発表内容詳細

11:00~11:30 エネルギー
1)  シリコン系新材料「クラスレート化合物」の合成
発表資料

岐阜大学 工学部 電気電子情報工学科 准教授 久米 徹二

新技術の概要

シリコンウエハとNaとを混合し熱処理を行うことによりSiとNaとからなる化合物(NaSi)を生成し、さらに生成されたNaSiを10 -2 Pa以下の陰圧下で熱処理し、膜状シリコンクラスレートを合成する手法を確立した。

従来技術・競合技術との比較

従来のシリコンクラスレートは、シリコン粉末を原料として製造されるため、合成される物は粉末状でしか得られなかった。そのために電子素子への応用が考えにくく、用途が非常に限定されていた。

新技術の特徴

・薄膜状のクラスレートを合成することができる
・クラスレートの結晶構造を基板の種類により制御できる

想定される用途

・太陽電池用薄膜材料
・可視発光素子用材料
・受光素子用材料

関連情報

・展示品あり

J-STORE掲載特許情報

11:30~12:00 エネルギー
2)  シリコンカーバイドの太陽光吸収を利用した水素生成
発表資料

名古屋工業大学 大学院工学研究科 機能工学専攻 准教授 加藤 正史
http://ik-lab.web.nitech.ac.jp/

新技術の概要

シリコンカーバイド(SiC)は化学的に安定な半導体材料であるため、太陽エネルギーからの水素生成における光電極として用いることができる。我々はSiCによる光吸収を高める技術を開発することで、高い効率での水素生成に成功した。

従来技術・競合技術との比較

従来の水素生成用の光電極は長期間使用すると腐食する、もしくはエネルギー変換効率が低いという課題があった。それに対し本技術のSiC光電極は長期耐久性を有し、SiCの結晶および表面構造の最適化をしたことにより高い効率を示すものである。

新技術の特徴

・光吸収に適した立方晶SiCの利用
・SiC結晶成長の最適化による光吸収層の確保
・SiC表面処理による光反射の低減

想定される用途

・太陽光による水素エネルギー製造
・太陽光による二酸化炭素還元
・光化学反応による水質浄化

J-STORE掲載特許情報

12:00~12:30 医療・福祉
3)  スーパーフルーツ素材を用いた腎臓病診断
発表資料

三重大学 大学院工学研究科 分子素材工学専攻 准教授 宮本 啓一

新技術の概要

糖鎖不全識別性を持つジャカリン誘導体を作製する技術。スーパーフルーツであるジャックフルーツの種子から採取したジャカリンを使って、IgA腎症の誘因分子とされる糖鎖不全IgAを識別する多様な誘導体を作り出す技術。

従来技術・競合技術との比較

レクチンは「糖鎖抗体」とは異なり、分子識別能が不十分で臨床検査では、従来不向きとされてきた。本技術では、IgA1結合糖鎖を認識できるレクチン誘導体を系統的に作成する技術により、詳細な糖鎖検討を可能にした。

新技術の特徴

・ジャカリンは単純に1種類の糖鎖認識と考えられてきたが、作成方法により5種類の糖鎖認識性が分離できる
・IgA糖鎖認識能を使ってIgA吸着材料が作成できる
・通常タンパク質は加熱すると変性するが、認識サイト以外を変性させ認識サイトは変性させない技術である

想定される用途

・腎症診断キット
・細胞染色
・栄養補助食品または治療支援食品

J-STORE掲載特許情報

13:35~14:05 医療・福祉
4)  ゲノム全領域関連解析による心筋梗塞・脳梗塞・慢性腎臓病の個別化予防システムの開発
発表資料

三重大学 生命科学研究支援センター ヒト機能ゲノミクス部門 教授 山田 芳司
http://www.lsrc.mie-u.ac.jp/human/

新技術の概要

心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎臓病についてゲノム全領域関連解析を行ない、さらに複数の別の集団で検証することにより、各疾患の発症に強く関連する新規の遺伝子多型を特定した。それらの遺伝子多型情報および従来の危険因子を包括した個別化予防システムを各疾患について開発した。

従来技術・競合技術との比較

心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎臓病についてゲノム全領域関連解析を行ない、各疾患の発症に強く関連する新規の遺伝子多型を特定し、それらの遺伝情報を用いて個別化予防システムを開発した。したがって、新規性が高く、精度の高い予防システムであるため、事業化の可能性が高い。

