発表内容詳細

13:30~14:00 計測
1)  感温液晶を用いた非接触温度分布計測技術
発表資料

山梨大学 工学部 機械工学科 准教授 鳥山 孝司
http://www.me.yamanashi.ac.jp/lab/toriyama/

新技術の概要

測定部位に感温液晶を張り、その散乱光を用いて温度計測を行う手法である。なお、測定する散乱光はある波長一つのみで良いため、計測機器としてモノクロカメラで十分であり、装置が安価に作成できるという特徴を持つ。

従来技術・競合技術との比較

放射温度計や赤外線カメラが競合技術である。これらは放射率により計測誤差が顕著に現れることや、機器そのものが高価であるという欠点を有している。一方、当該技術は感温液晶を通して温度を測定するので計測精度が高く、機器が安くなるといった利点を有している。

新技術の特徴

・非接触による温度計測であるため、極狭の範囲の温度分布計測が可能
・単波長のみによる計測のため、輝度センサとしてモノクロカメラが利用可能

想定される用途

・電子機器の基盤等といった極狭の範囲の温度分布計測
・放射温度計の精度を保証するための補助的な手法
・熱流動をする液体内の温度分布計測

関連情報

・展示品あり(感温液晶シート、対流の可視化装置)

J-STORE掲載特許情報

14:00~14:30 電子
2)  SCカット水晶発振回路による超安定タイムべースの発生
発表資料

山梨大学 工学部 電気電子工学科 教授 秋津 哲也
http://erdb.yamanashi.ac.jp/rdb/A_DispInfo.Scholar?ID=88E5D365DEBD1927

新技術の概要

狭帯域の周波数選択性能動回路を用いて水晶共振器の2つのモードを独立して発振させる発振回路。SCカット水晶のCモードとBモードを用いて、Cモードを安定なタイムベースとして、Bモードを温度センサーあるいは温度制御用ファードバック信号として利用する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術・競合技術としてはバイポーラトランジスタによる発振回路の設計が提唱されているが、CMOSアナログICを用いて実現した二重モード同時共振については、他に例を見ない。

新技術の特徴

・一つの共振器で温度センサーと圧力センサーなど2つの物理量の測定に用いることが出来るセンサー
・Bモードを温度フィードバックに用いて発振回路の温度ドリフトを安定化出来る
・高価なスペクトラムアナライザを用いなくても水晶共振器の共振モードに同調、発振回路を構成できる

想定される用途

・圧力と温度などの同時センシング
・安定なタイムベース

14:30~15:00 電子
3)  ノーマリーオン型スイッチング素子に適する駆動回路
発表資料

山梨大学 工学部 電気電子工学科 准教授 佐藤 隆英
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~takahides/

新技術の概要

SiCやGaNなど、ノーマリーオン型のスイッチング素子への応用を想定した駆動回路である。ゲート電位が寄生素子の影響を受けにくく、従来回路に比べ急峻な電圧を供給することが出来るため高速スイッチングに適する。

従来技術・競合技術との比較

dv/dtの大きな急峻な出力電圧を生成することが出来るため高速スイッチングに適する。回路の動作の寄生素子の依存度が低く、回路設計が容易である。また、制御信号が停止した場合には制御対処をオフし安全に停止することが出来る。

新技術の特徴

・出力電圧の寄生素子に対する依存度が低く、設計が容易
・出力電圧の変化が急峻となるため、高速なスイッチングが実現可能
・制御信号の停止時には、ノーマリーオン型の素子であっても素子を遮断状態に保つことが可能

想定される用途

・インバータおよびDC-DC コンバータ
・電気自動車
・太陽電池用パワーコンディショナー

15:10~15:40 エネルギー
4)  湿式法による複合セラミックキャパシタの低温作製プロセス
発表資料

山梨大学 工学部 応用化学科 助教 上野 慎太郎
http://www.eng.yamanashi.ac.jp/tenure-track/researcher/ueno/

新技術の概要

微小金属粒子及び誘電体の前駆体を含む原料圧粉体を、水などを溶媒とした反応溶液を用いてソルボサーマル処理することにより、微小金属粒子含有セラミックスキャパシタを230℃以下の低温で作製することができる。

従来技術・競合技術との比較

本方法では、230℃以下の温和な条件にて複合セラミックス成形体を作製することができるので、従来の高温での熱処理を含む固相法と異なり、耐熱性の低い材料を使用し、セラミックスとコンポジット化することが可能である。

