新技術説明会 ナノ材料・医療診断  2007年11月21日(水)
 
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64チャンネル心磁計の開発と心臓疾患での意義
13:30〜14:00
岩手医科大学 医学部 臨床検査医学講座
准教授 中居 賢司
新技術の概要
超伝導量子干渉素子(SQUID)を用いた64チャンネル心磁計と三次元電気現象解析ソフトを開発した。心臓疾患は増加の傾向にあり、本装置は臨床でニーズの多い急性冠症候群、致死的不整脈の性状、心房細動などの不整脈の性状、胎児不整脈や自律神経の評価が可能である。
従来技術・競合技術との比較
心臓の電気現象の解析には、心電図法、心臓核医学などの非侵襲的方法とカテーテルを用いたelectro-anatomical mapping (CARTO)がある。本システムは、心臓の電気現象を非侵襲・三次元表示できることを特徴とする。
技術の特徴
・超伝導量子干渉素子(SQUID)を用いた64チャンネル心磁計
・三次元心筋傷害表示
・三次元心房細動・心室遅延電位表示
想定される用途
・医療
・医療検査機器
・医療画像解析
関連特許
・出願番号:特許登録3712348
・発明の名称:心房粗動および心房細動の心臓磁界診断装置およびその作動方法

・出願番号:特許登録3712349
・発明の名称:生存心筋診断装置およびその作動方法

・出願番号:特願2000-217835
・発明の名称:心室遅延電位の心臓磁界診断装置およびその作動方法


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2
ポリイミドナノ粒子の機能化−中空、多孔体及び、発光強度可変なナノ粒子の製造−
14:00〜14:30
東北大学 多元物質科学研究所
助教 石坂 孝之
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/nakanishi/index-j.html
新技術の概要
中空、多孔質ポリイミドナノ粒子の作製は、従来ほとんど知られていなかったのに対して、簡便で大量生産が可能な再沈法をもって可能とした。また、蛍光性ポリイミドナノ粒子も作製された例は皆無であり、再沈法により作製した後、光と熱により発光強度可変な材料となりうることを示した。
従来技術・競合技術との比較
ポリイミドは広汎な用途があるポリマーであるが、その成形は容易ではないことが知られている。当然、微粒子化も困難であり、合成と同時に微粒子化する手法が数例ほどの特許申請として見られるだけであった。それに対して、我々の技法・再沈法を巧みに用いることにより、中空かつ孔が多数空いたナノ粒子の他、蛍光性物質含有ナノ粒子等、多彩な機能性ポリイミドナノ粒子を簡単に作製できるようになった。
技術の特徴
・孔が多数空いたポリイミドナノ粒子(ナノメーターオーダーの粒子)が作製可能!
・光と熱に応答する発光性のポリイミドナノ粒子が作製可能!
・共通する作製法は、簡単な技法であり、大量生産が可能!
想定される用途
・低誘電絶縁膜
・触媒担体
・光記録材料
関連特許
・出願番号:特開2006-233023
・発明の名称:孔質性ポリアミド酸微粒子および孔質性ポリイミド微粒子の製造方法

・出願番号:特開2005-068329
・発明の名称:機能性を有するポリイミド微粒子の製造方法

・出願番号:特開2005-070579
・発明の名称:光照射又は熱処理による蛍光特性の変化を利用する書き換え可能な光メモリー材料

・出願番号:特開2004-196869
・発明の名称:孔質性ポリイミド系微粒子の製造方法


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3
異方的イオン伝導材料:液晶ナノ構造の活用
14:30〜15:00
東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻
助教 吉尾 正史
http://chem-web.chem.t.u-tokyo.ac.jp/chembio/labs/kato/index.html
新技術の概要
異方的イオン伝導性を示す低分子液晶を溶媒とした新しい高分子化学ゲルの開発に世界で初めて成功した。この材料は、イオン伝導性低分子液晶の動的特性と高分子ネットワーク構造によるフィルム性を兼ね備えており、リチウムイオン電池の新しい電解質などへの応用が期待される。
従来技術・競合技術との比較
我々はこれまでに、イオン伝導性を有する低分子液晶および液晶性高分子フィルムの開発を行い、特定の方向にイオンを異方的に伝導する従来にはない新材料を構築してきた。新技術では、高イオン伝導性・高異方性・異方的構造の回復性を有する低分子液晶に高分子ネットワーク構造を導入することにより、新しいタイプのフィルム状異方的イオン伝導材料を開発した。
技術の特徴
・異方的イオン伝導性を有する
・熱可逆的なイオン伝導のスイッチング(低温では異方的イオン伝導性、高温では等方的イオン伝導性)
・配向した高分子ネットワーク構造を有する自立性フィルム
想定される用途
・電解質
・センサー
関連特許
・出願番号:特開2005-259392
・発明の名称:異方的イオン伝導性液晶化学ゲルとその製造方法

