発表内容詳細

13:00~13:25 医療・福祉
1) 気管挿管チューブをより早く・確実に挿入するために
当日資料PDF

近畿大学 医学部 救急医学科(附属病院救命救急センター) 講師 植嶋 利文
http://www.med.kindai.ac.jp/

新技術の概要

重症患者さんの呼吸を維持するために不可欠な気管挿管チューブを、気管内に挿入することは容易ではない。本技術はマギール型鉗子の先端の形状を人体の解剖学的形状を基に特殊な形にすることで、気管入口部までチューブを素早く誘導することができ、気管内に確実に挿入できることに寄与する。

従来技術・競合技術との比較

本技術では近年普及しつつあるビデオ喉頭鏡や従来からある喉頭鏡と比べ、気管入口部へのアプローチが容易である。機構自体は非常に単純であるが、映像可視化装置との組み合わせで、更に安全なシステムにも発展しうる。

新技術の特徴

・本技術により挿管チューブを気管内に素早く挿入することが可能である。
・本技術のために特化した、チューブ先端部を映せる小型ビデオ装置を開発すればより安全性が高まる。
・形状を変更することにより、胃管の誘導や胸腔内へのチューブ誘導などへ発展させることも可能である。

想定される用途

・手術での全身麻酔導入時や重症患者の気管内チューブ挿入時の装置として使用できる。
・硬性樹脂材などでディスポーザブルの製品として作ることにより、院内感染などの機会も減じることができる。
・電池などが無い環境でも使用可能であり、災害時の備蓄用医療資機材としても使える可能性がある。

13:30~13:55 創薬
2) ソラフェニブの効果予測法から分子標的薬のコンパニオン診断薬への展開
当日資料PDF

近畿大学 医学部 ゲノム生物学教室 教授 西尾 和人

新技術の概要

肝細胞癌のFGF3/4ゲノム領域のコピー数増加を各種検出法で検出することにより、マルチキナーゼ阻害薬であるソラフェニブの著効を予測できる。ソラフェニブのみならずキナーゼ阻害剤の効果予測が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

ソラフェニブは腎がん、肝がんで用いられている分子標的薬であるが、効果を予測する方法は無かった。本技術により同がんの個別化医療が実現する。

新技術の特徴

・FISHなどコピー数変動を検出する技術は、既に保険収載されているものもある。
・次世代シーケンサー、デジタルPCR、SNPアレイなどへの応用が可能であり、プレスクリーニングとして展開できる。
・各種分子標的薬、種々のがん腫に展開できる。

想定される用途

・ソラフェニブ以外のキナーゼ阻害剤、特にFGFR阻害剤のコンパニオン診断薬の開発
・次世代シーケンサー、リキッドバイオプシーによる診断薬開発
・食道がん等、肺がん、尿路上皮がん等への展開

14:00~14:25 医療・福祉
3) 眼圧や気道内圧の上昇による細胞傷害を再現する培養装置

近畿大学 医学部 病理学講座 教授 伊藤 彰彦
http://www.med.kindai.ac.jp/patho/

新技術の概要

緑内障を発症する眼圧上昇や気道粘膜傷害を来す気道内圧上昇は高々0.02~0.05気圧(≒ 20~50 cm水柱)程度である。20~50 cmの培養液水柱底面に穴あき半透膜を設置することにより、この軽微な圧付加を可能にする上下2チャンバー培養装置を開発した。

従来技術・競合技術との比較

機械的に数気圧単位の圧を付加する培養装置は市販されているが、0.02気圧程度の軽微な圧付加を可能にする培養装置は存在しなかった。また、従来品は培養空間が密閉されるが、本装置は開放系である。

