新技術説明会 > 発表技術アーカイブス > 産総研-名大アライアンス事業 > 2019 産総研-名大アライアンス事業
申込み受付中の説明会
12/17(火) 13:25 会津大学 新技術説明会 ~ 15:25
12/19(木) 13:30 山梨大学 新技術説明会 ~ 15:55
01/21(火) 10:25 健康・医療 新技術説明会 ~ 14:55

開催スケジュール
1/21(木)
大学知財群活用プラットフォーム(PUiP) 新技術説明会 
2/4(火)
大阪大学 新技術説明会 
2/13(木)pm
JST知財活用支援事業 新技術説明会 
2/20(木)pm
千葉大学 新技術説明会 
2/27(木)
北東北3大学 新技術説明会 
3/3(火)
看護系大学 新技術説明会 
3/5(木)pm
北見工業大学他 新技術説明会 
3/10(火)
関西10私大 新技術説明会 

ハイインパクトテクノロジー 新技術説明会
【日時】2019年10月01日(火) 11:25~15:55【会場】JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、名古屋大学、産業技術総合研究所
【後援】特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

医療・福祉
1) 小腸フローラ解析による抗炎症機能の評価

産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門 生物時計研究グループ 辻 典子

【新技術の概要】

小腸由来の乳酸菌群について分離培養を行った。樹状細胞と共培養した際のインターフェロンβ産生誘導活性を解析することにより、乳酸菌による抗炎症機能、経口免疫寛容増強機能を数値化し、小腸フローラの評価を行った。

【従来技術・競合技術との比較】

これまで腸内細菌叢の評価は大腸由来微生物に限定されていたが、免疫恒常性維持のためには免疫細胞が多数存在する小腸環境でのイベントを精査することが重要である。そこで、小腸における主要常在細菌であり、免疫機能の成熟に必須である乳酸菌に着目し、技術構築を行っている点が特徴である。

【新技術の特徴】

・小腸乳酸菌の分離培養
・抗炎症および免疫恒常性維持機能の評価
・自然免疫シグナルを伝える分子レベルのメカニズム

【想定される用途】

・炎症性疾患の予防
・腸内細菌の免疫賦活活性の評価
・大腸の細菌叢なども含む腸内環境の改善プロトコール

【関連情報】

・サンプルあり

医療・福祉
2) 機械学習を用いた複合性局所疼痛症候群の重症度診断技術

名古屋大学 医学部・医学系研究科 総合医学専攻 教授 平田 仁
http://meidai-seikei.jp/group/tenogeka

【新技術の概要】

手根管症候群、複合性局所疼痛症候群など神経障害性疼痛の重症度を脳波を用いるコヒーレンス解析のデータにより正確に予測する予測式を確立した。患者コホートを用いる他施設共同研究により、いずれの疾患に対しても精度高く痛みの重症度や治療効果を定量的に評価できることが示されている。

【従来技術・競合技術との比較】

外国の複数企業の診断機器が同様の目的で市販されているが、これらは患者の主観評価に依存するため信頼性が低く、また、心理的影響や詐病の可能性を排除できない。これに対し我々の技術は、安静時脳活動から導く予測式であり、世界で初めて完全な客観的疼痛重症度診断技術である。

【新技術の特徴】

・多施設臨床研究から得られた高い妥当性と信頼性のある疼痛予測式である
・非侵襲脳機能解析である
・完全な客観的痛み重症度評価を可能とする世界初の評価機器をウエアラブル脳波計で実現できる

【想定される用途】

・神経障害性疼痛全般の評価・診断
・痛み治療の効果判定

医療・福祉
3) 脳科学/整形外科融合技術による革新的予防医療サービス提供可能性に関する検討

産業技術総合研究所 人間情報研究部門 ニューロテクノロジー研究グループ 長谷川 良平
http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/story/no4.html

【新技術の概要】

脳波による認知機能評価装置「ニューロディテクター」を開発した。この装置は、注意の瞬間的な高まりを反映する脳波成分である「事象関連電位」を指標として活用している。本発表では、手話を素材とした静止画/動画の識別に関する研究成果を発表する。

【従来技術・競合技術との比較】

認知機能の評価に用いられている従来技術として作業検査(運動技能の年代差や個人差が大きい)や質問紙(一度内容を知ってしまうと次回から回答が簡単になる)などがあるが、ニューロディテクターでは運動技能に依存せず、かつ、繰り返し使用も可能である。

【新技術の特徴】

・小型無線脳波計を搭載した簡便性の高いヘッドギアで高品質の脳波を計測が可能
・100万分の1ボルト単位の微小電位である事象関連電位の単一波形をパターン識別技術で検出可能
・事象関連電位の強度を単一指標化したうえで多数の被験者データとの比較により偏差値表示が可能

【想定される用途】

・認知症の初期症状(軽度認知障害)の早期発見
・脳卒中等に起因する高次脳機能障害のリハビリ効果の定量評価
・認知症の治療薬や認知機能改善を目指したサプリや生活習慣の介入効果の前後比較

【関連情報】

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり
・外国出願特許あり

デバイス・装置
4) カーボンナノチューブを用いた広帯域超短パルスファイバレーザー光源の開発

名古屋大学 工学部・工学研究科 電子工学専攻 教授 西澤 典彦
http://www.nuee.nagoya-u.ac.jp/labs/optelelab/

【新技術の概要】

我々は、広帯域に可飽和吸収特性を示す単層カーボンナノチューブを(SWNT)を分散させたポリイミドフィルムデバイスを開発し、それを用いて全ファイバ型の超短パルスファイバレーザーを開発した。更に,それをベースに、イメージングやセンシングに有用な超広帯域なスーパーコンティニューム光源や、波長可変超短パルス光源を開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

