大阪府立大学 新技術説明会
I1
デジタルカメラによる超高速・高精度な文書・画像検索
10:00〜10:25
大学院工学研究科 電気・情報系専攻知能情報工学分野
助手
岩村 雅一
http://www.m.cs.osakafu-u.ac.jp/
大学院工学研究科
電気・情報系専攻知能情報工学分野
助手 岩村 雅一

技術概要
撮像されたデジタル画像から抽出した複数の特徴点の局所的配置を複比などの不変量を複数組み合わせたベクトルで表現し、ハッシュを用いた投票を行うことにより、撮像デジタル画像に対するデータベース中の文書・画像を高速・高精度に検索する。

従来技術・競合技術との比較
Geometric Hashing手法は撮像画像から抽出した特徴点のすべての4点を基底とし、残りの特徴点を登録し検索する手法である。一般に射影歪に対処するためには複雑かつ膨大な計算量が必要で、たとえば特徴点600程度で、1秒間に100万点処理しても検索処理時間は3年かかるなどの問題があった。 
技術の特徴
大容量の文書・画像(10000ページ以上)からの超高速(1秒以内)、高精度(90%以上)な検索ができる。
想定される用途
・デジタルカメラを用いた情報提供サービス、書き込み抽出、文書画像検索
・カメラ付き携帯電話で撮影した画像に対するインターネット関連情報の配信システム。
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I2
JPEG圧縮デジタル写真の電子透かしによる改竄検知
10:25〜10:50
大学院工学研究科 電気・情報系専攻知能情報工学分野
教授 汐崎 陽
http://www.ch.cs.osakafu-u.ac.jp/index-j.htm
l
大学院工学研究科
電気・情報系専攻知能情報工学分野
教授 汐崎 陽

技術概要
JPEG圧縮形式のデジタル写真に適用可能な電子透かし技術であり、公開鍵暗号化方法により秘密情報を埋め込み高い安全性が担保でき、かつ誤り訂正符号を利用して改竄の有無と改竄箇所を狭い範囲で特定できる改竄検出方法。

従来技術・競合技術との比較
公開鍵暗号を用いた電子透かし法は、非圧縮ビットマップ形式の画像データを対象としている。しかしJPEG圧縮画像では、安全性の面から公開鍵暗号のRSA暗号データを改変箇所の特定範囲を狭くするために限られた範囲内に埋め込むことができない。
技術の特徴
1:JPEG圧縮形式のデジタル写真に適用できる。
2:公開鍵暗号を利用しているので利便性が高い。
3:改竄箇所の特定精度と安全性が高い。
想定される用途
・医療・福祉業界:カルテ添付写真の改竄防止。
・建設・土木業界:現場写真・検査記録写真の改竄防止。
・金融・保険業界:保険金請求書添付写真の改竄防止。
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I3
データからの規則性の抽出 -ファジィ・データ・マイニング-
10:50〜11:15
大学院理学系研究科 情報数理科学専攻
教授 馬野 元秀
http://muffin.cias.osakafu-u.ac.jp/~umano/
大学院理学系研究科
情報数理科学専攻
教授  馬野 元秀

技術概要
あいまいさを積極的に利用し、例えば、人のデータベースから『体重が重い人の多くは身長が高い』などのような、値の間にある規則性(知識)を自動的に見つけ出します。ファジィ理論を用いることにより、分かりやすく表現できるとともに、雑音にも強くなります。

従来技術・競合技術との比較
従来のファジィ理論を用いない方法では、例えば、『体重が72.1kgより重い人の 76.3% は身長が170.6cmより高い』などのような形式で規則を見つけようとします。意味のない数値が出てきて、分かりにくい上に、雑音にも弱く、規則の比較も難しくなります。
技術の特徴
与えられたデータとファジィ集合から、自動的に規則を抽出します。ファジィ集合は自動生成も可能です。
記号や数値のみのデータだけではなく、記号と数値の両方を含むデータから規則を抽出することができます。
C++ で記述されており、Windows と Linux 上で動かすことができます。

