発表内容詳細

13:20~13:50 アグリ・バイオ
1)  アブラナ科植物の萎黄病菌に対する抵抗性の判定方法
発表資料

新潟大学 自然科学系(農学部) 農業生産科学科 教授 岡崎 桂一

新技術の概要

キャベツ、ブロッコリー、コマツナなどの生産現場で問題となっている萎黄病に対する抵抗性遺伝子を同定した。その遺伝子から抵抗性を示す個体を選抜する分子(DNA)マーカーを開発した。この方法を使うと煩雑な病害接種検定をせずとも、DNA検査で植物体中の病害抵抗性遺伝子の有無を判定できる。本研究で開発した抵抗性遺伝子の分子検定法は、抵抗性品種開発に極めて有効である。

従来技術・競合技術との比較

本方法は、従来法の病原菌接種試験法に比べ、大幅に労力と時間を節約できるほか、環境の影響を受けず再現性のある結果が得られる。また、本方法を用いると個体が抵抗性遺伝子をホモで持つか、ヘテロで持つかを判定できる点もメリットである。

新技術の特徴

・DNA検査で植物体中の病害抵抗性遺伝子の有無を判定判定できる。
・従来法の病原菌接種試験法に比べ、大幅に労力と時間を節約できるほか、環境の影響を受けず再現性のある結果が得られる。
・本方法を用いると個体が抵抗性遺伝子をホモで持つか、ヘテロで持つかを判定できる。

想定される用途

・アブラナ科野菜の萎黄病抵抗性品種の育成。
・育種の効率化。
・萎黄病罹病性遺伝子を排除した抵抗性遺伝子のみを含む育種母集団を育成できる。

13:50~14:20 エネルギー
2)  陽光を集光して得られる太陽熱を利用するソーラーガス化装置及びガス化法
発表資料

新潟大学 研究推進機構 超域学術院 准教授 郷右近 展之

新技術の概要

本発明の太陽集光熱による石炭コークスのガス化装置は、流動媒体・伝熱媒体として石英砂を使用した内循環流動層を、反応器上部から太陽集光を直接照射することで石炭コークス粒子をガス化する装置である。本発明の内循環流動層を用いた石炭コークスのガス化装置及びガス化法によれば、石炭コークス粒子と流動媒体粒子の混合物からなる流動層を用いることにより、流動層粒子の反応速度が低下せず、ガス化反応を円滑に進行させることができる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では下記の問題点があった。太陽集光による運転では、雲の通過等の太陽日射の変動により、流動層の温度変動が大きく安定した流動を維持することが困難である。さらに、反応温度の変動により、ガス化速度も変化する。また、ガス化反応の進行に伴って石炭コークス流動層が減少するため、流動層が太陽集光の焦点位置から遠ざかり、流動層を継続的に高温に維持することが困難となる。これらが原因となり、コークス粒子のガス速度が低下した。本新技術では上記の問題が解決される。すなわち、本発明によれば、石炭コークス粒子と流動媒体粒子の混合流動層により、ガス化に伴う層高さの変動を緩和し、太陽集光を安定して受光できるようになる。さらに、石英砂が流動媒体・伝熱媒体として作用し、ガス化反応を円滑に進行させることができる。

新技術の特徴

・太陽光を1000℃程度の高温熱に変換 (高温熱供給)
・石英砂を利用した太陽熱蓄熱技術; ;

想定される用途

・高温太陽熱を利用した低品位炭のガス化技術
・太陽熱による天然ガス改質
・太陽熱発電

関連情報

・外国出願特許あり

14:20~14:50 計測
3)  超弾性材料の特性評価のための一様二軸引張試験治具
発表資料

新潟大学 工学部 機械システム工学科 助教 プラムディタ ジョナス アディティヤ
http://biomech3d.eng.niigata-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

ゴムのような超弾性材料の有限要素モデル化のために、単純引張試験および純せん断試験だけでなく、一様二軸引張試験のデータも必要となる。万能試験機で一様二軸引張試験を低コストで容易に実施できる試験治具を提案した。

