発表内容詳細(7/24)

10:30~10:55 創薬
7) ワーバーグ効果を制御するPKMスプライサーPTB1の癌病態への関与
当日資料PDF

岐阜大学 大学院連合創薬医療情報研究科 創薬科学専攻 教授 赤尾 幸博

新技術の概要

がん代謝機構(ワーバーグ効果)を調節する重要なmiRNAs及び標的分子PTB1を同定した。これら重要分子は創薬のシーズに、さらに薬剤使用のバイオマーカーにもなり得る。

従来技術・競合技術との比較

分子標的治療薬は単一の分子を標的とするため必然的に代償性機構を促進させ生存を許す、変異も当然として出現する。我々はがん特異的な代謝という、がんの生存機構全体を標的とすることで治療効果の増強を可能にできると考える。

想定される用途

・抗がん剤
・がん分子標的薬
・バイオマーカー
・血管新生阻害薬の使用マーカー

関連情報

・サンプルの提供可能

11:00~11:55 創薬
8) ウイルスのポリメラーゼを標的とする抗インフルエンザウイルス剤
当日資料PDF

岐阜大学 大学院連合創薬医療情報研究科 医療情報学専攻 特定研究員 福岡 万佑子

新技術の概要

本研究では、テトラゾール誘導体を有効成分とする抗インフルエンザウイルス剤を発見した。従来のノイラミニダーゼ阻害剤とは異なり、ウイルスRNAポリメラーゼに結合し、活性を阻害することでウイルスの増殖を抑制する。

従来技術・競合技術との比較

本研究の化合物はウイルスポリメラーゼの構造を基に作られているため、従来のノイラミニダーゼ阻害剤と比べて耐性株が出現しにくいと考えられる。また核酸ミミックであるT-705よりも副作用が少ないと考えられる。

新技術の特徴

・ポリメラーゼを標的とした化合物である。

想定される用途

・インフルエンザウイルス感染症の予防・治療
・インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの研究ツール

11:30~11:55 創薬
9) 経口可能な食物アレルギー用生物製剤の開発
当日資料PDF

岐阜大学 大学院医学系研究科 再生医科学専攻 講師 福永 肇
http://www.med.gifu-u.ac.jp/labo/microbio/

新技術の概要

ガレクチン-9を結合する性質を持つフィラメント乳酸菌はパイエル板M細胞まで届き、M細胞のガレクチン-9を吸着結合する。このガレクチン-9結合フィラメント乳酸菌はM細胞下にあるIgE抗体を結合し、IgEを不活化する。

従来技術・競合技術との比較

我々は世界で初めてM細胞の株化に成功した。これらの知見からM細胞の機能を微生物で強化することが可能となった。M細胞内のガレクチン-9を結合したフィラメント乳酸菌が腸管粘膜下のIgE抗体と結合する。

新技術の特徴

・理論に基づいたプロバイオティックスの開発。
・腸管炎症疾患の治療に向けた製剤開発。
・アンチエージングに向けた化粧品開発。

想定される用途

・食物アレルギーの症状緩和
・アトピー性皮膚炎の症状緩和
・花粉アレルギーの症状緩和

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

12:00~12:25 材料
10) 不凍液中の抵抗低減剤の開発
当日資料PDF

名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻 教授 多賀 圭次郎
http://www.ach.nitech.ac.jp/%7Ephyschem/taga/0top.html

新技術の概要

循環水中に抵抗低減剤を加えると、循環ポンプの動力を大幅に削減できるので、省エネ効果が期待される。従来型化合物はほとんどが水溶液中の使用であるが、本技術の化合物は不凍液中で効果があり、低温使用が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の抵抗低減剤は、陽イオン性で殺菌作用や抗菌作用を有するが、本技術化合物はより環境低負荷型である。また、従来化合物は不凍液中では抵抗低減効果がなくなるが、本技術化合物は、不凍液中でも抵抗低減効果を有する。

新技術の特徴

・環境低負荷型。
・低温から高温までの幅広い有効温度範囲。
・不凍液中での効果発現。

想定される用途

・地域冷暖房循環水
・家庭用冷暖房循環水
・低温循環水

関連情報

・サンプルの提供可能

J-STORE掲載特許情報

13:30~13:55 デバイス・創薬
11) 高い閾値制御性を有するノーマリオフGaN系HEMT
当日資料PDF

名古屋工業大学 大学院工学研究科 機能工学専攻 准教授 分島 彰男
http://nitride-center.web.nitech.ac.jp/wordpress/

新技術の概要

本技術では、これまでGaN系結晶において技術開発が進められてきた、優れた膜厚制御性を活かした閾値制御技術を、GaN/AlGaNのドライエッチング選択性を用いて提供する。また、この技術をトランジスタのゲートに用いた際に、付随的に生じるオーミック接触抵抗の増大をGaN層中に局所的に高濃度にドーピングするデルタドープ技術を用いて解決する。

従来技術・競合技術との比較

これまでGaN系トランジスタでは、ゲート部分をエッチングによって削ることにより、ゲート部の電子伝導層の電子を局所的に枯渇させる方法が用いられているが、単純なエッチングでは削り込み深さの制御ができないため、トランジスタの歩留りを決定する特性である閾値の制御ができなかった。

