新技術説明会 有機材料・医療・バイオ研究ツール 2007年9月28日(金)
 
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ナノポーラスゼオライト触媒表面の設計と調製方法
10:30〜11:00
北九州市立大学 国際環境工学部 環境化学プロセス工学科
教授 浅岡 佐知夫
新技術の概要
合成ゼオライトを脱アルミ処理して脱アルミさせたゼオライトと、焼成によりナノポアーが形成される金属酸化物前駆体とを水の存在下で混合し、これを焼成してなることによる少なくとも表面にナノポアーを有するゼオライト複合体の簡便な設計と調製方法
従来技術・競合技術との比較
活性と反応の場への分子の拡散の問題から結晶性ゼオライトをナノポーラスにするには、結晶性が高くかつ結晶子サイズが小さいことが望まれる。ゼオライトの合成条件を工夫することによっては、活性が低下したり選択性が低下したり再現性がでなかったりしている。
技術の特徴
・ゼオライトの相当結晶子サイズがナノオーダーであるにもかかわらず結晶性が維持しやすい。
・金属酸化物前駆体とゼオライト表面の組み合わせでナノポーラス擬ゼオライト構造となる。
・ナノポアーが形成される金属酸化物前駆体およびゼオライト種の組み合わせが任意に取れる。
想定される用途
・高活性・高選択性触媒(固体酸触媒)
・触媒担体(金属担持分散用複合酸化物)
・吸着剤・反応除去剤

関連特許
・発明の名称:ナノポーラスゼオライト触媒表面を持つ触媒の調製方法
・出願人:独立行政法人科学技術振興機構

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2
刺激応答性人工ポリペプチドの開発
11:00〜11:30
大阪大学 大学院工学研究科 応用化学専攻
教授 宇山 浩
http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/~uyamaken/
新技術の概要
ポリアミノ酸(人工タンパク質)の側鎖構造の精密制御により温度応答機能を搭載した高分子新材料を開発した。ポリアミノ酸のもつ生体適合性、生分解性機能に加え、温度応答機能を付与した多機能・高性能高分子材料である。
従来技術・競合技術との比較
刺激応答性生体材料には多様な用途が期待されるが、既存のものは非生分解性であるため、用途が限定されていた。そこで生体適合性、生分解性を有するポリアミノ酸を基盤とする温度応答性高分子材料を開発した。
技術の特徴
・生分解性、生体適合性に優れたポリアミノ酸の側鎖構造の精密制御による温度応答機能の搭載
・温度応答性ポリアミノ酸をベースとする化学架橋ゲル、ゾルゲル転移型材料の開発
・ポリアミノ酸の側鎖反応性基を利用した多彩な分子設計・機能材料への応用
想定される用途
・生医学用途部材(DDSマトリックス、細胞足場材料など)
・化粧品部材(ゾルゲル転移技術の活用など)
・刺激応答性表面改質剤(自在な分子設計に基づく精密機能性表面の創成とセンサーへの応用など)

関連特許
・出願番号:特願2002-196732
・発明の名称:温度応答性ポリマー及び温度応答性ゲル
・出願人:京都大学

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3
有機顔料を用いた室温動作型の高感度水素ガスセンサー
11:30〜12:00
横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門
教授 水口 仁
http://www.phys.ynu.ac.jp/labs/mizuj/index.html
新技術の概要
ピリジン環を有する有機顔料が高いプロトン親和力を持ち、色調の変化ならびに電気伝導度が5桁も増加することを見出した。高電界のもとで水素ガスをPd上で解離させ、室温動作型の高感度な水素ガスセンサーを開発した。
従来技術・競合技術との比較
水素センサーとしてSnO2を用いた半導体センサーと接触燃焼型のものが主流であった。何れの場合にも動作温度が高いこと(250-300度)やガス選択性に問題があった。我々のセンサーは室温で動作し、抜群の選択性がある。
技術の特徴
・室温動作
・高い水素ガス選択性
・高感度(3-4桁に及ぶ電気伝導度の変化)
想定される用途
・水素ガスの警報器
・水素濃度計

