説明会の
お申込み

広島大学 新技術説明会 【大阪開催】

日時:2010年09月07日(火) 13:00~16:40

会場:セミナーハウス クロス・ウェーブ梅田(大阪市北区<JR大阪駅より徒歩10分>)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 医療・福祉

1)殿部外側溝を圧迫する骨盤帯による体幹・骨盤の安定と促通効果

広島大学 大学院医歯薬学総合研究科 脳神経外科学 研究員 濱 聖司

新技術の概要

殿部外側の皮膚上にある溝(PTG)は、股関節の後方に位置し、このくぼみに半球状の圧迫体を配置し、ゴム付バンドで固定すると、股関節が後方に崩れることを防ぐ。更に、ゴム付バンドでPTGを外側から固定すると、股関節の側方動揺も軽減し、麻痺のある人でも、正常に近い立位・歩行訓練が出来るようになる。筋促通効果を期待して、スポーツ分野への応用を検討している。

従来技術・競合技術との比較

骨盤帯は数多く開発・販売されてきたが、PTGに注目した骨盤帯は皆無である。PTGを圧迫すると、股関節を生理的条件に近い形で安定させることができ、麻痺のある患者の歩行訓練も、高価なロボット技術を用いることなく、効果的に行うことができる。健常者に使用すると、歩行姿勢を矯正し、その効果は外した後も持続する。現在、介護・リハビリ分野への応用を進めているが、スポーツ分野への応用も検討している。

新技術の特徴

・本発明を用いて骨盤を安定化させると、骨盤に連結する脊椎も整えて、立位バランスを向上させる
・筋への促通効果もあり、骨盤や股関節の動きを最大限、引き出したい場合に、その補助となる
・骨盤の回旋運動、股関節の伸展運動への効果が大きいことが予想され、野球、ゴルフ、サッカーなど、メジャーな競技への応用が期待される

想定される用途

・脳卒中、神経筋疾患、脊髄損傷などで四肢・体幹部に麻痺を生じた患者の立位・歩行訓練への応用
・骨盤や股関節の運動機能を最大限、高めたい競技種目での使用(着用して使用、あるいはトレーニングとして使用)
・体幹・骨盤の機能の低下したスポーツ選手のリハビリ目的での使用

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

  • 医療・福祉

2)不安定板を用いた高齢者のバランスエクササイズ装置

広島大学 大学院保健学研究科 心身機能生活制御科学講座スポーツリハビリテーション学研究室 教授 浦辺 幸夫

新技術の概要

靴型の不安定板を装着することで、高齢者のバランス能力を改善する。

従来技術・競合技術との比較

足部・足関節の関節運動軸を考慮した不安定板はこれまでに作成されていない。類似品については、解剖学や運動学的な視点で製作されているものではない

新技術の特徴

・足部・足関節の運動軸を考慮し、不安定板の動きを考慮した
・傾斜角度をさまざまに変化させることで足部の筋が単独に強化できる

想定される用途

・高齢者の転倒予防のためのエクササイズを想定
・スポーツ選手の足関節捻挫の治療、予防にも十分に応用できる

  • アグリ・バイオ

3)血管内皮細胞の遊走を特異的に阻害するペプチド

広島大学 大学院教育学研究科 文化教育開発専攻 准教授 松原 主典

新技術の概要

食品由来の血圧降下ペプチドが血管内皮細胞の遊走を特異的に阻害することを見出した。これらのペプチドは6〜9アミノ酸残基であり、化学合成も容易である。機能性食品素材としてだけではなく、血管内皮細胞の遊走が関連する疾病に対するペプチド医薬としての開発も期待できる。

従来技術・競合技術との比較

これまでに報告されている血管内皮細胞の遊走阻害ペプチドはアミノ酸残基が20以上であるが、本ペプチドは9アミノ酸残基以下であることから、合成が容易で廉価に行える。また、リン酸化阻害薬剤とは作用機序が異なり、食品素材由来でもあることから安全性が高い。