産総研・榊原は、SWNTファイバレーザーのパイオニアの一人である。我々が開発したSWNTフィルムが世界的にも最も優れた特性を有しており、世界をリードする特性を示している。また、超短パルスファイバレーザーをベースとしたコヒーレントなSC光源や高速波長可変光源は他にない独自の技術であり、高いポテンシャルを持った光源である。

【新技術の特徴】

・SWNTフィムルデバイスを用いて全ファイバ型の超短パルスファイバレーザーを実現(1.55um, 1.9um)
・直線偏光でコヒーレント・低雑音、且つ平坦性に優れたSC光源を開発
・1ショット毎に波長制御が可能な、広帯域波長可変狭線幅光源を初めて実現

【想定される用途】

・高深達・高分解能OCT、非線形顕微鏡
・分光計測・基準光源
・光周波数コム、レーザー加工用シードパルス

デバイス・装置
5) 新しいⅣ族半導体のトランスファー&ビルトによる新機能集積技術

産業技術総合研究所 ナノエレクトロニクス研究部門 前田 辰郎
https://unit.aist.go.jp/neri/index.html

【新技術の概要】

これまでシリコンでは実現不可能だった機能を生み出す半導体材料(ポストシリコン材料)であるSiGeSn系IV族半導体を、様々な基板に転写し、その実用性をデバイス性能として実証した。本手法は様々な機能をモノリシックに集積化するための鍵となる技術である。

【従来技術・競合技術との比較】

既に実用化されている3次元機能集積SoCには、TSV技術を使ったLSIウエハー積層(CPU + メモリー + センサー + α)があるが、積層はシリコン ICのみ。
ポストシリコン異種材料の積層は想定外。さらなる高密度化、高機能化が困難等の問題があり、新機能情報処理には限界がある。

【新技術の特徴】

・SiGeSn系新材料は低温プロセスデバイス化が可能。3次元集積化に有利。
・SiGeSn系にのみならず化合物半導体も転写可能。
・多積層化や試作したデバイスを転写して接続することも可能

【想定される用途】

・モノリシック3D CMOSデバイス
・積層型イメージセンサー
・OEIC

【関連情報】

・サンプルあり

創薬
6) 【発表中止】高い薬理活性を持つ新規核酸分子の創出

名古屋大学 理学部・理学研究科 物質理学専攻 教授 阿部 洋
http://biochemistry.chem.nagoya-u.ac.jp/

【新技術の概要】

オリゴ核酸にジスルフイド基を結合させることで、10分ほどで高効率で細胞質に導入できる技術を開発した。本手法を核酸医薬に利用することを目指している。

【従来技術・競合技術との比較】

リポソームをもちいたオリゴ核酸デリバリー技術が用いられているが、オリゴ核酸が細胞内エンドソームに取り込まれ長時間しないと細胞質に出てこないことが問題となる。本手法は直接細胞質にオリゴ核酸を導入できる。

【新技術の特徴】

・低分子ジスルフィド基を修飾するだけの簡単な分子デザイン
・直接細胞質に導入
・無毒性

【想定される用途】

・核酸医薬
・研究試薬

【関連情報】

・サンプルあり

創薬
7) 膵がん表面糖鎖をレクチン-薬剤複合体(LDC)で狙い撃ち

産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門 細胞グライコーム標的技術グループ 舘野 浩章
https://unit.aist.go.jp/brd/jp/groups/cgtrg/cgtrg.html

【新技術の概要】

膵がんは難治性がんの代表であり、5年生存率は10%以下に留まることから、従来とは異なる全く新しい治療技術の開発が強く切望されている。我々は膵がんに発現する新たな糖鎖マーカーと、それと結合するrBC2LCNレクチンを発見した。そして、レクチンー薬剤複合体(LDC)を創出し、各種の膵がん移植マウスモデルに投与すると、劇的な抗がん作用を示すことがわかった。

【従来技術・競合技術との比較】

rBC2LCNレクチンは膵がんに発現するHタイプ3と呼ばれる新たな糖鎖マーカーに結合する。69例の患者全例の膵がんに強い染色性を示し、抗がん剤処理後に残存する薬剤耐性がん細胞に対して反応性が増強された。LDCの膵がん細胞株への半数致死量(LD50)は、0.0195 pmol/Lと極めて高い抗がん活性を示した。レクチンの分子量は16 kDaと抗体と比べて小さく、大腸菌で大量生産できることから、安価で組織浸潤性の高い新たなモダリティーとして強く期待できる。

【新技術の特徴】

・膵がん表面の新規糖鎖マーカーを狙った新たな治療技術
・抗体に代わる低分子のレクチンを使用した新たなモダリテリィーへの挑戦
・安価で高い薬効を示す治療技術として期待大

【想定される用途】

・難治性膵がんに挑むための全く新しい治療技術
・各種薬剤キャリア―としても応用可能
・血中循環膵がん細胞の補足と検出

【関連情報】

・外国出願特許あり
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>

産業技術総合研究所 中部センター 包括協定事務局

TEL:052-736-7370 FAX:052-736-7403
Mail:chubu-houkatsu-mlアットマークaist.go.jp
URL:https://www.aist.go.jp/chubu/ja/contact/index.html

名古屋大学 研究協力部 社会連携課 産学官連携係

TEL:052-789-5545 FAX:052-789-2041
Mail:sha-sangakukanアットマークaip.nagoya-u.ac.jp
URL:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/industry/nic/folder/index.html