発表内容詳細

13:00~13:25 創薬
1) 抗蛍光色素モノクローナル抗体の開発及びタンパク、細胞分離等への産業応用

静岡県立静岡がんセンター研究所 免疫治療研究部 部長 秋山 靖人

新技術の概要

抗蛍光色素モノクローナル抗体は、標識細胞の選別、標識タンパクの定量目的でELISA系の構築が可能である。特にin vivoでの血中濃度のモニタリング等に対し好適に利用することが可能であり、抗体医薬の代謝や薬物動態の解析に有用であると期待される。

従来技術・競合技術との比較

既存技術として、特定のタンパクが発現している細胞を、抗FITC抗体を用いて細胞の分離する方法がある。この抗体を、抗Alexa抗体で置き換えることが可能であり、AlexaのほうがFITCに比較して、輝度が高く、高感度・高精度のフローサイトメトリー分析が可能である。

新技術の特徴

・特定細胞の分離。
・特定タンパクの精製。
・輝度が高く、高感度・高精度で検出が可能。

想定される用途

・抗蛍光色素モノクローナル抗体による標識細胞の選別、標識タンパクの精製・定量
・in vivoでの抗体血中濃度のモニタリング
・抗体医薬の代謝や薬物動態の解析

関連情報

・外国出願特許あり

13:30~13:55 創薬
2) 新規免疫賦活物質として期待されるβ-TCPのポテンシャルについて

静岡県立静岡がんセンター研究所 実験動物管理室 室長 丸山 宏二

新技術の概要

現在、安全で有効なワクチン・アジュバントが求められている。臨床で骨補填剤として長い実績をもつβ-TCPは、in vivoで免疫賦活作用を有し、がんワクチンの抗腫瘍効果を増強する有望な次世代アジュバント候補物質である。

従来技術・競合技術との比較

β-TCPは、臨床での実績から安全性に関する信頼が高く、開発に際して有利な条件と考えられる。現在開発中のいくつかのワクチン・アジュバントと比べ構造的に大変シンプルな化合物であり、経済性にも優れると考えられる。

新技術の特徴

・高い物理化学的安定性。
・強過ぎない免疫活性化能。
・蛋白吸着能。

想定される用途

・ワクチン・アジュバント
・免疫賦活薬剤
・抗体医薬の効果増強薬剤

関連情報

・外国出願特許あり

14:00~14:25 創薬
3) がんの免疫逃避機構を標的とする新しい治療法の開発

静岡県立大学 大学院薬学研究院 創薬探索センター 教授 浅井 章良
http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~tansaku/

新技術の概要

独自の細胞系スクリーニングシステムとケミカルライブラリーを用いて、これまでに創薬シーズ候補を複数発見してきた。これらの物質はがんの免疫逃避機構を担う分子に作用する化合物であり、新規がん治療法の開発における有用性が期待される。

従来技術・競合技術との比較

既存がん治療薬とは全く異なる作用機序および化学構造を有する。

新技術の特徴

・ドラッグライクな小分子であり誘導体化も可能。
・がんに対する免疫応答機構に作用。
・既存抗がん剤との併用効果の可能性。

想定される用途

・がんの治療薬またはそのリード化合物
・がん免疫療法のアジュバント
・免疫チェックポイント阻害薬(抗体医薬)との併用薬

14:30~14:55 アグリ・バイオ
4) マイクロミニピッグを素材とした実験用ブタの改良・供給技術

静岡県畜産技術研究所 中小家畜研究センター 養豚・養鶏科 上席研究員 大竹 正剛
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-870/

新技術の概要

世界的にも格段に小さいブタ(10kg/6ケ月齢)で、創薬や医学研究への活用が期待される”マイクロミニピッグ”を素材として、繁殖工学や遺伝子改変技術を活用し、さらなる品質の向上、安定的な供給技術を提案する。

従来技術・競合技術との比較

マイクロミニピッグには、毛色をはじめとした遺伝的なバリエーションが認められるが、これまで2つ以上の形質を斉一化した個体の量産には、長い期間とコストを要した。本技術は、繁殖工学や遺伝子解析、遺伝子改変技術を用いることで、効率的で早期に所望の形質をもつ個体を量産できる。

新技術の特徴

・所望の形質の増殖集団をニーズに応じて調節可能。
・短い期間で低コストで効率的に生産可能。
・コマーシャル世代で無選抜に供給可能。

想定される用途

・実験用ブタの安定した品質の供給
・遺伝子改変や量的遺伝子形質の制御された実験用ブタの供給

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(マイクロミニピッグ等身大の人形)

15:00~15:25 アグリ・バイオ
5) 遺伝子解析技術を活用したブタの育種技術

静岡県畜産技術研究所 中小家畜研究センター 養豚・養鶏科 科長 柴田 昌利
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-870/

新技術の概要

中国原産の金華豚とデュロック種の実験家系によるQTL解析により、肉質に関連する遺伝子座を解明し、これを目印に交配を行うことで両者のいいとこどりをした高品質肉豚「フジキンカ」を開発した。また、金華豚由来の毛色関連遺伝子により、一切れの肉からでも鑑別が可能である。

従来技術・競合技術との比較

単純な交配による品種改良と異なり、目的の形質(肉質の良さ)のみを確実に引き継がせることが可能である。遺伝子による品種鑑別は黒豚以外になく、ブランド管理に活用できる。

新技術の特徴

・遺伝子解析技術を活用した新しいブランド豚である。
・特徴の異なる2種類の豚のいいとこどりが可能となった。
・一切れの肉からでもこの豚であることの鑑別が可能である。

想定される用途

・全国トップレベルの豚肉としてブランド化
・海外への輸出
・6次産業化のアイテムとしての活用

15:30~15:55 医療・福祉
6) 脱水を簡単に推察できる新しい紙オムツの開発

静岡県立大学 短期大学部 看護学科 内科学 血液腫瘍研究室 教授 古賀 震
http://db.u-shizuoka-ken.ac.jp/show/prof203.html

新技術の概要

従来の紙オムツの正面の尿が出る付近に透明のセロハンフィルムを貼ったウィンドウ「チェック窓」を作成する。このチェック窓の内側にテステープ(ケトン体試験紙)を組み込む。もし脱水等の症状があればテステープは紫色に変化する。このように肉眼で簡単に脱水等の疑いの状態・状況を推察できる点が非常にすぐれている。さらに、オムツ内で新鮮尿がケトン体試薬テープとうまく反応する工夫を行うこともこの紙オムツの重要なポイントである。脱水しやすい小児と高齢者への有用性が極めて期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来の紙オムツとは全く異なる新しい機能を有した極めて便利な紙オムツと考えられる。従来の紙オムツに新しい付加価値を付ける事で他のオムツと差別化が可能となる。

新技術の特徴

・肉眼で簡単に脱水等の疑いの状態・状況を推察できる点が非常にすぐれている。
・従来の紙オムツと既存の検査試験紙を利用しているので簡単。
・脱水以外の疾患、糖尿病や腎疾患、泌尿器疾患の出血の有無などにも応用可能。

想定される用途

・小児の脱水症等の早期発見
・高齢者の脱水症等の早期発見
・会話の出来ない人、自覚症状のない人などへの使用

関連情報

・展示品あり
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