つなぐしくみ 新技術説明会 実用化が期待されるライフサイエンス・環境・材料・製造技術
2008年3月19日(水)
 
1

医療材料における血栓形成過程の可視化解析システム
10:40〜11:10
広島大学 大学院医歯薬学総合研究科 病態制御外科学
  教授 末田 泰二郎
新技術の概要
医療材料において血栓形成は大きな問題である。しかし現在の技術では血栓がどのようにしてそこに出来たのかを直接確かめる方法がない。本研究では血栓形成の過程を直接可視化解析できる装置を開発し、血栓形成のメカニズムを探索する。
従来技術・競合技術との比較
現在行われている流れの可視化や数値シミュレーションでは、医療材料内部での乱流などの予測が出来るのみである。一方動物実験では、最終的な血栓形成結果が判明するが、その形成過程を直接観察することは出来ない。
技術の特徴
・血栓形成過程が直接、経時的に観察できる。
・形状を変化させながら、繰り返し検証できる。
・実験動物の犠死を必要としない。
想定される用途
・血液透析や人工心肺などの体外循環分野における製品の開発、改良
・人工弁や各種カテーテルなどの医療材料の開発、改良。
・血栓形成の研究分野。

関連特許
・発明の名称::血栓検知方法及びこれを利用した血栓観察装置


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2

熱帯植物成分を利用した皮膚アンチエイジング剤の開発
11:10〜11:40
宇都宮大学 農学部 生物生産科学科
  准教授  二瓶 賢一
http://agri.mine.utsunomiya-u.ac.jp/hpj/deptj/chemj/jorganic/jorganic.html
新技術の概要
地球環境の変化に伴い地表に降り注ぐ紫外線量は近年、増加傾向にある。過剰紫外線はチロシナーゼを活性化し、シミやソバカスなどの皮膚老化の原因を作る。そこで、新規皮膚アンチエイジング剤の創製を目指し、熱帯植物成分を利用したチロシナーゼ阻害剤の開発研究を行った。
従来技術・競合技術との比較
現在までコウジ酸などが天然由来のチロシナーゼ阻害剤として機能性化粧品に用いられているが、その安全性に疑いが生じている。本研究で開発したチロシナーゼ阻害剤は、コウジ酸に変わる次世代型の阻害剤候補と成りうる。
技術の特徴
・天然有機化合物
・チロシナーゼ阻害剤
想定される用途
・機能性化粧品
・酸化防止剤
・殺虫剤

関連特許
・発明の名称:ポリフェノールオキシダーゼの活性阻害剤とその製造方法


関連情報
サンプルの提供可能



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3

ピーマンからの新資源 −フラボノイド配糖体と分枝稀少糖アピオースの低コスト生産−
11:40〜12:10
高知大学 農学部 農学科
准教授  手林 慎一
http://www.geocities.jp/organicchemistrykochi/
新技術の概要
ピーマンの葉からフラボノイド二配糖体(Luteolin 7-O-β-apiosyl-(1→2)-O-β-glucoside)、フラボノイド一配糖体(Luteolin 7-O-β-glucoside)、稀少分枝糖アピオース(apiose)の容易な製造方法を開発し、順に防虫活性、抗菌活性、微生物増殖活性を確認したため、ピーマン葉を新資源として産業利用を目指す。
従来技術・競合技術との比較
アピオースなどはパセリに微量に含まれるフラボノイド配糖体を利用し生産されているが、大量生産出来ないため高価でありまた産業利用もされてこなかった。本研究ではピーマン葉に10%(乾燥重)ものフラボノイド二配糖体が存在することを見出し、容易に安価にアピオース及びルテオリンを生産する技術を確立した。
技術の特徴
・農業で生じる副産物の利用
・稀少糖
想定される用途
・微生物増殖資材
・植物保護資材(農薬)

関連情報
サンプルの提供可能(フラボノイド配糖体のみ)


