発表内容詳細

10:30~10:55 デバイス・装置
1) 老眼による見えと視力を改善できるLED照明・有機EL照明
当日資料PDF

東洋大学 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 佐野 勇司
http://researchmap.jp/read0158146

新技術の概要

赤緑青等の3原色光を活用したLED照明や有機EL照明を用いることにより、老眼により長くなった焦点の合う視距離を短縮すると共に視力を改善して、細かい字や画像を楽に見ることができるようになります。

従来技術・競合技術との比較

従来の白熱灯・蛍光灯・LED電球を用いた各照明と同一照明色に調整した3原色のLED照明、或いは有機EL照明を用いることで、両者ともに焦点の合う最短視距離を5~12%短縮、視力値も5~11%向上できました。

新技術の特徴

・各色の光が眼球内の網膜映像の境界線を鮮鋭化すると共に、網膜上の各色の錐体を効率的に刺激して視覚解像度が向上
・各色の光量制御により、読書・リラックス・覚醒などの用途に応じて調光可能
・光量を重視した明るい照明とする場合にはLED照明、見える色彩の豊かさを重視するには有機EL照明が最適

想定される用途

・照明機器(ルームライト・ベッドサイド照明・スポット照明、およびその調光機能)
・病院・研究機関にて使用する特殊照明
・発光半導体・発光シート・発光パネル

11:00~11:25 材料
2) 超分子化合物を利用した細菌の迅速検出
当日資料PDF

上智大学 理工学部 物質生命理工学科 准教授 橋本 剛
http://www.mls.sophia.ac.jp/~analysis/

新技術の概要

人工の蛍光性超分子化合物を合成し、これを利用して細菌を選択的に凝集させ、蛍光顕微鏡による観察を可能にした。最終的には、細菌の培養操作や顕微鏡なしで迅速簡便に検出できることを目指している。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では煩雑な培養や、顕微鏡による観察が不可欠である。選択性や適用範囲はまだ限られているが、凝集体の形で迅速簡便に細菌を検出することが出来れば、衛生検査の利便性を大幅に向上させる事が可能となる。

新技術の特徴

・化合物の大きさや蛍光分子(蛍光波長)を変えることが可能
・分子認識部位の修飾密度を工夫することによりターゲットに対する応答能を変化させることが可能(未実施)
・分子認識部位の分子設計を工夫することによりターゲットを変えることが可能(未実施)

想定される用途

・水道水や飲料水などの水質検査
・拭き取りシートとの組み合わせによる、食品加工業や医療現場などでの簡易衛生検査
・細菌の簡易種別判定

11:30~11:55 材料
3) 可視領域で感光性能を制御できる有機―金属複合型光酸発生剤の開発
当日資料PDF

中央大学 理工学部 応用化学科 助教 小玉 晋太朗
http://www.chem.chuo-u.ac.jp/~orgmet/top.htm

新技術の概要

窒素系二座配位子を骨格に有するオキシムスルホネート系化合物を合成した。この化合物は、ルテニウムとの錯形成により発色し、可視光に感光する光酸発生剤として機能することが明らかとなった。

従来技術・競合技術との比較

錯形成に用いる金属錯体の種類を変えるだけで可視領域にてさまざまな感光性能を示す光酸発生剤を提供できるため、クロモフォアを一から多段階合成する従来法よりも可視光対応型光酸発生剤の開発にかかる時間とコストの削減が期待できる。

新技術の特徴

・用いる光源に合わせて光酸発生剤の感光波長を簡便に変更できる。
・可視光に感光する光酸発生剤が調製可能

想定される用途

・塗料、コーティング剤、光接着剤、フォトレジストなどに利用される光開始剤
・有機合成に用いる脱保護剤
・光酸発生能を有する金属錯体触媒

13:00~13:25 計測
4) 市販のデジカメを使用した携帯型微粒子粒径計測装置
当日資料PDF

東洋大学 総合情報学部 総合情報学科 教授 椿 光太郎
http://researchmap.jp/read0200771

新技術の概要

微粒子の粒径をレーザー回折法にて測定する従来技術に、最新ICT技術を加味し、微粒子の回折光パターンから自動的に微粒子粒径などの情報を抽出するコンパクトかつ取り扱いが容易な測定装置の開発。

従来技術・競合技術との比較

従来のレーザー回折粒径計測法は効率的な測定でありますが装置が大型のため、微粒子が存在する場所での粒径測定が不可能のため、微粒子を採取して測定装置に運ぶという手間が必要でした。

新技術の特徴

・前方散乱光を測定するため測定システムが単純で小型であり、設置場所を選ばない。
・光検出器としてカメラを使用するので散乱光の2次元情報を取得できる。
・画像解析と認識技術を駆使し粒径測定の重要な工程を自動化した。

想定される用途

・セミドライ加工機における潤滑油滴のモニター
・半導体薄膜製造装置の微量ドーピング剤のモニター
・ドライ型ミスト冷房、アロマディヒューザー、煙検知器等のモニター

関連情報

・展示品あり(可搬型微粒子粒径測定装置本体)

