発表内容詳細

13:40~14:05 環境
1)  廃液からの貴金属回収を目的としたリユース可能な新規吸着材
発表資料

滋賀県工業技術総合センター 機能材料担当 主査 中島 啓嗣
http://www.shiga-irc.go.jp/

新技術の概要

一般的に金属を含む廃水の処理には凝集剤等が用いられるが、その結果スラッジ等新たな廃棄物が発生する。本技術は、環境負荷低減を目的とし、リユース可能な新規吸着材を用いた廃水に含まれる貴金属等の回収に関する技術である。

従来技術・競合技術との比較

市販樹脂を原料とし、“混ぜる”という非常に簡単な操作で作製が可能である。また、吸水性が高く、吸着サイトを内部にも有するゲル状吸着材であるため、表面積に依存しない吸着性を有し、特に脱着性能に優れる。

新技術の特徴

・アニオン性化合物を中性から酸性領域で吸着、アルカリ領域で脱着可能
・中性付近では銅等のベースメタルも吸着可能

想定される用途

・金メッキ廃液からの金回収
・ベースメタルを含む溶液からの貴金属選択回収

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14:05~14:30 環境
2)  シリカ微粒子の回収機構を備えた希少金属リサイクル技術
発表資料

福井大学 産学官連携本部 特命助教 岡田 敬志
http://www.hisac.u-fukui.ac.jp/

新技術の概要

本技術は、希少金属・重金属を含む固形廃棄物を還元雰囲気で溶融するものである。これによってガラス相とメタル相を分離し、後者に希少金属を濃縮する。さらにガラス相からアルカリ金属を分相させ、これを水と酸で洗浄することで、シリカの微粒子を回収する。

従来技術・競合技術との比較

従来の溶融プロセスにおいて発生するSiO2を主成分とする残渣は、様々な成分が混在しているため、再生原料としての品質が低い。一方、本技術では、純度が97wt%のSiO2を得ることができ、その粒径もミクロンオーダーとなる。このため、残渣のリサイクルという点で、本技術に優位性がある。

新技術の特徴

・希少金属および重金属を回収することができる。
・ミクロンオーダーのSiO2微粒子を回収することができる。
・純度の高いSiO2を回収することができる。

想定される用途

・廃製品からの貴金属・レアメタルのリサイクル
・各種溶融プロセスにおけるSiO2の回収
・重金属を含有する有害廃棄物の処理

関連情報

・サンプルの提供可能

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14:30~14:55 機械
3)   柱状採泥のための小型水中ロボット開発
発表資料

立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 教授 川村 貞夫
http://www.ritsumei.ac.jp/se/~kawamura/

新技術の概要

環境計測・資源調査等の目的で、海湖底の土壌の柱状採泥が必要となっている。小型で利用し易い柱状採泥ロボットを開発した。これにより採泥の時間的空間的分解能を高めることが可能となった。

従来技術・競合技術との比較

従来の方法では、投げ込み式の柱状採泥器であり、採泥の確実性が低く、正確な採泥位置も不明であった。本ロボットとは、水面上をGPSで誘導し、水中位置も計測できるようになっている。

新技術の特徴

・浮力移動機構による水中ロボット本体の姿勢変化
・採泥管の貫入制御、抜去制御

想定される用途

・沿岸域での土壌調査
・深海域での土壌調査

15:10~15:35 材料
4)  光により形成する超撥水性表面
発表資料

龍谷大学 理工学部 物質化学科 教授 内田 欣吾
http://www.chem.ryukoku.ac.jp/uchida/

新技術の概要

フォトクロミック色素の一つであるジアリールエテンの結晶面に紫外光を照射すると、光生成した異性体の針状結晶が表面に成長し、超撥水性を示す。これに可視光を照射すると元の平らな面に戻る。誘導体を選ぶと直径0.2ミクロン、長さ2-3ミクロンの結晶が規則正しく並び、接触角170°を超える超撥水性を示すだけでなく、光を散乱するモスアイ効果も示した。

従来技術・競合技術との比較

従来の撥水材料は、凸凹した表面上にテフロン等の疎水性の膜を付けたものであった。我々の材料は、紫外光と可視光の照射により、可逆的に表面に結晶成長と融解が起こり表面の形状が変わることで、水滴への撥水性や光散乱特性が変化するものである。

新技術の特徴

・光により可逆的に表面形状を変えて超撥水性(ロータス効果)を制御できる
・ガラス基板上でエピタキシャル成長を起こし、秩序だった針状結晶のアレイを形成する
・近赤外領域で光を散乱するモスアイ効果を示す

想定される用途

・撥水材料
・成形材料
・近赤外光散乱材料

関連情報

・サンプルの提供可能

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15:35~16:00 材料
5)  バイオマスからの電気二重層キャパシタ用電極材料の開発

滋賀県東北部工業技術センター 環境調和技術担当 主任主査 脇坂 博之
http://www.hik.shiga-irc.go.jp/

新技術の概要

電気二重層キャパシタ(EDLC)の電極材料である活性炭をバイオマスから得た。新たな製造手法により、高比表面積化と細孔の広径化の両立を実現した。得られた活性炭の比表面積は2000�u/g以上となり、良好な静電容量を発現した。

従来技術・競合技術との比較

従来のガス賦活法による活性炭物性は、比表面積は1000㎡/g程度と小さく、平均細孔径は大きい。一方、薬品賦活法では比表面積は2000㎡/gと大きく、細孔径は小さくなる。つまり、従来技術において高比表面積化と広径化はトレードオフの関係にあった。

新技術の特徴

・非水系EDLC用電極材料
・ダイオキシンなど、比較的大きな化合物、物質の吸着用活性炭

想定される用途

・EDLC用電極材料
・ガス、排水用吸着活性炭

関連情報

・コインセル型試作EDLCによる充放電のデモンストレーション

16:00~16:25 材料
6)  次世代太陽電池材料

滋賀県立大学 工学部 材料科学科 教授 奥 健夫
http://www.mat.usp.ac.jp/energy/hp

新技術の概要

低コストで大気中形成可能なスピンコート法・電析法により太陽電池を作製する技術で、軽量・フレキシブル基板や曲面構造にも容易に形成でき、構造制御することで光電変換効率を向上させることも可能である。

従来技術・競合技術との比較

太陽電池製造は通常、真空技術をベースとしたシリコン太陽電池作製技術が中心で、従来の火力発電と比較すると約5倍の高コストで太陽電池普及の大きな障害となっている。本技術は、低コストで大気中形成可能な手法である。

新技術の特徴

・室内照明光による電源
・エネルギーハーベスティング

想定される用途

・曲面・壁面型太陽電池
・携帯機器用電源
・可搬型非常用電源

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