発表内容詳細

13:30~13:55 デバイス・装置
1) 対向させた超電導バルク磁石を使った均一磁場の発生

新潟大学 工学部附属工学力教育センター 教授 岡 徹雄
http://ecet.eng.niigata-u.ac.jp/index.html

新技術の概要

冷凍機で極低温に冷却して強磁場を捕捉した高温超電導バルク磁石を対向に配置して、左右異なった磁場分布を発生させた磁極表面を互いに組み合わせることで、磁極間に均一な磁場空間を生成する方法とその装置。

従来技術・競合技術との比較

医療用MRIやNMR分析装置に用いる静磁場のために一般的に使われる超電導コイル磁石よりも小型コンパクトに利用でき、冷媒を必要とせず使いやすく、安定した均一磁場を発生することができるため、従来にない応用分野が開拓できる。

新技術の特徴

・3テスラ程度の強い静磁場を発生する。
・時間安定性に優れた静磁場を発生する。
・小型冷凍機を使ったコンパクトな装置で設置場所やスペースが選びやすい。

想定される用途

・超小型のNMR分析装置
・小動物や材料に関するMRI診断・計測装置
・その他の小型で均一な磁場空間を利用する計測装置など

14:00~14:25 計測
2) 広視野レーザ走査型干渉計を用いた位相シフト不要な形状計測

新潟大学 工学部 機械システム工学科 教授 新田 勇
http://tribo.eng.niigata-u.ac.jp/

新技術の概要

これまで開発してきた広視野レーザ顕微鏡を干渉計として用いることで、空間分解能が高い形状計測が可能となった。さらに、参照板に工夫を加えることで、1回の計測で干渉縞相互の高低関係を決定できるようにした。

従来技術・競合技術との比較

本装置は独自に開発したレーザ走査用レンズを用いているので、従来の顕微タイプの干渉計に比較して約400倍広い視野を一度の観察走査で位相シフトなどの処理をすることなく形状計測できる。

新技術の特徴

・一度の計測で干渉縞の高低差が決定でき,位相シフト法を用いなくても形状計測ができる形状計測方法である。
・同倍率で比較した場合,光学顕微鏡の約400倍広い観察視野を有する。
・空間分解能が高く,干渉縞の密度が高い場合でも計測が可能となる。

想定される用途

・非球面レンズ用などの精密金型計測
・広い表面の短時間高精度形状測定
・円筒面などの複雑形状の短時間・高精度形状計測

14:30~14:55 アグリ・バイオ
3) 多検体同時検出型電気化学-表面プラズモン共鳴バイオセンサー

新潟大学 研究推進機構 超域学術院 准教授 馬場 暁
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/html/920_ja.html

新技術の概要

本発明では、尿中の主要成分である尿糖とタンパク質の同時検出を行うことで、尿中の尿糖量とタンパク質量を同時に定量的に測定が可能となり、様々な病気の診断・センシングが可能となる。

従来技術・競合技術との比較

これまでに、導電性高分子を用いて抗原・グルコースを検出する試みを報告している例は多くあるが、これらは別々の測定であり、同時にそれぞれの情報を分けて検出は困難である。

新技術の特徴

・ガスセンサー
・水質センサー
・食品管理センサー

想定される用途

・尿センサー
・体液センサー
・血液センサー

15:00~15:25 計測
4) 多層グラフェン及び2次元材料の絶縁体基板を用いた積層数決定方法

新潟大学 研究推進機構 超域学術院 准教授 中山 敦子

新技術の概要

これは、単層から30層までのグラフェンの積層数を数えるための技術である。ラマン活性な絶縁体基板および、グラフェンの遮光性を利用する。この技術は簡便で正確、かつ、大がかりな装置を必要としない。加えて、他の2次元層状材料にも適応できる。

従来技術・競合技術との比較

測定に必要なものは顕微ラマン分光計のみで、その他の大がかりな装置、高度な知識と熟練された技術を要しない。測定条件の制限約が少なく、常温、大気圧下、非破壊での積層数評価が可能である。工業利用が期待される10層以上の積層数の評価が容易である。

新技術の特徴

・これまで未踏であった10層以上積層したグラフェンの機能探索、および性能、品質評価。
・多層グラフェン以外の層状構造をもつ2次元材料、薄膜などの積層数評価や性能評価への応用による既存産業技術の革新。

想定される用途

・二次電池の電極部材、透明電極などの電子部材の探索、および、性能、品質評価
・航空機・自動車などに用いられる軽量高強度材の探索、および、性能、品質評価
・耐熱・耐摩耗・耐腐食材料の探索、および、性能、品質評価

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:30~15:55 アグリ・バイオ
5) 紅藻添加により良食味と難消化性の両立する米加工食品を開発

新潟大学 農学部 応用生物化学科 教授 大坪 研一

新技術の概要

各種の食品のおいしさを確保しながら食後血糖上昇を抑制することを目的に、高食物繊維含有副原料(海藻低温抽出物)および/あるいは機能性成分含有副原料(味噌、トマト、赤タマネギ)を添加し、食品の食味及び機能性を向上させることを特徴とする米加工食品及びその製造方法。

従来技術・競合技術との比較

米飯の表層の粘りが強く、光沢があり、味が良いという良好な食味の米飯を製造でき,難消化性デンプンや食物繊維を多く含み、食後の血糖上昇が一般の米飯より緩やかであり、玉葱のケルセチン等により、抗酸化性が向上し、パン、麺、スープ、菓子等にも適用が可能な製造技術である。

新技術の特徴

・薬品等の増量剤や担体
・芳香剤や消臭剤

想定される用途

・糖尿病予防等の機能性があってしかもおいしい米飯
・難消化性などの機能性のある新しいパンや麺
・機能性があっておいしい菓子やスープ

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(論文、説明パンフレット、間に合えば試作品の展示も計画している)
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