発表内容詳細(6/18)

10:00~10:25 製造技術
1) タッチパネルなしに家具や家電を触覚インタフェースにする技術

埼玉大学 大学院理工学研究科 数理電子情報専攻 准教授 辻 俊明
http://robotics.ees.saitama-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

脚に力覚センサを取り付ける簡易な構成で家具や家電をインタフェース化する技術について述べる。机を例としてCGソフトやプレゼンテーションソフトと連携することにより机を機能的に活用する応用例を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

タッチパネルと比較して、表皮にデバイスと配線が必要ないのが利点である。また、力の大きさもわかるのでより多くの情報を取得することができる

新技術の特徴

・既存のものを触覚インタフェースに換えることができる。
・素材を変更したくないところにスイッチを埋め込むことができる。
・配線したくないところに触覚検知機能を持たせることができる。

想定される用途

・形状はそのままに仮想的スイッチが埋め込まれた家具
・触覚インタフェースの機能を持った知能化机
・飲物の残量を自動検知する冷蔵庫

10:30~10:55 製造技術
2) 移動ロボット技術による難所作業の高度化

埼玉大学 大学院理工学研究科 機械科学系専攻 助教 程島 竜一
http://design.mech.saitama-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

山間地の多い日本では岩盤の崩落防止や橋梁の劣化監視のために難所における工事や調査が必要であるが、工期やコストの制約が大きく自動化が望まれている。そこでワイヤで支持された歩行ロボットや能動回転する外殻に覆われた飛行ロボットを導入して難所調査を高度化する。

従来技術・競合技術との比較

従来、工事機器を運搬していた車輪やクローラなどの移動装置では移動に制限があったが、ワイヤに支持された歩行ロボットを導入し凹凸のある崖面でも地上と同様な機器の運搬を可能にした。また飛行ロボットに特殊な外殻を取り付け従来なかった全方位への作業性と安全性を備えさせている。

新技術の特徴

・車両では走行不可能な荒地を移動することができる。
・斜面上を動く移動体の重力補償を行い、水平面と同様な移動が斜面上で実現できる。
・空中において全方位の撮影が可能である。

想定される用途

・斜面上での工事、および崖面や法面、建物の劣化度調査
・難所調査を行う作業員の作業支援
・橋梁やトンネルの目視点検や打音点検

11:00~11:25 エネルギー
3) アルコール燃料電池用高活性電極触媒

群馬大学 大学院理工学府 環境創生部門 教授 中川 紳好
http://nakagawa-noda.ees.st.gunma-u.ac.jp/

新技術の概要

非常に高いアルコール酸化活性を示す電極触媒を発明した。カーボンナノファイバー表面にチタニア前駆体溶液を付着させ、酸化処理を施して得られるチタニア修飾多孔質カーボンナノファイバーを貴金属微粒子の担体に用いている。

従来技術・競合技術との比較

発明した方法により調整した触媒は、市販の触媒に比べて約3倍高い活性を示した。活性は担体の調整条件に依存し、その条件を整えることで高い活性を実現できる。

新技術の特徴

・コンポジットカーボンナノファイバー
・多孔質カーボンナノファイバー

想定される用途

・直接液体燃料電池の電極触媒
・VOC除去用触媒
・排ガス浄化触媒

11:30~11:55 エネルギー
4) 高速高精度モーションコントロールのための低消費電力制御技術

宇都宮大学 大学院工学研究科 電気電子システム工学専攻 教授 平田 光男
http://hinf.ee.utsunomiya-u.ac.jp/

新技術の概要

レーザ加工装置や半導体製造装置などでは高速高精度な位置決め制御が求められている。その際、消費電力を抑えるためには、電源電圧の制約やPWM駆動が有効であるが、位置決め精度劣化の要因ともなる。そこで、我々は低消費電力と高精度化の両立を図る新しい制御手法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

高速かつ高精度な位置決め制御を達成するには、アクチュエータをリニアアンプで駆動し、電源電圧も高める必要があった。そのため、高速・高精度性と低消費電力化の両立は難しかった。本研究では、電源電圧制約を考慮した軌道設計や、エネルギーロスの少ないPWM入力をつかって、高速・高精度な位置決め制御を実現できる点に特徴を持つ。

新技術の特徴

・位置決め性能を落とさず消費電力が低減できる。
・PWM入力を使って高性能な制御が実現できる。
・制御アルゴリズムはマイコン実装できる程度の複雑さ。

想定される用途

・工作機械等の制御系
・レーザ加工機のミラー駆動部(ガルバノスキャナ)
・半導体露光装置やFPD(Flat Panel Display)製造装置

13:00~13:25 環境
5) 高濃度炭酸ガスによる農業害虫の防除技術の開発

宇都宮大学 農学部 生物資源学科 名誉教授 村井 保
http://shigen.mine.utsunomiya-u.ac.jp/oukon/murai/

新技術の概要

高濃度の炭酸ガスを植物に一定時間封入することによって植物に寄生している害虫を防除する技術である。この処理によって害虫フリーの作物を作ることが可能となり、施設栽培の野菜の育苗時での利用が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

