発表内容詳細

11:00~11:25 医療・福祉
1) 免疫因子による石綿曝露・中皮腫発症の早期判別方法
当日資料PDF

新技術の概要

血液中に検出される複数の免疫関連分子を選択して測定し、その測定値を統計学的手法を用いて構築した公式を用いて解析し、健常者と、アスベスト被爆者、中皮腫発症者を、早期に、正確に、かつ容易に判別する方法。

従来技術・競合技術との比較

従来の放射線を用いる悪性中皮腫の診断方法は被爆や回数制限の問題があるのに比べ、本法は簡易な採血のみで、早期に、かつ正確にアスベストへの被爆履歴や中皮腫発症の有無を判別することができる。本法は通常の健康診断や人間ドックでの検査にも採用可能であり、アスベスト使用施設の従業員やその周辺住民の健康管理などにも容易に適用できる。

新技術の特徴

・環境起因性疾患の症例の特性の検討(シックハウス症候群や化学物質過敏症など)
・他の癌種への応用
・職業性慢性中毒などへの応用

想定される用途

・アスベスト曝露ハイリスク作業者(建造物解体業・瓦礫処理従事者)への早期スクリーニング診断法
・アスベスト曝露ハイリスク住民(取扱工場近隣居住暦保有者)への自治体による早期スクリーニング診断法
・健診でのオプション検査項目

11:30~11:55 医療・福祉
2) 肺腺癌で複数の免疫分子を指標とする肺腺癌患者の予後予測法
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川崎医科大学 医学部 呼吸器内科学 講師 大植 祥弘
http://www.kawasaki-m.ac.jp/resp/

新技術の概要

肺癌の中で最も多い肺腺癌で、腫瘍に発現する免疫抑制分子のPD-L1、Galectin-9と、がん精巣抗原のXAGE1(GAGED2a)発現およびT細胞浸潤の4つの因子を組み合わせることによって、肺腺癌患者の予後を明確に判別できる。

従来技術・競合技術との比較

従来、肺腺癌患者の予後予測には、腫瘍側の因子或は生体側の因子単独での解析しか行われておらず正確な予測は困難であった。本法は、肺腺癌に関与する腫瘍側と生体側の複数の免疫分子の発現強度を変数とし、統計的手法で構築した演算式を用いることで肺腺癌患者の正確な予後予測を可能とした。

新技術の特徴

・予後因子が明らかになったことにより、予後因子を標的とした新規免疫療法の開発
・治療選択におけるバイオマーカーとしての予後因子
・感染症、アレルギー分野における宿主因子、外的因子を組み合わせた重症度分類の作成や治療効果を予測するバイオマーカーの開発

想定される用途

・新規の予後診断(TNM分類に追加する)
・予後良好群に対するさらなる新規治療の導入による予後延長
・予後不良群に対する新規治療の導入による予後延長

13:00~13:25 創薬
3) 骨形成促進効果を持つ細胞外マトリックスシートの利用法
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奈良県立医科大学 医学部 整形外科学 医員 清水 隆昌

新技術の概要

骨形成促進作用を持つ生体由来材料として、細胞外マトリックスシートを開発した。従来のシートは輸送や拒絶反応に係る課題があったが、本シートは凍結保存しており運搬が容易で、必要時に解凍し利用でき、殺細胞処理により抗原性が低下しているため他家移植(他人への移植)も可能である。

従来技術・競合技術との比較

殺細胞処理で抗原性が低下するため、免疫抑制剤無しで他家移植が可能であり、骨組織の細胞外マトリックスが豊富である。殺細胞処理法として用いる凍結処理は簡便な保存・輸送方法でもあり、他施設へのシート運搬が容易である。

新技術の特徴

・殺細胞処理で抗原性を低下させているため、他家移植でも拒絶されない
・骨組織の細胞外基質が豊富で強度も強く、骨再生促進作用を有する

想定される用途

・骨再生医療において骨形成促進作用を持つ生体由来材料として活用
・骨折治癒促進、骨欠損部再建のための骨形成促進材として活用
・歯科領域における歯槽膿漏、歯周ポケットに対する充填材料として活用

関連情報

・サンプル提供は、共同研究契約を経て別途提供することはある。

13:30~13:55 創薬
4) ヒトEGFR変異型(EGFRL858R)肺癌マウスモデルの開発
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三重大学 大学院医学系研究科 生命医科学専攻 教授 ガバザ エステバン

新技術の概要

BAC(細菌人工染色体)システムを用いてヒトEGFR変異型(EGFRL858R)の全長遺伝子(エキソンとイントロンの領域)が導入されたトランジェニック(TG)マウスである。EGFRL858Rの過剰発現により肺癌が発症するTGマウスである。

従来技術・競合技術との比較

従来のTGマウスではEGFR変異型を発現させる遺伝子のcDNAのみが利用されている。本TGマウスではEGFRL858Rの全長遺伝子が導入されているのでエキソンとイントロンの構造が維持されている。

新技術の特徴

・Tet-onシステムにより肺特異的にヒト由来EGFRL858R遺伝子の過剰発現が認められる。
・TGマウスではEGFRL858Rの発現により肺癌が発症する。
・悪性度の高い肺癌が認められる。

想定される用途

・肺癌の新規治療薬の開発
・抗癌剤耐性肺癌の新規治療法の開発
・EGFR-TKI耐性肺癌の新規治療法の開発

関連情報

・サンプルの提供は面談にて相談させていただきます。

14:00~14:25 創薬
5) 細胞増殖抑制作用を増強する効果のある抗腫瘍薬剤
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兵庫医科大学 医学部 呼吸器外科学 講師 松本 成司

新技術の概要

悪性胸膜中皮腫細胞株に対してMEK阻害剤およびクマリン誘導体を投与し、抗腫瘍効果が増強することが認められた。また当該薬剤は腫瘍免疫抗体の効果にも影響を与えることが示唆された。

従来技術・競合技術との比較

従来より知られているMEK阻害剤の細胞増殖シグナル伝達遮断作用が、クマリン誘導体のドラッグ・リポジショニングによる作用を加えた2剤併用効果で、抗腫瘍効果が増強されると考えられた。

新技術の特徴

・ドラック・リポジショニングによる用途拡大
・腫瘍免疫分野への応用

想定される用途

・抗がん剤によるがん治療
・がん免疫療法

14:30~14:55 創薬
6) コノフィリンによる肝脂肪化改善
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愛知医科大学 医学部 肝胆膵内科学 講師 中出 幸臣

新技術の概要

キョウチクトウ科の植物であるエルバタミア・ミクロフィラから抽出されるコノフィリンが、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型である脂肪肝において、肝脂肪沈着を抑制する効果を有することを脂肪肝動物モデルを用いて見出した。

従来技術・競合技術との比較

脂肪肝を改善する可能性がある薬剤は従来よりビタミンEやスタチンをはじめいくつか報告されているが、コノフィリンが脂肪肝を抑制する可能性があることは過去に報告はなく、従来の薬物と競合することは特にないものと考えられる。

新技術の特徴

・非アルコール性脂肪性肝炎の治療応用
・糖尿病治療薬への応用

想定される用途

・脂肪肝改善
・糖尿病発症抑制
・脂肪性肝炎における肝線維化改善
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