発表内容詳細

10:30~10:55 環境
1) 溶融・分相技術を用いた希少金属のリサイクル
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福井大学 産学官連携本部 特命助教 岡田 敬志

新技術の概要

本技術は、固形廃棄物から希少金属・重金属・シリカを回収することのできる乾式分離プロセスである。還元雰囲気下で廃棄物を加熱し、アルカリ金属-レアメタル相、ガラス相、重金属-貴金属相の三相を分離する。さらにガラス相を水および酸で洗浄することで不純物を除去し、シリカの回収物を得る。

従来技術・競合技術との比較

従来の溶融プロセスでは、レアメタルの回収が難しいことに加え、媒質として投入するシリカを再生することも困難であった。本技術では、レアメタルをアルカリ金属濃縮相に分離できることに加え、純度95%以上のシリカを回収することもできる。

新技術の特徴

・レアメタルを回収することができる。
・媒質として投入するシリカを再生することができる。
・貴金属や重金属回収と、上記の回収を同時に行うことができる。

想定される用途

・廃製品からの貴金属・レアメタルのリサイクル
・各種溶融プロセスにおけるSiO2の回収
・重金属を含有する有害廃棄物の処理

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11:00~11:25 材料
2) 電子線グラフト法による繊維・高分子の機能加工
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福井大学 産学官連携本部 客員教授 堀 照夫

新技術の概要

繊維状、シート状、バルク状の高分子基材を簡易な真空包装袋を用いて密封シールし、放射線を照射した後、ラジカル重合性化合物溶液を投入する放射線グラフト重合法により、機能化高分子基材を製造するものである。

従来技術・競合技術との比較

従来の繊維・高分子の機能化では繊維布帛やフィルムに機能化薬剤をディッピング、コーテイング、ラミネートなどの手法により付与し、熱処理して布帛に固着させる方法が実施されているが、仕上りが硬く耐久性が低い。

新技術の特徴

・機能化剤が確実に繊維・高分子に効率よく反応し、固定化される。
・機能剤固定化による基材の物性変化はない。
・摩擦や洗濯、繰り返し使用による耐久性が著しく高い。

想定される用途

・各種織物への高機能性付与(吸湿・発熱、撥水、防炎など)
・吸着速度と吸着能の高い金属吸着材料の開発

関連情報

・サンプルの提供可能(試作可能)
・展示品あり(金属吸着繊維(実演可能))

11:30~11:55 材料
3) カーボンナノチューブ表面への生体分子固定化技術
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福井大学 テニュアトラック推進本部 講師 坂元 博昭

新技術の概要

カーボンナノチューブやグラフェン等のカーボン材料へ生体分子を高配向に固定化する技術である。ピレン誘導体を利用して、水系分散を行う。さらに、Ni2+錯体を担持させ、His-tagを有した生体分子を高配向に固定化させる。

従来技術・競合技術との比較

カーボンナノチューブは水溶液に不溶性であるため、水系を反応場とする生体分子と機能連携を図るのは困難であった。本技術は、酵素を高配向に固定化することが可能である。

新技術の特徴

・カーボンナノ材料表面へ生体分子を固定化。
・固定化された生体分子は高配向性を有している。
・様々な形状のカーボンナノ材料へ応用可能。

想定される用途

・高感度バイオセンサ・高出力バイオ電池
・バイオマテリアル

13:00~13:25 医療・福祉
4) 子宮肉腫と子宮筋腫を鑑別する腫瘍マーカーの開発
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福井大学 医学部 医学科 分子生体情報学領域 准教授 水谷 哲也
http://seika2.med.lab.u-fukui.ac.jp/

新技術の概要

予後不良な腫瘍である子宮肉腫と成人女性の約1/3に認められる良性の子宮筋腫は画像診断では区別出来ないケースが存在する。本研究では、何種類かのホルモンについて患者の血中濃度を測定し、その測定値の組み合わせにより子宮肉腫と子宮筋腫を早期に鑑別できる腫瘍マーカーの開発を目指す。

従来技術・競合技術との比較

良性腫瘍である子宮筋腫と悪性腫瘍である子宮肉腫を鑑別するには、腫瘍組織を採取し病理診断を行わないと正確に鑑別できない。また血液を用いて肉腫と筋腫を鑑別する方法は確立されていない。

