発表内容詳細

11:00~11:30 創薬
1)  関節リウマチ滑膜マクロファージを標的とした軟骨・骨破壊抑制剤
発表資料

鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 健康科学専攻 講師 永井 拓

新技術の概要

葉酸リセプターβは関節リウマチ滑膜で活性化したマクロファージで発現する。葉酸リセプターβを標的とした抗体毒素は、関節炎モデル(局所投与)において軟骨・骨破壊を抑制した。

従来技術・競合技術との比較

①関節リウマチの滑膜で活性化したマクロファージが分泌する種々のサイトカインが制御可能。
②血中の葉酸濃度が影響しない。
③作製が容易。

新技術の特徴

・他薬剤、化合物との融合(診断薬、治療薬)

想定される用途

・診断薬
・治療薬

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

11:30~12:00 アグリ・バイオ
2)  海洋性真核微生物ヤブレツボカビ類を用いたカタラーゼ活性を有する酵素タンパク質の生産
発表資料

宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科 准教授 田岡 洋介
http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~fishery/

新技術の概要

海洋性油糧微生物であるヤブレツボカビ類を用いて過酸化水素除去酵素タンパクの生産を行う。本技術では従来の酵素タンパクと異なり、運動性を有する遊走細胞の酵素を用いることで、栄養細胞と比較して約3倍の活性を有するタンパクを回収でき、さらに過酸化水素添加により約12倍と、著しい酵素活性の促進が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来カタラーゼ生産菌として用いられているMicrococcus属といった微生物よりもヤブレツボカビ類は細胞破砕が容易で、酵素タンパクの抽出効率が向上する。また原核生物は基本的に二分裂による細胞分裂での生活環を有しているが、ヤブレツボカビ類の場合、遊走細胞を選択的に回収することで高活性の酵素タンパクを回収できる。

新技術の特徴

・選択的に遊走細胞由来の酵素タンパク質を用いることで、高活性のカタラーゼを回収できる。
・培地への過酸化水素添加により、カタラーゼ活性の促進が可能。
・当該微生物は酵母といった他の真核生物よりも高い過酸化水素耐性を有する。

想定される用途

・半導体産業由来の過酸化水素含有廃水の処理
・食品作業由来の過酸化水素含有廃水の処理
・循環式浴槽や温泉などの過酸化水素洗浄廃水の処理

関連情報

・部分精製レベルの酵素であれば試作可能。

13:30~14:00 医療・福祉
3)  スキルス胃癌を高感度に検出できる新しいモノクローナル抗体「MUC1-014E」
発表資料

鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 教授 米澤 傑
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~byouri2/

新技術の概要

全く新しい抗MUC1抗体「MUC1-014E」を、予後不良であるスキルス胃癌の高感度かつ正確な生検診断へ応用すると共に、その正確な深達度診断により、近年盛んになってきた内視鏡的切除術を含む胃切除標本の切除断端評価へ応用する。

従来技術・競合技術との比較

MUC1分子(膜結合ムチン)の細胞内ドメインに対する新しいモノクローナル抗体「MUC1-O14E」は、細胞外ドメインに対する従来のMUC1抗体よりも感度良く、また、従来スキルス胃癌の検出に使われて来たサイトケラチンにも劣らずに、正確にスキルス胃癌を検出できる。

新技術の特徴

・MUC1分子(膜結合ムチン)の細胞内ドメインの生物活性に関する基礎的研究
・MUC1細胞外ドメインの多様性研究のための基準点としての用途
・悪性胸膜中皮腫と肺癌の鑑別診断

想定される用途

・胃内視鏡時の生検診断の精度向上
・内視鏡的粘膜下切除標本における切除断端評価
・センチネル(見張り)リンパ節における癌転移の有無の診断

関連情報

・サンプルの提供可能
英文原著論文別刷、英文総説論文別刷、和文総説論文別刷
外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

14:00~14:30 医療・福祉
4)  新規DNAメチル化解析法の開発
発表資料

鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 助教 横山 勢也
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~byouri2/

新技術の概要

DNAのメチル化は、遺伝子の発現調節において重要な働きを行っている。我々は新規DNAメチル化解析法として、MSE法を開発した。この方法は、含有される様々なDNAのメチル化状況をメタゲノムとして解析することが可能であり、膵液などの臨床サンプル中のDNAメチル化状態を解析することで、新たなリスクマーカーの探索や、がんの早期発見に応用することができる。

従来技術・競合技術との比較

これまで報告されているDNAメチル化解析法(メチル化特異的PCR法やパイロシークエンス法)ではメタゲノムを解析することが出来ないため、検体に内包される様々なDNAのメチル化パターンを把握することが出来なかった。加えて、当該方法は従来法と比較しても高い解像度(0.1%の差異を検出)と検出力(20pgのDNAが検出)を有している。

新技術の特徴

・種々細胞におけるエピジェネティクス情報のクオリティーチェック(細胞初期化など)
・DNAメチル化のメタゲノム解析

想定される用途

・膵腫瘍の診断予測
・肺癌の診断予測
・胆管がんの診断予測

関連情報

・サンプルの提供可能
・英文原著論文別刷、英文総説論文別刷、和文総説論文別刷
・外国出願特許あり

14:30~15:00 材料
5)  シラスを原料とした新規機能性材料の開発
発表資料

都城工業高等専門学校 物質工学科 准教授 野口 大輔
http://www.miyakonojo-nct.ac.jp/~c/staff/noguchi/noguchi.html

新技術の概要

南九州のマグマセラミックス「シラス」を活用し、薄膜作製技術の1つであるスパッタリング法を用いてシラスの薄膜化を行い、可視光領域での透過率90%以上、反射率10%以下の低屈折率材料(屈折率1.4〜1.5)および優れたイオン伝度(1×10-7S/cm程度)を示す固体電解質材料の開発に成功した。

従来技術・競合技術との比較

消臭性、調湿性等の機能に加え、優れた光学特性および電気特性の機能性を備えているとともに、経年変化によってもシラスの薄膜が基材から剥離し難いシラス構造体を提供する。

新技術の特徴

・マグマセラミックスの活用により、原料費が安価
・バインダー等の接着剤を必要としないため剥離し難い

想定される用途

・低屈折率材料(屈折率1.4〜1.5)
・固体電解質材料(イオン電導度1.0×10-7S/cm程度)
・消臭性、調湿性、視認性を兼ね備えた建築材料(内装材・外装材)

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

15:00~15:30 環境
6)  微生物燃料電池を用いた未利用バイオマスの燃料化
発表資料

宮崎大学 農学部 応用生物科学科 准教授 井上 謙吾
http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/kinoue/top

新技術の概要

微生物燃料電池において高い発電能力を有するGeobacter sufurreducensのバイオフィルムで覆われた電極を下水などの有機性廃液の処理に用いることで、従来よりも高効率での処理と発電を行うことができた。

従来技術・競合技術との比較

メタン醗酵などの技術と比較して、微生物燃料電池ではバイオガス燃焼によるエネルギー変換効率のロスが少なく、水処理では施設既存の処理槽に電極を設置するだけで発電と処理を同時に行う技術への転換が可能である。

新技術の特徴

・有機物処理と発電を同時に行う
・本技術で用いる電流生成菌は細胞膜を隔てた電子伝達(細胞外電子伝達)が可能
・発電に利用できる有機物の種類は極めて多様

想定される用途

・インフラの整っていない地域での長時間の電力供給
・微生物菌体そのものを生体触媒として利用
・電流生成菌による電流をシグナルとしたバイオセンサー
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>