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発表内容詳細

13:20~13:50 デバイス・装置
1)  農産物や工業製品のプラズマ処理の為の3次元大気圧プラズマの生成技術
発表資料

佐賀大学 大学院工学系研究科 電気電子工学専攻 助教 三沢 達也

新技術の概要

大気圧プラズマ処理は、医療器材などの殺菌、材料表面の洗浄、濡れ性制御などに利用できる。本技術を用いることで、複雑形状物の均一プラズマ処理が可能となり、農産物の殺菌・消毒や工業製品の表面洗浄、コーティングの改善などに利用できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の大気圧プラズマでは、形状が平面状や棒状に限定される為、立体形状物への利用が難しかった。また、減圧環境下では立体形状にも対応可能だが、対象物へのダメージや、ポンプ等の設備コストの問題があった。本技術では、これらの問題を解決し、より低コスト、大気圧環境下でプラズマ処理をすることができる。

新技術の特徴

・大気圧環境下で比較的高密度のプラズマを安定に生成が可能な為、大気圧プラズマを用いた薄膜堆積に利用可能
・オゾン生成などの既存のプラズマ利用方法への応用
・大気圧プラズマを用いた分析方法への応用

想定される用途

・農産物表面の菌、カビをプラズマを用いて均一に殺菌・消毒し、農産物の保存期間のコントロールが可能
・プラスチック製品などの表面処理により、表面の脱脂、濡れ性の向上によるコーティングの改善
・有害な薬品を使わず、残留物が無い為、低環境負荷で食品トレイなどの食器類の短時間殺菌が可能

関連情報

・外国出願特許あり

13:50~14:20 製造技術
2)  大気圧プラズマジェットによる金型や摺動部材の表面硬化法
発表資料

大分大学 工学部 電気電子工学科 助教 市來 龍大

新技術の概要

大気圧下で発生させた窒素/水素混合プラズマジェットを鉄鋼表面に吹き付けることにより、窒素原子を熱拡散させ鉄鋼表面を硬化させる新たな表面処理法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

イオン窒化などの従来技術のプラズマ表面硬化処理は、大型の真空装置が不可欠であり、設備投資および作業時間に問題がある。本手法では真空装置を使用しないため、簡易に部分的な表面硬化処理が可能となる。

新技術の特徴

・真空装置を使用しない
・硬化したい部分のみを選択的に硬化できる
・低合金綱の表面硬化も可能な浸窒焼入れ処理もできる

想定される用途

・金型の肉盛り溶接後の再硬化
・スリット状金型の内壁の硬化
・各種機械部品の局所的硬化

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり

14:20~14:50 情報
3)  電子透かしを利用したデジタル画像の改ざん検知
発表資料

佐賀大学 大学院工学系研究科 知能情報システム学専攻 教授 皆本 晃弥
http://www.ma.is.saga-u.ac.jp/minamoto/

新技術の概要

電子透かし法を利用してデジタル画像の改ざんを検知する方法を開発した。この方法は、単に改ざんを検知するだけでなく、改ざん位置も特定する。また、Motion-JPEGを利用しているドライブレコーダーへの搭載を考慮し、画像圧縮は改ざんとして検知しない。

従来技術・競合技術との比較

従来の電子透かし法は、電子透かしを用意する必要があったが、新技術では撮影された画像から自動的に電子透かしを生成するため、事前に電子透かしを準備する必要はない。また、従来の改ざん検知法は、改ざん検知のみを行うものが多かったが、新技術ではその位置も特定する。

新技術の特徴

・電子透かしを入力画像に基づいて自動生成するため、事前に電子透かしを用意する必要はない
・改ざんを単に検知するだけでなく、その位置も特定する
・改ざん検知は自動的に行える

想定される用途

・画像改ざん検知(ドライブレコーダーや防犯カメラで撮影した画像の無改ざん証明)
・音声の改ざん検知(秘密録音音声の無改ざん証明)

15:10~15:40 材料
4)  特定の化学物質に応答して拍動する微粒子
発表資料

佐賀大学 大学院工学系研究科 循環物質化学専攻 准教授 成田 貴行
http://extwww.cc.saga-u.ac.jp/~naritat/yuuzai/index.html

新技術の概要

特定の基質や光源の存在下で体積振動を示す微粒子を発案した。定時的に薬物投与が必要な投薬方法を1回の投薬で済ませることのできる新しい投薬システムや、体内時計や自律神経を調整する製剤、など高度に時間をコントロールした薬物担体への応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

自律振動する粒子としてはBelousov-Zhabotinsky(BZ)反応をゲル内に組みんだ粒子及びゲルがよく知られている。この場合、化学振動を組み込んで振動させる制約があり使用環境が限られる。今回の方法では、化学振動を組み込まないため、多種多様な条件で自律振動をうみだすよう設計できる。

新技術の特徴

・自律的に体積を振動させる素子
・化学エネルギーを利用した振動子
・素子のサイズはセンチメートルオーダーからナノオーダー

想定される用途

・薬剤担体
・電池不要のペースメーカー

関連情報

・サンプルの提供可能

15:40~16:10 エネルギー
5)  固体高分子形燃料電池の低コスト化と性能向上に寄与する炭素材料技術
発表資料

大分大学 工学部 応用化学科 助教 衣本 太郎
http://www.appc.oita-u.ac.jp/inorgchem/toyoda/top.html

新技術の概要

固体高分子形燃料電池の大規模普及には低コスト化と性能向上が必要である。低コスト化に寄与する技術として、サスティナブルな資源である竹を応用する技術を紹介する。また、炭素材料表面を化学的に修飾することにより反応活性と耐久性の高い電極触媒を作製する技術についても紹介する。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、竹材を燃料電池や金属-空気二次電池の空気を用いる次世代・次々世代電池へと応用する技術であり、既存技術はない。また、あわせて紹介する炭素材料表面を化学的に修飾することにより固体高分子形燃料電池電極触媒の反応活性と耐久性を高める技術についても類似の技術はない。

新技術の特徴

・炭素材料の表面に金属酸化物ナノ粒子あるいは特定の化合物を付加する技術
・固体高分子形燃料電池用高活性・高耐久性触媒を作製する技術
・サスティナブルの資源である竹の次世代、次々世代電池へと応用する技術

想定される用途

・燃料電池
・二次電池
・環境保全・水浄化

関連情報

・展示品あり(廃棄竹材由来繊維シート、廃棄竹材由来炭素繊維シート、紹介DVD(予定))
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