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東京電機大学 新技術説明会

日時:2019年10月24日(木) 10:55~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、東京電機大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)「竹バイオリファイナリ」竹から抽出された免疫賦活組成物

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 理工学部 理工学科生命科学系 教授 椎葉 究

https://sites.google.com/view/dendai-syokuhinbio/page

新技術の概要

本技術の「竹バイオリファイナリ」は、有望視される高機能生理活性効果(血中コレステロールを下げる作用、抗酸化作用等)材料としての竹およびその抽出物に注目し、竹類を蒸圧処理することで、免疫賦活作用効果を含む組成物を容易かつ低コストで調製する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、蒸圧処理と植物崩壊酵素(濃硫酸や濃アルカリ、有機溶媒、塩類など)の組合せでフェルラ酸を含むオリゴ糖を調製していたが、本技術ではマイクロ波処理と蒸圧処理とで調整を行うため容易かつ低コストとなる。

新技術の特徴

・高い免疫賦活活性
・蒸圧処理
・低コスト

想定される用途

・健康食品や保存食としての食品
・化粧品や医薬品の原材料
・農作物の竹害による被害減少に伴う農作物の増収

関連情報

・サンプルあり

  • 機械

2)超小型飛翔体用姿勢制御装置 Control Moment Gyro (CMG)

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 理工学部 理工学科電子工学系 准教授 田中 慶太

http://www.rt.dendai.ac.jp/tanakalab/index.html

新技術の概要

一般の人工衛星・大型の宇宙機には、Control Moment Gyro (CMG)が用いられることが多く、超小型衛星に対しては、その機構の複雑さに起因する擾乱が原因によりトルク分解能が劣り,姿勢制御精度が低いという課題があった。本技術は、CMGの課題であった特異点回避によって悪化する姿勢制御精度を補償する機能を発明した。

従来技術・競合技術との比較

人工衛星や無人飛翔体の姿勢制御においてCMGを適用したとき一つの軸におけるトルクが発生できなくなる特異点が存在する。本技術は、この特異点回避手法の一つであり、従来技術と比べて軽量小型かつ計算量を少なくすることができる。

新技術の特徴

・無人飛翔体
・高速姿勢制御
・人工衛星

想定される用途

・ドローン
・小型飛翔体
・人工衛星等の宇宙機

関連情報

・サンプルあり

  • 機械

3)段差克服変形車輪

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 教授 岩瀬 将美

http://www.fr.dendai.ac.jp/lab/iwalab/

新技術の概要

本技術は、車輪のタイヤ部分を複数(n 分)に等分し、普通の車輪状態から外側に伸長できる機構とすることで、階段等の障害物を乗り越える前に伸長方向に変形し、上る時等分されたタイヤが独立で収縮方向に変形し、障害物の形に沿わせて、安定的に障害物を踏破することができる。

従来技術・競合技術との比較

車輪本体の外周部に放射状に並んで配置された複数のセグメント部を車輪本体の径方向に伸縮自在とした車輪が開示されている。階段などの段差面に対する走行性は良くなるものの、円形状の車輪に比べて平坦な路面に対する走行性が逆に悪くなる傾向があったが、本技術はこの課題を解決した。

新技術の特徴

・段差に応じて拡径、縮径する車輪
・拡径・縮径を機構的なカムで実現

想定される用途

・搬送用ロボット(台車)
・自動車
・車椅子

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

4)水溶性二相系を用いた細胞組織生成装置

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 理工学部 理工学科電子工学系 准教授 矢口 俊之

https://ra-data.dendai.ac.jp/tduhp/KgApp?kyoinId=ymdigkgsggy

新技術の概要

本技術は、水溶性二相系(ATPS)法を応用した培養法であり、比重の小さい液相を還流させ、PEG相が下方から上方へ流れる培養槽に比重の大きなDEX相を滴下させる。そして、重力下で浮遊するDEX相内で細胞を培養することで、従来法のように底面で平面に接着することなく、大きなサイズの細胞凝集隗を培養することができる。

従来技術・競合技術との比較

水性二相系は、細胞組織培養の技術に活用されているが、比重の大きな相が重力の影響で底面に付着するため、底面に平滑するようになり、この比重の大きな相内部で大きな細胞組織培養をすることは難しかった。本技術は、比重の小さな相を還流させることで、底面での平滑化という課題を解決している。

新技術の特徴

・細胞組織培養技術
・水溶性二相系法

想定される用途

・臓器再生構築装置
・細胞凝集装置

関連情報

・サンプルあり

  • 機械

5)惑星探査用浮遊移動体

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 准教授 藤川 太郎

http://www.fr.dendai.ac.jp/lab/fujilab/

新技術の概要

本技術は、搭載する駆動系・電力系・通信系・制御系モジュールを完全密閉の外殻内に搭載し、外殻の運動によって推進力を得るとともに、外殻内に雰囲気と比べて比重の低い気体を封入することで浮力を得て、流体(液体・気体)中を浮遊移動するロボットである。

