発表内容詳細

10:00~10:25 デバイス・装置
1) 高容量を発現するナノワイヤー型レドックスキャパシタ電極の開発

千葉大学 大学院融合科学研究科 情報科学専攻 教授 星野 勝義
http://hoshino-nanoelectrochem.tp.chiba-u.jp/

新技術の概要

独自の磁場印加自己組織化電解技術によりコバルトナノワイヤー電極を形成した。電解合成条件を制御することにより、1000F/gを超える高容量キャパシタ電極を作製することができた。

従来技術・競合技術との比較

本ナノワイヤー電極の作製方法、得られたナノワイヤー材料、そしてキャパシタへの応用、いずれをとっても世界に無類の本研究オリジナルである。さらに、得られた比容量の値は最大級の部類に属する。

新技術の特徴

・大きな実表面積を有する金属ナノワイヤーを用いたキャパシタ
・ナノワイヤー集合体の層が一段で形成されるので、電極の成形が不要
・常温常圧下での水溶液を用いる一段階電解合成

想定される用途

・電気化学キャパシタ
・触媒
・フィラー

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプルの提供可能(本学産業連携研究ステーションとのご相談をお願いします)
・展示品あり(導電性ガラス電極上に形成したコバルトナノワイヤー層のサンプル)

J-STORE掲載特許情報

10:30~10:55 材料
2) イオン液体界面による濡れ性制御とコーティング技術
当日資料PDF

岡山大学 大学院自然科学研究科 応用化学専攻 教授 小野 努
http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/

新技術の概要

水や有機溶媒とも混和しないイオン液体の特性を利用して、様々なイオン液体性の官能基を材料表面へ付与することによって、親水性表面から疎水性表面、さらには撥水・撥油性を同時に示すような表面修飾を可能にした技術である。

従来技術・競合技術との比較

従来、基材表面の親水化にはプラズマ処理、疎水化には有機シランカップリング剤やフッ素処理などが用いられてきたが、両方の性質を同時に付与することは困難であった。本技術では水にも油にも混和しないイオン液体の特性を利用して、撥水・撥油表面を作り出すことができる。

新技術の特徴

・材料表面の撥水・撥油処理
・新規分散化技術
・帯電防止技術

想定される用途

・材料表面の新規コーティング技術
・防水・防汚処理剤
・防水・防汚フィルム開発

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

11:00~11:25 機械
3) 脇支え歩行介助を実現する階段昇降支援装置用ハンドル
当日資料PDF

長崎大学 産学官連携戦略本部 ハイブリッド拠点 准教授 北島 栄二

新技術の概要

使用者の自力歩行を支援する階段昇降支援装置において、コンパクトであり、かつ体幹の安定が得られる新規なハンドル形状を考案した。介護の現場で「脇支え歩行介助」と言われる支持方法を装置として具現化するものであり、使用者が体を預けるハンドルを、逆三角形状(▽)とし、上辺部に脇を載せて体重を支持し、斜辺部を掌でグリップするようにした。斜辺部には昇降のための押しボタンを設ける。

従来技術・競合技術との比較

単純な「グリップハンドル」では体重支持が出来ない。片肘を支持する「肘載せ」は、使用者の腕関節に遊びがあり、体幹の安定が得にくい。両脇を支持する「U字型ハンドル」は、幅広になるため健常者の昇降の妨げになる。
本件のハンドルは進行方向に対称な形状であるため、上昇/下降のいずれにも、切り替え機構なしで対応できる。

想定される用途

・階段昇降支援装置のハンドル
・水平歩行支援装置のハンドルにも応用可能

関連情報

・サンプル(試作ハンドル)の貸与は可能
・展示品あり(試作ハンドル)

11:30~11:55 材料
4) 酸化グラフェンの実用化を指向した合成法と用途開拓
当日資料PDF

岡山大学 異分野融合先端研究コア 准教授 仁科 勇太
http://www.tt.vbl.okayama-u.ac.jp/

新技術の概要

黒鉛を酸化・剥離して得られる酸化グラフェンは、安価なナノカーボンとして着目されてきた。しかし実際は、その合成プロセスは煩雑であり、実用化が困難であった。これを克服して酸化グラフェンを大量合成し、用途開拓を進めた。

