発表内容詳細

13:20~13:45 エネルギー
1)  補償制限機能を付加した配電用小型アクティブフィルタ
発表資料

首都大学東京 大学院理工学研究科 電気電子工学専攻 准教授 和田 圭二
http://www.comp.tmu.ac.jp/pelab/

新技術の概要

本研究は省エネルギー機器が発生する高調波成分を補償することを目的とした単相並列形アクティブフィルタ(住宅用アクティブフィルタ)の所要容量低減を目的として、その制御手法について検討を行った。本研究では、現状の系統電圧に含まれる3次高調波成分が5次高調波と比較して低い水準である点に着目し、3次高調波電流を補償しない周波数制限法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

従来から単相アクティブフィルタは提案され、論文等では発表されている。本研究の特徴は、従来技術よりも消費電力が小さくかつ小型化が可能な単相アクティブフィルタを実現できる点である。研究室内の評価では従来品に比べて約半分程度に小型化の見込みがある。

新技術の特徴

・周波数制限機能

想定される用途

・省エネルギー機器に付随して接続
・太陽光発電用インバータの夜間停止時に、本アクティブフィルタの動作が可能

関連情報

・展示品あり(試作したアクティブフィルタ)

13:45~14:10 医療・福祉
2)  覚醒時に閉塞型無呼吸症候群を簡易診断する方法
発表資料

東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 医療福祉工学コース 教授 吉澤 昌純
http://www.metro-cit.ac.jp/major/medicalwelfare/

新技術の概要

集団検診や日中通院時に実施可能な、覚醒時の擬似いびき音の第一フォルマント周波数が、姿勢変化(座位、横臥位)とその経過時間に応じて変化する過程を計測し、その特徴から閉塞型無呼吸症候群を簡易診断する手法。

従来技術・競合技術との比較

覚醒時に閉塞型無呼吸症候群を検査する手法としては、医師が経鼻ファイバースコープを用いて患者に呼吸や声を出させながら患者の中咽頭の静的、動的狭窄状態を観察しているのが現状。現在、集団検診等にて簡易に覚醒時に検査できる装置は見当たらない。

新技術の特徴

・覚醒時に比較的短時間に閉塞型無呼吸症候群を検査できる
・第一フォルマント周波数の解析によるため、スマートフォン等のアプリにて実装できる
・遠隔地からの診断が可能

想定される用途

・健康診断等の集団検診
・問診時の症状に閉塞型無呼吸症候群が疑われる際の簡易検査
・自宅での検査

14:10~14:35 材料
3)  有機溶媒を用いないポリシルセスキオキサン液体およびガラスの合成と応用
発表資料

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 准教授 梶原 浩一
http://inorg777.apchem.ues.tmu.ac.jp/new/kanamuralab/Japanese/top.html

新技術の概要

三官能ケイ素アルコキシドを原料とし、有機溶媒を使用せず簡便に液体状およびガラス状のポリシルセスキオキサンを合成する方法である。官能基の異なる種々のポリシルセスキオキサンの合成に適用でき、得られたポリシルセスキオキサンは透明材料やその前駆体として有用である。

従来技術・競合技術との比較

有機溶媒を使用せず、簡便な手順でポリシルセスキオキサンを合成できる。また、官能基の種類によっては液体状のポリシルセスキオキサンが容易に得られる。溶媒および反応剤として水を用いるため、得られるポリシルセスキオキサンはSiOH基リッチである。

新技術の特徴

・合成時間の短縮、試薬使用量の削減
・液体状のポリシルセスキオキサンを合成可能
・得られるポリシルセスキオキサンがSiOH基リッチ

想定される用途

・軽量な透明材料、深紫外透明材料
・光重合材料
・コーティング材料

関連情報

・展示品あり(液体PSQ試料、PSQガラス)

15:00~15:25 材料
4)  金ナノ粒子触媒によるエタノールの選択的酸化とエチレンの低温酸化除去
発表資料

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 准教授 武井 孝
http://www.comp.tmu.ac.jp/harutalab/

新技術の概要

金ナノ粒子触媒を用いて、エタノールを原料として酸素酸化により酢酸、アセトアルデヒドを高収率で得ることができる。一方、エチレンの完全酸化用触媒として、Pt/Al 2 O 3 にAuを複合させることでより低温酸化能が向上する。; 酢酸やアセトアルデヒドの製造では、化石燃料を原料とした従来法から、再生可能資源を利用したバイオエタノールを原料とした温和な反応で高収率の製法への転換が必要とされ、金ナノ粒子触媒はこの条件を満たす触媒である。 ・石油資源を原料としない新しい合成プロセスとしての触媒 ・エタノールの完全酸化用触媒 ・有害ガスの低温完全酸化 ・エタノールの酸化による酢酸、アセトアルデヒドの製造 ・野菜・果物保管倉庫や冷蔵庫のエチレン分解用触媒 ・温和な条件における酸化用触媒 ・高活性触媒およびその製造方法   2008-179978 ・エタノール酸化用金触媒およびそれを用いたアセトアルデヒド、酢酸の製造方法   2011-059461 ・金ナノ粒子触媒を有償で提供可能 ・展示品あり(金ナノ粒子触媒) 当日配布資料(2.97MB)