従来技術・競合技術との比較

液体中または気体中を浮遊し、かつ移動する移動体において、移動するための動力を得るには、外側に設けられたプロペラ等の可動部分を備えることが一般的だが、宇宙探査で利用するには、摩擦・摩耗やシーリング等の課題があった。本技術は回転接触部をなくした完全密閉構造とすることで課題を解決した。

新技術の特徴

・浮遊移動ロボット
・完全密閉
・回転駆動のための接触部分の露出なし

想定される用途

・空中・海中・宇宙探査用移動体
・自律式内視鏡カプセル

関連情報

・サンプルあり

  • 医療・福祉

6)生体シミュレータを用いた高度医療手技トレーニング

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 理工学部 理工学科電子工学系 准教授 荒船 龍彦

http://www.rt.dendai.ac.jp/arafunelab/index.html

新技術の概要

心嚢穿刺術は心臓と心膜の間の心嚢空間に穿刺して心嚢液を取り除く治療であり、骨髄穿刺術は針を皮膚・皮下組織・骨髄・骨皮質へと硬さの異なる中を穿刺するものであり、力の加減が大変難しい。本技術は、穿刺状況を定量的に検知できるトレーニングシステムと、骨髄では穿刺針挿入をシミュレートするファントムである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では拍動を再現できなかった心嚢穿刺トレーニング装置が本技術では拍動流ポンプを用い心臓の拍動に近い挙動を再現できる。医師が穿刺した状況を定量的に計測,把握が可能となる。熟練医師による手技との比較ができる。

新技術の特徴

・穿刺技術習得のためのトレーニングシステム
・骨髄穿刺(穿刺応力の計測による穿刺技術の定量的な可視化)
・心嚢穿刺(穿刺応力と穿刺タイミングの定量的な可視化)

想定される用途

・循環器・救急外科・循環器分野の研修医トレーニング装置
・穿刺状態をモニターしてアラートを発生する支援装置

関連情報

・サンプルあり

  • 情報

7)放射線量アラーム付き照明器具

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 システムデザイン工学部 情報システム工学科 教授 宮保 憲治

http://www.lab.ine.aj.dendai.ac.jp/wordpress/

新技術の概要

本技術は、複数の放射線量アラーム付き照明器具が間隔を置いて配置された放射線量アラームシステムである。装置の配置されている地域の放射線量が前記閾値以下の場合には、当該地域を白色光で照明し、装置の配置されている地域の放射線量が前記閾値を超える場合には、当該地域を白色光とは異なる色彩で照明する。

従来技術・競合技術との比較

これまで放射線検出装置が設置されていない、すなわち、放射線の危険性がないと考えられていた場所・領域に放射線量アラーム付き照明器具を設置することで、放射線を人の視覚で感じることができるようになり、放射線量の高い地域であっても、知らずに、立ち入ってしまう危険を防止する。

新技術の特徴

・既存のLED照明とガイガーカウンタを活用しながら、放射線量の大きさをLED照明の色彩で人が判断できる。
・放射線量の閾値を、各色彩表示種別毎に、随意に設定変更が可能である。
・本器具を、複数個、適切に広域配置することで、ホットスポットの位置が容易に特定できる。

想定される用途

・日常の環境における放射線モニタリング結果の可視化
・放射線の影響を受けやすい保育所、幼稚園、病院等の場所での安全管理
・万が一の事故に備えて原発周辺地域での常時放射線モニタリング

関連情報

・サンプルあり

  • 計測

8)半径方向に定量シアした微分干渉計

発表資料 プレゼン動画

東京電機大学 工学部 先端機械工学科 教授 古谷 涼秋

https://ra-data.dendai.ac.jp/tduhp/KgApp?kyoinId=ymiygbsyggy

新技術の概要

本技術は、凸型アキシコンレンズと凹型アキシコンレンズとを、凸部と凹部とが対向するように所定の間隔で配した微分干渉計である。測定対象の半径方向微分を等密度で直接観察でき、間隔の変化で計測精度を変更でき、シア量が半径にかかわらず一定になるため、参照面を必要とせず、半径方向微分をリアルタイムで観測できる。

従来技術・競合技術との比較

収束あるいは拡散している光の波面を分割し干渉信号を生成し半径方向の差分干渉計を実現している従来技術では、そのシア量が半径に比例するため位置によってシア量が異なること等から、表面の凹凸の解釈が困難になる点に問題があった。本技術は、半径方向のシア量を定数とし、この課題を解決するものである。

新技術の特徴

・アキシコンレンズ
・半径方向微分
・リアルタイム処理

想定される用途

・ウェハの平面、レンズや透明材料(ガラス等)の形状測定
・球面の形状測定

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

東京電機大学 研究推進社会連携センター 産官学交流センター
TEL:03-5284-5225 FAX:03-5284-5242
Mail:crcアットマークjim.dendai.ac.jp
URL:https://www.dendai.ac.jp//crc/tlo/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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