関連特許
・出願番号:特願2003-362412
・発明の名称:水素ガスセンサー
・出願人:東洋インキエンジニアリング(株),横浜国立大学

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4
前立腺癌を認識する新規マーカーペプチドによる前立腺癌診断法
13:00〜13:30
東京慈恵会医科大学 泌尿器科
助教 車 英俊
http://jikei-ur.umin.jp/
新技術の概要
現在前立腺癌診断に汎用されているPSA(前立腺特異的抗原)はその低癌特異性の問題などから特異性の高い前立腺癌マーカーが切望されている。我々が発見権利化した35個の前立腺癌マーカーペプチドは、高分子蛋白質の分離が可能なユニークな2次元アガロース電気泳動法を用いており分子量10万以上の遺伝子転写・翻訳を担う癌化に深く関与している蛋白質を多く含でおり前立腺癌特異的診断マーカーとして非常に期待できる。
従来技術・競合技術との比較
マーカーペプチドは癌化に深く関与する遺伝子転写・翻訳因子を多く含んでいること、治療方針決定に大きく影響する前立腺癌ホルモン抵抗性の指標であるアンドロゲン非依存性獲得に伴い発現量を変動させる蛋白質を多く含んでいることより、現在世界中で盛んに行われているプロテオミクス手法を用いた新規前立腺癌マーカー探索プロジェクトに対し非常に優位な状況である。
技術の特徴
・プロテオミクスにより発見した新規マーカー蛋白質である。
・マーカー蛋白質の多くが転写・翻訳関連因子である。
・より悪性度の高いホルモン抵抗性癌に特異的なものが多い。
想定される用途
・診断が困難な症例での組織診断試薬
・PSAに代わる前立腺癌の血液診断試薬
・マーカー蛋白質をターゲットにした抗体治療薬やドラッグデリバリーシステムの開発

関連特許
・出願番号:特願2003-313565 、特開2005-080524
・発明の名称:前立腺癌マーカポリペプチド、該ポリペプチドに対する抗体、及び該ポリペプチドを利用した前立腺癌の診断方法
・出願人:独立行政法人科学技術振興機構

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5
血管分泌物質とその受容体システムを標的とした、血管再生、血管保護療法
13:30〜14:00
信州大学 大学院医学研究科 臓器発生制御医学講座
教授 新藤 隆行
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/
新技術の概要
我々は、血管作動性物質アドレノメデュリン(AM)が、複数の内因性血管新生因子の発現誘導を介して、機能的血管新生を促進すると共に、血管透過性を抑制して、血管構造を安定化させる生理活性物質であること、更にこれらの作用が、受容体活性調節タンパク(RAMP)によって、制御されていることを発見した。本技術は、AM-RAMPシステムを標的とした機能的血管再生療法や、血管合併症治療の開発の基盤技術となるものである。
従来技術・競合技術との比較
AM-RAMP2システムは、血管再生促進だけではなく、血管構造の安定化に重要な働きをしていること、長期的に見ても、血管保護作用・臓器保護作用を有することから、安定した機能的血管を再生させ、更には虚血性疾患の長期予後を改善させるための新しい治療戦略の標的となる。
技術の特徴
・新たな治療薬開発の基盤技術
・対象となる疾患が多く、将来的な応用範囲が広い
・蛋白構造解析や、それを応用したリガンド探索が、治療薬開発に展開できる
想定される用途
・血管再生療法
・血管保護療法
・血管透過性抑制による脳浮腫、肺浮腫、網膜浮腫などの治療

関連特許
・出願番号:PCT/JP2006/304422(WO/2006/134692)
・発明の名称:アドレノメデュリンを有効成分として含む血管新生剤
・出願人:国立大学法人 信州大学