従来技術・競合技術との比較

酢酸やアセトアルデヒドの製造では、化石燃料を原料とした従来法から、再生可能資源を利用したバイオエタノールを原料とした温和な反応で高収率の製法への転換が必要とされ、金ナノ粒子触媒はこの条件を満たす触媒である。

新技術の特徴

・石油資源を原料としない新しい合成プロセスとしての触媒
・エタノールの完全酸化用触媒
・有害ガスの低温完全酸化

想定される用途

・エタノールの酸化による酢酸、アセトアルデヒドの製造
・野菜・果物保管倉庫や冷蔵庫のエチレン分解用触媒
・温和な条件における酸化用触媒

関連情報

・金ナノ粒子触媒を有償で提供可能
・展示品あり(金ナノ粒子触媒)

J-STORE掲載特許情報

15:25~15:50 材料
5)  酵素と金ナノ粒子触媒とを組み合わせたハイブリッド触媒
発表資料

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 助教 竹歳 絢子
http://www.comp.tmu.ac.jp/harutalab/

新技術の概要

グルコースの酸化反応において酵素と金ナノ粒子触媒を同時に使用することで相乗効果を発揮して、常温中性条件下、高い触媒活性が得られることを見出した。; 金触媒単独では塩基性条件下加熱する必要があり、酵素単独では長時間の反応となる。両者を併用する本技術は、実製造条件よりも温和で、短時間でグルコン酸を製造できる。 ・酵素と金触媒を組み合わることで相乗効果が得られる ・常温、常圧、中性水溶液中での酸化反応が促進される ・グルコースからグルコン酸の製造 ・各種の酸化酵素を用いる反応系への適用 ・金ナノ粒子触媒の有償提供可能 ・展示品あり(金ナノ粒子触媒) 当日配布資料(1.23MB)

従来技術・競合技術との比較

金触媒単独では塩基性条件下加熱する必要があり、酵素単独では長時間の反応となる。両者を併用する本技術は、実製造条件よりも温和で、短時間でグルコン酸を製造できる。

新技術の特徴

・酵素と金触媒を組み合わることで相乗効果が得られる
・常温、常圧、中性水溶液中での酸化反応が促進される

想定される用途

・グルコースからグルコン酸の製造
・各種の酸化酵素を用いる反応系への適用

関連情報

・金ナノ粒子触媒の有償提供可能
・展示品あり(金ナノ粒子触媒)

15:50~16:15 創薬
6)  エピジェネティクス工学に基づく新しい遺伝子操作・治療
発表資料

首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 分子応用化学域 教授 川上 浩良

新技術の概要

エピジェネティクスとは、塩基配列に依らずDNAメチル化、ヒストン修飾、それに伴うクロマチン構造変化が、遺伝子、特に後天的遺伝情報に深く関与する現象である。エピジェネティクスを工学的に制御することができれば、新しい遺伝子操作に繋がり、環境因子が強く影響する慢性疾患等の新しい治療法となりうる。エピジェネティクス工学を用いた新しい治療法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

エピゲノムを制御する方法としては、阻害剤を用いたヒストン修飾酵素の活性抑制が盛んに行われている。しかし、エピジェネティクスはDNAメチル化やヒストン修飾が複雑かつ規則的に誘起され、クロマチン構造を厳格に制御することにより行われており、阻害剤のみではエピジェネティクス制御は困難である。本技術では、DNAメチル化やヒストン修飾を目的に応じて制御可能な、エピジェネティクス工学に基づく全く新しいクロマチン構造制御法を開発した。

新技術の特徴

・DNAメチル化修飾やヒストン修飾の制御に関わる新しい技術的用途
・クロマチン構造をターゲットとした新しい薬剤開発
・新しい核内輸送に関わる高分子キャリアの開発

想定される用途

・慢性疾患治療、ガン治療等への応用
・細胞分化・脱分化の制御(再生医療や新しいiPS樹立法などへの応用)
・生化学実験試薬

関連情報

・外国出願特許あり

16:15~16:40 創薬
7)  組織や細胞単位の遺伝子発現をリアルタイムかつハイスループットに検出する技術
発表資料

首都大学東京 大学院理工学研究科 生命科学専攻 教授 相垣 敏郎
http://www.biol.se.tmu.ac.jp/labo.asp?ID=celgen

新技術の概要

病態関連遺伝子や化合物等によって引き起こされる遺伝子発現変化を、個体を生かしたまま、組織や細胞単位でリアルタイムで検出することができる。小型の動物個体をアレイ化することで、同時に多数の遺伝子について解析可能である。

従来技術・競合技術との比較

遺伝子発現変化を解析する従来技術として、マイクロアレイ、リアルタイムPCR、またレポーター遺伝子としてGFPやルシフェラーゼなどが利用されているが、個体を生かしたままで、組織や細胞種単位の時系列変化を解析することは不可能である。

新技術の特徴

・タンパク質間相互作用の組織単位での時系列解析
・ゼブラフィッシュ、マウスなど他種生物への適用
・移植された臓器における遺伝子発現のモニタリング

想定される用途

・組織単位の遺伝子発現変化を指標とする化合物や低分子RNAのスクリーニング
・特定の化合物が引き起こす組織単位での遺伝子発現変化の時系列解析
・特定の病態関連遺伝子が引き起こす組織単位での遺伝子発現変化の時系列解析
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