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関西大学 新技術説明会

日時:2009年12月04日(金)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 製造技術

1)メカノケミカル超砥粒砥石による巨大望遠鏡の仕上

関西大学 システム理工学部 機械工学科 生産加工研究室 教授 樋口 誠宏

新技術の概要

望遠鏡ミラーは、一般的にダイヤモンド砥石で研削した後、ラッピング、ポリシングにより仕上げられる。この多段階加工は能率が悪い点が問題となっている。本技術は、新規に開発した固定砥粒砥石(セリア入りダイヤモンド砥石)で超仕上することにより、ミラーの高能率・高精度加工を実現したものである。

従来技術・競合技術との比較

ラッピングやポリシングの研磨能率の悪さは遊離砥粒を利用することにある。そこで、化学的除去作用もつセリア砥粒と機械的除去作用をもつダイヤモンド砥粒を結合した複合砥粒砥石を開発し、これを用いてガラスを圧力加工することにより、鏡面を短時間で得るところが新しい点である。

新技術の特徴

・酸化セリウムをダイヤモンド砥粒と共にビトリファイド・ボンドで結合した砥石
・砥石とガラスの間に生じる化学反応によるガラスの平滑化と鏡面化

想定される用途

・レンズに体表される光学ガラス、ガラスハードディスク、プラズマ、液晶ディスプレイ等の仕上げ研磨
・転がり軸受の研磨

関連情報

・サンプルの提供可能

  • デバイス・装置

2)次世代ULSI(超大規模集積回路)リソグラフィ用極端紫外光源(EUV)の開発

関西大学 システム理工学部 電気・電子情報工学科 粒子エネルギー研究室 教授 大西 正視

新技術の概要

核融合研究で開発された放電により生成されたプラズマを保持するrotamakと呼ばれる装置でXeプラズマのを生成し、13.5nmのEUV光を発生させる。

従来技術・競合技術との比較

真空容器内には電極がなく、不純物の発生を伴わないフォトンの生成が可能である。原理的には定常EUV光が生成でき、現在、100kWの電源で100W,5msecのEUV光の発生が出来ている。

新技術の特徴

・デブリが発生しないEUV光源
・単純な構造を有し、廉価な装置が可能
・実用化にあたり新たに開発する技術はない

想定される用途

・次世代VLSI(22nmトランジスター)のリソグラフィ光源
・タンパク質の構造分析用光源
・光化学反応を用いた新薬の製造

  • 医療・福祉

3)ペプチドのβ-シート構造を利用した組織工学用足場の創出

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 生体物質化学研究室 教授 平野 義明

新技術の概要

ペプチドの特徴的な2次構造の一つであるβ-シート構造を利用して3次元集合体を創出した。これらは、低分子量のペプチドを利用しているのが特徴である。またその形状は繊維状やゲル状であり、生医学分野への応用が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来、ペプチドは医薬品分野での利用が一般的であったが、本研究では、そのペプチドを医用材料分野で利用しようとする新しい試みである。国内外とも、競合技術は一般の医用材料と比較して極めて少ない。

新技術の特徴

・ペプチドを利用した材料
・ペプチドの自己組織化を利用した材料
・低分子化合物を利用した材料

想定される用途

・組織工学用足場材料
・細胞培養床
・細胞移植用材料

関連情報

・サンプルの一部提供可能

  • 材料

4)ナノ構造を有する酸化物膜の低温合成と生体活性の制御

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 環境材料研究室 専任講師 上田 正人

新技術の概要

水熱処理を利用した最高温度180℃の低温プロセスにてチタン表面へナノ構造を有する酸化物膜を合成する手法を開発した。酸化物膜の化学成分、表面形態を変化させることで、骨誘導能を任意に制御することができる。

従来技術・競合技術との比較

酸化物の成膜は高温で行われることが多い。それに対し、本手法は低温で行うため基材の各種特性を変化させない。また、湿式で成膜するため、基材の面積、形状に依存せず、ナノ構造を有する均一な膜が低コストで得られる。

