授 長ア 健
Takeshi NAGASAKI, Osaka City University
http://www.bioa.eng.osaka-cu.ac.jp/bfc/
新技術の概要
直径100nm程度の含ホウ素稀土類酸化物ナノ粒子は高い中性子捕捉効率と蛍光特性を有しており、よりホウ素中性子捕捉療法(BNCT)における次世代BNCT 薬剤として期待される。

Boron-containing rare earth oxide nanoparticles with ca. 100 nm diameter have fluorescent properties and high neutron capture efficiency. They are promising as a next-generation drug for boron neutron capture therapy.
従来技術・競合技術との比較
従来のBNCT薬剤ではがん細胞にB濃度30ppm 以上の集積が必要とされているが、本技術では理論的には一細胞に一粒子導入できればがん細胞を殺傷できる。また、発光性を活かしてがんのイメージングも可能である。
新技術の特徴
・高い中性子捕捉反応効率
・低濃度でも高い抗がん効果
・がんのイメージングと治療が同時に実施可能
想定される用途
・がん治療
・がん診断

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2-3

ライフイノベーション
ポスト抗体医薬:疾患関連タンパク質をターゲットとした分子標的ペプチドの網羅的創出技術
Post-antibody Medicines “MicroAntibodies”: Generation of Molecular-targeting Peptides by Phage-displayed Libraries
11:40〜12:05
大阪府立大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授 藤井 郁雄
Ikuo FUJII, Osaka Prefecture University
新技術の概要
抗体医薬の弱点を克服すべく,細胞内への導入が可能で、抗原性がなく、酵素分解に対しても安定な親和性ペプチド(マイクロ抗体と名付ける)を網羅的かつ体系的に作製する新しいリード化合物の設計技術。コンビナトリアル・エンジニアリング技術とペプチド構造構築理論を組み合わせたこの方法は、従来法に比べ、時間とコストを1/10以下に削減できる。

Use of antibody medicines has been limited due to the biophysical properties, immunogenicity, non-cell permeability, high cost to manufacture, and so on. To enable new applications where antibodies show some limitations, we have developed an alternative-binding molecule with non-immunoglobulin domain. The molecule is a helix-loop-helix peptide, which is stable against natural enzymes in vivo and is non-immunogenic due to the small size.
従来技術・競合技術との比較
抗体は分子内に多数のジスルフィド結合をもつ巨大タンパク質であるため、細胞内に導入することができず、生細胞内の重要な疾患関連タンパク質をターゲットにすることができない。細胞外や細胞表面の疾患関連タンパク質だけでは、この2,3年の内にターゲットにする疾患関連タンパク質がなくなるであろう。従来の標的タンパク質の立体構造解析や低分子ライブラリーを用いる化合物検索法は、多大な時間と費用を必要とする。
新技術の特徴
・立体構造ペプチドの設計技術
・立体構造ペプチドのファージ表層提示ライブラリーの構築技術
・ファージ表層提示ライブラリーのスクリーニング技術
想定される用途
・創薬(ポスト抗体医薬)
・バイオセンサー
・ライフサイエンス研究ツール

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2-4

ライフイノベーション
イヌiPS細胞由来血小板の作製 〜再生医療の実用化に向けて〜
Generation of platelets from canine iPS cells -for practical use of regenerative medicine-
13:15〜13:40
大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授 稲葉 俊夫
Toshio INABA, Osaka Prefecture University
http://www.vet.osakafu-u.ac.jp/cell/cell.htm
新技術の概要
ヒトと同様の生活習慣病などの自然発症例が多くみられるイヌを用いて、iPS細胞を作製し、血小板への分化誘導法を開発した。本技術はイヌの疾患治療だけでなく、ヒトの再生医療への有益な情報提供も期待できる。

Our novel technology is able to generate a canine iPS cell-derived platelets for regenerative therapy. There are many common disease in human and canine clinical medicine. Canine iPS cells may not only serve as an excellent solution for canine disorders, but could also be a promising regenerative medicine model for human medicine.
従来技術・競合技術との比較
未だiPS細胞治療における長期間のリスク評価を行えるモデル動物が確立されていない。本技術ではイヌiPS細胞由来血小板の作製に成功し、iPS細胞治療の安全性を長期間にわたり評価できることが期待される。
新技術の特徴
・ヒトiPS細胞を用いた再生医療の有効性、安全性をイヌで検証できる
・新薬開発における動物の犠牲を大幅に減少させる
・イヌの再生医療
想定される用途
・ヒトiPS細胞を用いる再生医療のモデル動物試験
・薬理・薬効試験、毒性試験
・イヌの血液バンク