想定される用途
大量のデータから規則性を取り出し、従来のしくみや方法の問題点などを検討するための資料を提供する。これは、ほとんどすべての組織で利用可能であると思われる。
現在のシステムを発展させ、より使いやすくするためにプログラム開発を行なう。これはソフトウェア関連会社に関係する。
この方法を利用するノウハウを蓄えて、他社の問題解決を請け負うコンサルタントが考えられる。
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I4
「ミリ波」領域における偏波分離高感度受信機の開発
11:15〜11:40
大学院理学系研究科 物理科学専攻
教授 小川 英夫
http://astrol.cias.osakafu-u.ac.jp
大学院理学系研究科
物理科学専攻
教授  小川 英夫

技術概要
「ミリ波」から「テラヘルツ波」領域にわたっては、近年急速に電磁波の発生、検出等の技術開発が進みつつあるが、まだまだ未開拓な分野である。我々は、この領域において電磁波の伝送、検知の基礎技術である偏波分離型サイドバンド分離受信機について報告する。
従来技術・競合技術との比較
「ミリ波」関係の技術開発は、今までは波長3ミリ(100GHz帯)以上に限られていた。今回の報告する3ミリより短い波長帯での広帯域高精度受信機等はほとんど実用化されていない。
技術の特徴
最新の超伝導技術、半導体技術、精密加工技術を駆使しており、今後の発展が期待される。

想定される用途
・衝突防止等のレーダー
・微小温度差計測(医療診断関係)
・地球環境計測(大気微量分子、大気温度)
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I5
看護教材コンテンツを統合利用できる看護eラーニングシステム
11:40〜12:05
看護学部 看護学科
助教授 真嶋 由貴恵
http://www.cango.jp
看護学部
看護学科
助教授  真嶋 由貴恵

技術概要
看護技術手法や専門知識等を内蔵したコンテンツ画面を掲載する機能と、学習者が内容を閲覧し、指導教師用アクセス機能と学習過程分析処理機能と、いつでも、どこでも、学習できるユビキタスを備えた看護技術デジタル学習システム

従来技術・競合技術との比較
一般的な教材提供システムには、ウエブページを利用したeラーニングや、医療情報ポータルシステムや、パソコンによる看護の基礎技術習得など、が紹介されているが、いずれも指導者から学習者への一方通行の教育が多い。
技術の特徴
・コンテンツ画面からのUSB学習帳へ記録可能。
・学生間でのグループ学習可能。
・臨地学習での看護技術予習可能。
想定される用途
・専門課程及び大学での看護教育カリキュラム。
・病院などでの看護専門職のスキルアップ育成。
・看護デジタル辞典として自己活用。
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D1
次世代エネルギーデバイスへの応用をめざしたイオンガラス系固体電解質
13:00〜13:25
大学院工学研究科 物質・化学系専攻応用化学分野
教授 辰巳砂 昌弘
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka2/index.html
大学院工学研究科
物質・化学系専攻応用化学分野
教授  辰巳砂 昌弘

技術概要
イオン液体と無機ガラスのメカノケミカル反応によって、室温で極めて高いイオン伝導性を示すイオンガラス系固体電解質を作製した。このイオンガラスは、全固体電池をはじめとする次世代エネルギーデバイスへの応用が可能である。

従来技術・競合技術との比較
従来二次電池等に広く用いられているのは、可燃性の有機溶媒を含む電解質溶液である。電解質溶液は安全性に問題があるため、次世代電解質材料が求められている。本イオンガラスは、次世代電解質材料の中で、イオン液体やポリマー電解質と無機固体電解質をつなぐ位置づけの材料である。
技術の特徴
・高い安全性・信頼性
・高いイオン輸率
・エネルギーデバイス向きの微粒子形成
想定される用途
このイオンガラスは、全固体電池、二次電池、キャパシタ、センサ等の電解質としての応用が可能である。
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D2
新しい機能性色素による有機太陽電池
13:25〜13:50
大学院工学研究科 物質・化学系専攻応用化学分野
教授 中澄 博行
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka6/index.html
大学院工学研究科
物質・化学系専攻応用化学分野
教授 中澄 博行

