JSTトップ > 新技術説明会 > 発表技術アーカイブス > 2014 北海道地域3大学1高専1公設試

発表内容詳細

10:50~11:15 材料
1)  水の急速な相変化を利用した酸化グラフェンの新規調製法と
発表資料

北海道大学 工学研究院 有機プロセス工学部門 准教授 荻野 勲
http://mde-cp.eng.hokudai.ac.jp/

新技術の概要

酸化グラフェンは、触媒担体や電池材料としての応用が期待されている材料であり、通常酸化グラファイトの層剥離によって得られる。 我々は、水の相変化を利用したシンプルな方法を用いて、従来法を用いた場合よりも大きなシート径を有する酸化グラフェンが得られることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

従来は、酸化グラファイトの層剥離を行うのに超音波印加が主に用いられてきた。しかし、超音波印加により酸化グラフェンナノシートの細片化が起き、またそのシート径分布が広くなるという問題点があった。新手法を用いることで効率的にシート径が大きな酸化グラフェンの製造が可能である。

新技術の特徴

・温和な層剥離法
・水の相変化を利用したシンプルな手法

想定される用途

・触媒担体
・電池材料
・吸着剤

11:15~11:40 材料
2)  高い引き裂き強度を持つハイドロゲル/ガラス繊維織物複合材
発表資料

北海道大学 大学院先端生命科学研究院 先端融合科学研究部門 ソフト&ウェットマターの科学分野 准教授 黒川 孝幸
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g2/index.html

新技術の概要

安全性が高い両性電解質ハイドロゲル(PAゲル)とガラス繊維織物を組み合わせることで、ガラス繊維織物単体よりも5倍以上引き裂き強度が高い材料を開発しました。人工靭帯等への応用が期待できます。

従来技術・競合技術との比較

ハイドロゲルを用いているため従来の高靭性樹脂等と比較して極めて高い含水率、生体親和性を有している点が特徴です。安全性が確かめられている素材を使用しており、医療器具、機器への応用が比較的容易です。

新技術の特徴

・高引き裂き強度
・高含水率
・高安全性

想定される用途

・人工靭帯
・防弾チョッキ

関連情報

・外国出願特許あり

11:40~12:05 情報
3)  高速高精度デバイス間同期技術とその応用
発表資料

北海道大学 大学院情報科学研究科 情報理工学専攻 教授 杉本 雅則
http://aiwww.main.ist.hokudai.ac.jp/

新技術の概要

市販カメラのローリングシャッター機能を用いることにより、1フレームの画像で10μ秒オーダーの同期を実現する。従来手法に比べ高速高精度であり、3次元再構成のためのカメラ間同期、音響測位、可視光通信などへの応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、同期に長時間(数十分程度)を要する、特殊機能を持つカメラが必要、などの課題が挙げられるが、本提案はこれらの課題を克服している。

新技術の特徴

・市販のカメラで実装可能
・1フレーム(0.016 sec)の画像で高精度(10μsオーダー)の同期が可能
・用途に応じて複数フレーム画像を用いれば、より高精度の同期も可能

想定される用途

・多視点3次元映像構築のためのカメラ間同期
・音響測位、測距
・可視光通信

13:20~13:45 アグリ・バイオ
4)  DNA分析によるコンブ類の原産地判別技術の開発
発表資料

北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 食品加工研究センター 食品バイオ部 食品バイオグループ 研究主幹 八十川 大輔
http://www.food.hro.or.jp/

新技術の概要

ミトコンドリアDNA上の遺伝子塩基配列の差異を利用することで、流通している食用コンブについて、日本産、中国産、韓国産の鑑別を容易に行うことができる技術。

従来技術・競合技術との比較

コンブの原産国鑑別については、藻体内の無機元素組成を指標としたものが開発されているが、DNA分析を用いた産地判別技術については報告がない。

新技術の特徴

・コンブ以外の褐藻類ミトコンドリアDNAの研究

想定される用途

・国産コンブと中国産、韓国産コンブの鑑別
・マコンブ(ホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブを含む)とミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、チヂミコンブ、ガゴメ、トロロコンブのそれぞれを識別

13:45~14:10 アグリ・バイオ
5)  植物抽出液に含まれる糖類とフェノール類の新規分離方法
発表資料

北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場 利用部 バイオマスグループ 研究主任 檜山 亮
http://www.fpri.hro.or.jp/

新技術の概要

カラマツ樹皮から容易に抽出できる少糖類とフェノール類に対し、疎水性イオン液体を用いて約96%の分離率で双方を得る新手法を開発した。イオン液体の回収再利用性および他の植物への応用可能性を確認した。