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4

環境にやさしい高性能徐放剤
13:20〜13:50
新居浜工業高等専門学校 生物応用化学科
   助教  堤 主計
新技術の概要
徐放速度が一定で、且つ、有効期間の長い新規徐放剤を開発するために、徐放性を一定に保てるような基盤材としてバイオマス系の生分解性ポリマーを用い、これまで困難であった高揮発性有用成分の注入については、媒体として超臨界二酸化炭素(scCO2)を使用した。
従来技術・競合技術との比較
現在、徐放剤はカプセル,ペレット,多孔質体,不織布など様々な形態のものが研究され、商品化されており、これら徐放剤は有機溶媒溶解法,混練法,含浸法により作製されている。これら製法は高揮発成分を基盤材に閉じ込めるには個々に問題点があったが、scCO2法ではこれら問題点を改善することができる。
技術の特徴
・種々のポリ乳酸共重合体を用いることにより徐放性の調節が可能
・scCO2の使用により薬剤注入の均一化と操作の簡略化(溶媒不用,後処理不要,多形態処理可能)
・基盤材への薬剤の分散化に伴う徐放速度の一定化(連続同一条件化において)
想定される用途
・食品用包装袋,容器
・農業・林業・水産業における微生物,害虫,鳥獣類対策
・要抗菌製品(バス用品,トイレ用品など)



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5

組織培養を利用した海草アマモ類の種苗増殖法
13:50〜14:20
三重県科学技術振興センター 農業研究部 経営・植物工学研究課
  主任研究員  橋爪 不二夫
http://www.mate.pref.mie.jp/Marc/index.shtm
新技術の概要
海から採取したアマモ類(アマモ、コアマモ等)の茎組織や種子を殺菌し、各種栄養源を含んだ人工海水培地に移すことによって、無菌化したアマモ類の幼苗作出に成功した。さらに、これを材料に培地・培養条件を改良してアマモ類の大量増殖法の開発を進めている。
従来技術・競合技術との比較
現在、新規アマモ場の造成には大量の種子・親株が必要なため、既存の藻場から収奪せざるを得ないが、組織培養を利用した方法ではこの問題を解消できる。それには無菌培養苗の作出が基本技術となるが、雑菌抑制や初期生育が難しく、これまで成功例がなかった。
技術の特徴
・新規のアマモ場造成に、既存の藻場から大量の種子・親株を収奪することが不要になる(藻場の保護)。
・その海域の気候・風土に合った遺伝子型のアマモ類をそのまま残せる(生態系の保全)。
・種苗の移植量、移植時期をニーズに応じて調整できる(計画的な種苗生産)。 想定される用途
・水圏環境の保護に配慮した安定的、計画的な新規アマモ場の造成。
・ある海域でアマモ場の衰退、絶滅が危惧される時、その海域のアマモ類の再生、増殖。
・浅瀬に分布するコアマモの種苗を利用した海岸線の侵食防止。

関連特許
・発明の名称:アマモ類の無菌培養法および該方法により作出されるアマモ類


関連情報
サンプルの提供可能(数量は限定させていただきます)


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6

錯体触媒法による革新的省エネルギー型アミド製造技術
14:20〜14:50
岡山大学 大学院自然科学研究科 機能分子化学専攻
  講師  押木 俊之
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~oshiki/
新技術の概要
新規高活性イリジウム錯体によりニトリル類を水和し、工業的に有用なアミド類を(1)中性条件下、(2)最小限の水、(3)無溶媒で製造する省エネルギー型の新技術である。
従来技術・競合技術との比較
本新技術は現行法のバイオ法に対して、廃水処理の問題がない原理的な優位性をもつとともに、人工触媒としては世界的にみて競合する技術がない。新触媒の物質特許はすでに出願済みである。
技術の特徴
・中性条件下で最小限の水を使用するため廃水、副生物が原理的にゼロ
・無溶媒反応を実現
・100℃以下で加水分解を実現
想定される用途
・工業的に有用なアミド類の製造
・同位体標識アミドの製造
・工業的に重要な他の加水分解プロセスへの展開