技術概要
有機薄膜系太陽電池の光電変換効率を高めるために、共役高分子のp型有機半導体と光選択吸収する色素が導入されたn型有機半導体をブレンドして、可視光〜近赤外領域全域で光吸収能力を有する有機薄膜系太陽電池の実現を目指す

従来技術・競合技術との比較
グレッツエル型湿式有機太陽電池用増感色素は、数多く開発されているが、未開発の高分子ブレンド型有機薄膜太陽電池における増感色素の開発に成功した。このような色素を用いた有機薄膜系太陽電池の作製法が簡単なことから早期の実用化が期待できる。
技術の特徴
広範囲の波長領域で選択的な吸収を示す色素骨格を使用し、波長選択的な光電変換効率の向上が期待される。
想定される用途
屋内太陽電池として消費者が魅力を持つ新規商品開発や住宅用太陽光発電システム
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B1
超高感度型温度応答性抗がん剤包埋リポソーム
13:50〜14:15
大学院工学研究科 物質・化学系専攻応用化学分野
教授 河野 健司
http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka9/index.htm
大学院工学研究科
物質・化学系専攻応用化学分野
教授  河野 健司

技術概要
血液中で長時間循環して標的部位に効率よく集積するとともに、標的部位を体温よりも少し高めの温度(45℃)に短時間加温することによって、瞬時に抗がん剤を放出する超高感度型温度応答性抗がん剤包埋リポソームを開発した。

従来技術・競合技術との比較
血液中を長時間循環して、標的腫瘍部位に集積するリポソームが、欧米で実用化されている。しかし、このリポソームは、抗がん剤を放出する機能を持たないため、効果的な腫瘍抑制効果が期待できない。本技術は、従来型リポソームの機能に加えて、局所を短時間加温することによって、抗がん剤を部位選択的に放出できるため、従来型リポソームなどのDDSを凌駕する高い腫瘍抑制効果が期待できる。
技術の特徴
・高い血中滞留性
・極めて鋭敏な温度応答性
・約45℃以上にごく短時間加温するだけで抗がん剤を標的部位に放出
想定される用途
・がんの化学療法
・封入物質を適宜変えることによって、診断材料、温度履歴モニター
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B2
イヌES細胞の生産方法とその利用
14:15〜14:40
大学院生命環境科学研究科 獣医学専攻獣医臨床科学分野
教授 稲葉 俊夫
http://www.vet.osakafu-u.ac.jp/In_index.html
大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻獣医臨床科学分野
教授  稲葉 俊夫

技術概要
ES細胞は受精卵から得られる細胞であり、体を構成するすべての細胞になる多能性と自己複製能力にすぐれているために、目的の細胞への分化誘導により、再生医療に応用できるものと期待されている。本技術では、ヒトと同様、生活習慣病などの自然発症例が多くみられるイヌを用いて、ES細胞の生産方法を確立した。

従来技術・競合技術との比較
現在までに、ヒト、サルおよびマウスなどのES細胞株が樹立されているが、それらの分離・培養方法は動物種によって異なる。イヌのES細胞株は世界にまだなく、本技術では脱出胚盤胞期胚からガラスキャピラリーを用いて物理的にイヌES細胞を分離・培養する。
技術の特徴
・ヒトのES細胞を用いた再生医療の有効性、安全性をイヌで検証できる。
・新薬開発における動物の犠牲を大幅に減少させる。
・高齢化、孤独化しているヒトに癒し効果のあるイヌの獣医療が発達する。
想定される用途
・ヒトES細胞を用いる再生医療のモデル動物試験
・薬理・薬効試験、毒性試験
・イヌの再生医療
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B3
ダチョウを用いた抗体、及びその作製方法
14:50〜15:15
大学院生命環境科学研究科 獣医学専攻動物構造機能学分野
助教授 塚本 康浩
http://www.bioenv.osakafu-u.ac.jp/grad/vet/staff_kozokino.html
大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻動物構造機能学分野
助教授  塚本 康浩

