発表内容詳細

13:30~14:00 材料
1)  ホタル生物発光を利用した長波長発光標識材料の創製と実用化
発表資料

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 先進理工学専攻 助教 牧 昌次郎

新技術の概要

ホタル生物発光系は、インビボイメージングで常用されているが、癌や再生医療の先端技術研究では、650nm以上の長波長材料が求められていた。発光基質を人工材料にすることで、675nmの発光を実現した。

従来技術・競合技術との比較

ホタル生物発光系では、発光酵素改変で発光色変換が行われていたが、近赤外材料の創製に至っていない。本学では、発光基質の変換で675nmの発光波長を実現した。現在、これを改良した後継材料の創製も達成した。

新技術の特徴

・電気を使わずに、多色発光が可能
・発光には酸素が必要なので、酸素要求型の指示マーカーとなる
・発光基質は蛍光性があるので、蛍光標識材料としての利用も可能

想定される用途

・インビボイメージング
・ATP検査
・細胞イメージング

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

14:00~14:30 分析
2)  階層的タイプ別サービス効果分析システムの特徴について
発表資料

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 総合情報学専攻 副学長/教授 椿 美智子
http://www.uec.ac.jp/

新技術の概要

サービス効果は、顧客によって個人差が大きいため、個人差を考慮して、タイプ別に測ることが重要である。新技術では、購買行動や特性の違いによって顧客のタイプ分けをし、さらに、その顧客がどの年齢層、どの性別、どの地域に住んでいるのかなどによって、サービス効果にどのような違いがあり、どのように対応して行けばサービス効果が向上するのかを分析できるシステムとなっている。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、顧客の個人差を分析しようとする場合、単なるその属性、年齢や性別等によってのみの特徴を分析しているものが多く、顧客の購買行動や特性の違いによるタイプ分けも含めた詳細な分析がなされていないため、漠然とした対象に対する分析となってしまっている。

新技術の特徴

・サービス提供者側のタイプ別分析
・各業種ごとのタイプ別キャリア能力・意識分析
・サービスの地域差の分析

想定される用途

・サービス全般の顧客タイプ別効果分析
・教育・学習の学生タイプ別効果分析
・公共サービスの利用者タイプ別効果分析

14:30~15:00 情報
3)  画像処理による帯形状(路上の白線など)の検出技術
発表資料

電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報メディアシステム学専攻 准教授 工藤 俊亮
http://www.taka.is.uec.ac.jp/~kudoh

新技術の概要

路面の白線のような特定の幅の帯形状を画像中から検出する手法である。二重円型オペレータによる特徴抽出を行うことにより、従来法に比べて少ない計算量で、実環境でのロバストな帯形状検出を可能にしている。

従来技術・競合技術との比較

輝度をそのまま用いたりハフ変換を用いたりする従来の手法に比べると、本手法は,特に屋外環境で使用する場合に、日照条件や影の影響あるいは落葉などによる隠蔽に対してロバストに帯形状を検出できる。

新技術の特徴

・画像中から特定の幅をもつ帯形状の検出が可能。
・照明条件の影響を受けにくく、影がかかっていたり落葉などで一部が隠蔽されていても、ロバストな検出が可能。

想定される用途

・路面の白線検出
・その他、屋内・屋外を問わず帯形状をもつ物体の検出

15:20~15:50 医療・福祉
4)  日々の体調変化に対応したパーソナル睡眠段階推定システム
発表資料

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 総合情報学専攻 教授 髙玉 圭樹
http://www.cas.hc.uec.ac.jp/

新技術の概要

日々の体調変化に対応し、睡眠段階の推定精度を高く保つ技術である。具体的には、各人の睡眠の特性を考慮するだけでなく、過去の心拍と体動データを活用することによって体調変化に対応した睡眠段階を推定するものである。

従来技術・競合技術との比較

無拘束状態で睡眠段階を推定する従来技術は存在するが、万人に共通の推定方法であり、各人の睡眠の特性を考慮することもできなければ、日々の体調変化に対応することもできない。そのため、従来技術では推定精度が人によっても体調によって異なるという問題がある。

