発表内容詳細

11:05~11:30 創薬
1) ヒトiPS・ES細胞に由来する心筋細胞の選別採取法の開発と、その再生医療・創薬への応用
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鳥取大学 大学院医学系研究科 機能再生医科学専攻 准教授 白吉 安昭
http://www.med.tottori-u.ac.jp/regmed/

新技術の概要

心臓を構成する細胞は、ペースメーカ細胞などの電気生成に関わる細胞と、その電気刺激を受けて、収縮する作業心筋(心房筋、心室筋)に分けられる。本技術では、HCN4イオンチャネルを指標とすることによって、ヒトiPS・ES細胞からペースメーカ細胞と作業心筋とを選別採取する方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

これまでの心筋分化誘導法では、ペースメーカ細胞と作業心筋とを選別することができず、混合物を再生医療や創薬の対象としていた。本技術は、これらを選別することを可能とし、徐脈性不整脈に対する生物学的ペースメーカの供給法として、また創薬に用いる心筋細胞の調整法としても有用であると考えている。

新技術の特徴

・ヒトiPS・ES細胞に由来する分化細胞の可視化、および特定細胞の選別採取法
・心筋細胞の分化誘導に関する技術

想定される用途

・徐脈性不整脈に対する再生医療
・創薬におけるスクリーニング
・創薬における安全性薬理試験

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプルの提供可能

11:35~12:00 アグリ・バイオ
2) アカメガシワ葉による脂質代謝改善と皮膚機能改善
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島根県産業技術センター 技術部 生物応用科 専門研究員 田畑 光正
http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/syoko/kikan/shimane_iit/

新技術の概要

アカメガシワ葉をラットに投与することで、1)血中総コレステロール及びLDLコレステロールが有意に減少し、脂質代謝改善効果が示された。2)皮膚のセラミド及びヒアルロン酸を有意に増加させ、皮膚機能改善効果が示された。

従来技術・競合技術との比較

アカメガシワ葉の加工物には、抗菌作用、メラニン生成抑制作用、エステラーゼ活性抑制作用、コラーゲン合成促進作用、ミネラル吸収促進作用等があることが知られているが、コレステロール濃度の低下や皮膚におけるセラミド及びヒアルロン酸含量を増加させる作用は知られていない。

新技術の特徴

・アカメガシワ葉加工物によるコレステロール低下効果
・アカメガシワ葉加工物によるセラミド及びヒアルロン酸含量増加効果

想定される用途

・経口医薬品
・サプリメント

関連情報

・展示品あり(アカメガシワ粉末、錠剤)

13:00~13:25 材料
3) 有機-無機ハイブリッド型紫外線高感度光検出器の安定化と集積化
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鳥取大学 大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻 准教授 阿部 友紀
http://optoele.ele.tottori-u.ac.jp/

新技術の概要

無機材料と有機材料を組み合わせた有機-無機ハイブリッド型紫外線高感度光検出器(アバランシェフォトダイオード;APD)の低暗電流化(低ノイズ化)・安定動作化、および集積化に成功しました。

従来技術・競合技術との比較

従来の光電子増倍管は真空管であるため、高速化や集積化が困難であるのに対して、全固体素子であるアバランシェフォトダイオードに置き換えることができれば、高速化・集積化が可能になる。

新技術の特徴

・インクジェット法による有機窓層形成と有機保護膜等により低暗電流化(低ノイズ化)・安定動作化に成功。
・紫外線に特化した集積型APDを世界で初めて実現し,光信号のクロストークが検出限界以下であることを実証。

想定される用途

・医療用PETシステム
・微弱な紫外線光検出を必要とする天文分野,科学計測分野
・次世代紫外線光ディスクシステム

13:30~13:55 材料
4) イオンプレーティングによる高耐食ピンホールレス皮膜の開発
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鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 無機材料科 特任研究員 今岡 睦明
http://www.tiit.or.jp/

新技術の概要

乾式めっき技術の1つであるイオンプレーティング法による高耐食ピンホールレス皮膜の形成法を確立した。開発したクロム系皮膜はビッカース硬さ1000HV以上で酸に対する高い耐食性を有し、多層構造にすることでピンホール欠陥の発生を抑えた。

従来技術・競合技術との比較

開発したクロム系皮膜は、耐食材として広く使用されるオーステナイト系ステンレスSUS304代替として金属部材への耐食コーティングや、硬質クロムめっきよりも薄膜化が必要な耐食部材へのコーティング技術として適用されることを期待している。

新技術の特徴

・硬質で耐食性の高い皮膜を金属表面に形成できる。
・原材料に有害物質を使用しないため、クリーンでサスティナブルな成膜手法である。

想定される用途

・食品プラントで使用される機械部品など防食・耐食が求められる部品類へのコーティング
・樹脂成形用金型など耐食性と耐摩耗性が要求される部品類へのコーティング
・燃料電池用セパレータ基板上へのコーティング

