JSTトップ > 新技術説明会 > 発表技術アーカイブス > 2014 龍谷大学・明治大学

発表内容詳細

13:30~14:00 創薬
1)  三次元組織を構築するための足場材料とその培養システム
発表資料

明治大学 理工学部 応用化学科 教授 相澤 守
http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/

新技術の概要

組織の再生には、細胞・成長因子・細胞の足場材料が主要な三要素であるが、臨床的に使用可能な三次元組織の構築は困難である。今回、三次元組織を構築可能な足場材料、及びそれを使用した三次元細胞培養技術を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

これまで、大きな再生組織の構築は困難であった。本技術では、例えば、直径15mm、高さ18mm程度の大きさをもつ「肝再生オルガノイド」を構築できる。また、この再生組織に「血管」を導入することも可能である。

新技術の特徴

・細胞の侵入を容易にするアパタイトファイバーによる連通性の高い細孔構造を実現
・高密度循環培養を実現し、 三次元構造を備えた再生組織を構
・未分化間葉系幹細胞からの「骨再生」および血管を導入した「再生肝オルガノイド」の構築に成功!

想定される用途

・再生医療分野での三次元組織の構築に活用(骨・肝で実績あり)
・創薬のスクリーニングに利用

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(アパタイトファイバースキャフォルドおよびリアクター)

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14:00~14:30 材料
2)  汎用試薬を利用した四置換アルケンのテンプレート合成
発表資料

龍谷大学 理工学部 物質科学科 准教授 岩澤 哲郎
http://www.chem.ryukoku.ac.jp/iwasawa/

新技術の概要

アルキン類に対して、位置及び立体選択的に一塩化臭素や一ヨウ化臭素等を付加させることに成功した。生成物は、スマートマテリアル(医農薬化合物、有機材料分子等)の骨格である四置換アルケンを合成するテンプレートとしての価値を持つ。

従来技術・競合技術との比較

アルキンに対して市販の一塩化臭素や一ヨウ化臭素を付加させると、従来、生成物は異性体や副生成物の酷い混じりとなっていた。これに対して我々の開発した手法を用いると、この生成物が単一異性体の純品として得られる。

新技術の特徴

・生成物は二重結合にヨウ素原子と臭素原子を有するので、事実上多様な化学変換が可能。したがって、多様な四置換アルケンが合成できる。
・生成物はほとんど単一異性体として得られるため、単離生成が従来技術よりも簡便。
・従来技術とは異なり、原料として単純な炭化水素脂肪族の分子を使うことができる。

想定される用途

・汎用な乳癌治療薬タモキシフェンの類縁体を合成するためのツールとしての用途
・分子スイッチ機能や分子機械等の次世代スマートマテリアル合成のためのツールとしての用途
・高分子材料の機能調整に向けたモノマー合成のためのツールとしての用途

関連情報

・サンプルの提供可能

14:30 ~15:00 アグリ・バイオ
3)  MEMSセンサを用いた生体試料のナノレベルのバイオカロリメータ技術
発表資料

明治大学 理工学部 機械工学科 教授 中別府 修
http://www.isc.meiji.ac.jp/~mte_lab/index.html

新技術の概要

MEMS技術で製作した高感度発熱センサを用い、生体活動に伴う代謝熱をナノワットレベルで計測する。本技術を用いると、微量な生体試料に対しその活動性や薬剤等への応答性を、試料が生きている状態のままで観察できる。

従来技術・競合技術との比較

生体の代謝熱を測るバイオカロリメータは、従来技術ではマイクロワットレベルまでの計測が限界であった。本技術では、MEMS技術を用いた高感度発熱センサを開発し、ナノワットレベルの計測を実現した。

新技術の特徴

・微量な発熱を伴う化学反応の観察
・単一細胞の代謝熱計測を指向した超高感度熱量計測
・試料が生きた状態での微量な生体試料に対する薬剤等への応答性の観察

想定される用途

・細胞の代謝熱計測
・微生物・種子等の代謝熱観察
・食品の無菌検査

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15:20~15:50 情報
4)  天候等の時系列変動に対応した高精度予測システム
発表資料

明治大学 総合数理学部 ネットワークデザイン学科 教授 森 啓之
http://www.isc.meiji.ac.jp/~hmori/pwr/

新技術の概要

突発的な天候の変動や、気候条件に左右されるビジネスを高精度に予測することは非常に困難である。本技術はニューラルネットワークとクラスタリングの手法を組み合わせることで、高精度な予測システムを構築できる。