新技術の特徴

・各人の睡眠の特性を考慮した睡眠段階を推定可能
・体調の変化を考慮した睡眠段階を推定可能
・年齢や性別によらず高精度の睡眠段階を推定可能

想定される用途

・医療:睡眠障害早期発見システム
・介護福祉:高齢者向けサービス(徘徊の可能性を知って対応可能、深い睡眠を導く活動計画が可能)
・寝具評価:ベット/布団/枕などの寝具の性能評価

15:50~16:20 情報
5)  意図しない通信路を用いた情報通信の応用~サイドチャネル情報を用いた認証と認証距離の制限~
発表資料

電気通信大学 大学院情報理工学研究科 総合情報学専攻 教授 﨑山 一男
http://sakiyama-lab.jp/

新技術の概要

RFIDタグ、スマートカード等(認証者)を認証する認証装置において、認証装置(被認証者)が認証する際に漏洩するサイドチャネル情報(消費電力、電磁波)を使って、認証者と被認証者の認証と認証距離の物理的距離を制限を実現する技術である。

従来技術・競合技術との比較

認証/被認証者間の物理的距離が確認できない認証システムは、悪意を持った第3者が認証/被認証者間の通信を中継して認証に成功する攻撃(サイドチャネル攻撃)が存在する。その対策として、認証のための通信時間を監視する手法がある。しかしながら、通信時間を用いた対策は、中継装置と通信技術の進化に伴い、無効となる可能性がある。

新技術の特徴

・認証/被認証装置の物理的距離を制限することができるため、遠隔操作などを防止することができる。
・既存の装置から漏洩しているサイドチャネル情報を用いることで、コストの増加なしで認証装置を構築することができる。
・システム環境の複製困難性の特徴を活かすことが可能となり、なりすましの防止が可能となるシステムを構築することができる。

想定される用途

・電子マネーの出納
・本人確認・行動制限システム(入退室管理用の社員証等の電子身分証明書)
・自動車のキーレス・エントリー・システム

16:20~16:50 通信
6)  大規模リアルタイム無線センサネットワーク
発表資料

電気通信大学 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 准教授 藤井 威生
http://www.awcc.uec.ac.jp/

新技術の概要

本技術は、センサ情報を周波数や時間という無線物理量に直接変換することで、センサ情報のパケット化による無駄を排除し、大規模かつリアルタイムのセンサ情報集約を実現する新たな無線センサネットワークに関するものである。

従来技術・競合技術との比較

ZigBeeなど従来の無線センサネットワーク技術は、センサ情報をパケット化し、複数ノードの相互影響を排除するため時間分割によるパケット伝送を用いて情報集約していたが、本技術はパケット化を行わないことで、大規模化、リアルタイム化を実現する。

新技術の特徴

・リアルタイム情報集約の実現
・100以上の多数のセンサノードでの情報集約の実現
・シンプルな省電力センサノードの実現

想定される用途

・リアルタイムセンサネットワーク
・大規模センサネットワーク
・省電力センサネットワーク

16:50~17:20 計測
7)  半導体レーザーを用いた超解像・高感度ポンプ-プローブ顕微イメージング
発表資料

電気通信大学 先端超高速レーザー研究センター 特任助教 宮崎 淳
電気通信大学 先端超高速レーザー研究センター 特任教授 小林 孝嘉
http://femto.pc.uec.ac.jp/ja/index.html

新技術の概要

2つのレーザー光(プローブ光、ポンプ光)を使って、発光及び非発光性の物質を回折限界を約30%超える超解像で3次元計測するポンプ-プローブ光学顕微鏡を試作した。半導体レーザー光源の強度雑音をバランス検出法により除去することで神経細胞や免疫細胞等の生体組織の高感度イメージングが可能となった。

従来技術・競合技術との比較

従来手法で光源に用いられてきたチタンサファイア超短パルスレーザーの代わりに、本技術では省コスト・省スペース・省消費電力で維持管理が容易な半導体レーザーを使用してショット雑音限界の高感度・超解像計測を実現した。

新技術の特徴

・発光性/非発光性の物質を回折限界値以下の空間分解能で光学測定
・ショット雑音限界の高感度検出
・光源に半導体レーザーを使用

想定される用途

・化学的に安定な非発光性プローブ分子を使った生体イメージング
・ナノ空間の材料分析、熱物性解析への応用
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