開催スケジュール
令和2年度の開催については新型コロナウィルス感染状況に関する政府および東京都の対応を鑑みて、従来の方法に代わりWEB開催の方向で検討しているところです。 具体的な開催方法につきましては、決まり次第、順次お伝えしていきますのでご了承下さい。

【オンライン開催】北海道大学 新技術説明会
【日時】2020年11月19日(木) 13:30~15:55【会場】Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催
【参加費】無料(事前申込み制)
【主催】科学技術振興機構、北海道大学

北海道大学 新技術説明会は、オンライン開催(Zoomウェビナーを利用)を実施いたします。聴講をご希望される方は、本枠内下部のリンクよりお申し込みください。
オンライン開催の詳細につきましてはウェビナー参加登録時の「受講環境について」を十分ご確認のうえお申し込みください。Zoomの接続方法のお問い合わせは受付ておりませんので予めご了承ください。
なお、開催当日名刺交換、個別相談の実施はございません。連携についてのお問い合わせにつきましては、Webサイトの「お問い合わせ」に記載の研究機関窓口へ直接お問い合わせいただけますようよろしくお願いいたします。

※お申込みはこちらから→ Zoomビデオウェビナーに参加する
 (定員に達した場合は参加申込を終了いたします。あらかじめご了承ください)

発表内容詳細

製造技術
1) 非接触型レオロジー物性計測装置、システム、プログラムおよび方法

北海道大学 大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 准教授 田坂 裕司
http://ring-me.eng.hokudai.ac.jp

【新技術の概要】

超音波を用いて管内流れの速度分布を非侵襲で計測し、その結果と流れの方程式による解析を組み合わせることにより、管内を流れる物質の流動物性、粘度や粘弾性などをリアルタイムで計測する技術である。物性と物質の組成が対応する場合、品質や反応進展度合いを評価することができる。

【従来技術・競合技術との比較】

レオメータによる試験と異なり、管路からサンプルを取り出すことなく物性を評価することが可能であるため、生産工程において時々刻々と変化する物性を知ることができる。また、速度分布計測と圧力差を用いて同様の解析を行う従来技術に比べて、圧力差の計測が必要無いため完全非侵襲での計測が実現できる。

【新技術の特徴】

・サンプルを管路から取り出すことなく物性評価が可能である。
・管路にセンサーなどを挿入することなく、非侵襲での計測が可能である。
・リアルタイム計測であり、物性の経時変化や原料の個体差による物性の変化を評価できる。

【想定される用途】

・化学反応進展過程の評価
・生産ラインを用いた製品開発の最適化
・製品の品質診断およびプラントの健全性評価

【関連情報】

外国出願特許あり

環境
2) メタン発酵消化液の栄養塩分離による微細藻類の培養技術

北海道大学 大学院工学研究院 環境工学部門 助教 佐藤 昌宏
https://smcs.eng.hokudai.ac.jp/

【新技術の概要】

メタン発酵消化液の槽と培養液の槽をMF膜を仕切りとして左右に配置し、栄養塩の濃度差を利用した藻類の培養システムを開発しました。栄養塩濃度の高い消化液槽から低い培養液槽に拡散によって栄養塩が移動するため、膜の目詰まりも起こりにくく効率的、かつ持続的に藻類を培養することが可能です。

【従来技術・競合技術との比較】

膜を利用した排水中の栄養塩類を回収する技術は多く開発されていますが、圧力をかけて栄養塩を濾過する方法が主流であり、目詰まりの問題などコストや管理上の問題があります。

【新技術の特徴】

・拡散による栄養塩の移動を利用しているので、目詰まりがなく、低コストの運用が期待される
・微細藻類が育つことにより、濃度勾配が維持される
・複雑な機械設備を必要としない。簡易設備である。