従来技術・競合技術との比較

複数のアクチュエータを用いた超弾性材料の二軸引張試験機はあるが、大型で高価である。また、万能試験機用の二軸引張試験治具もあるが、試験片を囲むような構造となっているため、試験片変形の観察が難しい。本試験治具により超弾性材料の大変形を観察できる低コストな一様二軸引張試験が可能となる。

新技術の特徴

・万能試験機に取り付けることにより一様二軸引張試験を容易に実施できる。
・試験片の大変形の観察(画像解析)が可能である。
・機構が簡単で低コストで製作できる。

想定される用途

・ゴム等の超弾性材料の力学的特性の評価および有限要素モデル化
・生体軟組織の力学的特性の評価および有限要素モデル化

15:10~15:40 アグリ・バイオ
4)  機能性オリゴ糖の実用的生産技術開発
発表資料

新潟大学 大学院自然科学研究科 生命・食料科学専攻 テニュアトラック助教 中井 博之
http://www.niigata-u.ac.jp/tenure_track/researcher/nakai_hiroyuki.html

新技術の概要

バイオインフォマティックスを駆使して得られた加リン酸分解酵素(ホスホリラーゼ)群を活用して、安価に入手可能な天然糖質から付加価値の高い機能性オリゴ糖への汎用的変換技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

加水分解酵素法と異なり、多種多様なオリゴ糖の選択的生産が可能。糖核酸エステル転移酵素法や有機合成法とは異なり、安価に入手可能な天然糖質を用いる本技術は低コストで安全性が高い。

新技術の特徴

・食品、医薬品、研究試薬業界での高付加価値機能性/希少オリゴ糖の開発・低コスト大量生産
・糖鎖工学研究や糖鎖利用医療での機能性オリゴ糖の活用

想定される用途

・高付加価値機能性オリゴ糖の新規開発
・従来の市販オリゴ糖の低コスト化

J-STORE掲載特許情報

15:40~16:10 創薬
5)  脳梗塞に対する血栓溶解療法の合併症である脳出血を防止する新規脳保護薬
発表資料

新潟大学 脳研究所 神経内科 准教授 下畑 亨良
https://www.facebook.com/NiigataCBFM

新技術の概要

脳梗塞の唯一の治療薬であるtPAによる血栓溶解療法は、わずか5%の患者にしか使用されない。その理由は治療可能時間が4.5時間と短いためで、治療が遅れると脳出血を合併し、予後はむしろ悪化する。我々は血栓溶解療法後の出血を抑制し、かつ神経保護効果や抗炎症効果をもつ初めての脳保護薬を見出した。

従来技術・競合技術との比較

①生体内にもともと存在する成長因子で、副作用のおそれが少ない点、および②作用点を一つしか持たない従来薬と大きく異なり、出血防止作用のみならず、神経細胞保護作用や神経炎症抑制作用といった複数の有益な作用を併せ持つ点において優れている。なお,血栓溶解療法後の脳出血を予防する従来技術はない。

新技術の特徴

・心筋梗塞、肺塞栓、下肢動脈閉塞症に対する血栓溶解療法後の出血合併症を防止する

想定される用途

・発症からの治療可能時間を6〜8時間に延長し、治療の適応となる患者数を現在の3倍程度に増加させる
・発症から4.5時間以内の治療であっても脳出血を合併しやすいハイリスク患者に使用し、予後の悪化を防止する

J-STORE掲載特許情報

16:10~16:40 医療・福祉
6)  部分的脾動脈塞栓術後の血小板数予測
発表資料

新潟大学 大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野 講師 須田 剛士
http://www.med.niigata-u.ac.jp/in3/resident/group2.html

新技術の概要

部分的脾動脈塞栓術によって期待される血小板数の増加量をComputed tomography(CT)のデータのみに基づいて術前に予測する方法を提供することで、侵襲的な治療に対する安全性を担保する付加価値をCTに付与することを可能とする技術

新技術の特徴

・CT以外に特別な追加検査を必要としない
・ソフトウエアの更新のみで機能の追加が可能

想定される用途

・CTへの自動計測機能追加によりCTを単純な診断装置から侵襲的な治療への支援装置へ変換する

関連情報

・サンプルの提供可能
・Webバージョンのデモあり
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