従来技術・競合技術との比較

酸化グラフェンが形成されるメカニズムに基づき、合成法を最適化した。また、酸素官能基の量や種類を制御して、目的とする用途に適した酸化グラフェンを提供可能にした。表面修飾や複合化を行い、機能性を高めた。

新技術の特徴

・酸化グラフェンの高速・大量合成
・酸化グラフェンの複合化
・省エネルギー用途

想定される用途

・触媒
・電極材、熱伝導性材料
・潤滑剤、樹脂強化剤

関連情報

・外国出願特許あり
・酸化グラフェンのオーダーメイド可能
・展示品あり(分散液のサンプル)

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13:00~13:25 材料
5) 高窒素選択性を示す耐熱性アンモニア燃焼触媒とその応用
当日資料PDF

熊本大学 大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻 助教 日隈 聡士
http://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~lab0/machida/index.htm

新技術の概要

アンモニア燃焼において触媒活性が高く、NOxの生成が抑制され、高い窒素選択性を示す担持触媒、及びこれを用いたアンモニアの燃焼方法、並びに、アンモニアから水素を製造する水素製造方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

開発した触媒は従来の触媒と比較すると、幅広い酸素過剰率のアンモニア燃焼において高い触媒活性と窒素選択性を示す。長時間熱処理後もその性能は維持され、耐熱性も有する。

新技術の特徴

・ディーゼル自動車:ディーゼル自動車におけるNOx浄化触媒(NH3-SCR)として用い得る。
・排ガス処理:微少量NH3の無害化触媒として用い得る。
・化成品製造:本発明の担持触媒を用いてNH3を燃焼し、この際に発生する熱を、常温から900℃程度の範囲で製造される化成品製造(エチレン製造、石油精製、天然ガスからの水素製造、重油脱硫など)へ利用する。

想定される用途

・燃料電池:本発明の担持触媒を用いてNH3を水素へと分解し、得られた水素を燃料として利用して電力を取り出す。
・火力発電:本発明の担持触媒を用いてNH3を燃焼し、この際に発生する熱によってタービン(主にスチームタービン)を駆動する。
・ガソリン自動車:本発明の担持触媒を用いてNH3を燃焼し、この際に発生する熱を燃焼器へ利用する。

関連情報

・サンプルの提供可能

13:30~13:55 デバイス・装置
6) 広視野ヘテロダイン検波による高速平面振動の一括計測
当日資料PDF

新潟大学 工学部 電気電子工学科 助教 崔 森悦
http://optlab.eng.niigata-u.ac.jp/

新技術の概要

本技術は、精密機器、MEMS、または、生体試料内部に発生する微弱で高速な振動の様子(周波数、空間的位相差、振幅)を、CCDイメージセンサーなどを用いて一括で面計測できる光学的測定技術です。

従来技術・競合技術との比較

従来のレーザドップラー計は広い測定範囲を一括で計測できない。また、時間平均ホログラム法では、振動の位相差を求めることが出来ない。本手法は、振動振幅と位相の広視野での一括計測が可能で、断層内部も計測できる。

新技術の特徴

・x軸、y軸のような空間スキャンが必要ない一括高速面計測
・測定物体の振動(周波数分布、振幅分布、空間的位相差)を数値化、可視化できる。
・生体組織やフィルムのような断層構造の振動も計測、再現できる。

想定される用途

・MEMSの振動特性測定
・生体組織内部の微弱な振動の可視化
・車体など大規模な測定面の振動計測

14:00~14:25 建築・土木
7) トンネルや橋梁などの構造物の遠隔非破壊検査方法
当日資料PDF

熊本大学 大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻 教授 森 和也
http://www.mech.kumamoto-u.ac.jp/Info/lab/ape/mori/indexj.html

新技術の概要

構造物の表面を粒子化した水で打撃することにより打音を発生させ、打音の信号波形を受信して周波数解析することにより信号波形の周波数情報を得て、構造物の健全性を遠隔にて非破壊で定量的に検査する構造物の非破壊検査方法。