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2-5

ライフイノベーション
天然由来成分を介助因子とする抗菌活性の増幅効果
Enhancement effects of the fungicidal activity by natural component from plants
13:40〜14:05
大阪市立大学 都市健康・スポーツ研究センター/理学研究科 生体低分子機能学
准教授 荻田 亮
Akira OGITA, Osaka City University
新技術の概要
防腐・抗菌剤は様々な用途で使用されているものの、健康被害等の報告もあり、その配合量低減が望まれている。本技術で見いだされた天然由来成分による抗菌活性の増幅効果の応用により、防腐・抗菌剤の配合量低減が可能となる。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では異種防腐・抗菌剤の組合せによる相乗的効果を利用したものが報告されているのみであり、天然由来成分などの食品由来成分を利用した安全性が高い防腐抗カビ組成物は他に例がない。
新技術の特徴
・防腐・抗菌作用の増幅
・天然由来成分の利用
・安全性の確保
想定される用途
・食品添加物
・医薬品添加物
・化粧品等添加物
J-STORE掲載特許情報
・防腐剤又は抗菌剤の効果増強剤

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2-6

ナノテクノロジー・材料
温度制御下にて光電気化学測定及び解析を実現するシステム
Spectroelectrochemical Measurement and Analysis System under Temperature-Controlled Condition
14:05〜14:30
大阪市立大学 大学院理学研究科 物質分子系専攻 講師 舘 光
Yoshimitsu TACHI, Osaka City University
http://soc-t.sci.osaka-cu.ac.jp/SOC_TachiG/top.html
新技術の概要
有機エレクトロニクス等の進展に伴い、簡便な電気化学反応のモニタリングによる材料評価が求められる。そこで不活性ガス雰囲気下で精密な温度制御の上、簡便に電気化学反応を追跡し、分光学的、速度論的パラメータによって材料を評価するシステムを構築した。

For development of organic electronics technology,easy-to-use electrochemical evaluation systems have been needed.This system can perform simultaneous measurement of electrochemical reaction, spectroscopic mesurement, and kinetic parameters under temperature controll and inert gas atmosphere. This system provide easy-to-use measurement to environmental measurement,new material development,and so on.
従来技術・競合技術との比較
市販されている分光電気化学システムでは温度制御及び不活性ガス雰囲気下での測定には適していない。また、従来の温度制御装置が大きいため、分光学測定と電気化学測定を同時に行うには特別な技術が必要であり汎用化が難しい。本技術では測定と温度制御が簡便であるため、材料評価に適した測定が簡単に実施できる。
新技術の特徴
・材料の使用条件を再現した分光測定および電気化学測定の同時測光の実現
・密封条件に近い不活性ガス雰囲気化での測定の実現
・精密温度制御下の測定による速度論的パラメータ等の決定
想定される用途
・色素増感太陽電池用材料、有機EL材料など有機エレクトロニクス材料の電気化学特性評価
・触媒中間体の構造決定と活性評価
・電気化学反応の追跡、評価
J-STORE掲載特許情報
・光電気化学セル及び光電気化学測定装置
関連情報
・デモンストレーションとしての依頼測定を受け付ける

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2-7

ナノテクノロジー・材料
室温付近で使用できる光スタート型温度上昇センサーの開発
Development of light-starting thermosensors that can be used near room temperature
14:30〜14:55
大阪市立大学 大学院工学研究科 化学生物系専攻 教授 小畠 誠也
Seiya KOBATAKE, Osaka City University
http://www.a-chem.eng.osaka-cu.ac.jp/kobatakelab/
新技術の概要
温度上昇を色で識別できる温度センサーは良く知られているが、不可逆で40℃以下で使用できるものはほとんどない。不可逆型では何らかの外部刺激でスタートさせる必要がある。本新技術説明会では、光でスタートできる不可逆型温度上昇センサーを紹介する。

Although the temperature sensor which can identify a rise in heat by a color is known well, there is almost nothing that can be used below 40 defree C irreversibly. It is necessary to make it start by a certain external stimulus in an irreversible type. In this session, the irreversible type rise-in-heat sensor which can be started with light is introduced.
従来技術・競合技術との比較
不可逆タイプで40℃以下で使用できる温度上昇センサーには、冷却起動型やプッシュスタート型(混合タイプ)があるが、本技術では光によってスタートできる。このような光スタート型ではシール状のラベルでの使用が可能であり、段ボール箱等にも添付することができる。
新技術の特徴
・室温付近での温度上昇を色変化によって検知できる
想定される用途
・温度上昇センサーラベル
・温度上昇センサーインク
J-STORE掲載特許情報
・ジアリールエテン化合物を含むフォトクロミック材料および光機能素子
関連情報
・展示品あり(1cm×3cm程度のラベル(UV光によって変色))