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6
薬物作用研究の媒体としての生体膜モデル
14:00〜14:30
東京大学 大学院理学系研究科 化学専攻
教授 橘 和夫
http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/natural/TachibanaLabJ.html
新技術の概要
多くの生理作用は細胞表層の基本構造である脂質二重膜(生体膜)の主成分リン脂質やここに含有されるタンパク質などと外液由来の化合物との分子認識によりもたらされる。本技術はこうした作用の根拠となる分子会合体構造研究の場を提供する。
従来技術・競合技術との比較
同様目的で頻用されるミセルは生体膜とは会合様式が異なり特にその疎水場での分子認識解析には不適、膜透過性変化のモニター等に多用されるベシクルはそのサイズより分光学的測定、特に溶液NMRに適用困難である。本技術はこれらの克服を潜在する。
技術の特徴
・生体膜モデルとして理論的に有用とされてるバイセルの適用限界に関する実験的検証
・バイセルへのコレステロール添加による安定化と適用範囲の拡張
想定される用途
・生体膜中での外来分子の挙動に関する分光学的研究の有用媒体
・膜結合タンパク質と外来分子の分子認識機構解明
・上記に関し従来なされていたコンピュータモデリングの実験的検証

関連特許
・出願番号:特願2003-127499 、特開2004-333236
・発明の名称:生体膜モデル
・出願人:独立行政法人 科学技術振興機構

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7
簡易・迅速・高精度な遺伝子(SNP)解析法FRIP法の魅力
14:30〜15:00
九州大学 大学院工学研究院 応用化学部門
教授 後藤 雅宏
http://www.bioeng.cstm.kyushu-u.ac.jp/
新技術の概要
DNAとRNAのハイブリダイゼーションと酵素の特異機能を利用した遺伝子(SNP)解析技術FRIP法を開発した。お米をはじめとする農産物の品種同定やB型肝炎におけるFRIP法の利用を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
・従来の遺伝子検査と比べて,操作が簡便である。
・混合物の割合を精度良く(5%以内で)検査可能である。
・腐敗したDNAサンプルでも解析が可能となる
技術の特徴
・遺伝子操作の簡便性
・高精度の解析が可能となる。
・混ぜものの混合割合を特定できる。
想定される用途
・お米を含む農産物の品種鑑定
・薬効の遺伝子検査
・遺伝子組み換え作物の同定

関連特許
・出願番号:特願2005-041479
・発明の名称:遺伝子変異の検出方法
・出願人:独立行政法人科学技術振興機構

・出願番号:特願2006-057172
・発明の名称:核酸の抽出分離方法
・出願人:独立行政法人科学技術振興機構

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8
新規RNAiベクターと遺伝子発現抑制による生物機能開発
15:10〜15:40
京都大学 大学院生命科学研究科 統合生命科学専攻
教授 佐藤 文彦
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/callus/
新技術の概要
dsRNA(2本鎖RNA)によって、dsRNAと相同な配列を持つ遺伝子の発現を抑制するRNAi(RNA干渉)を効率的に誘導するベクターの開発。特に、tRNAの転写系を利用することにより、その構築を簡便化し、かつ、高効率の転写と、転写産物の細胞質移行を向上した効率のよい遺伝子発現抑制ベクターの作製を可能とする。
従来技術・競合技術との比較
これまで、開発されたRNAiベクターには、宿主の制限(ウイルスベクター)や構築の難しさ、形質導入に際しての安定性の問題があった。1つの原因は、その発現プロモーターとして、RNA Polymerase IIを用いるためと考えられる。本発明は、これらの制約を比較的短いRNAを合成し、修飾なしに細胞質への輸送を可能とする、RNA polymerase IIIプロモーターを用い解決する。
技術の特徴
・RNA polymerase IIIの転写系を用いたRNAiベクターの構築
・RNA polymerase IIの 転写系を上回る転写量
・プロモーターと細胞質移行シグナルを含むtRNA系の利用
想定される用途
・効率的遺伝子発現抑制による遺伝子機能の迅速解析
・遺伝子発現制御による代謝成分機能の改変
・遺伝子発現制御による新規代謝産物生産

関連特許
・出願番号:特願2002-335648 ,特許第3831785号
・発明の名称:新規RNA干渉誘導ベクター、そのベクターを用いた遺伝子発現抑制方法、及びそのベクターが導入された形質転換体
・出願人:国立大学法人京都大学

