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発表内容詳細

13:20~13:45 計測
1)  高速物体の3次元動画像計測技術
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 電子システム工学部門 教授 粟辻 安浩
http://www.cis.kit.ac.jp/~awatsuji/index-j.html

新技術の概要

物体の3次元情報記録技術である、ホログラムを撮像素子で記録し、コンピュータで3次元像を再生します。奥行き方向に数㎛の範囲を数十nm精度、毎秒百万コマ以上の動画速度で3次元計測が可能です。

従来技術・競合技術との比較

動く物体の高精度3次元計測が可能です。

新技術の特徴

・静止物体でも動く物体であっても3次元形状の計測が可能。
・静止物体群でも動く物体群であっても3次元分布の計測が可能。
・静止透明物体でも動く透明物体であっても厚み分布の計測が可能。

想定される用途

・生産ラインを流れている部品の高精度検査
・粒子・流体計測
・3次元バイオ顕微鏡

関連情報

・外国出願特許あり

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13:45~14:10 通信
2)  ビームスクイントのない偏波可変ビーム走査アンテナ
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 電子システム工学部門 准教授 上田 哲也
http://www.cis.kit.ac.jp/~ueda/

新技術の概要

ビーム走査アンテナにおいて、動作周波数の変化に伴いビーム方向が変動してしまうビームスクイントの問題を解決し、かつビーム方向と主偏波方向の独立な制御を可能とする放射効率の高い共振型漏れ波アンテナを提供する。

従来技術・競合技術との比較

ビーム走査アンテナの代表例としてフェーズドアレーがあるが、構成要素である数多くのアンテナ素子を独立に電子制御する必要があるので、システム負荷が大きい。一方、発明のアンテナは制御変数が非常に少なく、構成が単純で、ビームスクイントの抑制、ビーム走査と主偏波回転の独立制御を可能にする。

新技術の特徴

・偏波可変ビーム走査アンテナ:主偏波方向、ビーム方向を独立に制御可能とする技術
・周波数を変えるとビーム方向が変動してしまうビームスクイントの問題を解決する手段を与える技術
・放射効率の高い小型漏れ波アンテナ

想定される用途

・マイクロ波・ミリ波帯のビーム走査アンテナ
・電波を利用したセンシング

関連情報

・完成形ではないが、一部の機能実現のため試作したアンテナ
・外国出願特許あり

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14:10~14:35 通信
3)  二段階のダウンコンバートによる位相変調インパルス無線受信装置
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 電子システム工学部門 教授 大柴 小枝子
http://www.cis.kit.ac.jp/~oshiba/index.htm

新技術の概要

超広帯域で低エネルギーな無線通信を実現するUWBインパルス無線は、キャリア周波数を持たないため位相変調方式の実現が困難であった。本技術は2つの周波数を用いてダウンコンバージョンすることで、キャリアなしの位相変調を実現した。

従来技術・競合技術との比較

UWBインパルス無線は、キャリア周波数を持たないため包絡線検波によって受信している。そのため、多値化が困難である。

新技術の特徴

・低消費電力
・高効率
・キャリアレス

想定される用途

・広帯域無線通信、光無線融合
・位置検出システム応用
・位相検出によるライフセンサ

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14:35~15:00 製造技術
4)  微粒子によるマイクロパターンの作製
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 電子システム工学部門 准教授 高橋 和生

新技術の概要

プラズマに浮遊させた微粒子を制御し表面へ輸送することにより、微粒子の配列パターンを作製する。微粒子配列や幾何パターンを要求する基礎技術(ディスプレイ、結晶薄膜形成、集積回路配線など)に適用が可能。

従来技術・競合技術との比較

液中コロイドやその他の液体を塗布する技術と比較して、高速に加工でき、大面積パターンの作製が可能。

新技術の特徴

・自己組織化による微粒子パターンの作製
・大面積での加工が可能
・微粒子に対する材料を問わず、任意の配列を作製

想定される用途

・ディスプレイパネルにおけるスペーサ材料の配置
・結晶薄膜形成における結晶核の誘導
・集積回路における配線等のパターン作製

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15:30~15:55 医療・福祉
5)  生体組織の動きを抽出して難病診断支援を。
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 情報工学部門 准教授 福澤 理行

