発表内容詳細

13:00~13:25 アグリ・バイオ
1) PETを含むポリエステルフィルム・繊維の加水分解能を有するクチナーゼ
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京都工芸繊維大学 大学戦略推進機構 特任教授 河合 富佐子
http://kawailab.zashiki.com/index.html

新技術の概要

ポリエステル分解酵素の報告は多いが、真にPETを分解できるものは数例に過ぎない。本酵素は、構造解析を含む基礎データの解析が進んでいる。現在機能強化の研究を進めているが、見通しと成算はあると考える。

従来技術・競合技術との比較

真にPET分解能を立証した例は国内特許では他にない。本酵素は脂肪族から芳香族までのあらゆるポリエステルに対応することができる高機能耐熱性酵素である。

新技術の特徴

・ナノファイバーの加工
・炭素繊維のリサイクルと加工
・表面親水化加工

想定される用途

・ポリエステル製品の分解処理/リサイクル
・ポリエステル製品の表面加工/繊維の改質・高機能化
・クチナーゼとしての利用

関連情報

・サンプルによる実験は後日可能

J-STORE掲載特許情報

13:30~13:55 創薬
2) 筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルショウジョウバエの開発とその応用
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京都工芸繊維大学 応用生物学系 教授 山口 政光
http://www.bio.kit.ac.jp/chromosome/INDEX.html

新技術の概要

進行性の遺伝性難病ALS原因遺伝子の中でFUSとFIG4遺伝子に注目し、それらのショウジョウバエホモログをノックダウンした系統を作製した。これらを用いた遺伝学的スクリーニングにより、両遺伝子に共通に関与する遺伝子やシグナル経路の同定を進めている。これら共通遺伝子のヒトホモログは新規のALS診断マーカーや治療標的となりうる。

従来技術・競合技術との比較

実験にショウジョウバエモデルを利用することであらゆる方面のコストダウンを図る事ができる。マウス等の哺乳動物モデルに比較して1回の実験にかかる費用が減るので効率的に研究を行える。また倫理面の制約が少なく、世代時間が短いので迅速に研究を行える。

新技術の特徴

・ショウジョウバエはヒトと75%の遺伝子が相同。
・血糖降下薬、中性脂肪降下剤、抗生剤の効果や毒性試験もマウスとほぼ同じ効果。
・希少難病への挑戦。

想定される用途

・治療薬分子標的の探索
・新規診断マーカーの探索
・治療薬候補物質の探索

関連情報

・展示品あり(野生型ショウジョウバエ展示)

14:00~14:25 創薬
3) ショウジョウバエを活用した、抗メタボリックシンドローム物質の探索
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京都工芸繊維大学 分子化学系 教授 亀井 加恵子
http://biomole-func-chem-turtle.jimdo.com

新技術の概要

遺伝子操作によってメタボリックシンドロームモデルのショウジョウバエを作出し、その活用によって食品の抗メタボ活性の評価や抗メタボ物質の探索を行う。

従来技術・競合技術との比較

ショウジョウバエは、遺伝子や細胞内シグナル経路が進化的に保存されており、また世代間隔が短いなどモデル生物として優れている。多数のサンプルからのスクリーニング、腸からの吸収を含めた活性評価が可能である。

新技術の特徴

・食品の生体への影響を解析することが可能。
・ショウジョウバエを活用することによって、化学物質の生体への影響を解析することも可能。

想定される用途

・食品の機能性の評価
・治療薬への展開

関連情報

・サンプルの提供可能

14:30~14:55 医療・福祉
4) 数値シミュレーションによる心血管系疾患の定量的評価を目指して
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京都工芸繊維大学 機械工学系 助教 福井 智宏
http://www.feslab.kit.ac.jp/

新技術の概要

数値シミュレーションにおいて、計算モデルの大規模化・演算処理の高速化は重要な課題である。当研究室が提案する仮想流束法は、デカルト格子上にて任意形状を精度良く表現することが可能であり、並列計算時における良好なスケーラビリティも期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来のように、任意形状を表現する際に仮想的な外力を導入するような手法では、物体の内・外部の流動現象を同時に精度良く再現することは困難であった。当研究室が提案する仮想流束法は、物体界面において流体力学的な境界条件を適正に与えることにより、物体近傍の圧力分布を鋭く捉えることが可能である。

新技術の特徴

・物体内外の流動現象を同時に再現することができる。
・物体界面の圧力分布を精度良く求めることができる。
・プログラミングがシンプルであり、大規模計算への拡張が期待できる。

想定される用途

・医用画像データに基づく大動脈内流れの数値シミュレーション
・大動脈弁の挙動に関する数値シミュレーション
・動脈硬化症や血栓の形成に関する数値シミュレーション

15:00~15:25 分析
5) 超高感度熱流センサを用いた示差走査熱量計
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京都工芸繊維大学 材料化学系 准教授 八尾 晴彦
http://www.mse.kit.ac.jp/laboratories.html

新技術の概要

熱流測定用に構造を最適化した熱電モジュール型の熱流センサにより、熱流を±0.2nWの超高感度で測定することが可能になった。

従来技術・競合技術との比較

従来の示差走査熱量計(DSC)の感度は±0.1μW程度ですが、本特許技術の熱流センサを用いるとDSCの感度を500倍の±0.2nWまで高めることができる。

新技術の特徴

・±0.2nW程度の微小な熱流を検出できる。
・少量の試料でも測定できる。
・低走査速度で測定できるため、温度分解能を高くできる。

想定される用途

・各種の熱量計
・光カロリメーター

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプルの提供可能
・展示品あり(熱流センサ、超高感度DSC本体部)

15:30~15:55 医療・福祉
6) 低分子抗体の高密度配向固定化技術の開発と免疫測定の高感度化
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京都工芸繊維大学 分子化学系 准教授 熊田 陽一
http://www.cis.kit.ac.jp/~kumada/index.html

新技術の概要

独自に開発した材料親和性ペプチドを有する低分子抗体を安価に生産し、プラスチック表面に高密度・高配向・高活性に固定化することに成功し、免疫測定の低コスト化と高感度化を同時に達成できた。

従来技術・競合技術との比較

従来の免疫検査試薬は、製造コストが極めて高く、検出感度が不十分な場合が多かった。本発明によって安価な低分子抗体を利用可能となり、検査コストを大幅に削減できる他、感度の向上も同時に達成できる。

新技術の特徴

・特定の材料基板上に目的とする機能性タンパク質を高密度に固定化可能。
・固定化された機能性タンパク質の分子配向を均一にコントロール。
・材料親和性ペプチドを介して機能性タンパク質が固定化されるため、生理活性を高く維持できる。

想定される用途

・抗原抗体反応を利用した臨床検査および微量分析分野
・バイオ医薬品のアフィニティ分離プロセス
・再生医療分野

関連情報

・外国出願特許あり

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