発表内容詳細

13:35~13:55 創薬
1) タンパク質の結晶構造を使った創薬のためのX線結晶構造解析
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青山学院大学 理工学部 化学・生命科学科 教授 宮野 雅司

新技術の概要

タンパク質の結晶構造をX線結晶構造解析より明らかにして創薬基盤とする。現在は多剤耐性の原因となるラクタマーゼの結晶構造を明らかにして、複合体構造解析をしている。

従来技術・競合技術との比較

複合体結晶構造解析をすることで、実際の薬剤候補の結合が目に見える形で評価出来る。中でも、最後の砦と言われてきた抗生物質の加水分解メカニズムを明らかにした。

新技術の特徴

・新たな複合体の構造の解明
・これまで分解されにくいと言う抗生物質の加水分解反応の解明
・多剤耐性のメカニズムの解明

想定される用途

・創薬
・実際に効いている薬の姿をみせることによる広告
・新薬剤のデザインの基盤

14:00~14:20 製造技術
2) 金属箔から細長いシームレス微細部品を成形する加工技術
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首都大学東京 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 教授 真鍋 健一
http://www.comp.tmu.ac.jp/production/folder/member06/frame.html

新技術の概要

超高圧とプレスモーション制御を応用する逐次絞り成形を基本原理とする、極めて細長いシームレスのマイクロスケール超深絞りを実現する加工法で、再絞りを利用した1行程(ワンストローク)で成形するものである。

従来技術・競合技術との比較

競合技術の無痛注射針ナノパスは金属箔のプレス成形による溶接品である。溶接がプレスと別工程であり、溶接部の品質・精度と生産性が課題である。本技術では溶接部のない超深絞りを超高圧負荷による逐次成形で一行程中に実現する革新的マイクロ超深絞り技術である。

新技術の特徴

・超高圧とプレスモーションの逐次制御によるシームレスマイクロ成形
・多工程絞り法(再絞り)
・ワンストローク成形

想定される用途

・無痛注射針
・胃カメラ用マイクロカプセル容器
・マイクロコネクター

14:25~14:45 エネルギー
3) ミニチャンネル伝熱管を用いた熱交換器の開発
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電気通信大学 大学院情報理工学研究科 知能機械工学専攻 助教 榎木 光治
http://www.eel.mi.uec.ac.jp/

新技術の概要

従来熱交換器で使用されてきた、直径7-10mm程度の伝熱管に対して、1mm程度の伝熱管を使用した高性能熱交換器の開発に関する研究である。また、伝熱管の形状としてこれまでは円形が多数であったが、矩形や三角形状の流路を使用することで、従来管よりも数倍ほど良好な熱伝達を達成できる事を明らかにした。

従来技術・競合技術との比較

本研究ではミニチャンネル伝熱管を使用することで、非常に良好な熱伝達を達成できる事を明らかにしている。このため、熱交換器を搭載した機器の高性能化やコンパクト化が可能となり、省エネルギーや省資源に資するものとなる。また、冷凍空調機器であれば、熱交換器のコンパクト化により環境負荷の大きなフロン冷媒の充填量を減らすことも可能である。

新技術の特徴

・ヒートパイプ
・冷蔵庫
・自動車用ラジエータ

想定される用途

・冷凍・冷蔵ショーケース
・ガスヒートポンプ
・業務用ヒートポンプ式給湯器

関連情報

・展示品あり(円形・矩形・三角形流路を有するミニチャンネル伝熱管)

14:50~15:10 材料
4) 高剛性・難剥離の曲げに強いサンドイッチコア材
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東京都立産業技術研究センター 事業化支援本部 多摩テクノプラザ 電子・機械グループ 副主任研究員 髙橋 俊也
http://www.iri-tokyo.jp/gaiyo/soshiki/tama_em/em.html

新技術の概要

本コア材は、従来のサンドイッチパネルにコア材として使用されているハニカム構造を多面体構造に改善したコア材である。多面体構造にすることで、本コア材はハニカムよりもスキン材と剥離しにくく、さらに高い曲げ剛性がある。

従来技術・競合技術との比較

開発したコア材は、現在使用されているハニカムと比較して、①スキン材との接着面積が広く、スキン材と剥離しにくい、②ハニカムよりも高い曲げ剛性が期待できる。さらに本コア材は衝撃吸収特性も期待できる。