想定される用途

・子宮肉腫と子宮筋腫を鑑別するバイオマーカーとして広く応用される。

13:30~13:55 医療・福祉
5) 全身麻酔支援システムの開発
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福井大学 医学部 医学科 麻酔・蘇生学領域 教授 重見 研司
http://masui.med.lab.u-fukui.ac.jp/ja

新技術の概要

麻酔担当医が鎮痛薬と鎮静薬および筋弛緩薬を患者にバランス良く投与する基準を示し、麻酔担当医の意思決定を支援するシステムを開発している。現在は薬剤投与など医師が最終的に判断するが、近い将来の自動麻酔を目標にしている。

従来技術・競合技術との比較

血圧や脈拍などバイタルサインの測定、人工呼吸、麻酔記録などの自動化が進んでいるが、麻酔薬投与の判断には長年の熟練を要する。一方、麻酔科医不足を看護師で補うことが考えられている。本技術は、麻酔の機械化によって麻酔担当医の不足を補う。

新技術の特徴

・従来のバイタルサインモニタのパラメータを組み合わせて新しい基準を設定する。
・熟練を要する診断の電子化によって、麻酔の安全性を向上させ麻酔の質を確保すると同時に麻酔の均霑化に寄与する。

想定される用途

・低リスク症例手術の全身麻酔
・同時に並列して手術する症例の全身麻酔
・研修医が麻酔する症例の安全管理と麻酔の質の確保

関連情報

・見学歓迎

14:00~14:25 医療・福祉
6) 妊娠期母体腸内細菌攪乱により作製される行動異常動物の利用法
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福井大学 子どものこころの発達研究センター こころの形成発達研究部門 特命助教 栃谷 史郎
https://sites.google.com/site/kokoromatsuzaki/

新技術の概要

妊娠マウスに腸内細菌の攪乱を引き起こすことで行動異常が引き起こされる。この仔マウスは行動異常を改善する物質等の選別、評価に利用できるとともに、母親が周産期に摂取することで仔の行動異常の予防に有効なプロバイオティクス、プレバイオティクスを初めとする物質の選別、評価に利用できる。

従来技術・競合技術との比較

周産期に摂取すると、子の中枢神経系の健全な発達を促進する物質の選別、評価法はこれまでに報告されていない。

新技術の特徴

・再現性の高い、周産期の腸内細菌の攪乱による行動異常マウスの作成法
・上記行動異常マウスを利用した行動異常の改善に有効な物質の選別・評価法
・周産期に母親が摂取することで子の行動異常の予防に有効な物質の選別・評価法

想定される用途

・子の精神発達障害を予防するプロバイオティクス、プレバイオティクスを初めとする物質の選別、利用
・子の行動異常を改善する物質の選別、利用
・周産期の腸内細菌の攪乱を原因とする子の中枢神経系発生異常のメカニズムの研究

関連情報

・外国出願特許あり

14:30~14:55 医療・福祉
7) 自閉症者へのオキシトシン継続投与に対する遺伝子多型法による治療効果予測
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福井大学 子どものこころの発達研究センター こころの形成発達開拓部門 特命教授 小坂 浩隆
http://seisin.med.lab.u-fukui.ac.jp/ja/page/p7.html

新技術の概要

自閉スペクトラム症者に対して、オキシトシン継続投与による治療的アプローチ施行前に、オキシトシン受容体遺伝子多型測定により治療効果を予測する技術。治療開始前に有効で安全な治療方針を提供できる。

従来技術・競合技術との比較

自閉スペクトラム症の中核症状である社会性の障害に対しての治療薬は存在していない。治療的アプローチならびにその治療効果を事前に予測する技術は存在していない。

新技術の特徴

・治療効果を遺伝子多型測定で事前に予測する手法は、あらゆる治療手段に共通する。
・治療開始前に、投与量や投与期間など安全面に考慮した治療方針を提供できる。
・事前に治療効果を予測可能となり、個々への治療方針提供はテーラーメイド治療につながる。

想定される用途

・簡便な遺伝子多型の測定
・迅速な遺伝子多型の判定
・あらゆる治療効果を予測できる遺伝子多型の一覧作成
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