従来技術・競合技術との比較

太陽光発電量を予測する事例では、従来の手法である多層パーセプトロン(MLP)や、一般化ラディアル基底関数ネットワーク(GRBFN)と比較して、平均誤差、最大誤差、誤差の分散において本技術の方が優れた予測結果が得られた。

新技術の特徴

・非線形性の強い時系列の予測に適している。
・GRBFNの作り方が大域的クラスタリングを使用しているため、他のGRABFNやRBFNよりも優れている。
・気象条件の温度に左右されるビジネスにおける高精度予測にも適している。

想定される用途

・太陽光発電予測や風力発電予測
・電力負荷予測
・電力市場の電力価格予測

15:50~16:20 建築・土木
5)  フィボナッチ数列を用いた3次元構造物
発表資料

龍谷大学 理工学部 数理情報学科 講師 山岸 義和
龍谷大学 客員教授 日詰 明男

新技術の概要

ひまわりなどに見られるフィボナッチ螺旋列のパターンを曲斜面上に配置して運動競技場等に応用することにより、植物の効率的な空間利用の特性を備えた3次元構造を提案する。

従来技術・競合技術との比較

従来の、直線状又は千鳥状に並べられた座席等の空間配置では、前側の座席が視野を遮るなど、重複によって空間の効率的利用が妨げられてきた。本発明では、自然界に見られる黄金比の非周期性を3次元構造物に応用することにより、重複のない効率的な空間利用を実現する。

新技術の特徴

・効率的な空間配置
・個体数によらない分散配置
・エコロジカルなデザイン

想定される用途

・運動競技場
・都市設計
・ピルケース、パレット

関連情報

・展示品あり(フィボナッチ・コロセアムのミニチュアなど)

16:20~16:50 電子
6)  柔軟な導電性縞模様を用いた外部からのタッチ入力転送手法
発表資料

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授 宮下 芳明
http://www.miyashita.com/

新技術の概要

縞模様状に配置した導電性素材を静電容量式タッチパネルに貼付けるだけで、外部からのタッチ入力を転送できる。ユーザはタッチパネルに直接触れずともタッチ入力が可能になり、また様々な形にインタフェースを拡張できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の導電性素材を用いたタッチ手法では、ユーザが直接接触させた特定箇所にしかタッチできない。本手法では、端末の外部から任意の箇所にタッチ入力を転送でき、スクロール操作のような連続的なタッチ入力も可能となる。

新技術の特徴

・縞模様状に配置した導電性素材によって、外部から静電容量式タッチ端末への入力が可能
・タッチ入力部のパターンを変えることで、様々な形のインタフェースを構築可能
・特定箇所へのタッチ入力だけでなく、スクロール操作のような連続的入力が可能

想定される用途

・側面・背面からのタッチ入力、回転操作による画面スクロールなどを可能とするスマートフォンケース
・スマートウォッチ、デジタルカメラ等のその他静電容量式タッチパネルを搭載した機器のインタフェース拡張シール
・壁の裏に配置し、離れた箇所からエアコン操作パネルなどのタッチパネル端末の操作

関連情報

・展示品あり

16:50~17:20 デバイス・装置
7)  移動型無線電力伝送システム
発表資料

龍谷大学 理工学部 電子情報学科 教授 石崎 俊雄
http://www.elec.ryukoku.ac.jp/~ishizaki/

新技術の概要

電動カートや電気自動車へ走行中に無線給電する。線路結合型のため、設置工事が容易で低コストである。車が位置ずれを起こしても高効率を維持できるダイナミック・インピーダンス整合回路を有し、また、電力の反射を抑える機構を備えているため、線路からの不要輻射が少ない。

従来技術・競合技術との比較

従来の電気自動車への無線給電は、駐車場において静止した電気自動車への給電を想定している。移動型として走行中充電を可能にするためには、経路に沿って共振器を敷き詰める必要があった。本方式では線路結合型であるため、設置工事が容易で低コストである。

新技術の特徴

・線路結合型のため、設置工事が容易である。
・ダイナミック・インピーダンス整合回路を有しているため、車が位置ずれを起こしても高効率な伝送を維持できる。
・受電の際に線路側への電力の反射を抑える機構を有しているため、線路に定在波は立たず不要輻射が少ない。

想定される用途

・工場内などの電気カートへの走行中充電
・高速道路での電気自動車への走行中充電
・その他、1次元で移動する物体に対する非接触充電

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