新技術の特徴

・スキン材と剥離しにくいサンドイッチコア材
・ハニカムより曲げ剛性の高いサンドイッチコア材
・衝撃吸収特性を有したサンドイッチコア材

想定される用途

・自動車などの曲げ剛性と衝撃吸収特性を求められる部材
・壁や屋根などの建築部材
・机の天板などの家具

関連情報

・展示品あり

15:15~15:35 情報
5) 人間同士のつながりを尊重したコミュニケーション支援ロボット
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埼玉大学 大学院理工学研究科 戦略的研究部門感性認知支援領域 教授 久野 義徳
http://www.cv.ics.saitama-u.ac.jp/

新技術の概要

認知症者と近親者の間でテレビ電話を行うシステムにおいて認知症者側にロボットが置かれる。近親者が対応できないときには、ロボットが両者の共通の知人として、認知症者からの質問等に対して近親者からの伝達者として対応する。

従来技術・競合技術との比較

認知症者と近親者の対話から話題についての応対を学習することにより、近親者が会話できない時に適切に対応できる。そのとき、近親者の伝達者として振る舞い、従来の自動ロボットに見られるような近親者が対話しているように見せかけるようなごまかしのない存在として認められる。

新技術の特徴

・人間同士の会話を尊重しながらロボットが対応の負担を軽減するように対話に参加する。
・人の話を聞くことにより、その人たちの話題に対しての応答法を学習する。
・コンピューターが正常に動作しているかをモニターすることにより連続的に見守りを可能にする。

想定される用途

・認知症者等の遠隔コミュニケーション支援
・高齢者等の見守り
・各種サービスロボット

15:40~16:00 製造技術
6) 部分放電信号とデジタル信号処理を組み合わせた電気機器の絶縁診断法
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芝浦工業大学 工学部 電気工学科 教授 松本 聡
http://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/engineering/electrical_engineering/laboratories.html

新技術の概要

電力機器の経年劣化診断には部分放電計測が有効であるが、現地では外来ノイズのためSN比の低下が大きな問題となる。新技術では、測定波形にウェーブレット関数を用いたデジタル信号処理を施すことによりSN比の向上を図ることができる。特に基底関数に奇関数を用いた場合、その有効性が増すことを確認した。

従来技術・競合技術との比較

現地における部分放電計測は、高周波変流器や電磁波を検出するアンテナ法が広く用いられている。しかしSN比の良くない信号に対しては、外来雑音との区別には熟練した経験が必要であり、技術継承が大きな課題であった。新技術では、計算機の支援により、これらの技術的課題を解決できる。

新技術の特徴

・高電圧電力機器のみならず、部分放電が関与する電気設備の保守診断には、信号処理を用いた診断技術が役立つ。
・信号処理支援による保守管理の自動化
・基底関数の選び方は、電機業界にとどまらず異業種であっても業界ごとに設定可能であり汎用性が高い

想定される用途

・電気設備・電力機器
・石油化学プラント
・マンション、病院、大型商用施設などの設備診断

関連情報

・DSPとの融合による可搬形診断装置の試作

J-STORE掲載特許情報

16:05~16:25 デバイス・装置
7) 弾道電子の近接照射による薄膜のプリンティング堆積
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東京農工大学 大学院工学府 特別招へい教授 越田 信義

新技術の概要

ナノシリコンダイオードから放出される弾道電子が高い還元力をもつことに着目し、新しい薄膜堆積方法を開発した。微量の物質塩溶液を塗布した基板を電子源と近接対向させ、弾道電子の照射領域に固体薄膜を堆積させる。

従来技術・競合技術との比較

既存のドライ法とウエット法に比べ、複雑な機器構成、特殊ガス、基板の温度制御などを必要とせず、室温で汚染・ダメージなしに薄膜を形成できる。また、同一システムで金属、半導体を含む異種薄膜の連続堆積が可能。

新技術の特徴

・柔軟性フィルムをはじめ、任意の基板上に薄膜を形成できる。
・金属、半導体の積層構造を一貫プロセスで作製可能
・薄膜の厚さは電子照射量で制御可能

想定される用途

・電子応用(MOS、MIS、MIM、薄膜トランジスタ)
・光応用(発光素子、太陽電池、センサ)
・選択成長、3次元構造作製、量子細線構造形成
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