13:30~13:55 通信
5) 光集積回路技術とそのセンシングへの応用
当日資料PDF

上智大学 理工学部 情報理工学科 教授 高橋 浩
https://sites.google.com/site/sophiatakahashilab/

新技術の概要

シリコン基板上に形成される石英ガラス光導波路作製技術を用いると、超小型で振動に対して安定な干渉計型光回路を実現できる。マイクロ流路も集積可能であり、光を用いたセンシング、微量分析の分野への応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

材料が石英ガラスでありサンプルに制約が少ない。光ビームサイズは数μmでありサンプルが少量で済むにもかかわらず位置合わせの心配は不要。また光回路と流路等が集積されているため振動や環境温度変化に対しても安定である。

新技術の特徴

・光回路(干渉計、分岐、分光計)と、マイクロ流路や、機械振動子等のモノリシック集積が可能
・小型で量産性に優れる。
・同一デバイスを1チップに多数集積することも可能で、複数液体の混合直前と直後の差分の評価も可能

想定される用途

・液体(液体中の微粒子も含む)の分光分析、屈折率測定
・機械振動の検出
・光ピンセット

関連情報

・展示品あり(光集積回路チップ(数センチ角程度)、パンフレット)

14:00~14:25 環境
6) 下水や産業廃水処理向け 軽量化包括固定化微生物担体の開発
当日資料PDF

東洋大学 生命科学部 応用生物科学科 教授 角野 立夫
http://www2.toyo.ac.jp/~sumino/

新技術の概要

廃水中に含まれるアンモニア性窒素(NH4-N)は、環境保全の観点からその除去が課題となっている。NH4-Nの処理方法として硝化菌を包括固定化した担体(包括担体)を用いた処理が行われる。しかしながら、現在用いられている包括担体は比重が比較的高く流動性が悪い。本技術は比重の低い包括担体を提供する。

従来技術・競合技術との比較

新規包括固定化材料としてヒドロキシアクリルレートを用い、包括担体比重1.01を達成。比重が低下したことで流動性が向上し、撹拌動力を1/3に低減できる見通しを得た。

新技術の特徴

・高活性の担体を提供(通常よりも2倍の硝化速度)
・安価な担体を提供
・高濃度な菌体保持が可能

想定される用途

・下水や産業廃水での処理に活用
・湖沼、海域での水圏浄化に活用
・醸造、発光生産などの微生物工業分野での生体触媒としての活用

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプル提供では実費をお願いしたい
・展示品あり(パネルとサンプル展示)

14:30~14:55 医療・福祉
7) 生体投与可能な人工酸素運搬体:ヘモアクト™
当日資料PDF

中央大学 理工学部 応用化学科 教授 小松 晃之
http://www.chem.chuo-u.ac.jp/~komatsu-lab/index.html

新技術の概要

ヘモグロビンを血清アルブミンで包んだ構造の人工酸素運搬体製剤(ヘモアクト™)を開発した。動物実験から高い安全性を実証、赤血球代替物や酸素治療薬としての応用が可能。

従来技術・競合技術との比較

これまで開発されてきたヘモグロビン製剤に比べ、合成が簡便で量産可能。特殊な製造装置は一切不要。血液適合性は高く、副作用もない。血中滞留時間はアルブミンより長い。

新技術の特徴

・合成が容易で、収率が高い。
・分子構造が明確で、酸素輸送能力が高い。
・酸素親和性は調節可能

想定される用途

・人工酸素運搬体(赤血球代替物)(出血ショックの蘇生液、術中出血時の補充液など)
・酸素治療薬(虚血部位への酸素供給液など)
・移植用臓器の潅流液や保存液、再生組織細胞への酸素供給液など

関連情報

・外国出願特許あり
・サンプル提供 少量であれば可能

15:00~15:25 医療・福祉
8) 低周波電気刺激による骨量維持の治療法および装置
当日資料PDF

東洋大学 ライフデザイン学部 健康スポーツ学科 教授 大迫 正文
http://researchmap.jp/read0027741

新技術の概要

中高年齢者における骨粗鬆症予防やアスリートの傷害からのリハビリ期における骨量減少予防として用いる骨への低周波電気刺激療法と、その際に使用する簡便で安全性の高い鍼支持具の提供。

従来技術・競合技術との比較

寝たきり状態を引き起こす可能性の高い骨粗鬆症の予防には、従来、カルシウムやビタミン剤などの栄養を適切に摂取することと、それをもとに骨量増加を図るために運動実践が推奨されてきたが、その効果を得るにはかなり長期間を要していた。

新技術の特徴

・上皮小体ホルモンやカルシトニン、ビスフォスフォネートなどを投与されている骨粗鬆症患者への併用
・骨折後の治癒促進(今後の検討課題)
・動物(ペット、乗馬等)の骨折後の回復促進(今後の検討課題)

想定される用途

・不活動や寝たきり状態にある高年者の骨量維持による骨粗鬆症予防
・ベッドレスト状態にある一般人やアスリートの傷害によるリハビリ中の骨量減少予防
・鍼灸針による通電刺激の安全性や利便性の向上
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