【想定される用途】

・排水中の窒素除去
・排水を利用した微細藻類の培養
・メタン発酵槽からのNH4除去

医療・福祉
3) 光ファイバーバンドルを用いた非線形ラマン散乱内視鏡の開発

北海道大学 大学院情報科学研究院 生命人間情報科学部門 教授 橋本 守
https://www.ist.hokudai.ac.jp/labo/bmsys/

【新技術の概要】

光ファイバーバンドルを用いた細径のCARS(coherent anti-Stokes Raman scattering、非線形ラマン散乱の一種)内視鏡の実現を阻んでいた、光ファイバーバンドルからの4光波混合発生を、励起光を別個のコアで伝送することで抑制する手法の発明。

【従来技術・競合技術との比較】

消化管等において、内視鏡の鉗子孔や穿刺針から挿入し、目的とする部位に接触させリアルタイムに細胞レベルの組織構造が観察可能な共焦点レーザー内視鏡が開発されているが、蛍光色素の投与が必要とされていた。本発明により、蛍光標識なしに細胞レベルの組織構造の観察を実現できる。

【新技術の特徴】

・光ファイバーバンドルの同一コアに超短パルス光を伝送することで生じる非線形光学現象の抑制
・非線形ラマン散乱による無標識観測内視鏡観察を実現

【想定される用途】

・内視鏡の鉗子孔に挿入できる内視鏡
・色素を用いない内視鏡による確定診断

分析
4) 誰でも確実・簡単に!分析試料準備のための圧着ユニット

北海道大学 電子科学研究所 創成研究機構グローバルファシリティセンター(兼務) 技術専門職員 武井 将志
https://www.gfc.hokudai.ac.jp/

【新技術の概要】

有機物や鉱物などの微小試料(粒径数十~数百μm程度)をAuなどの金属箔を介して、SEM用試料台であるスタブ(ハーフインチ)の上に、簡便かつ容易に圧着固定可能なユニットを開発した。

【従来技術・競合技術との比較】

SEMなどの分析における試料台への圧着固定は、これまでは確実かつ容易に固定する装置は存在せず、希少なサンプルを失うなどのリスクが課題となっていた。今回の発表は、金属箔への押付けを標準スタブに対して確実に行えるような装置の開発であり、試料の圧着固定のスタンダードとなり得る手法だと考えている。

【新技術の特徴】

・確実かつ容易に観察試料の圧着固定(マウント)が可能
・試料を観察しながら圧着が可能であることに加え、押付け側の治具に試料の貼りつきが起きない
・圧着面のずれが起きないため、それに起因する試料の破損が起こらない

【想定される用途】

・各種2次元分析装置における圧着方式での試料マウント全般への応用
・地球外物質(有機物、鉱物)などの微小希少サンプルの固定
・粉体粒子の表面分析を行うための圧着

【関連情報】

デモあり

医療・福祉
5) 大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の新規牽引クリップ 

北海道大学 大学院医学研究院 内科学分野 客員研究員 宮本 秀一
https://halo.med.hokudai.ac.jp/about/

【新技術の概要】

内視鏡的粘膜下層剥離術(以下、ESD)は、食道・胃・大腸の大きい腫瘍の切除方法として用いられているが、ESDは穿孔のリスクが高く、より安全にESDが行えるためのデバイス開発が求められており、今回開発したクリップは術野を広く保つことができ、ESD時の課題を改善する。

【従来技術・競合技術との比較】

これまでESDに用いられている牽引クリップは1つの牽引デバイスに対して牽引可能箇所は1箇所のみであり、より大きな腫瘍などに対しては牽引が足りないことが課題であったが、本開発クリップはこれを優位に解決するものである。

【新技術の特徴】

・牽引箇所をマルチにできる。
・ESD時の術野が広がる。
・安心、安全にESDが実施できる。

【想定される用途】

・大腸ESD
・胃ESD
・食道ESD

【関連情報】

サンプルあり
<連携・ライセンスについてのお問い合せ先>

北海道大学 産学・地域協働推進機構

TEL:011-706-9561 FAX:011-706-9550
Mail:jigyoアットマークmcip.hokudai.ac.jp
URL:http://www.mcip.hokudai.ac.jp