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東海国立3大学 新技術説明会(2)

日時:2008年06月20日(金)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)微生物の付着に働く粘着性細菌ナノファイバー

名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻 准教授 堀 克敏

新技術の概要

微生物が固体表面に付着したり凝集したりする際に働く粘着性ナノファイバーを発見した。その主成分はタンパク質であり、その遺伝子の一部をクローニングし、ナノファーバーの一次構造に関する知見を得た。粘着性ナノファイバーによる新しい微生物付着機構も提唱した。

従来技術・競合技術との比較

微生物の付着にかかわる粘着性物質としては、細胞外多糖類が注目されていた。しかし微生物の初期付着にはむしろ蛋白質性のナノファイバーが重要であることが明らかとなった。これを利用すると、このナノファイバーを利用した界面制御・接合技術など、新しい技術分野が開ける。

新技術の特徴

・新規の粘着性細菌ナノファイバー
・ナノファイバーによるバクテリアの新規付着機構

想定される用途

・微生物の固定化
・凝集性微生物
・バイオフィルムの制御

関連情報

・外国出願特許あり

  • 医療・福祉

2)ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスを用いたアレルギー性疾患の新規治療法

三重大学 大学院医学系研究科 連携大学院免疫制御(医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター) 教授(センター長) 保富 康宏

新技術の概要

ヒトパラインフルエンザ2型ウイルス(hPIV2)はヒト呼吸器粘膜に感染を示すが、病原性を持たない。本技術はhPIV2を用いて、呼吸器粘膜に特異的にタンパクを発現するベクターの開発である。

従来技術・競合技術との比較

粘膜に対するベクターは現在のところ実用化されたものは無い。粘膜での投与タンパクに対し免疫反応を誘導するための粘膜アジュバントも現在のところ実用化されていない。

新技術の特徴

・安全である。
・作製が容易。
・応用範囲が広い。

想定される用途

・呼吸器粘膜に対する遺伝子治療
・全身への広い範囲でのアレルギー性疾患、自己免疫性疾患の治療
・新型インフルエンザウイルス等の粘膜感染ウイルスに対するワクチン

関連情報

・サンプル提供可能

  • 創薬

3)神経因性疼痛抑制剤

岐阜大学 大学院医学系研究科 再生医科学専攻 准教授 古田 享史

新技術の概要

神経系の機能障害などにより起こる神経因性疼痛を抑制する新規化合物の製造法。帯状疱疹後のアロディニアなどの難治性慢性疼痛に対する治療薬シーズを提供する。

従来技術・競合技術との比較

神経因性疼痛の症状であるアロディニアには非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やモルヒネなどの従来の鎮痛剤が効かず有効な治療法がない。本技術で提供する化合物は新しいメカニズムによりアロディニアを抑制することができる。

新技術の特徴

・難治性の疾患である神経因性疼痛を抑制する化合物。
・安価な原料から10工程以内で合成可能。

想定される用途

・神経因性疼痛治療薬
・神経因性疼痛診断薬

関連情報

・外国出願特許あり

  • アグリ・バイオ

4)グルコサミン(キトサン)を主鎖とするオリゴ核酸誘導体

岐阜大学 工学部 生命工学科 教授 北出 幸夫

新技術の概要

天然型のオリゴ核酸は、リボースまたはデオキシリボースがリン酸ジエステル結合を介して重合した鎖に塩基が結合した構造を有している。本発明では、甲殻類に多く含まれ健康食品などに応用されているグルコサミンをオリゴ核酸の主鎖に用いたオリゴ核酸を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術においてRNA干渉に用いられるsiRNA分子は、RNAaseによって切断されたり、細胞への導入効率が芳しくない等の問題点があった。本技術に於いて、それらを克服するべくオリゴ核酸のコアとなる糖鎖をアミノ糖に置き換えた類縁体を開発した。

新技術の特徴

・コア糖鎖にアミノ糖(グルコサミン)を有している
・それぞれがグリコシド結合しているため、ヌクレアーゼ耐性がある
・アミノ基による膜電化の中和
・天然糖を用いることによる低毒性

想定される用途

・siRNA分子、アンチセンス鎖への応用
・薬物送達物質への応用
・ヌクレオシドレベルでの抗ウイルス、ガン、ヘルペス剤への応用
・モレキュラービーコンなどの検出試薬への応用

関連情報

・条件付きで提供可能

  • 情報

5)デジタルカメラを用いた植物体の色素含有量の簡易定量方法

三重大学 大学院生物資源学研究科 資源循環学専攻 教授 橋本 篤

新技術の概要

植物体表面全体の色値を評価するのに適した装置と色の座標系を利用し、植物体の表面全体の色を正確に評価することによって植物体の色彩値と色素含有量を定量する方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

