【Webサイトでの技術紹介】東京電機大学 新技術説明会
日時:2020年10月22日(木) 00:00~00:00
会場:本Webサイトでの技術の紹介
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、東京電機大学
発表内容詳細
- 環境
1)海洋資源調査のための群AUV
発表資料東京電機大学 未来科学部ロボット・メカトロニクス学科 准教授 藤川 太郎
新技術の概要
本技術は、世界的なエネルギ需要の拡大に伴い大きな成長が見込まれる海洋開発分野において、複数の小型AUV(Autonomous Underwater Vehicle)を群制御することにより、海洋資源調査や海中・洋上での通信中継器としての運用を可能とするシステムである。
従来技術・競合技術との比較
従来のAUVは、駆動回転部位、計測部位が外部へ露出するものであり、AUVの組み立て、機構設計、防水処理等、構造が複雑になっていた。また、広範囲な探索をするためには、複数の機体による連携が効果的であるが、これらを群で制御するシステムがなかった。本技術はこれらの課題を解決する。
新技術の特徴
・外殻(回転殻)と内部の駆動制御装置で構成されるシンプルな水密機構
・群制御により複数台運用することで調査範囲を拡大するシステム
・CMGによる機体姿勢により、上記特徴を効果的に具現化
想定される用途
・海洋(潮流)探査:プラスチックごみのトレース等<浮遊移動体・群制御の利点を活かす。>
・深海探査<外郭による内部密閉構造としての利点>
・海洋における情報中継基地
関連情報
・サンプルあり
- 製造技術
2)電気絶縁性を持つダイヤモンド状炭素(DLC)による小型コイルおよびモータ開発
発表資料東京電機大学 工学部電気電子工学科 教授 平栗 健二
新技術の概要
本技術は、環状のヨークと、前記ヨークから放射状に延在する複数のティース部を備えた積層鉄心に積層方向の両端面に炭素系硬質皮膜を形成するものである。この技術は、生産性を減ずることなく、摩擦係数が低減され、コイルの損傷防止が可能であり、且つ炭素系硬質皮膜による絶縁を含めた薄型化が可能な積層鉄心およびその積層鉄心の製造方法である。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では、積層する電磁鋼板それぞれにDLC(炭素系硬質皮膜)を被覆する場合は、生産性が低下し、それに伴いコストも高くなるという問題があった。またDLCも種々の構造及び特性を持つので、モータ用コアに適用できるDLC被覆条件を選択することは容易ではなかった。本技術はこの課題を解決している。
新技術の特徴
・皮膜厚が、従来品の1/100程度と極薄のため小型化に貢献
・約100倍の熱伝導率により、優れた放熱性を実現
・高温環境下でも低下しない電気絶縁性による高信頼性の確保
想定される用途
・電子機器などの内部超小型モーターへの活用
・医療ロボット等のマイクロモーター
・超小型チップインダクタ
関連情報
・サンプルあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
東京電機大学 研究推進社会連携センター 産官学連携担当
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