・出願番号:特願2003-146245 , 特許第3855055号
・発明の名称:Wx遺伝子発現抑制方法および該方法に用いられる遺伝子
・出願人:国立大学法人京都大学

・出願番号:特願2003-324960
・発明の名称:RNAi法を用いた有用アルカロイド生合成中間体の生産法
・出願人:国立大学法人京都大学

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9
簡単、迅速、安価な遺伝子変異検出デバイス
15:40〜16:10
大阪大学 産業科学研究所 機能分子科学研究部門
教授 中谷 和彦
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/rbc/index.html
新技術の概要
独自に開発したDNAのミスマッチ塩基対を特異的に認識する小分子を基板に固定化した「ミスマッチ塩基対検出デバイス」を用いて、遺伝子の一延期変異を簡単、迅速、安価に検出する技術
従来技術・競合技術との比較
遺伝子変異を検出する手法には、DNAを化学修飾して用いる場合や、マイクロアレイのように基板に固定化して用いる場合が多い。しかし、DNAの化学修飾、固定化には余分なコストが必要であり、マイクロアレイの場合には再利用によるコストダウンも期待できない。本手法は、DNAを一切の化学修飾なしに、変異検出する手法となる。
技術の特徴
・独自に開発したミスマッチ塩基対認識分子を用いる
・遺伝子変異の検出に、一切のDNAの化学修飾を必要としない
・ミスマッチ認識分子の固定化のプラットフォーム(基板、ビーズ)は制限がない
・基板だけでなく、均一溶液中での検出にも対応
想定される用途
・遺伝子変異解析
・遺伝子検出

関連特許
・出願番号:特願2004-282236 、特開2006-094725
・発明の名称:核酸のミスマッチ塩基対検出方法
・出願人:国立大学法人京都大学

・出願番号:特願2003-314410 、特開2004-275179
・発明の名称:ミスマッチ検出分子およびミスマッチ検出方法、並びにその利用
・出願人: 科学技術振興機構

・出願番号:特願2003-115609 、特開2004-325074
・発明の名称:ミスマッチ検出分子及びそれを用いたミスマッチの検出方法
・出願人: 科学技術振興機構

・出願番号:特願2003-054700 、特開2004-261083
・発明の名称:ミスマッチ認識分子およびミスマッチ検出方法、並びにその利用
・出願人: 科学技術振興機構

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10
電気化学法を利用した遺伝子変異解析用DNAチップ
16:10〜16:40
兵庫県立大学 大学院工学研究科 物質系工学専攻
教授 山名 一成
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/msc/msc1/yamana/yamanaj.html
新技術の概要
電気応答による遺伝子変異の検出法で、レドックス性インターカレーターをDNA断片の所定の位置に導入したプローブを電極表面に固定化したチップを用いる。変異を含む遺伝子は弱い電気応答を示すのに対して、正常遺伝子では強い電気応答を示す。
従来技術・競合技術との比較
電気化学法を原理としたDNAチップは、数多く考案されているが、1)レッドックス試薬あるいは触媒を添加して検出する、2)対象DNAをラベルする、3)プローブの設計が難しいなどの短所を有している。それらに対して、本方法は、これらの問題を解決した、簡便かつ安価な電気化学遺伝子変異の検出を可能にする。
技術の特徴
・検出対象DNAのラベルが不要
・特別な試薬が不要
・洗浄・分離操作が不要
想定される用途
・SNP検出

関連特許
・出願番号:特願2003-159232、特開2004-357570
・発明の名称:電気法による遺伝子変異の検出方法
・出願人:独立行政法人 科学技術振興機構

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新技術説明会では、各新技術の説明後に質疑応答の時間を設けていません。ご質問・ご相談については各説明個別の<相談コーナー>を用意していますのでこちらでお願いします。<相談コーナー>は当日随時受け付けていますので、ぜひご活用下さい。

展示
大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STORE、JDreamUといったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますのでぜひお立ち寄りください。





お問い合わせ
科学技術振興機構 シーズ展開課 0120-679-005 mail scett@jst.go.jp