・出願番号:特開2002-358821
・発明の名称:液晶性イオン伝導体とその製造方法




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カーボンナノチューブを用いた薄膜トランジスタと特性制御
15:10〜15:40
東北大学 金属材料研究所 低温電子物性学研究部門
助教 竹延 大志
http://iwasa.imr.tohoku.ac.jp/
新技術の概要
カーボンナノチューブはエレクトロニクス材料として注目されているが、実際の応用には特性制御が不可欠である。新技術では、有機分子を用いて特性を制御しナノチューブを用いた論理回路実現を可能とした。これは、ナノエレクトロニクスだけではなくマクロエレクトロニクスやフレキシブルエレクトロニクスへも適応可能である。
従来技術・競合技術との比較
カーボンナノチューブの特性制御は幾つかの方法が提案されているが、大気中で安定に特性制御するのは困難であった。新技術は、ドーパントを内包もしくは複合化させることで、大気中で安定なナノチューブ特性制御を可能にした。
技術の特徴
・ナノチューブを他物資と複合化
・大気中安定な特性制御
・マクロエレクトロニクスへ応用可能
想定される用途
・キャリアドーピング
・マクロエレクトロニクス
・フレキシブルエレクトロニクス
関連特許
・出願番号:特開2005-150410
・発明の名称:薄膜トランジスタ


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有機半導体からなるナノワイヤ・ナノドットおよび関連材料のウエット構築法
15:40〜16:10
北海道大学 電子科学研究所
教授、副所長 中村 貴義
http://org-com.es.hokudai.ac.jp/
新技術の概要
有機半導体である低分子電荷移動錯体を用いて、LangmuirーBlodgett法やスピンコート法を適用することで、簡便に電気伝導性ナノワイヤや半導体ナノドットなどの規則構造を基板上に構築する方法を開発した。また、有機ドナー分子を用いてオルガノゲル化剤の開発を行った。
従来技術・競合技術との比較
現行のトップダウン手法と比較して極めて簡便な、ウエット法を用いたボトムアップ手法により、ナノワイヤ・ナノドット等の構造体を構築することが可能になった。また、基板との相互作用等を利用することで、60°に交差したナノワイヤネットワークなどの規則構造を実現できる。
技術の特徴
・電荷移動錯体を用いた有機半導体ナノ構造
・ウエット−ボトムアップ手法による簡便なナノ構造の構築法
・オルガノゲル化剤などへの展開
想定される用途
・有機エレクトロニクスにおけるデバイスへの応用
・有機エレクトロニクスにおける導電性材料・電荷輸送材料
・有機半導体を用いた簡便な配線
関連特許
・出願番号:特開2005-035952
・発明の名称:有機半導体薄膜作製材料、有機半導体薄膜構造体および有機半導体薄膜の作製方法

・出願番号:特開2005-039130
・発明の名称:有機半導体ドット作製材料、有機半導体ドット構造体および有機半導体ドットの作製方法

・出願番号:特願2003-274290
・発明の名称:低分子オルガノゲル化剤およびこれを用いた低分子オルガノゲル


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6
ペプチド脂質と金属イオンから形成される有機ナノチューブ及びその製造方法
16:10〜16:40
産業技術総合研究所 界面ナノアーキテクトニクス研究センター
高軸比ナノ構造組織化チーム
研究員 小木曽 真樹
http://unit.aist.go.jp/narc/index.html
新技術の概要
オリゴグリシンと脂肪酸を結合した簡単なペプチド脂質と市販の金属塩を溶液中で混合するだけで、世界にも例のない金属錯体型の有機ナノチューブが形成する。金属錯体型有機ナノチューブとその製造方法を提供する。
従来技術・競合技術との比較
同様な分子構造をもつナノチューブ状の構造体は世の中に存在しない。ある種の金属ポルフィリンもナノチューブを作ることが知られているが、本発明のナノチューブとは分子構造が大きく異なる。
技術の特徴
・表面及び膜内に金属イオン層をもつ世界で唯一の有機ナノチューブ。
・ペプチド脂質と金属塩を混ぜるだけでナノチューブを合成できるため、製造方法が非常に簡単である。
想定される用途
・表面に存在する金属イオンを利用した吸着剤、分離剤。
・ナノチューブ中の金属イオンを化学反応させて得られる金属ナノ粒子ハイブリッド型ナノチューブの出発原料。
関連特許
・出願番号:特開2004-250797
・発明の名称:微細中空繊維


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電磁波吸収共鳴を利用したカーボンナノチューブの構造制御方法
16:40〜17:10
大阪大学 産業科学研究所 半導体量子科学分野
助教 前橋 兼三
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/se/
新技術の概要
ある波長を持った電磁波を基板表面に照射することにより、その電磁波と共鳴するカーボンナノチューブを選択的に取り除く、または、生成させることを特徴とする技術である。
従来技術・競合技術との比較
カーボンナノチューブの構造制御を目指している技術は数多くあるが、照射した電磁波とカーボンナノチューブの状態密度との共鳴を利用した構造制御方法はなく、新しい技術であると考えられる。
技術の特徴
・照射する電磁波とカーボンナノチューブがもつ状態密度とが共鳴する現象を利用
・レーザを用いることにより、局所的に短時間でカーボンナノチューブを生成可能
想定される用途
・電子および光デバイスの作製に関して利用可能
・集積回路のチャネルや配線作製に関して利用可能
関連特許
・出願番号:特開2005-074557
・発明の名称:ナノスケール物質の構造制御方法


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