新技術の特徴

・高血圧と血管新生を抑えるペプチド
・アミノ酸残基が少ないことから合成が廉価に行える
・安全性が高い

想定される用途

・機能性食品素材
・ペプチド医薬品

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 創薬

4)筋萎縮性側索硬化症の新規原因遺伝子optineurinとそれに基づく治療薬の開発

広島大学 原爆放射線医科学研究所 分子疫学研究分野 教授 川上 秀史

新技術の概要

家族性筋萎縮性側索硬化症(ALS)の新しい遺伝子として、optineurinを同定した。この遺伝子は、開放隅角緑内障の原因遺伝子として知られていたが、異なる変異がALSを引き起こすこと、またその変異はoptineurinのNK-kappaB抑制作用が消失していることに加えて、細胞内の輸送にも異常を来す可能性が示唆された。一般のALS患者脊髄においても、optineurin蛋白の異常があり、ひろくALS一般の発症に関与することを示した。

従来技術・競合技術との比較

家族性ALSの遺伝子は、20?30%程度しかわかっておらず、全く新しく同定したこと、および孤発性ALSの発症に関係していること、NF-kappaBというターゲット分子が少なくとも1つ標的としてあきらかであること

新技術の特徴

・NF-kappaBというターゲット分子が想定されること
・遺伝子治療への応用
・抗体の開発により診断薬の可能性

想定される用途

・筋萎縮性側索硬化症の治療薬の開発
・筋萎縮性側索硬化症の診断薬の開発
・iPS細胞やマウスES細胞由来の運動ニューロンモデルの作製とそれによる創薬スクリーニング系の開発

関連情報

・外国出願特許あり

  • 医療・福祉

5)CAS(Cell Alive System)細胞凍結・歯ブラシの開発

広島大学 大学院医歯薬学総合研究科 展開医科学講座専攻 顎口腔頚部医科学講座 准教授 河田 俊嗣

新技術の概要

健康な歯を抜いてCAS細胞凍結した後に管し、将来同じ患者に歯を移植する。発泡メラミンを水にぬらすだけで簡単に汚れを落とす歯ブラシを開発。

従来技術・競合技術との比較

CAS凍結によって抜いた歯の周囲の歯根膜細胞を長期保存し、移植した後に歯根膜が再生することが最大のメリット。発砲メラミンの隔壁は、歯の表面の凹凸に入り込んだ汚れを機械的にかき出すことにより歯面を奇麗にする。

新技術の特徴

・あらゆる細胞凍結
・硬組織の汚れを落とす
・化学薬品を使わない

想定される用途

・細胞凍結
・組織の凍結
・硬組織の淀れを落とす

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 医療・福祉

6)術中運動神経モニタリングにおける簡便な頭部刺激デバイスの開発

広島大学 大学院医歯薬学総合研究科 展開医科学専攻 診療准教授 田中 信弘

新技術の概要

脊椎手術において近年、術中の神経電動モニタリングは安全に手術を行うためにはなくてはならない手技となってきている。頭部刺激による運動神経伝導路のモニタリングは最も一般的に行われており、これまで頭蓋骨外板に穴を開け、刺激電極を設置していたが、穴を開けることなく簡単かつ正確な位置に電極を設置できるデバイスを開発した。

従来技術・競合技術との比較

これまでは刺激電極の設置時は皮膚を切開し、ドリルにて頭蓋骨外板に穴を開け、刺激電極を糸で固定する方法をとっていたが、設置に時間がかかるうえ、固定性が悪く電極が抜けることもまれではなかった。開発したカチューシャ型刺激電極は頭蓋骨に穴を開ける必要がなく、簡便にまた適正な位置に電極を設置できる特徴がある。

新技術の特徴

・簡便にまた適正な位置に刺激電極を設置可能
・電極が外れる等のトラブルが少ない
・頭蓋骨に穴を開けずに済む

想定される用途

・今後脊椎手術には必須となる術中モニタリングには欠かせない頭部刺激デバイスとして
・頭部電気刺激をする手技

関連情報

・サンプルの提供可能

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

広島大学 産学・地域連携センター 国際・産学連携部門

TEL:082-421-3631FAX:082-421-3639
Mail:techrdアットマークhiroshima-u.ac.jp
URL:http://www.hiroshima-u.ac.jp/techrd/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top