発表内容詳細

13:00~13:25 材料
1) 安価で多様な基板上に作製可能な(110)高配向ぺロブスカイト成膜技術の開発

鶴岡工業高等専門学校 創造工学科 電気・電子コース 教授 内山 潔
http://www.tsuruoka-nct.ac.jp/gakka/denki/

新技術の概要

従来は単結晶基板でのみ実現可能であった(110)配向ぺロブスカイト薄膜を、Pdとそれを酸化したPdO薄膜をバッファー層として利用することで多結晶基板を含むあらゆる基板の上に形成を可能にした。

従来技術・競合技術との比較

従来単結晶でしか実現できなかった(110)高配向ぺロブスカイト薄膜をSi等の安価な基板を含む様々な基板上に形成可能とした。これにより高価な単結晶基板を用いることなく(110)高配向薄膜を得ることができ、薄膜の物性制御に有効である。

新技術の特徴

・さまざまな基板上に(110)配向ぺロブスカイトを形成できる。
・基板の熱膨張係数差を利用した物性制御が可能。
・安価で量産に適した配向制御技術。

想定される用途

・圧電素子
・熱電素子
・根量電池

関連情報

・サンプルの提供可能(応相談)

13:30~13:55 材料
2) 液晶中のイオン性不純物の除去装置および除去方法

富山高等専門学校 商船学科 教授 栂 伸司
http://www.nc-toyama.ac.jp/c5/index.php/mcon/info/kyouin/商船学科/栂伸司/

新技術の概要

液晶パネルの高詳細化や歩留まり改善のためには、パネルに封入される液晶自体のイオン性不純物を除去する必要があるが、このイオン性不純物を、電気的なイオン交換技術によって、簡易に連続的に除去するものである。

従来技術・競合技術との比較

従来、液晶中のイオン性不純物を除去するために考案されている、液晶に直接電場を印可する方法や、液晶をイオン交換樹脂等によるカラム処理などで、連続的な大量の液晶の処理には向かなかった点を改善する。

新技術の特徴

・イオン交換樹脂と電圧印加を組み合わせたイオン除去方法
・イオン交換樹脂の種類を変えることで、特定のイオン種に対応可能
・印可する電圧の極性を変化させることにより、処理対象からのイオンの除去だけでなく、イオンの注入も可能

想定される用途

・液晶製造段階でのイオン性不純物の除去
・液晶パネル製造工程での、液晶封入段階でのイオン性不純物の除去
・液晶中に含まれる不純物を検出する装置への組み込み

14:00~14:25 材料
3) 充電時のデンドライト形成を抑制した新規金属亜鉛負極反応系

奈良工業高等専門学校 物質化学工学科 教授 片倉 勝己
http://chemhp.chem.nara-k.ac.jp/

新技術の概要

亜鉛酸化生成物の溶解を抑制可能な単純かつ安価な電解質を発見し、この電解質がデンドライト抑制と充放電効率の向上に効果があることを見いだし、金属亜鉛を負極とする二次電池実現の可能性が示唆された。

従来技術・競合技術との比較

実用レベルで亜鉛のデンドライト形成を抑制した技術はない。低亜鉛溶解性電解質を利用してデンドライトを抑制した例もあるが、電解質組成が複雑かつ高価なため実用化しておらず、本法は単純系で実現した。

新技術の特徴

・金属表面の改質
・本電解質を用いた新規電解合成

想定される用途

・空気-亜鉛二次電池
・レドックスフロー電池

14:30~14:55 材料
4) フレキシブル半導体素子の屈曲性改善手法

津山工業高等専門学校 電子制御工学科 教授 小林 敏郎

新技術の概要

割れ易い薄膜層を割れ難い材料に置き換えたり、割れ易い材料と割れ難い材料の混合層で置き換える素子構造を適用することにより、屈曲性と電気的特性を両立させる。

従来技術・競合技術との比較

基板や電極材料に着目した研究は、従来からなされてきたが、有機層を高延性化して折曲性を向上させる手法についての報告はなかった。これは、有機物からなる有機層は折曲性に富むと一般的に考えられてきたことによると思われる。

新技術の特徴

・ウェアラブルコンピュータ
・フレキシブルテレビ
・フレキシブルディスプレイ

想定される用途

・フレキシブル有機EL照明
・フレキシブル有機太陽電池
・フレキシブル有機半導体素子

15:00~15:25 材料
5) 3Dプリンタによる長繊維強化プラスチックの製造方法

呉工業高等専門学校 電子情報工学分野 教授 山脇 正雄

新技術の概要

プラスチックの強度を向上させるために、3Dプリンタで連続した炭素繊維を用いたプラスチックの製造方法を発明した。試験片を作成し引張試験強度を測定した結果、約43倍の強度が得られることが解った。

従来技術・競合技術との比較

米国で同様の炭素繊維を造形する3Dプリンタは開発されているが、本技術では炭素繊維とプラスチックの混合比率を変更することができ、途中で柔軟度を変更できるなどフレキシブルな造形が可能となる。

新技術の特徴

・強化繊維とプラスチックを一つのノズルから射出する3Dプリンタ
・混合比率などをフレキシブルに変更でき,立体形状や硬さを変更することが可能
・特殊な繊維配向が要求される強化プラスチックの成形

想定される用途

・小形・軽量で複雑な形状で強度の高いプラスチック成型品
・柔軟性があるが強度の高いプラスチック成型品
・強度の高い取り付け穴などが組み込まれたプラスチック部品

関連情報

・展示品あり(小型のプラスチック成型部品のサンプル)

15:30~15:55 材料
6) 超臨界流体を用いたナノ粒子の分散・複合化および固定化技術

久留米工業高等専門学校 生物応用化学科 准教授 松山 清
http://apollo.cc.kurume-nct.ac.jp/~mtym/world/

新技術の概要

超臨界流体の特性を生かした微細な細孔構造を有する多孔質体へのナノ粒子の固定化、ナノ粒子の複合化技術について提案した。本技術により、シングルナノサイズの粒子の分散・固定化やマイクロ・ナノ粒子の複合化が可能である。

従来技術・競合技術との比較

超臨界流体が有する低粘性・高拡散性・界面張力ゼロの特徴を生かして、従来の液体溶媒や機械的処理では困難とされてきたナノ粒子の複合化や固定化が可能である。シングルナノサイズの細孔へのナノ粒子の固定化も達成可能である。

新技術の特徴

・ナノ粒子を凝集させることなく多孔質体などに固定化できる。
・二酸化炭素中での操作であるため、残留溶媒の心配がなく、医薬品や食品などへの応用が可能。
・均一なナノ粒子の分散・固定化・複合化が可能。

想定される用途

・触媒や電極材料などのナノ粒子が固定化された多孔質材料
・医薬品や食品などの複合粒子
・粉体装置メーカーによる製造装置の開発

関連情報

・サンプルの提供可能(予備実験対応可能)
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