従来技術・競合技術との比較

遠隔にて非破壊検査を行う方法としては赤外線を用いた方法がある。日照が可能な検査対象では有効であるが、トンネルや橋梁床版下面などは、加熱源を必要とし経済性並びに作業性に問題がある。一方、本発明は、作業環境に依存せず、経済性並びに作業性において優れている。

新技術の特徴

・遠隔にて非破壊検査が可能
・車両搭載にて、走行型検査が可能
・装置並びにランニングコストが安価

想定される用途

・トンネル、橋梁床版・橋脚のコンクリート浮き・剥離の検出
・建物のタイルの剥がれの検出
・検査面の洗浄

14:30~14:55 機械
8) 粘弾性流体を充填した指先をもつロボットハンドで何ができるのか?-壊れやすい物体把握-
当日資料PDF

金沢大学 理工研究域 機械工学系 准教授 渡辺 哲陽
http://zkks.w3.kanazawa-u.ac.jp/watanabe/

新技術の概要

粘弾性流体を充填した指先は、対象物の形状の不確かさを吸収できる、接触圧力分布が一様になる、接触圧力制御が可能などの特徴をもつ。この特徴を活かした壊れやすい物体の把握に関する研究を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

豆腐(延性物体)を題材に破壊に関する事前知識が無くとも破壊危険性を予測し、非破壊で把持する方法を紹介する。流体と固体の二層構造に指先を構築することで、壊れやすい軽い物体だけでなく、重い物体も把握できることを示す。

新技術の特徴

・指先にかかる圧力データから破壊危険度を(破壊に関する事前知識なしで)推定
・一般の重く硬いものから軽く柔らかいものまで持つことができる固・液二層構造指

想定される用途

・臓器や細胞シートなど柔らかいが物性が未知の柔らかい物体の把握・運搬
・物性が未知の柔らかい(生体)材料の非破壊物性検査
・食品の把持・操りを用いた加工・運搬

J-STORE掲載特許情報

15:00~15:25 材料
9) 高温高圧水を利用した発光ナノカーボンの高効率製造法
当日資料PDF

金沢大学 理工研究域 自然システム学系 助教 比江嶋 祐介
http://polymphy.w3.kanazawa-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

我々は高温高圧水を反応場として利用することで、種々の原料から、多様な発光特性を有する発光ナノカーボンを合成することに成功した。また、流通式反応器を作製し、発光ナノカーボンの連続合成にも成功した。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、安全な水を溶媒とし、安価で低毒性の原料から発光材料を合成する手法である。従来の熱分解法よりも温和な条件で反応が進行するため、反応制御が容易であり、生成する不純物も少ない。また、多様な原料物質が利用可能であり、発光および吸収波長も制御可能である。さらに、連続合成も容易である。

新技術の特徴

・反応制御性が容易で、連続合成も可能
・不純物が少なく、生成した発光材料は水に容易に分散
・発光および吸収波長が可変

想定される用途

・ディスプレイや表示板等の蛍光体
・インクや塗料
・生化学用蛍光プローブ

関連情報

・展示品あり(本技術により合成した発光ナノカーボンの溶液)

15:30~15:55 機械
10) 生体軟組織に対する鋭利物の切れ味の評価
当日資料PDF

新潟大学 工学部 機械システム工学科 助教 PRAMUDITA, Jonas Aditya
http://biomech3d.eng.niigata-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

生体軟組織に対する鋭利物の切れ味を評価するために、柔軟物を取り扱うことのできる新たな試験装置を開発した。この試験装置を用いてブタ皮膚に対する刃物の切れ味の定量的評価を試みた。

従来技術・競合技術との比較

本多式切れ味試験機のような従来の切れ味評価装置は柔軟物である生体軟組織を取り扱うことができない。本技術は特に生体軟組織を取り扱うことができ、かつ荷重等の物理量による定量的評価を可能にした。

新技術の特徴

・生体軟組織を空中に浮いた状態で把持でき、張力をあらかじめ与えることができる。
・万能試験機との組み合わせにより、低コストで試験機を製作できる。
・生体軟組織の表面に対して法線方向および接線方向の試験が可能である。

想定される用途

・手術用メスや包丁などの刃物の切れ味評価
・切断時の生体軟組織の力学応答の取得
・製品のエッジ等の安全性評価
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