新技術の特徴

・物質の異方性・自己組織化を利用したナノ構造の構築
・複合傾斜膜の合成が可能
・大型装置が不要で低エネルギー消費な低温プロセス

想定される用途

・セメントレス型硬組織代替材料の表面修飾
・治癒後抜去を要する医療器具への骨形成防止膜
・太陽電池・光エネルギー変換デバイス

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 材料

5)キラルな多孔性金属-有機構造体の創製と応用

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 有機超分子化学研究室 教授 田中 耕一

新技術の概要

金属イオンとキラルな有機配位子との配位結合を利用して、ゼオライトに似た規則的な細孔構造を有するキラルな多孔性金属-有機構造体(MOF)を合成し、これを用いて不斉有機合成用のキラル固体触媒としての用途を開拓した。

従来技術・競合技術との比較

多孔性金属?有機構造体は、有機配位子を適宜分子設計することで特定の用途に合わせた多孔性材料が合成でき、ゼオライトのような従来の多孔性材料よりも優れている。

新技術の特徴

・ナノメートルサイズのキラル空間に有機分子を取り込み不斉選択的な有機反応を触媒する
・ナノメートルサイズのキラル空間を反応場に用いることでサイズ選択的な有機反応が進行する
・濾過等により回収でき、繰り返し再利用が可能である

想定される用途

・不斉有機合成のためのキラル固体触媒
・ガス貯蔵および分離剤

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 環境

6)環境微生物を用いた環境汚染物質浄化法の開発

関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 生物制御工学研究室 准教授 松村 吉信

新技術の概要

我々は環境ホルモンの一つであるビスフェノールA(BPA)の微生物分解法の開発を目指し、BPA分解菌を土壌より単離した。本菌株のBPA分解速度は非常に速く、また、BPAのみならず多くのフェノール系化合物や一部のハロゲン系化合物の分解も可能である。実際にBPA汚染土壌における実験例も紹介する。

従来技術・競合技術との比較

微生物を用いた多くの環境汚染浄化法は土着微生物の能力を利用したものが多く、その浄化に多大な時間が必要であった。我々が提案する手法は、処理能力の高い細菌を一菌株のみ利用するため、処理時間を短くすることが可能である。また、本菌株は、汚染浄化後速やかに環境から消失することも確認しており、生態学的な安全性も考慮されている。

新技術の特徴

・有機系化合物の微生物分解
・酵素反応を用いたフェノール系化合物分解
・水酸化反応を用いた化合物変換

想定される用途

・フェノール系化合物汚染水質の浄化
・フェノール系汚染土壌の修復
・ハロゲン系化合物汚染土壌の修復

関連情報

・共同研究可能

  • 材料

7)磁気ディスククリーン化プロセスへの高密度・高配向カーボンナノチューブの応用

関西大学 システム理工学部 機械工学科 機械設計研究室 准教授 谷 弘詞

新技術の概要

SiCの表面分解法で生成したカーボンナノチューブ(CNT)は、高密度・垂直配向でSiC基板との密着性が高いことが特徴である。この方法によるCNTはナノブラシとも呼べる形態をしており、磁気ディスク表面のパーティクル除去のためのクリーン化プロセスに適用可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来はバーニッシュヘッドと呼ばれるAl2O3-TiCで出来た表面パターニングを施したクリーニング用ヘッドで磁気ディスク表面を走査してパーティクルを除去していた。しかし、このヘッドとディスク面の接触によって磁気ディスク表面にスクラッチを発生させることがあった。

新技術の特徴

・被クリーニング材の表面を傷つけずに高精度なクリーニングが可能
・CNTはナノメータレベルで均一な表面を有しており、表面形状の均一化が可能
・微細なラビング処理が可能?

想定される用途

・磁気ディスク表面のクリーニング
・微細加工用のマスク材の薄膜化および表面均一化
・液晶のラビング処理?

関連情報

・サンプルの提供可能、但し、現在は磁気ディスク用のクリーニングヘッドとしてのみ

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

産学官連携センター・知財センター

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