技術概要
ヒトとかけ離れている超大型鳥類“ダチョウ”を用いて、哺乳類(マウスやウサギ)では作製することの出来ない有用抗体を、高精度でかつ大量、さらに均一的に作製する方法を開発しています。これにより、ロット差の無い優れた医療用抗体(治療および診断用)の供給が可能となります。

従来技術・競合技術との比較
従来、抗体の作製に使用されているマウスやうさぎ等の哺乳類はヒトと近縁であるため、ヒト蛋白質に対する中和抗体を作製することが困難な場合が多い。その点ダチョウを用いれば、有用抗体を安価で大量かつ簡易に作製でき、ロット差のない商品の生産が可能となる。
技術の特徴
・哺乳類間で類似性の高い蛋白質の機能的領域に結合する中和抗体が作製しやすい。
・急激に成長するので3ヶ月後には大量の抗体が回収できる
・ロット差のない商品をつくることが容易となります
・安い生産コストで出来る。
想定される用途
医療分野での実用化の可能性が高い!従来では開発できなかった医療用抗体(癌や各種急性・慢性疾患の治療さらには診断用)の独占的提供が可能となる。
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B4
犬アレルギーの診断法および根治療法の開発
15:15〜15:40
大学院生命環境科学研究科 獣医学専攻獣医環境科学分野
助教授 鎌田 洋一
http://www.osakafu-u.ac.jp/
大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻獣医環境科学分野
助教授  鎌田 洋一

技術概要
犬アレルギーが増えてゆく可能性がある。犬アレルゲンの組換えタンパク質および欠失変異体を、タンパク質工学技術を用いて作製した。それらは犬アレルギーの確定診断に役立つ。また、犬アレルギーを根治できる免疫学的治療法に適応できる

従来技術・競合技術との比較
組換え犬アレルゲンは純化されており、現行の診断液で見られる擬似反応のない、確定診断法が確立できる。現在の犬アレルギーの治療は対症療法か犬の放棄しかない。欠失変異体は犬アレルゲンによるアレルギー反応を永久的に防ぐ可能性を示す
技術の特徴
・完全に純化された組換え犬アレルゲンタンパク質を用いている。
・欠失変異体が犬アレルギーの治療に有効であることを動物モデルで証明した。
想定される用途
・犬アレルギーの診断・治療・予防用試薬開発
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B5
海洋毒シガトキシンの微量検出法の開発
15:40〜16:05
大学院理学系研究科 生物科学専攻生体分子科学分野
助手 円谷 健
http://www.b.s.osakafu-u.ac.jp/~fujii/
大学院理学系研究科
生物科学専攻生体分子科学分野
助手 円谷 健

技術概要
珊瑚礁海域で頻発する食中毒シガテラを予防するため、その主要原因毒素であるシガトキシン類に結合する抗体を作製する技術ならびにそれらの抗体を組み合わせた、シガトキシンの微量検出法の開発

従来技術・競合技術との比較
従来、シガトキシン抗体の作製は、シガトキシンそのものが微量しか採集出来ないため困難であったが、今回、シガトキシンの部分構造を有する合成ハプテンを免疫することによりシガトキシンそのものを強く認識する抗体を作製することに成功した。
技術の特徴
・合成ハプテンを用いることにより、部位特異的抗体の作成が可能
・特異性の高い、抗体の作製が可能
・サンドイッチ法による簡便な特異的シガトキシン検出法
想定される用途
・シガトキシン類の微量検出によるシガテラ中毒の予防
・シガトキシン抗体の投与によるシガテラ中毒の治療
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技術内容・ライセンスについて
大阪府立大学
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