新技術の特徴

・酸化物或いは複合酸化物のセラミックスを200℃程度以下の温度で作製が可能
・熱耐性の低い材料とセラミックス材料のコンポジットの作製が可能
・3次元的なネットワーク構造を持つことを特徴とする複合セラミックスの作製が可能

想定される用途

・エネルギー貯蔵デバイス
・チューニングフィルタ
・車載用インバータ

15:40~16:10 情報
5)  音声認識を利用した電子ノート作成・参照支援システム
発表資料

山梨大学 工学部 情報メカトロニクス工学科 助教 西崎 博光
http://www.alps-lab.org/

新技術の概要

会議や講演等でノートを取る機会は多い。その支援として音声認識と画像を用いた電子ノート作成・参照支援システムを開発した。このシステムによって、メモ対象音声の聴き逃しの回避、音声認識や画像を利用した書き込みの簡略化を図る。

従来技術・競合技術との比較

音声認識を利用した電子ノートは存在しないが、議事録作成支援システムは存在する。電子ノートシステムでは、音声認識は人間のノート作成・参照の支援に利用し主たる入力手段ではない。あくまでも、ユーザ支援を行なう目的のために利用している。

新技術の特徴

・音声録音+音声認識を利用することでノートの作成と参照双方の作業負担を大幅に軽減
・IT機器に不慣れなユーザでも簡単に利用できる人に優しいユーザインタフェース
・ノートパソコン他、スマートフォンやタブレット等の小型携帯端末で動作

想定される用途

・大学・高校等での教育支援
・会議等の議事録作成支援
・コールセンターのオペレーション支援

関連情報

・展示品あり(電子ノートシステムのデモ)

16:10~16:40 情報
6)  映像ビッグデータの可視化と装着型カメラ映像からの動作解析
発表資料

山梨大学 工学部 コンピュータ理工学科 助教 豊浦 正広
http://www.vc.media.yamanashi.ac.jp/Top_jp.html

新技術の概要

固定観測映像中の個別対象の活動度を可視化するActVisを開発し、講義収録映像や医用検査映像への応用を試みている。装着型カメラの映像からの指先ジェスチャの認識は、GoogleGLASSの登場によって需要が高まると見ているが、我々はクリック動作の検出に焦点を当てて研究を進めてきた。

従来技術・競合技術との比較

映像中の注目対象の特定をあえて手動設定とすることで、漏れや誤りのない検出を可能にする。映像の時間差分情報に着目することで、対象を限定しない活動度可視化ができるようになった。クリック動作の検出においても、指先位置ではなく指先位置の時間変化を解析することで、従来は難しかった1台のカメラからの動作検出を可能にした。

新技術の特徴

・人間の知識を教示として取り込むことで、環境・対象・視点位置を限定しない映像の解析が可能となる
・映像内の複数対象の動作解析を効率化する
・1台のカメラからクリックジェスチャの認識が可能となる

想定される用途

・血液検査・顕微鏡画像解析
・製造ライン監視・交通量調査・実験動物行動解析
・GoogleGLASSに代表されるカメラ付装着型ディスプレイでのインタフェース開発

関連情報

・映像内活動度可視化システムActVis実行プログラムが貸出可能
・展示品あり(映像内活動度可視化システムActVis)

16:40~17:10 製造技術
7)  果実包装自動化のための緩衝シートおよびシート製造法の提案
発表資料

山梨大学 工学部 情報メカトロニクス工学科 教授 寺田 英嗣
http://erdb.yamanashi.ac.jp/rdb/A_DispInfo.Scholar?ID=9C0A5B0CC8F8BE03

新技術の概要

桃をはじめとする果実包装の自動化を複数台のロボットにより実現するための要素技術開発の一つとして、自動化に適した緩衝シート形状および緩衝シート製造法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

従来の衝撃吸収率の高いシートはビニール性であり通気性がないため使用できなかった。本提案では通気性の高い不織布に緩衝機能を持たせる構造を取っており果実等に使用可能である。

新技術の特徴

・外観が商品価値の影響を与えやすい物体を梱包
・梱包材に限らず表面に凹凸が必要なシートの製造

想定される用途

・食品梱包
・精密機器梱包
・貴金属梱包
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