新技術の概要

我々は、医用超音波診断装置の出力する動画像から、組織の動き(動脈拍動)を画像処理によって選択的に抽出・可視化することに成功しました。特に新生児頭部虚血性疾患などの早期診断に有効で、他の疾患への適用も検討されています。

従来技術・競合技術との比較

いわゆるコンピュータ診断支援(CAD)技術は、静止画像に対する組織形状解析に基づくものが大半ですが、本技術は、生体組織の動態解析に基づく点に新規性があります。

新技術の特徴

・生体組織の動態解析
・動きの周期性に着目した動画像解析技術
・リアルタイム動画像処理システム

想定される用途

・超音波診断装置のポストプロセッサ
・新しい超音波診断装置
・動画像処理に基づく外観検査装置

関連情報

・動脈拍動抽出デモ動画の用意あり。講演中、講演後いずれでも提示可能。

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15:55~16:20 デバイス・装置
6-1)  きれいな端面をもつ結晶の成長方法
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 高分子機能工学部門 准教授 山雄 健史

新技術の概要

放熱板の上に設置した基板を、過度に溶質を含む溶液を入れた容器に浸漬させ、その容器をヒーター上に設置するだけで、基板上に結晶を直接成長させる方法である。基板上に直接成長するのでその後の加工がし易い。

従来技術・競合技術との比較

典型的な溶液結晶成長法では飽和溶液を過飽和状態にして結晶を析出させるため、①溶媒への溶解性の高い材料にしか適用できず、また②精密な温度(変化の)制御が必須であった。本技術は、溶解性の低い材料にも適応可能であり、容器底部一箇所のみを一定温度に保つだけである。

新技術の特徴

・溶液に難溶解な材料に適応できる。
・基板の上に直接結晶が成長する。
・特徴的な結晶方位を反映した明確な多角形形状の結晶が成長する。

想定される用途

・有機半導体結晶デバイス
・非線形光学結晶

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15:55~16:20 デバイス・装置
6-2)  発光トランジスタの高輝度発光駆動法
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 高分子機能工学部門 准教授 山雄 健史

新技術の概要

発光電界効果トランジスタのソースとドレイン電極に正と負の直流電圧を印加し、ゲート電極に交流電圧を印加して電流注入発光させる。素子の構造をなんら変更することなく、印加する電圧の種類を変えるだけで高輝度発光が得られる。

従来技術・競合技術との比較

一般に、発光トランジスタはソース、ドレイン、ゲートの3つの電極に直流電圧を印加して電流注入発光させる。その際、ゲート電極の電位は、ソースおよびドレイン電極の電位の中間に設定される。本技術は2Hzの低周波数でも、従来方法よりも高輝度での発光が得られる。従来の方法では、チャネルの極狭い線状の領域で発光が観測されるが、本技術では、チャネル全体から発光が得られる。

新技術の特徴

・発光素子の構造を変える必要が無い。
・周波数の増加に伴い発光輝度が増大する。

想定される用途

・ディスプレイ
・照明

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16:20~16:45 エネルギー
7)  有機結晶膜を用いた高変換効率太陽電池技術
発表資料

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 高分子機能工学部門 教授 堀田 収
http://www.mse.kit.ac.jp/

新技術の概要

新規な有機半導体材料からなる結晶膜を用いた高変換効率太陽電池を提案する。結晶膜における大きな励起子拡散距離が高変換効率を生み出す。有機層に(チオフェン/フェニレン)コオリゴマーやペンタセンを用いる。

従来技術・競合技術との比較

従来の有機太陽電池開発の主流はバルクヘテロジャンクション(BHJ)に基づく。ところが、この形態では有機半導体材料のもつ特徴である、大きな励起子拡散距離の利点が生かしにくい。高結晶性有機半導体を用いることでこの難点を解消する。

新技術の特徴

・クリーンエネルギー技術
・高い太陽光エネルギー変換効率

想定される用途

・太陽電池、フォトセル
・シート状光電変換素子

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