新技術の特徴

・GaN系半導体を用いたLED、LDのエッチング ならびに オーミックコンタクト。

想定される用途

・GaN系パワートランジスタ
・高周波(マイクロ波・ミリ波)GaNトランジスタ

J-STORE掲載特許情報

14:00~14:25 デバイス・装置
12) 金属ナノ構造による表面プラズモン共鳴を用いた光学素子
当日資料PDF

三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻 准教授 元垣内 敦司
http://www.opt.elec.mie-u.ac.jphttps://www.facebook.com/mie.optics.lighting

新技術の概要

金属ナノ周期構造を用いた2層型ワイヤーグリッド偏光子を作製し、表面プラズモン共鳴による異常透過現象が発生することを明らかにした。これにより高いTM偏光透過率と消光比を有する偏光子が実現できる。
また、関連技術としてGaP基板とAu薄膜を用いた伝搬型表面プラズモンセンサーについても紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来のプリズム型偏光子と比べ、周期と入射角度を制御することで、高性能な偏光特性を得ることができる。また、GaP基板を表面プラズモンセンサーに用いることで、ガラスプリズムでは実現できなかった屈折率が1.5を越える媒質のセンシングが可能となる。

想定される用途

・ワイヤーグリッド偏光子:光通信、レーザー照明、レーザー加工、フォトリソグラフィ、偏光フィルター
・表面プラズモンセンサー:媒質のセンシング、汚染物質のセンシング、環境計測

14:30~14:55 通信
13) 混雑してもイライラしにくいWiFiルータの開発
当日資料PDF

名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻 准教授 伊藤 嘉浩
http://en.web.nitech.ac.jp/

新技術の概要

スマートホンやタブレットPC、モバイルルータの普及により、広くWiFiが利用されている一方で、ユーザ過多や電波干渉によるネットワークの輻輳が問題となっている。本技術は、ユーザ数が多くなっても体感的な満足度を劣化させにくいWiFiルータを開発するものである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術のものは、特定の端末のみを優先制御を行うものが多く、WiFiネットワークの輻輳を考慮したものは少ない。また、本研究のようにユーザ視点の評価を行うものは見られない。

新技術の特徴

・車車間ネットワークなど、帯域が制限された状況における効率的なデータ伝送。
・災害時のネットワークの共用。
・イベントなどのテンポラリーなネットワークの高効率化。

想定される用途

・部署内LANの効率化
・WiFiスポットサービスの高品質化
・家庭内LANの高品質化

J-STORE掲載特許情報

15:00~15:25 通信
14) 電波を新たな次元で操作-波形選択メタサーフェス
当日資料PDF

名古屋工業大学 若手研究イノベータ養成センター テニュアトラック助教 若土 弘樹

新技術の概要

新規電磁特性「波形選択性」を有する人工材料メタサーフェスを開発し、無線通信へと応用。この特性は同一周波数電波を新たな次元である、波形すなわちパルス幅(電波の励振時間)によって選択的に操作可能。

従来技術・競合技術との比較

従来、周波数が固定された場合、各材料の入射電波に対する振る舞い(透過率・吸収率など)は常に一定。一方、新技術はパルス幅に基づいて選択的に振る舞いを変化できるため、同一周波数でも任意の電波を識別可能。

新技術の特徴

・同一周波数でも新概念「パルス幅」に応じて入射電波に対する散乱特性を変化。
・単純な散乱特性だけでなく通信品質を表すビット誤り率も操作可能。

想定される用途

・波形選択材料を融合したアンテナ開発
・新概念「パルス幅」を基に多重化された無線通信ネットワークへの応用
・狭帯域変調信号と広帯域無線信号(パルス波)の同時利用

関連情報

・サンプルの提供可能(試作可能)
・展示品あり

15:30~15:55 エネルギー
15) リチウム空気二次電池およびin operando赤外分光分析法
当日資料PDF

三重大学 大学院工学研究科 分子素材工学専攻 客員准教授 松井 雅樹

新技術の概要

リチウム空気二次電池は、その高い反応過電圧から高出力化が課題であると言われている。我々のグループでは、酸素と過酸化水素のredox対を利用した、新しい高出力型リチウム空気二次電池を提案する。また、電池の実作動条件下における電極反応の解析技術についてもあわせて紹介する。

従来技術・競合技術との比較

水溶液系リチウム空気二次電池は、有機系と比較して高出力化が可能と言われているが、酸素の四電子還元反応は可逆性が低く、高性能な電極触媒を必要としていた。本発明では、酸素の二電子還元による過酸化水素の生成を利用することで、触媒フリーの電極上で極めて可逆性の高いリチウム空気二次電池の実現が可能である。

新技術の特徴

・これまで、高出力化が難しいとされてきたリチウム空気二次電池の高出力化が可能である。
・触媒を持たないカーボン電極を用いることで低コスト化が期待できる。
・水の消費がない反応であることから、セルのパッケージとしてコンパクト化が可能である。

想定される用途

・携帯電子機器用の二次電池
・電気自動車用二次電池
・再生エネルギー貯蔵用二次電池
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>