発表内容詳細

13:00~13:25 創薬
1) 脱分化脂肪細胞(DFAT)を用いた血管再生細胞治療
当日資料PDF

日本大学 医学部 医学科 教授 松本 太郎
http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/saisei/index.html

新技術の概要

本発明は、ヒト成熟脂肪細胞から調製されるヒト脱分化脂肪細胞(ヒトDFAT)が、優れた血管新生能を有し、末梢動脈疾患(PAD)などの虚血性疾患に対する細胞治療の有効な細胞ソースとなり得ることを明らかにした。

従来技術・競合技術との比較

本発明は、従来技術の治療用細胞である骨髄間葉系細胞などに比べ、優れた血流改善作用を示す細胞であって、かつ移植に必要な十分量を取得することが容易であり、安定した品質の血管再生療法用細胞を提供することができる。

新技術の特徴

・その調製に大規模な細胞調製施設を必要としない。また短い培養期間で大量調整が可能であるため、調製コストが低くおさえることができる。
・採取が容易な少量の脂肪組織から純度の高い再生医療用ドナー細胞を効率よく採取でき、得られた細胞は高い血管新生能を有する。
・一回の組織採取により複数回の治療が可能となり、ドナー年齢や基礎疾患に影響されずに一定の有効性を示す治療が可能となる。

想定される用途

・末梢動脈疾患(PAD)、虚血性心筋症などの虚血性疾患に対する血管再生療法用細胞
・他家移植用細胞バンクに用いる細胞ソース
・難治性潰瘍、重度熱傷など血流改善を必要とする疾患に対する血流改善剤

13:30~13:55 創薬
2) 脱分化脂肪細胞(DFAT)による自家培養表皮生着促進効果
当日資料PDF

日本大学 医学部 医学科 准教授 副島 一孝
http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/prs/03staff.htm

新技術の概要

自家培養表皮は移植床との間に基底膜を再構築して生着する。移植床にDFATを投与すると、主要な基底膜構成成分であるlaminin-5の発現を促進し基底膜構築が促進され、培養表皮生着率の向上が期待される。

従来技術・競合技術との比較

現状では、自家培養表皮移植時に分層皮膚片の併用が行われている。しかし、健常皮膚採取に大きな制限がある重症熱傷患者では、少量の皮下脂肪から調整が可能なDFATは皮膚採取の犠牲が無く有利である。

新技術の特徴

・現在自家培養表皮移植は重症熱傷のみに保険適用であるが、今後巨大母斑などへの適応の拡大が検討されており、使用用途の拡大が見込まれる。

想定される用途

・重症広範囲熱傷に対する自家培養表皮移植時の併用治療

14:00~14:25 情報
3) 携帯電話の通信機能を利用した利用者確認技術
当日資料PDF

日本大学 理工学部 応用情報工学科 教授 木原 雅巳

新技術の概要

本特許は、ユーザ側の操作なしに、サーバ側で認証処理を行うことができ、常時認証を可能にする技術である。携帯電話は、認証を行うコンピュータと連携する必要がないので、コンピュータが不正なウィルスに感染していても、最終的に不正アクセスを防止することができる。

従来技術・競合技術との比較

複数の認証方式を併用する高度な認証システムでも、最終的に認証情報が一つのコンピュータに集中すると、その認証コンピュータがウィルスに感染した状態では、不正アクセスを完全に防止することは難しい。本技術では、携帯電話は独立した状態で認証されるので安全性が高い。

新技術の特徴

・利用者認証を、ログイン時だけでなく、常時認証することが可能である。
・コンピュータが不正なウィルスに感染していても、携帯電話のみで、最終的に不正アクセスを防止することが可能である。
・個人情報、機密情報へのアクセスを、特定の携帯電話番号の携帯電話保有者に限定することができる。

想定される用途

・一日中、いろいろな場所から電子カルテにアクセスする医師の常時認証
・インターネットで、お金などの管理、処理を行うようなサービスを提供するときに、利用者の認証に使用する。
・携帯電話に鍵情報を保存して、その鍵で開錠するような応用で、鍵の不正利用かどうかを携帯認証で確認することが可能である。

関連情報

・外国出願特許あり

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14:30~14:55 材料
4) 超音波照射を用いた無機材料の製造方法
当日資料PDF

日本大学 生産工学部 環境安全工学科 助教 亀井 真之介
http://island.geocities.jp/skamei_lab/index.html

新技術の概要

複塩構造を有するドロマイト(CaMg(CO3)2)は、機能性材料として興味深い材料であるが、人工合成が難しい。本技術では、超音波照射によるキャビテーションを反応場に利用することにより、ドロマイトを簡便に合成できることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

一般的に水熱合成を利用した無機材料合成は、高温、長時間反応、高圧下などの反応条件が必要であるが、本発明では、溶液反応中にキャビテーションを発生させ、低温、短時間、大気圧下で簡便に無機材料を合成できる。

新技術の特徴

・既存の材料合成における合成時間短縮化
・ナノ粒子合成のための新たな合成プロセス

想定される用途

・機能性材料(蛍光材料,吸着材料など)
・触媒材料
・ナノ材料

15:00~15:25 情報
5) 高密度3次元計測データからの対称性認識手法
当日資料PDF

日本大学 工学部 情報工学科 准教授 溝口 知広

新技術の概要

工業用X線CTやレーザスキャナなど様々な3次元計測機により取得した,実物の高密度3次元形状データより、物体中に存在する対称性を効率的に、計測ノイズに対して極めてロバストに認識可能な技術。

従来技術・競合技術との比較

1)工業製品中に存在する、平面反射、平行移動、回転のもので不変な幅広いクラスの対称性を認識可能。
2)計測ノイズに対して極めて安定に認識可能。
3)数百万三角形からなる大規模ポリゴンからでも、数分程度で効率的に認識可能。

新技術の特徴

・点群やポリゴンなど、任意の3次元形状に適用可能。

想定される用途

・工業製品計測データからのリバースエンジニアリング、及び有限要素解析用メッシュの品質改善・データ圧縮
・建築・土木分野におけるレーザスキャナデータからの対称性・規則性を反映したアズビルトモデルの構築

関連情報

・サンプルの提供可能(サンプルデータでの試行可能)

15:30~15:55 環境
6) 花壇を利用した低コスト・低炭素・グリーン化・高度処理・水再生システム
当日資料PDF

日本大学 工学部 土木工学科 教授 中野 和典
http://www.civil.ce.nihon-u.ac.jp/~knakano/index.html

新技術の概要

機械的な曝気操作なしでろ床内部を好気的に維持する新技術により、汚水の自然浄化に必要な面積を従来の4分の1以下に削減することに成功した。本技術の導入により、限られた緑化用地での自然浄化が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

機械的な曝気操作を必要としないため、活性汚泥法と比較して維持・管理コストの70%以上の削減が可能である。本技術の導入により、汚水処理施設のグリーン化(低炭素化、大気浄化機能・抗ヒートアイランド機能の付加、癒しの場の創生、景観の美化)が図れる。

新技術の特徴

・土地面積の有効活用
・緑化と汚水処理のハイブリッド化
・汚水の有効活用(緑化維持のための水と肥料が汚水で賄われる)

想定される用途

・汚水(下水、家庭雑排水、畜産廃水、工場廃水)処理の低コスト化・低炭素化・グリーン化・高度化
・緑化(屋上緑化、壁面緑化、公園、街路・駐車場の緑地帯、花壇)の多機能化
・雨水貯留施設の多機能化

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