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2-8

ナノテクノロジー・材料
テラヘルツ波領域におけるフリースタンド型二重ワイヤーグリッドの作製と応用
Fabrication of free-standing double-layered wire-grid polarizer in the terahertz region and its application
15:05〜15:30
大阪市立大学 大学院工学研究科 電子情報系専攻 講師 菜嶋 茂喜
Shigeki NASHIMA, Osaka City University
http://www.a-phys.eng.osaka-cu.ac.jp/hosoda-g/index.htm
新技術の概要
テラヘルツ波領域の偏光成分を分離することができる数少ない光学素子であるワイヤーグリッドを積層化することにより、飛躍的な偏光性能の向上が得られることと、その最適な条件を見出した。
従来技術・競合技術との比較
市販されているフリースタンド型の消光比は1THzで良くて10-4程度であるが、二重化することにより、その性能が2枚以上の性能を示すことができる。また基板上に作製されるものに比べて、作製方法が簡便な上損失も小さい。
新技術の特徴
・消光比が高い上、損失が小さい
・表面プラズモン効果を利用することにより高い透過特性を有することができる
想定される用途
・偏光子、偏光ビームスプリッターなどへの光学素子への応用
・円二色性や、複屈折(歪み)などへの偏光に関連するセンサー応用
・生体反応や化学反応などへの表面の誘電状態に関連するセンサー応用
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・積層型ワイヤグリッド及びその製造方法

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2-9

ナノテクノロジー・材料
省資源、低環境負荷めっき技術の開発
Development of a new surface metallization technique based on a resource-saving and environmentally harmonious reactions
15:30〜15:55
大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 教授 長岡 勉
Tsutomu NAGAOKA, Osaka Prefecture University
http://tokachi.riast.osakafu-u.ac.jp/%7Esentan1/home.html
新技術の概要
当研究室では金属ナノ粒子を用いて、プラスチック上への密着性・柔軟性に優れた金属薄膜を開発している。今回は、この技術を更に発展させ、特に金属使用量の低減化に注目した開発を行った。

We have developed a new plastic plating technique based on metal nanoparticle deposition. This technique features metal layer formation without any toxic chemicals, and thin metallic layers formed by this technique on many plastic materials show excellent electrical conductivity and mechanical strength as well as their flexibility.
従来技術・競合技術との比較
従来の樹脂メッキではクロムなどの有害物質を使用する必要があるが、本技術ではこの問題がない。金属ナノ粒子を直接樹脂表面に導入できるので省ステップであり、またメッキ層は柔軟性に優れておりストレスに強い。
新技術の特徴
・クロム、シアンなどを用いないグリーンな樹脂メッキ技術
・省工程技術、少金属使用量
・フレキシブルな金属メッキ層
想定される用途
・電子材料(導電性マイクロビーズ、プリント基板、など)
・バイオ用途向け分離材料(金被覆磁性マイクロビーズ)
・触媒などの機能性物質担持材料
J-STORE掲載特許情報
・金属めっき方法及びそれを用いて作製された金属めっき物

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2-10

ナノテクノロジー・材料
矩形板状ケイ酸塩化合物粒子の高効率合成と応用事例
High-efficiency synthesis of layered silicate platelets with rectangular shape and its applications
15:55〜16:20
大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 准教授 岩ア 智宏
Tomohiro IWASAKI, Osaka Prefecture University
http://www.chemeng.osakafu-u.ac.jp/group3/indexJ.html
新技術の概要
矩形板状ケイ酸塩化合物(アイラアイト)粒子の合成において、原料溶液のボールミル処理や固液界面での不均一核生成を利用することで、合成時間の大幅な短縮と粒子径制御を実現した。

In the hydrothermal synthesis of layered octosilicate (ilerite) with a rectangular shape, both reduction of the crystallization time and control of the lateral particle size are achieved by ball-milling a starting sodium silicate solution before heating and/or by heating the solution together with ceramic balls.
従来技術・競合技術との比較
従来の合成法では原料溶液を水熱条件下で数週間単純に加熱するだけであったため、結晶核の生成や結晶成長は制御できなかったが、新たに開発した手法によってこれらの制御が可能となり、化粧品や塗料などでの応用可能性が見いだされた。
新技術の特徴
・合成時間の短縮による製造コストの低減および粒子径制御による高付加価値化
・粒子の形状が非常に規則的で表面が平滑であるため光の透過・反射を利用した用途に最適
・複合材料の基材や前駆体などとしても利用可能
想定される用途
・化粧品や塗料の体質顔料
・触媒、吸着剤、イオン交換体などの環境浄化材料
・充填材(フィラー)、ガスバリア添加剤
J-STORE掲載特許情報
・層状ケイ酸塩化合物の製造方法
関連情報
・サンプルの提供可能

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