発表内容詳細

13:00~13:25 創薬
1) ネオ糖脂質による神経幹細胞への特異的な細胞死の誘導
当日資料PDF

名古屋市立大学 大学院薬学研究科 生命分子構造学分野 講師 矢木 宏和
http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/sbk/index.html

新技術の概要

Lewis X型糖鎖にスペーサーを介してアシル鎖が連結された構造を有するネオ糖脂質が、神経幹細胞特異的な細胞死を誘導できる新規化合物であることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

未分化細胞(例えば神経幹細胞)の分化誘導や幹細胞性の維持を行うための技術は数多く開発されている。しかしながら、未分化細胞の除去(死滅)に有効な技術の報告は少ない。

新技術の特徴

・糖鎖部分、アシル鎖部分、脂質部分と必要に合わせて構造変化させることができる。
・リポソームに取り込ませることによるリポソームの多様な機能を付与することができる。
・糖鎖をクラスター化することができる。

想定される用途

・再生医療における神経幹細胞生体移植後の残存神経幹細胞の除去剤(医薬)
・神経腫瘍に対する治療剤(医薬)
・ES細胞、iPS細胞、体性幹細胞などから再生医療用の分化細胞を製造する場合の残存未分化細胞除去剤(再生医療等製品の製造原料)

関連情報

・サンプルの提供可能(提供は要相談)

13:30~13:55 創薬
2) 新規網膜血管新生治療薬の開発

岐阜薬科大学 薬学部 生体機能解析学大講座 薬効解析学研究室 教授 原 英彰
http://www.gifu-pu.ac.jp/lab/seitaikinou/

新技術の概要

本発明は眼内血管新生抑制剤に関するヘパリン結合性上皮成長因子様成長因子(heparin-binding EGF-like growth factor; HB-EGF)を標的とした眼内血管新生抑制剤及びそれを用いた眼科疾患の予防・治療薬に関する。

従来技術・競合技術との比較

血管新生を引き起こす因子のなかでも血管内皮細胞増殖因子 (vascular endothelial growth factor : VEGF) は網膜疾患の病態と関連が深く、近年、VEGFをターゲットにした抗VEGF抗体は優れた臨床結果を示している。しかし、抗VEGF抗体のみでは、効果を示さない患者もいるため、新たな治療ターゲットの同定が期待されている。

新技術の特徴

・血管新生に関連する疾患

想定される用途

・眼内血管新生抑制薬

関連情報

・外国出願特許あり

14:00~14:25 医療・福祉
3) 新規蛍光基質を用いたウイルスとがんの検出

静岡県立大学 薬学部 薬学科生体機能薬学大講座生化学分野 教授 鈴木 隆
http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~biochem/

新技術の概要

シアリダーゼは、細胞の増殖・分化、免疫機能、神経機能、ウイルス感染などに関与する。本技術は組織染色可能な新規シアリダーゼ活性検出用蛍光基質を用いて、インフルエンザウイルスや大腸癌を簡便で迅速に可視化するものである。

従来技術・競合技術との比較

既存の基質は、低感度で反応に長時間を必要とするか、あるいは高感度ではあるが、生成物が拡散性のために局所的な可視化は困難であった。本基質は生成物の拡散性を抑え、高感度で明瞭なイメージング像が得られる。

新技術の特徴

・シアリダーゼ活性を高感度に検出・可視化できる。
・ストークスシフトが大きく、紫外線で励起されるため、市販のブラックライト等で検出可能
・長時間の反応後でも明瞭なイメージング像が得られる。

想定される用途

・インフルエンザウイルスの検出と分離
・大腸がん等の検出や診断
・ムンプスウイルスの検出と分離

14:30~14:55 創薬
4) 天然物脂肪酸をリードとする抗がん剤

名古屋市立大学 大学院医学研究科 分子毒性学分野 教授 酒々井 眞澄
http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/moltox.dir/index.html

新技術の概要

脂肪酸をもとに作られた抗がん物質、簡素なプロセスで合成、低分子化合物、腫瘍選択性あり。

従来技術・競合技術との比較

動物実験で体重減少を引き起こすことなく腫瘍縮小効果、大腸前がん病変の発生抑制効果あり。

新技術の特徴

・毒性の軽減
・従来型抗がん剤5FUより強い効果
・複数のがん腫への抗がん効果

想定される用途

・抗がん剤
・がん再発抑制薬
・がん予防薬

15:00~15:25 創薬
5) 糖尿病網膜症、黄斑変性症の治療効果を可視化する網膜低酸素イメージング

岐阜薬科大学 薬学部 創薬化学大講座 薬化学研究室 准教授 奥田 健介
http://www.gifu-pu.ac.jp/lab/yakka/

新技術の概要

視力低下・失明の要因として問題となる低酸素関連眼疾患における眼内の低酸素状態を、生体イメージングに有利な近赤外蛍光により早期に評価することのできる技術である。

従来技術・競合技術との比較

従来技術としては、インドシアニングリーンを用いた蛍光眼底造影が挙げられるが、毛細血管の閉塞が発生して初めて無血管野や新生血管が観察されて低酸素領域の存在を推測評価することが可能となるものであり、低酸素関連眼疾患の低酸素領域を早期に直接評価することはできない。

新技術の特徴

・臨床で応用されている既存の眼底カメラにおいて評価可能である。
・網膜毒性は認められず、臨床応用までのハードルが低いと考えられる。
・網膜のみならず、網膜の奥にある脈絡膜の低酸素も評価可能である。

想定される用途

・糖尿病網膜症、未熟児網膜症などの網膜低酸素関連眼疾患の診断
・VEGFおよびその受容体の阻害剤を用いた網膜病的血管新生治療の際の診断
・緑内障や病的近視など脈絡膜低酸素と関連する疾患の診断

関連情報

・サンプルの提供可能

15:30~15:55 創薬
6) クラリスロマイシンII型結晶の低コスト製造法と安定化法
当日資料PDF

静岡県立大学 薬学部 創剤科学分野 准教授 野口 修治
http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/pharmeng/index.html

新技術の概要

抗生物質クラリスロマイシンは最安定II型結晶が医薬品として利用されているが、添加剤を用いることで、温和な条件でII型結晶が製造可能になるとともに、II型結晶が医薬品に用いられない他の結晶形に転移するのを抑制する。

従来技術・競合技術との比較

II型結晶を製造するため必要であった高温加熱操作が本技術により省略でき、製造コストを低減できる。また、II型結晶を用いた新規製剤の製造に有機溶媒を利用することが初めて可能となる。

新技術の特徴

・クラリスロマイシンII型結晶の製造コストを極めて簡便に低減できる手法
・クラリスロマイシン新規製剤の製造に利用できる機能性添加剤の種類を拡大

想定される用途

・クラリスロマイシン新規機能性製剤の開発・製造
・クラリスロマイシンII型結晶の製造コスト削減
・クラリスロマイシンII型結晶を用いた製剤の製造プロセスの簡素化
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