農作物の害虫防除には化学合成農薬が使用されているが、抵抗性害虫の出現で効果が低下している。本技術では完全殺虫が可能であり、苗で処理することによって害虫フリーの苗を提供することが可能となる。また、残留性等についても全く問題ない技術である。

新技術の特徴

・害虫防除を必要とする分野 住宅、ビルの管理

想定される用途

・野菜花等の苗生産における利用
・羊毛等の衣服の保管中の害虫防除
・植物検疫

13:30~13:55 医療・福祉
6) オートファジー阻害による植物の乾燥保存方法

埼玉大学 大学院理工学研究科 生命科学部門 教授 森安 裕二

新技術の概要

遺伝子破壊もしくは阻害剤によるオートファジー機能抑制により、乾燥保存したコケ植物ヒメツリガネゴケの生存率を向上させることができる。

従来技術・競合技術との比較

これまでの乾燥保存技術として細胞内に糖を蓄積させ、乾燥する際に細胞内のタンパク質や細胞膜へのダメージを低減させるガラス化法が知られている。しかし、この方法のみの場合、乾燥状態からの水戻し後の生存率が十分ではない。これは、吸水過程での細胞へのダメージが原因だと考えられている。本発見による吸水過程のオートファジー阻害が乾燥保存技術を発展させることができると期待できる。

新技術の特徴

・極限乾燥 (含水量0%)からの生存を向上させる。
・凍結保存した際の生存率の向上にも効果がある。

想定される用途

・植物材料の保存

14:00~14:25 医療・福祉
7) ドレブリン抗体染色を用いた成熟神経シナプスの測定法

群馬大学 大学院医学系研究科 神経薬理学 教授 白尾 智明
http://neuro.dept.med.gunma-u.ac.jp/

新技術の概要

可塑性を備えた成熟シナプス数をドレブリンの集積に着目して定量的に再現性良く測定することにより、in vitro およびin vivoにおける脳機能を外挿する技術。

従来技術・競合技術との比較

精神神経系は、in vitroの研究手段が乏しく、病気の原因や薬の作用について、詳細な検討ができないため創薬が困難であったが、本技術により可能となる。また、脳はbiopsyが許容されないため、ヒト脳におけるドレブリン量の定量は困難であったが、本技術を用いれば脳脊髄液を用いた定量が可能となる。

新技術の特徴

・治療法の有効性を評価するためのin vitro 評価系。
・診断法や中枢系へのリスクを評価するin vitro 評価系。
・in vitroにおける神経ネットワーク形成の基盤技術開発。

想定される用途

・精神・神経系安全性薬理の非臨床試験
・痴呆症などのシナプトパチーの早期診断
・iPS創薬

J-STORE掲載特許情報

14:30~14:55 医療・福祉
8) 微生物製剤、微生物フロック及びその製造方法

宇都宮大学 大学院工学研究科 物質環境化学専攻 教授 加藤 紀弘
http://www.chem.utsunomiya-u.ac.jp/lab/softmaterial/

新技術の概要

細菌間情報伝達機構であるクオラムセンシングは、菌体密度の増大と共に活性化され、バイオフィルム形成、病原性因子の生産等に関わる細菌の遺伝子発現機構である。本発明は、クオラムセンシング活性化物質を効果的に取り込む微生物フロックとその調製方法を明らかにした。

従来技術・競合技術との比較

本発明はグラム陰性細菌のクオラムセンシング機構の活性化を迅速に行うため、他の細菌と組み合わせた微生物共生系を確立することを特徴とする。

新技術の特徴

・バイオレメディエーション
・バイオフィルム形成の促進

想定される用途

・植物感染症の予防
・微生物農薬

15:00~15:25 通信
9) センサ無線のための多周波共用アンテナ

茨城大学 工学部 メディア通信工学科 教授 武田 茂樹

新技術の概要

提案する多周波数共用アンテナは、1つの給電ループにより、複数の周波数に対応するループアンテナを励振する構造を有している。これらのループアンテナは、周囲長を短縮するために、容量を装荷している。さらに、アンテナ配置の変更により周波数帯域を拡大できる。

従来技術・競合技術との比較

従来、容量装荷ループアンテナを給電ループにより励振する構造は提案されている。一方、本提案では、給電ループと容量装荷ループアンテナの位置関係の変更により、周波数帯域幅を拡大できることが特徴である。

新技術の特徴

・多周波共用アンテナ
・容量装荷ループ
・電磁結合給電

想定される用途

・センサ無線
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