新技術の特徴

・中高年の健康維持、生活の質の向上
・高齢者の健康寿命の延長、社会貢献の促進
・高齢化地域の経済活動の維持、医療費増加の抑制

想定される用途

・心筋梗塞の個別化予防
・脳梗塞の個別化予防
・慢性腎臓病の個別化予防

関連情報

・サンプルの提供可能

14:05~14:35 アグリ・バイオ
5)  生活習慣病予防改善ペプチドの特定・網羅解析・作用機構解析・高機能化戦略

岐阜大学 応用生物科学部 応用生命科学課程 教授 長岡 利
http://www1.gifu-u.ac.jp/~skinou/index.html

新技術の概要

ペプチドアレイなどの種々の手法を駆使して、生活習慣病の元凶である脂質異常症に予防改善効果を発揮するペプチドを特定・網羅解析・作用機構解析・高機能化する戦略。

従来技術・競合技術との比較

コレステロール代謝改善ペプチドの探索評価において、従来のin vitroにおけるペプチドの胆汁酸結合能評価と比較して、今回技術紹介するペプチドアレイの活用によるペプチドの胆汁酸結合能評価は、効率的である。

新技術の特徴

・ペプチドと高分子(タンパク質など)や低分子(生体成分、食品成分、医薬品など)の相互作用に網羅解析・定量評価が可能である
・ペプチドと培養細胞との相互作用(ペプチドーセルアッセイ)が解析可能である

想定される用途

・機能性食品
・医薬品のシーズ

14:35~15:05 医療・福祉
6)  食品用色素やサプリメント用色素と多光子レーザ顕微鏡を用いた超早期癌の診断・治療法
発表資料

三重大学 大学院医学系研究科 生命医科学専攻 教授 溝口 明

新技術の概要

本技術は、ヒトが摂取を許可されている自然あるいは人工合成色素を消化管などの粘膜表面に塗布し、多光子レーザ顕微鏡によって細胞組織形態を画像化し、癌細胞と正常細胞の染色性の差異を利用して病変部を迅速に探し当て、細胞形態から粘膜病変の病名を診断し、癌の場合には、診断に用いた同じ画像座標を用いて癌細胞だけを細胞一個単位でピンポイントにレーザ照射によって排除できる技術である。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、癌細胞を正常上皮細胞より濃く染める複数の色素を同定しており、この点がこれまでにない新規性である。また、色素染色することで、細胞画像化に必要な光の量を、色素染色なしに多光子レーザ顕微鏡で画像化する場合に比べて、40分の1程度に減少させることに成功している点も技術的な優位性である。癌細胞を一個単位でレーザ蒸散によって排除できる点も大きな特徴である。

新技術の特徴

・細胞形態画像化用の細胞染色色素にFDA(米国食品医薬品局)や厚生労働省のヒト摂取認可済み化合物を用いるため臨床応用しやすい
・複数細胞機能の迅速な測定・選別・単離だけでなく、レーザ蒸散による癌細胞や機能不良細胞の排除が可能である
・細胞染色時間が3分間程度なので、迅速な検査・診断・治療が可能である

想定される用途

・消化管内視鏡、気管支鏡、膀胱鏡など粘膜上皮の悪性腫瘍の検査・治療
・iPS細胞、ES細胞、組織幹細胞由来の単層培養細胞において、分化細胞の選別および未分化細胞・癌化細胞の排除

15:05~15:35 創薬
7)  オフ・ターゲット効果を回避する化学修飾RNA分子の創製
発表資料

岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 北出 幸夫
http://www1.gifu-u.ac.jp/~mb_chem1/

新技術の概要

我々はRNAi経路で鍵因子となる短鎖二本鎖RNAの末端を化学修飾することで機能向上を見出している。今回はオフ・ターゲット効果の回避を目指した同手法を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

オフ・ターゲット効果の回避を目的とした二本鎖RNA修飾法は幾つか存在するが、末端修飾によるPAZドメインポケットへの親和性の低下によるオフ・ターゲット効果の回避を目指した本技術は、全く新しい概念を提供する。

新技術の特徴

・RNA創薬
・化学修飾siRNA/miRNA

想定される用途

・核酸医薬
・医薬・診断薬ツール

関連情報

・応相談
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:35~16:05 医療・福祉
8)  新規近赤外蛍光化合物を用いた腎排泄系の生体可視化イメージング技術
発表資料

三重大学 大学院生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻 教授 寺西 克倫

新技術の概要

静脈投与後、選択的に腎臓、尿管をとおり速やかに尿排泄される近赤外蛍光化合物を開発した。これらの化合物を生体に投与し、近赤外蛍光を検出することにより、腎臓の障害や尿管の同定を生きた状態でリアルタイムに実施できることができる。

従来技術・競合技術との比較

既存の蛍光化合物(近赤外蛍光化合物を含む)は、体内投与後に肝排泄され腎排泄系への以降は低く、そのため腎排泄系の蛍光イメージングではコントラストが低い。

新技術の特徴

・製薬企業における動物試験での病態の観察
・診断薬

想定される用途

・外科手術での補助技術

関連情報

・要相談
・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>