本発明により、農産物のカロテン等の色素含有量を有機溶剤などの化学薬品が不要となり、抽出、濃縮操作なども必要なくなるため、HPLC等の分析機器を使用することなく容易かつ迅速に推定することができる。

新技術の特徴

・分析機器や化学薬品・化学分析技術を必要としない。
・ニンジン等のカロテン等含有量が瞬時に推定できる。

想定される用途

・育種における品種選抜や個体選抜
・カロテン含有量等による農産物の選別の簡易化
・農産物栽培流通および加工過程における品質評価とトレーサビリティ

  • 機械

6)細胞内3次元微細構造観察のための細胞把持・回転観察機構

名古屋工業大学 大学院工学研究科 機能工学専攻 教授 松本 健郎

新技術の概要

顕微鏡下で細胞などの微小物体を光軸と直交する軸回りに回転させ、色々な方向から観察する装置。顕微鏡ステージにセットして細胞を観察しながら自由に回転させ、リアルタイムで内部の微細構造を細かく観察することができる。

従来技術・競合技術との比較

共焦点顕微鏡像を積み重ねて3次元像を再構成する従来法では、光軸方向の分解能が他方向に比べ低い上に、像を得るのに時間を要した。多方向から自由に観察できる本法ではこの問題がなく、高精細の3次元構造をリアルタイム観察できる。

新技術の特徴

・細胞を把持したピペットを、回転軸中心からずれることなくリアルタイムで回転させることができる
・ピペット先端を回転軸の中心に合せることが容易である
・ピペット傾斜機構を有しており、スライドグラス上の細胞を容易にピペットで把持することができる

想定される用途

・細胞や微小組織内部の3次元微細構造の観察
・細胞や微小組織にねじり変形を加える装置
・人工授精の際に卵を回転させ、精子の刺入位置を自由に選ぶ装置

  • 医療・福祉

7)頸動脈超音波エコー画像を用いた初期の動脈硬化度推定

岐阜大学 工学部 応用情報学科 准教授 横田 康成

新技術の概要

超音波エコー装置で計測された頸動脈のBモード画像を用いて、血管壁、および周辺組織の心拍に伴う動きをトレースする。その結果から、頸動脈周辺組織の影響を除いた血管壁そのものの硬さを推定し、動脈硬化度として提示する技術。

従来技術・競合技術との比較

血管壁の心拍に伴う動きをトレースし、その結果から、血管壁の硬さを推定する技術はある。しかし、この方法では、血管壁そのものが硬くて動きが悪いのか、周辺組織が硬いために血管壁の動きが悪いのかを区別することができない。つまり、周辺組織と血管壁を合わせた硬さを推定したことになっており、血管壁そのものの硬さを評価しなければならない動脈硬化度の指標としては問題がある。

新技術の特徴

・血管壁そのものの硬さを推定できる。

想定される用途

・初期の動脈硬化の診断

関連情報

・外国出願特許あり

  • 環境

8)6価クロム除去のための海底汚泥と木屑の有効利用-環境浄化剤の製造-

三重大学 大学院工学研究科 分子素材工学専攻 准教授 金子 聡

新技術の概要

本発明は、六価クロムで汚染された被浄化物を、SOx等の有害ガスを発生させることなく、しかも低コストで浄化することができると共に、環境への影響が殆ど懸念されることのない、新規な環境浄化剤と、それを有利に製造する方法、並びに、かかる環境浄化剤を用いて、六価クロムを除去する方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

従来技術と比較して、本発明では、産業廃棄物の木屑や浚渫底泥を有効利用するだけでなく、陸水等の浄化に直接適応することができ、さらに六価クロムを含有する廃棄物の設置場所の周辺等、将来的に六価クロムによる汚染が惹起され得る可能性がある、河川水や地下水の汚染防止のための手段としても有効である。

新技術の特徴

・海底汚泥廃棄物の有価物への変換
・木屑(おがくず)廃棄物の有価物への変換
・六価クロム処理剤

想定される用途

・水質浄化
・六価クロム汚染防止
・大規模環境浄化

関連情報

・相談に応じて、サンプルの提供可能

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

岐阜大学 産官学融合本部

TEL:058-293-2025
Mail:yugoアットマークgifu-u.ac.jp

名古屋工業大学 産学官連携センター

TEL:052-735-5627
Mail:officeアットマークtic.nitech.ac.jp

三重大学 知的財産統括室

TEL:059-231-5495
Mail:chizai-mipアットマークcrc.mie-u.ac.jp
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〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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