発表内容詳細

13:00~13:25 アグリ・バイオ
1) グルタチオンを利用した高機能野菜栽培技術の確立
当日資料PDF

秋田県立大学 生物資源科学部 生物生産科学科 准教授 中村 進一
http://www.akita-pu.ac.jp/stic/souran/scholar/detail.php?id=41

新技術の概要

植物の葉に部位特異的に生理活性ペプチドの一種であるグルタチオンを与えることによって、植物体の茎葉部(可食部分)に蓄積する亜鉛の量を有意に増加させることができる。

従来技術・競合技術との比較

遺伝子組換え技術を利用することなく、植物の葉にグルタチオンを与えるという簡単かつ即効性のある方法で、植物体の茎葉部(可食部分)に蓄積する亜鉛の量を増やすことができる。

新技術の特徴

・簡便
・即効性あり
・非遺伝子組み換え

想定される用途

・葉面散布剤

J-STORE掲載特許情報

13:30~13:55 デバイス・装置
2) 光変調散乱素子を用いた完全非金属製高周波電界センサ
当日資料PDF

秋田県産業技術センター 先端機能素子開発部 スピン・ナノデバイスグループ 主任研究員 黒澤 孝裕
http://www.rdc.pref.akita.jp/

新技術の概要

誘電体散乱体からの散乱波を光変調して遠方で検出し、電界振幅、位相、方向を計測するセンサです。完全非金属構成で信号伝達配線も不要とし、低擾乱な計測を実現しました。UHF-ミリ波帯の高周波をサブmmの空間分解能で計測可能です。

従来技術・競合技術との比較

高周波の近傍電磁界測定に使用される微小ループコイルと比較して、センサの金属体や信号伝達配線による電磁界の乱れを抑えるとともに、マイクロ波やミリ波帯といった非常に高い周波数までの計測を可能としました。また、完全非金属センサとして知られる光電界センサより高い感度が得られます。

新技術の特徴

・金属配線の断線検出
・導電性異物の検知
・高電界の分布計測

想定される用途

・アンテナ特性測定用途で、アンテナ近傍の電界振幅、位相、方向分布計測
・EMC用途で、電磁ノイズの波源探知
・高周波回路や配線の動作検証、信号品質改善

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプルの試験測定可能)

14:00~14:25 材料
3) アルカリ形アンモニア燃料電池における高性能アノード触媒の開発
当日資料PDF

秋田大学 大学院工学資源学研究科 材料工学専攻 教授 田口 正美
http://www.riko.akita-u.ac.jp/examination/courses/materials_science.html

新技術の概要

「エネルギー貯蔵体」としてアンモニアが注目されており、それを電気エネルギーに変換する「燃料電池」の研究が進展している。本件の新規電極触媒は、電気化学還元処理によってアンモニア酸化活性が格段に上昇することから、次世代アルカリ形アンモニア燃料電池のアノード触媒としてきわめて有望である。

従来技術・競合技術との比較

現行のアノード触媒に相当するPt薄膜試料では、アンモニア酸化電流は最大でも0.5 mA cm-2程度に過ぎない。これに対し、本件の新規電極触媒によるアンモニア酸化電流は、電気化学還元処理によって大幅に増大し、同一条件で85 mA cm-2を超える値を観測できた。

新技術の特徴

・電気化学還元処理を伴う電極触媒の製造法
・触媒活性表面積の大幅な増大
・触媒化学結合状態の変更

想定される用途

・燃料電池用電極触媒
・電極触媒の再活性化処理
・触媒の新規製造法

14:30~14:55 アグリ・バイオ
4) 家畜受精卵を対象とした培養基質
当日資料PDF

秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 助教 伊藤 一志

新技術の概要

紹介する技術シーズは、カーボンナノチューブ/ポリジメチルシロキサン複合材料を用いて作製した培養基質(CNT複合基質)とその使用方法である。

従来技術・競合技術との比較

従来の培養基質を用いた場合に比べて、CNT複合基質を用いて構築した卵丘細胞と受精卵の共培養系はマウスおよびウシ受精卵の品質を向上させる。

新技術の特徴

・マウスおよびウシ受精卵の培養に有効な培養基質
・柔軟な培養基質

想定される用途

・畜産分野における優良家畜の増産や改良
・細胞への力学刺激負荷システム

15:00~15:25 医療・福祉
5) 視覚障害者の生活支援のための、風音による雑音を低減する帽子の開発
当日資料PDF

秋田工業高等専門学校 機械工学科 准教授 野澤 正和

新技術の概要

風の強い日でも屋外で周囲の環境音や会話を聴くことを可能とし、安全に行動ができるようにすることを目的とした、風音防止装置に関するものである。試作品を盲学校の教員にも装着してもらい強風下で会話可能なことを確認できている。

従来技術・競合技術との比較

従来技術として防寒用耳覆いや帽子があるが、風音は耳の周囲だけでなく頬骨付近でも発生するため、風速が約10 m /s以上では会話はできなくなる。本装置は、頬骨付近まで覆いながら突起部は小さく気流の進入を防ぎながら生地も厚くないので、これらの何れにも対処されており効果を挙げている。

新技術の特徴

・ファン等の回転機器の発生音の低減
・乱流の乱れ強さの制御

想定される用途

・強風下での視覚障害者の生活支援
・高所等の比較的風が強い環境下での作業
・スキー、スノーボード等のウインタースポーツ

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(帽子型とヘアバンド型の風音防止装置)

15:30~15:55 材料
6) 磁化方向の電圧制御とそのメモリ・センサ・光デバイスへの応用
当日資料PDF

秋田大学 大学院工学資源学研究科 理工学研究センター 准教授 吉村 哲

新技術の概要

高品位な強磁性・強誘電薄膜を作製し、その磁化方向を薄膜に印加する電圧方向で制御することに成功した。本薄膜を用いると、過去に例が無い電圧駆動型の、低消費電力磁気メモリ、検出方向可変型の磁気センサ、偏光方向可変型の光デバイス、などが実現できる。

従来技術・競合技術との比較

本研究以外の電圧印加による磁気特性制御では、強磁性薄膜と絶縁薄膜との界面で起こる現象、圧電材料と磁歪材料との積層による歪を介した現象、などを用いている結果、積層界面付近の極薄領域でのみ磁気特性制御が可能であり、デバイス応用には程遠い。

新技術の特徴

・超低消費電力で、磁化方向を変化させることができる(磁界を用いた場合に比較して1/10以下)。
・僅かな電圧で、磁化方向を変化させることができる(磁界印加の場合は強磁界が必要)。
・電圧を印加する電極のサイズで、磁化反転させる領域を制御することができる(磁界の場合は局所印加が困難)。
・磁化方向変化に伴い、磁気カー回転角や発生磁界方向を変化させることができる。

想定される用途

・電圧を印加する方向を変化させることにより、デジタル情報(0 or 1)を記録できる、磁気メモリ
・電圧を印加する方向を変化させることにより、磁場検出の方向を制御することができる、磁気センサ
・電圧を印加する方向を変化させることにより、反射および透過光の偏光方向を制御することができる、光デバイス
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