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7

新規なアザインドリジン系EL用化合物とその高効率合成法
15:00〜15:30
岐阜大学 工学部 応用化学科
  教授  村井 利昭
http://apchem.gifu-u.ac.jp/~yuuki1/index_e.html
新技術の概要
入手容易なアミドのイオウ同族体を出発原料として、10π電子系アザインドリジン骨格を導く反応系を開拓した。従来法では合成困難な様々な誘導体を高効率で誘導できること、これにより有機EL用材料の探索への化合物ライブラリーを構築した。
従来技術・競合技術との比較
本合成法で得られる化合物は新しい系列の化合物群であり、有機EL用材料として検討された例はない。本方法による化合物ライブラリーより、優れた材料の探索を効率的に行い、目的に合致する最適化合物を得ることができる。
技術の特徴
・対象化合物は、有機EL用材料として検討されていなかった10π電子系アザインドリジン類であること
・入手容易な原料から数段階で高効率で導くことができること
・DNA損傷チェックポイント活性も示すこと
想定される用途
・有機EL用発光層
・有機EL電子注入層
・抗がん剤

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サンプルの提供可能
外国出願特許あり


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8

ホタル生物発光をモデル化した人工発光系の創成
15:30〜16:00
電気通信大学 電気通信学部 量子・物質工学科
  助教  牧 昌次郎
新技術の概要
ホタル生物発光系において、発光基質の骨格を有機合成的に改変し、これまでに無い多彩な発光波長を提供できる各種発光材料、特に450nm以下および650nm以上に発光極大を有する新規材料を創出した。
従来技術・競合技術との比較
ホタル生物発光系材料としては、他動物発光酵素を利用した緑、黄、橙色(550, 580, 630nm)発光材料(TriplucTM)が市販されている。またアミノルシフェリン(610nm)も知られている。
技術の特徴
・天然発光基質を用いずに、RGB(445, 565, 680nm)の発光が可能
・各種発光基質アナログにより、可視領域をほぼカバーする多彩な発光色が可能
・発光活性向上技術により、天然系では1桁、アナログ系では2〜3桁の活性向上が可能
想定される用途
・医療・生化学・衛生検査用標識材料
・計測・測定用標識材料
・無電源光源


関連情報
サンプルの提供可能
外国出願特許あり


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9

0.1ナノメートル未満の高速・超精密位置決め
16:00〜16:30
静岡理工科大学 理工学部 機械工学科
  教授  大塚 二郎
http://www.sist.ac.jp/~otsuka/lab/index.htm
新技術の概要
1)超精密位置決め装置のステージを案内するリニアモーションボールガイドの微小変位領域における非線形ばね特性(主として転動体の弾性変形による)を含んだ摩擦力をモデル化した。
2)摩擦力モデルを新型リニアモータ(日立製作所提供)駆動による超精密位置決め装置(ストローク200mm)の制御系に組み込んで、0.1ナノメートル未満の位置決め精度を達成した。
従来技術・競合技術との比較
1)リニアモーションボールガイドの複雑な摩擦力挙動を非線形ばね領域も含めて新たなモデルを構築した。
2)小ストロークのPTP位置決めで、摩擦力を考慮した位置決め制御系を構築することにより位置決めを行い、今迄にない0.1ナノメートル未満のかたより誤差、ばらつき誤差を得た。
3)ステージ速度を150mm/s以上で移動しても両誤差を0.1ナノメートルレベルにできた。これら2)と3)の値はおそらく世界一である。
技術の特徴
・フィードバック用センサの分解能を34ピコメートルとすることにより、数十ピコメートルの位置決め誤差を得られる制御系を構築した。
・PTP方式の位置決めで、ステージ最高速度400mm/sまで可能とした。
想定される用途
・原子レベルの3次元微細加工
・次世代半導体の横幅、深さ方向検査装置
・量子力学と新ひも理の実証用手段としての使用

関連情報
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大学の技術シーズが一括して検索できる e-seeds.jp <技術シーズ統合検索システム>やJ-STORE、JDreamUといったデータベースのデモを行い産学連携のきっかけ-シーズとの出会い-を支援します。また、シーズを活用した産学連携による研究開発を支援するJSTの最適な公募事業を紹介しますのでぜひお立ち寄りください。





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