新技術の特徴

・生体内での病的な圧上昇をよく再現した細胞培養系。
・任意に付加圧を設定可能、特殊な装置は不要。
・任意のタイミングで薬剤を上下チャンバーに別々に添加可能。

想定される用途

・圧上昇による細胞傷害の分子機序解析
・圧上昇による神経変性(緑内障や頭蓋内圧亢進症)に対する治療薬の開発
・圧上昇による上皮変性(気道内圧や腸内圧の亢進)に対する治療薬の開発

関連情報

・サンプルの提供可能

14:30~14:55 創薬
4) グルタミン酸受容体活性をもつ新たなジペプチド及びGABAA受容体活性をもつ有機酸
当日資料PDF

近畿大学 工学部 化学生命工学科 教授 山田 康枝
http://researchmap.jp/suntelhttp://www.hiro.kindai.ac.jp/kenkyu/data/y-yamada.pdf

新技術の概要

NMDA型グルタミン酸受容体活性をもつジペプチドは新たな神経機能改善のための医薬品や機能性食品への応用が可能である。またGABAA受容体活性をもつ、有機酸もリラックス効果を持つ医薬品や機能性食品への応用が可能である。

従来技術・競合技術との比較

神経機能改善、リラックス効果を期待できる医薬品、特定保健用食品や機能性表示食品に応用可能である。

新技術の特徴

・アミノ酸のみで構成されているため安全性が高い。
・天然(植物、発酵生産物)に存在する。
・作用が穏やかである。

想定される用途

・機能性表示食品
・特定保健用食品
・医薬品

15:00~15:25 創薬
5) 天然甘味料メープルシロップの疾患治療への応用
当日資料PDF

近畿大学 薬学部 医療薬学科 助教 山本 哲志
http://www.phar.kindai.ac.jp/patho_ana/

新技術の概要

天然甘味料であるメープルシロップは、その色調に基づきグレード分類されている。食事との因果関係がある大腸癌に対するグレード別の抗腫瘍効果を調べたところ,特定グレードのものに特に強い癌細胞増殖及び浸潤抑制作用が見られたため,これを用いる癌治療法について特許出願を行った。

従来技術・競合技術との比較

世界中で多くの人々に摂取されている天然甘味料のメープルシロップを用いているため、従来の薬用植物を用いたものに比べて安全性が極めて高く、重篤な副作用がでる可能性がほとんどないと考えられる。

新技術の特徴

・安全性が高く、直接経口摂取することができる。
・栄養機能食品として等、更なる加工を行わなくても効果を期待することができる。

想定される用途

・新規抗癌剤の開発
・特定保健用食品への適用
・健康増進サプリメントの開発

15:30~15:55 医療・福祉
6) 骨・軟骨細胞への分化を加速させる細胞低接着性コラーゲンの開発
当日資料PDF

近畿大学 生物理工学部 遺伝子工学科 教授 森本 康一
http://www.waka.kindai.ac.jp/tea/gene/labosyoukai.html

新技術の概要

我々は細胞低接着性コラーゲン(LASCol)を開発した。LASColは培養細胞を自発的に凝集させるだけでなく、細胞の運動能を著しく亢進させた。さらにラット幹細胞が骨芽細胞や軟骨細胞に分化する期間を短縮し、幹細胞の100% 近くが分化することを実証した。

従来技術・競合技術との比較

LASColはヒトに安全なコラーゲン由来で比較的安価な生物由来材料である。形成した凝集塊はLASColに弱く接着しながら活発に移動し、細胞分化が加速する。よって、他社の浮遊型スフェロイド形成製品と全く異なる。その他に、培地交換が容易で顕微鏡観察しやすい。

新技術の特徴

・透明度が高い性質を活かした化粧品の添加材料。
・粘度が低い性質を活かした食品添加剤。

想定される用途

・スフェロイド形成用の細胞足場材料
・骨・軟骨細胞への分化誘導促進の細胞足場材料
・骨・軟骨組織修復用の生体内充填材

関連情報

・PCT出願中
・条件つきでサンプル提供可
・展示品あり(サンプル,電子顕微鏡写真)
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