関連情報

・サンプルの提供可能

14:00~14:25 計測
5) ディジタルホログラフィによる乾燥・硬化過程の解析
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島根大学 大学院総合理工学研究科 機械・電気電子工学領域 教授 横田 正幸
http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~yokota/

新技術の概要

ディジタルホログラフィを用いた塗料、インク、接着剤等の乾燥・硬化の可視化、さらに定量的に解析する技術です。顕微鏡光学系を用いると100μm以下のドットに対する乾燥過程の評価も可能になります。

従来技術・競合技術との比較

スペックル法では可視化が困難でクリア塗料には不向きです。それ以外の方法に対しても可視化と定量的な乾燥・硬化が同時に解析できる技術は見当たりません。

新技術の特徴

・乾燥・硬化過程の可視化と定量的解析
・乾燥度の数値化
・揮発溶剤の密度推定

想定される用途

・自動車業界等の塗装工程における乾燥時間評価
・プリンタブルエレクトロニクス(インクジェット法による塗布型半導体製造)のインク乾燥解析
・レーザープリンタのトナーの溶解温度付近の挙動解析

J-STORE掲載特許情報

14:30~14:55 環境
6) 塩化揮発法による廃ガラスからの重金属の分離
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鳥取県衛生環境研究所 リサイクルチーム チーム長 門木 秀幸

新技術の概要

ブラウン管ファンネルガラス等重金属を含む廃ガラスから、塩化揮発により重金属を分離し、ガラスを無害化する技術。アルカリ土類金属等を添加剤として用いることで高い除去率を達成。

従来技術・競合技術との比較

ブラウン管ファンネルガラスは鉛を高濃度に含む。土壌汚染対策法の含有量基準まで鉛を除去するには極めて高い除去率(99.9%)が必要。塩化揮発法は鉛の除去率が高く、ガラスを無害化しリサイクルが可能。

新技術の特徴

・ガラスのような化学的に極めて安定な廃棄物から極めて高い除去率で鉛を分離。
・分離したガラスは資材等の原料として再利用が可能。
・希少金属等の分離技術としての利用も可能。

想定される用途

・ブラウン管ファンネルガラス等の重金属を含有するガラスのリサイクル技術
・焼却残渣等の重金属を含む廃棄物のリサイクル技術
・レアメタルのリサイクル

関連情報

・外国出願特許あり

J-STORE掲載特許情報

15:00~15:25 環境
7) 環境水中から選択的にヨウ素含有陰イオンを捕集できる素材の開発
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島根大学 大学院総合理工学研究科 物理・材料科学領域 准教授 笹井 亮
http://www.phys.shimane-u.ac.jp/ryo_lab/index.html

新技術の概要

本研究で開発した素材は、原発の廃炉等で問題となるヨウ素含有陰イオン(ヨウ化物イオンやヨウ素酸イオン)を海水などの環境水中から選択性に回収できると共に、それ自身が比較的高い放射線遮蔽能を有する層状複水酸化物である。

従来技術・競合技術との比較

セリア系の吸着剤がヨウ化物やヨウ素酸イオンの回収素材として検討されているが、選択性、吸着能力およびコストの点でベストとはいえないが、本研究で開発している素材は選択性と吸着能力において既存の素材を凌駕できる。

新技術の特徴

・金属組成の調整により様々な陰イオンに対する選択性を制御できる。
・放射性ヨウ素などのような弱い放射線であれば十分に遮蔽できる。
・環境水に含まれる他の共存陰イオンの影響を低減できる

想定される用途

・原発廃炉時の排水処理
・産業排水の処理
・水族館や内地海水養殖における水質浄化

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(金属組成の異なる数種の層状複水酸化物試料)

J-STORE掲載特許情報

15:30~15:55 建築・土木
8) 簡易な浚渫及びサンドバイパス工法
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鳥取県 県土整備部技術企画課 土木防災係長 谷田 敏晃

新技術の概要

本技術は、小規模な港の維持浚渫、海浜のサンドバイパス、あるいは狭隘な水域の浚渫工事に適用できる公共性の高い技術である。

従来技術・競合技術との比較

本装置の土砂移送管を鉛直V字形にすることで、既特許の技術では困難であった、深い層の浚渫が可能となったこと、またポンプの吸引力のみで土砂を吸引していたが、鉛直V字にすることで吸入口に土砂が移動でき、円滑な土砂の移動と吸引が可能となった。

新技術の特徴

・本装置は2トントラック程度で搬送可能であり手軽。
・適用フィールドにおいて経済的。

想定される用途

・小規模な港の維持浚渫
・海浜のサンドバイパス
・狭隘な水域の浚渫工事
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