従来技術・競合技術との比較

樹脂カラムに吸着させて有機溶媒で洗い出す方法と比べて、有機溶媒使用量が少ない。限外ろ過膜を使用する方法では困難だった低分子フェノール類も分離可能である。

新技術の特徴

・糖類とフェノール類の分離率が約96%
・分離後の糖類とフェノール類のほぼ全量を回収可能
・疎水性イオン液体のほぼ全量を回収でき、再使用可能

想定される用途

・可溶性の糖類を発酵などの原料とする
・植物由来のフェノール類を化学原料(接着剤、吸着剤等)または機能性材料とする

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(糖とフェノールからなる植物抽出液 数ml瓶、植物原料(樹皮)粉末。)

14:10~14:35 アグリ・バイオ
6)  One World One Health に貢献する多機能乳酸菌
発表資料

酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 教授 萩原 克郎

新技術の概要

乳酸菌RGU-Lp1株は、腸内細菌叢、脂質代謝の改善のみならず炎症性疾患モデルにおいて炎症低減効果を示し、さらにその発酵代謝産物は、自然免疫を活性化する。このような多機能性を有するRGU-Lp1株は、ヒト・動物ならびにそれらを取り巻く環境の健康、“One Health”をサポートする。

従来技術・競合技術との比較

RGU-Lp1株は特定の生育環境・栄養源を要求せず、培養・維持が容易であり、機能性を有する製品が低コストで生産可能である。菌株の増殖特性と低コスト生産はヒト用飲料の商品展開のみならず、動物飼糧等(飼料添加物、サイレージ等)へも応用可能である。

新技術の特徴

・腸内細菌叢改善効果
・炎症制御効果
・脂質代謝改善効果

想定される用途

・食品(サプリメント)
・動物用飼糧
・環境フローラ改善剤

関連情報

・サンプルの提供可能

15:25~15:50 機械
7)  軽量・柔軟な機械構造物のための軽量脱着型振動除去装置
発表資料

北見工業大学 工学部 機械工学科 准教授 星野 洋平
http://www.mech.kitami-it.ac.jp/labo/l12/

新技術の概要

軽量で簡便な高性能な着脱式の除振装置を開発した。装置の可動部分を回転型とすることで、軽量にもかかわらず高い振動除去性能を発揮でき、着脱式のため、既存の構造に取り付けるだけで除振効果を発揮できる。

従来技術・競合技術との比較

従来は、アクティブマスダンパー(AMD)という直動型の除振装置が高層ビルの除振等のために用いられているが、AMDの除振性能は慣性質量の大きさに強く依存し、柔軟で軽量な構造物の除振のためには向かないが、回転型とすることで問題を解決し、加えて着脱式とすることが可能となった。

新技術の特徴

・回転型とすることで装置の重量を増加することなく慣性質量を増大できるため、軽量で高性能な除振装置を実現できる。
・軽量な除振装置を実現できるため、軽量で柔軟な構造物に取り付けて除振することが可能となる。
・MEMSジャイロセンサーを用いることで制御装置の小型軽量化が可能であり、低コスト化にも寄与する。

想定される用途

・農業用ブームスプレーヤの除振制御
・風力発電用大型風車の支柱の振動制御
・人工衛星用太陽電池パネルの除振制御

関連情報

・サンプルの提供可能
(共同開発のための検証済み技術情報(制御プログラム・特許資料・論文)の提供可能)
・展示品あり(映像あり)

15:50~16:15 計測
8)  河川監視の水門の自動ゲ-ト制御システム
発表資料

苫小牧工業高等専門学校(発明時の所属機関:旭川工業高等専門学校) 特命教授 土田 義之

新技術の概要

本技術は、農業用水路や河川の幹線に接続された支線・分線のエリアにおいて、幹線から取水した農業用水を下位のエリアに適切に給水できるように、水門ゲートの開閉操作を行う水門ゲート制御システムの技術に関する。

従来技術・競合技術との比較

従来は農業用水等の大口の需要者が複数の区域(需要エリア)を運用して、需要エリアにおける取水量が契約取水量を超過しないように監視制御が行われている。本技術は上位の水路から所定水量の取水を受ける下位の水路は1つ以上の水門ゲートで仕切られた複数の区画の中で、複数の区画に設置された水位計と水門ゲートと、ネットワークを介して接続し、制御信号により水門ゲートの開閉装置の開度を変更し、所定水量を調整する水門ゲート制御システムを提供する。

新技術の特徴

・河川管理・農業用水路管理
・水門自動開閉制御
・河川監視制御(洪水、氾濫等の事前予測管理)

想定される用途

・河川・農業用水管理
・水門自動開閉制御
・河川監視制御
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>